2003年08月


08月01日(金)
7月末からショップでステンドグラスを販売している。美術館のあちこちを彩っているステンドグラスを、家庭でも飾ることができる手ごろな大きさにしたもので、種類はジジ、トトロ、キツネリス各2種の全6種。北川さんによると、一枚一枚手作りの風合いがなんともいえず、少し高価だけれど思い出の一品には最適です、とのこと。ショップでは窓の近くに3種ずつ展示されている。ちなみに丸いタイプ5種は42,000円、トトロの四角いタイプ1種が48,000円。


08月04日(月)
暑い日が続き、スタッフの通勤着も軽装になっている。Tシャツにリュックを背負って颯爽と通勤する深谷さんを見た草野さんが「深谷さん、若く見えますねー」と声をかけると、よほどうれしかったのか深谷さんは、足を前後に開き、両手を前に突き出し、腰を落として決めポーズ。それを見ていた西方さんが「そのプロレス張りのリアクションが既におじさんだ」と突っ込みを入れていた。


08月05日(火)
仏像彫りを習いはじめて4ヶ月の田坂さんが、彫りあがったばかりの仏像の頭部をアトリエに持って来た。見て見てとせがまれた西方さんは「俺をディープな世界にひきずり込まないでくれ」と拒み、隣にいた中嶋君は知らないふり。やはり仏像の頭だけというのはちょっと引いてしまうのだろう。田坂さんは「まだ4 ヶ月なんで、頭しか彫らせてもらえないんです」と仕方なく席に戻ってしまった。
一部始終を見ていた熱田さんは「手彫りの優しい温かみが出ているので、早く残りの仕上がりが見たい」と優しい感想を述べていた。


08月06日(水)
開館から約1年半もの間、美術館で子どもたちの人気者として活躍していた初代ネコバスに敬意を表してアトリエ2階の壁への引越しが行われる。現場では足場が組まれ、テキパキと作業が進められた。引越しは2時間ほどで終了し、壁から首と前足を出してこちらを見ているネコバスの姿に歓声が上がった。どうしても足の裏に肉球をつけてほしいと強く希望していた三好さんは、真っ先に「触っていいですか」と特別に付けられた肉球を優しくなでていた。


08月07日(木)
8月19日開催予定のイベントのカメラやPAセッティングのリハーサルが行われた。イベントリーダーの石光さんが、ピンマイクをつけて音量の確認などをしたのだが、机さんに「もっと面白いこと話してよ」「歳は何歳ですか?」などと、恒例の芸能リポーターぶりを発揮されて狼狽していた。


08月08日(金)
広報部で鵜飼さんを中心にカレーを作る。西岡部長は家から米を持参し、机さんは玉葱を刻み、鵜飼さんは慣れた手つきでテキパキとカレーを仕上げた。今日誕生日を迎えた田村さんは「あー、ごはんを作ってもらうのってシアワセ」と野菜カレーをおいしくいただきながらしみじみ。最近やっと料理に興味を持った田村さんが鵜飼さんから仕入れた情報によると、隠し味はビールだそうだ。


08月10日(日)
台風一過の日本晴れ。三鷹駅から美術館に向かう「風の散歩道」では、強風に吹かれて落ちたと思われる木の葉や小枝、セミの抜け殻など、色々なものが落ちていて、嵐のすさまじさを物語っていた。


08月10日(日)
朝6時半から某ビデオのための美術館撮影が行われた。前回、前日に飲みすぎてつらい思いをした深谷さんは、今度は睡眠をたっぷりとって体調万全でのぞんだ。
その甲斐あってか、天気は快晴。見事な青空が撮れたそうだ。


08月11日(月)
昨日に引き続き晴れ。ようやく夏本番か。美術館の裏に胴体がやや青みがかった大きなトンボが飛んでくる。「えーっとあれ、何て言うんだっけ」とトンボの名前がなかなか出てこないスタッフに、「そりゃ、ギンヤンマだろ」と吾朗さんがあきれていた。


08月12日(火)
スタジオジブリ立体造型物展の来場者が15万人を突破。イベント事業室の橋田さんと田中さんが、早朝から現代美術館に駆けつけていた。展覧会の主要メンバーである二人は、とてもうれしそうだった。


08月13日(水)
今日からカフェのメニューに夏季限定の「麦わらぼうしの抹茶ゼリー」が加わった。白玉、豆、雑穀がたっぷり入って見た目にも涼しそうなゼリーは、子どもにも人気があるそうだ。


08月14日(木)
最近、雨が多かったせいか、傘の忘れ物が目立つ。忘れ物を管理している高橋さんによると、中にはベビーカーや靴などを忘れる方もいるとか。「赤ちゃんはどうやって帰ったのでしょうか」と不思議そうな顔をする高橋さんだった。


