2006年02月


02月01日(水)
宮崎館主がアトリエでせっせと作っていた地球儀が完成して、今日から「ごあんないじょ」のカウンターに設置された。この地球儀、実はジブリ美術館のある三鷹市周辺を館主の想像を交えて楽しく描いてあるものだ。今からお客様の反応が楽しみ。ちなみに、館主お手製の地球儀は、他にも館内にいくつか展示されている。

グループで来ていた子どもたちが、映画の生まれる場所(ところ)の作画机にある“ちびた鉛筆”の活用法を見て、「同じやり方してる!」と嬉しそうにしていたそうだ。


02月02日(木)
本日より、トライホークスでは書籍を購入したお客様に、ラッピングカバーのサービスを開始。柄は、宮崎館主がギャラリー展示「スターショップ」のために描いたもので、赤・橙・緑・水色の4色。今日の人気は緑色で、男性はほとんど緑を希望されたそうだ。


02月03日(金)
「トトロぴょんぴょん」をじっと見ていた4歳くらいの男の子は、回転が止まってしまいそうになるのをみて、「ママ、お金入れてよ!」と思わず叫んでいた。その瞬間、展示室は笑いに包まれてとても和やかな雰囲気になったそうだ。


02月05日(日)
恒例の三鷹市民駅伝大会が開催され、ジブリ美術館からは男女混合チームが出場した。激闘の結果、166チーム中22位という好成績をおさめ、メンバーの金子君、森田君、豊村さん、西川君は拍手喝采を浴びた。

屋上で『天空の城ラピュタ』に出てくる黒い石を見てきたお父さんが、一緒に来ていたもう一家族のお父さんに「すごいものがあった! ムスカの気分になれるぜ」と興奮気味に報告し、ニヤリと笑っていた。


02月06日(月)
NHK「おはよう日本」で、宮崎館主の新作短編に関するインタビューが放映された。
その影響か、土星座の前ではインタビューの内容を思い出しながら、どの作品を選ぶか迷う姿が多く見られた。

西村さんが、ロボット兵の手を触っていた女の子に「ロボットさんの手、冷たいでしょ」と声をかけたところ、女の子は、ロボット兵の手にハァーッと息を吹きかけてあたためてくれたそうだ。


02月07日(火)
季刊のフリーペーパー「トライホークス」が、4号目のデザイン入稿を終えた。「春号からはじめて、夏、秋、冬と無事1年間続けられそう」と担当の石光さんと机さんは充実した笑顔をみせてくれた。ちなみに、机さんは来月から産休にはいるため、しばらくこのコンビでの発行はお休みとなる。冬号は、緑色の紙で2.22から配布開始。


02月08日(水)
『水グモもんもん』上映中に1~2歳の女の子がバルコニーをウロウロ。アメンボ嬢ともんもんが一緒に踊るシーンでお母さんと手をつないで音楽に合わせてかわいらしく踊っていた。


02月09日(木)
パノラマボックス「鬼のめしや」には『やどさがし』のフキちゃんが友情出演している。映画を見終わったお客様が、あらためてこの展示物の前にいらっしゃることも多く、パノラマボックス前がにぎやかな雰囲気になっている。


02月10日(金)
トライホークスで、宮崎館主の描き下ろしのしおりが販売開始。絵柄は、カエル、もんもん、アメンボ嬢、フキちゃんなど6種類。田村さんは、さっそく「ノルシュテインコ」とスタッフの間でひそかに呼ばれている鳥柄のものを購入していた。


02月11日(土)
屋上で「抱っこしてよー、ねぇ、早く抱っこしてよー」と大きな声でおねだりする4 歳くらいの女子。相手は、ロボット兵だった。

「水グモもんもんマスコット」が本日から販売開始。


02月13日(月)
カフェでは「りんごのホットレモネード」(¥500)と、14時からのメニュー「ふんだんショコラ」(¥600)が登場。

ごあんない所にかかっている看板「ごあんない」を見た男の子が「ごめんなさい、に見えるよ」と言っていた。


02月14日(火)
NHK「生活ほっとモーニング」の収録が行われた。まずは、宮崎館主が青い上っ張りを来て、キャスターの方に館内をくまなくご案内。その後、中央ホールでインタビューを行った。これがなんと、7時間にも及ぶ熱の入った収録となった。クルーの皆さんは、その後も館内撮影などを行い、ヘトヘトになりながらも丁寧に取材をしてくださった。