08月15日(金)
昨日に引き続き雨、しかも今日は大雨となった。開館前、カフェのテイクアウト前のテントが1基故障していることが発覚。大口さん、滝口さん、西方さん、堀口さんたちが、みんなびしょ濡れになりながら必死で修理してなんとか開館に間に合った。


08月18日(月)
夏休みパワーで館内はとても活気がある。ショップも例外なく、いつも以上に人が多く、熱気でムンムンしていた。ちなみに、身長が180センチを優に超える新井君は、レジの高さが身長にあっていなくて、長時間になると腰が痛いらしい。


08月19日(火)
三鷹市民向けのイベント「お話の会」が開催された。普段は運営、ショップ、カフェ、総務、経理などの部署に分かれているスタッフだが、今日はそうした部署を越えてポジションに付くため、多くの人がいつもは見慣れないユニフォームを着ることになり、とても新鮮な気持ちで臨んだ。イベントは、子どもたちの楽しそうな笑顔があふれる、すがすがしいものとなった。今回のイベントリーダーの石光さんも「子どもの笑顔が見られたら、疲れも吹っ飛ぶ」と、とてもいい笑顔で仕切っていた。


08月20日(水)
朝、スタッフ共有のファイルが行方不明に。みんな必死になって探したが見つからず、とうとう諦めかけていたころ、「ごめーん!」と滝口さんがファイルを持って登場。さらに午後、北川さんの机の上に持ち主不明の漫画本が…。ウロウロと探し物をしていた滝口さんがそれを発見して「あーっ!」と叫んでいた。さすがにその後、反省していた様子。


08月21日(木)
英語しか話せないお客様からのお電話に星野さんが対応したのだが、どんな風に話しているのか気になった北嶋さんは、うれしそうに様子を伺いに星野さんに近づいていった。それを見た滝口さんは「ああいうことをするから、何とか話せたとしてもやなんだよー」とぼやいていた。


08月22日(金)
19日に行われたイベント「お話の会」の反省会が開かれた。各々反省すべき点、これからも生かしていきたい点などを整理して話し合い、前向きな会となったのだが、いつの間にか、橋田さんから発せられた「等身大のイベント」が、みんなの合言葉に。これからも「等身大のイベント」をやっていこうということで、会は終わった。


08月23日(土)
いよいよ三鷹・阿波踊りの当日。約2ヶ月間、週2回の厳しい練習に耐えてきたメンバーにとっての晴れ舞台である。女性は浴衣と笠、男性は晒しと鉢巻で出で立ちを整え、市役所連の一員として参加した。6時から9時くらいまで踊りっぱなしで汗だくの美術館チームを一目見ようと、参加できなかったスタッフも業務終了後に三鷹駅前の中央通りに詰め掛けた。みんなの勇姿をみて、来年は自分も!と思う人も多かったようだ。そしてカフェの斉藤さんが、連の中でもっともがんばった人に贈られるという賞をいただいたそうだ。


08月25日(月)
昨日の阿波踊りの写真が出来上がり、早速みんなで回覧。みんなの楽しそうな姿の中に、なぜか首から上がない深谷さん、酔っ払い気味の深谷さん、変なポーズを決めている深谷さんなどの写真が次々に発見された。それを見た本人は、急いでアルバムを回収し「みんなに見せる前にまず僕が検閲します」と宣言していた。


08月26日(火)
美術館に残してあった広報素材を移動するために、西岡さん、机さん、田村さんが美術館に集合。車2台分はあると思っていた荷物を車1台に押し込むことができて、運搬は楽になったのだが「私たちの2年分の仕事ってこんなもんだったのか…」と机さんが寂しそうにつぶやいていた。


08月27日(水)
高橋さんが落し物を整理していると、紙コップに入っている苗木を発見。落し物は1ヶ月後には警察署に届けるのだが、これはどうしたものかと悩んだ結果、とりあえず高橋さんの机の上で育てることに。


08月28日(木)
松下君がカフェで使用する予定のグラスをたくさん運んでいて、歩くたびにグラスが音をたてている。それを聞いたスタッフが、「グラスってあんなにきれいな音がするんだ」と作業の手を止めて、しばし音色に聞き入ってしまったそうだ。


08月29日(金)
マンマユート団の経理総務として働いていた大楽さんの送別会が開かれた。2ヵ月後には出産を控えている大楽さんだけに、話題の中心も妊娠、出産、子育ての方へ。どちらも経験のない女性陣は先輩の話を興味津々に聞いていた。


08月31日(日)
夏休み最後の開館日。カフェの夏季限定メニュー「赤い丘の冷たいパスタ」本日で終了となった。午後4時くらいに急に雨が降ってきて、夏も終わりかと実感する一日だった。