02月15日(水)
昨日に引き続きNHKの取材が入った。平日にもかかわらず元気な子どもたちが多数来館しており、取材も楽しいものとなった。

トライホークスでは、お話の会を開催。カフェの島崎さんが初参加して「サラダでげんき」を読み聞かせた。子どもたちは前のめりで聞いてくれたそうだ。


02月16日(木)
昨日から広報部に配属となった永見さん。朝から美術館、ショップ、カフェの朝礼に出席してひと通り挨拶した後は、机さんの案内で「美術館での作法」を勉強していた。一日を終えた永見さんは、開館から夜までバックヤードや館内で日々の運営を支えているスタッフたちの姿を見て、「こんなにきめ細かなルールや、スタッフの意識があるのを目の当たりにして、とても納得がいきました」と言っていた。


02月17日(金)
初対面なのも気にせずネコバスでいっしょに遊んでいた子どもたちが、屋上で偶然再会したらしく、お互い気づいたとたんに「さっきの子だー!」と声をかけあい、近寄ったかと思うとすぐに屋上中を走り回って大はしゃぎで遊んでいた。


02月18日(土)
土星座の天井の飛行機を見た女性から「あれは絵ですか?」との質問。
「天井に描かれた絵ですよ」とスタッフが答えると、「やっぱりそうなんですね。私の目は正しかった!」と喜んでいた。


02月20日(月)
ギャラリーの『星をかった日』の展示では、スコッペロとメーキンソーのお店「スターショップ」として、館主が絵を描いた地球儀のほか、いろんなものが所狭しと並んでいる。
その前で2歳くらいの男の子が立ちつくしていたので、スタッフが話しかけると、お店にあるブルガリアのポットの蓋が取れてしまったそうだ。
もともと取れやすい蓋なので、修理していると、男の子は「ボクのせいなの?」と泣きそうな顔。
スタッフがお母さんと一緒に「ボクのせいじゃないよ」といくら言っても、眉毛のヘの字が直らなかった。
その後戻ってきて、くっついた蓋を見て安心したのか、今度はゆったりした笑顔で展示を見ていた。


02月22日(水)
昨日のメンテナンスで植栽に手を入れたため、今日は非常にすっきりとしていつもより広く感じられた。
ぽかぽか陽気で、木々には新芽が見られ、屋上の「要石」のそばのクローバーもぐんぐん伸びてきた。


02月24日(金)
土星座での上映前にスタッフが、「今日は新米の映写技師です!」と紹介をすると、子どもたちから「がんばれっ!!」と声援が飛んでいた。
その後、『水グモもんもん』を観終わった日本語の上手な外国人のお父さんが、「1本だけですか? でもこの映画、すばらしかった!」と喜んでいた。


02月25日(土)
地球儀が大好きな40代位の女性が、地球儀のある場所(トライホークス、ごあんない、ギャラリー、ショップ)を転々としては地球儀に見入っていた。
トライホークスには朝一番から何度も足を運び、地球儀に描かれているいろんな物語の絵を見ては、その絵の本を棚から探しているようだった。


02月26日(日)
今日は三鷹市芸術文化センターで 市主催のイベント「三鷹の森アニメフェスタ」が実施された。小雨の降る寒い日であるにも関わらず、会場は満員。午前中第1部は「音楽とアニメーション」と題し、三好さんが案内役となった。
三好さんは、アニメーションにおける音楽の役割を解説し、ジブリ作品のほかに『キッズ・キャッスル』(山村浩二監督)やチェコの『ライオンと歌』(ブジェチスラフ・ポヤル監督)など数々のユニークな作品を上映した。第2部は『ALWAYS 三丁目の夕日』上映後、監督の山崎貴氏が映像演出や制作秘話、音楽やCGの効果を存分に語り、会場を沸かせた。イベントを仕切っていた深谷さんや他のスタッフたちも観客の皆さんの盛り上がりを見て、とても嬉しそうだった。


02月27日(月)
先日美術館を取材したNHK「生活ほっとモーニング」が放送され、それを観て来館した子どもたちは「おじいちゃんはどこにいるの?」と、館主を探していた。
また、ギャラリーの『水グモもんもん』の展示で、「(もんもんのぬいぐるみが)どうして怪我しちゃったのか、テレビでおじいちゃんが話してたよねー」と言う男の子も。

カフェでは、3月から新しいメニューに加わるオムライスの仕込みに追われていた。
川村さんが細かく丁寧に刻んだピーマンが赤・黄・緑と彩りを添え、鶏モモ肉を切る奥田くんの腕にも一層力が入っている様子だった。