2008年7月


7.1(火)

・カフェでは中庭に新たにウッドチップを敷くことに。チップ選びでは吾朗さんにアドバイスをもらい、今までより明るい色のチップになった。大きく手を入れるのは冬以来。新鮮な雰囲気に変わり大満足のカフェスタッフだった。


7.2(水)

・中央ホールの『エトリン』に専用の椅子が納品された。実はこのエトリン、上部に仕込まれたゾートロープのアニメーションも椅子の革張りもすべて作者の鯱丸さんの手によるもの。ロボット兵やパティオのマンホールといった金属加工だけでなく色々なものを作り出す鯱丸さんにうっとりした職人好きの広報部員だった。


7.3(木)

・美術館のはす向かいにある『ローソン三鷹の森』で『崖の上のポニョ』ディスプレーが始まった。窓ガラス一面、棚やレジ周りなど店内全てがかわいらしいポニョでいっぱいに!涼しげな海の雰囲気も広がって、店内はとても楽しい空間になっている。ローソンHPとの連動企画があったり、窓面のポニョと写真が撮れたり、とディスプレイ以外にも『ポニョ』関連の企画が盛りだくさん。美術館にいらっしゃった際には是非立ち寄ってみてください!

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<全国で唯一のポニョいっぱい店舗>


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<店長さん、ありがとうございます!>


・カフェでは夏に販売予定の商品を試作中。「子どもたちにおいしいとうもろこしを食べさせたい!」と、これまで試行錯誤を繰り返してきた結果が実を結びそう。しかも、今回は念願だった『丸ごと』提供を予定。皮がついたままの状態でお出しして、自分で皮をむいてもらうのだ。子どもたちが食べている姿を見るのが今から楽しみな佐藤シェフであった。

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<『夏の味』をお楽しみに!>


7.4(金)

・入口の受付(通称ケーキハウス)では制服を衣替え。蒸し暑い夏に爽やかな水色のワンピースはとても涼しそうで、お客さまにも大好評。
その他に館内のスタッフが着用している制服は『青シャツ』と『うわっぱり』と呼ばれる2種類。特に色、形ともに珍しい『うわっぱり』は「その素敵なコートはどこで売っているの?」と日本の方のみならず、海外のお客さまから質問されることも。ジブリ美術館らしいこの制服にスタッフは愛着をもっているので、興味をもってもらえると、とても嬉しいのです。

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<これが美術館スタッフの制服です。みんな緊張気味?>


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<「白シャツ」はケーキハウスの男性バージョンです>


7.5(土)

・最近の日誌でおなじみの山崎事務局長。この日はカフェデッキのラムネ売りに参戦。先週は雨で中止になってしまったため、「もしや雨男?」との噂がまことしやかに流れたが、かろうじて曇り空。どんよりした天気をものともせず、大きな声で元気にラムネを売っている姿に周りのスタッフも負けじと声を出したのだった。

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7.6(日)

・外にいるだけで汗が流れ落ちるほど暑い本日、大人気となったのがパティオにある井戸。井戸を見つけるやいなや、子どもたちは流れる水に向かってまっしぐら!元気に井戸のハンドルをこいで、水を浴び、びしょ濡れになりながら大笑い。その様子をお母さま方も優しく(ちょっと羨ましそうに?)見守っていた。スタッフも「水浴びに参加したい...」と思わず心の声を漏らしてしまうほど気持ちの良い光景だった。

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<冷たい水がうれしい季節>


7.7(月)

・ショップでは、スタッフ全体のスキルアップを目標に『ワークショップ』発表会を開催。テーマを設定し、編成したチームごとに発表を行った。4チームそれぞれに個性があり、非常に興味深い内容ばかり。参加した中島館長からは「思ったより出来がよく、びっくりした。今後はもっと内容を明確にし、精度を上げていきましょう!」と激がとんだ。1ヶ月ほど前から準備を始め、各チームとも夜中まで相談しあった努力を活かせるように、全員一丸となって精進あるのみ。

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<発表会風景>

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<拍手で終了>


7.8(火)

・もうすぐショップに入荷予定の新作ジュエリーに合わせて、高嶋さん率いる『チームT・H』は新たなガラスケースのディスプレイを企画中。今回は高嶋さんの企画した商品もラインナップされる事から、気合が入っている。閉館後に朗さん・草野さんにディスプレイのイメージを熱い想いも込めて説明。草野さんからは「かわいい!」と高評価。朗さんも、やや上から目線で「いいじゃなぁ~い」と満足そう。ディスプレイづくりに励んだ、安部ちゃん・御山さん・渡辺さん、おつかれさまでした。

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<一生懸命プレゼン中>


7.9(水)

・吾朗さんが自家製キュウリを大忙しのアトリエに差し入れてくれた。市販されているものとは違い、みずみずしくて、とっても美味。日誌用の写真を撮る間もなく、食べ終わってしまった。

・今月19日から『崖の上のポニョ』とライブラリー作品『チェブラーシカ』が公開!『チェブラーシカ』の公開初日には、ミニ福袋やアイスチョコレートドリンクのプレゼントが企画されている。公開まであと10日。待ち遠しい!


7.10(木)

・今週も山崎事務局長が美術館の現場修行。今回はショップにてレジ研修。担当の草野教官より「トータルで3時間レジに入りカード会計もばっちり、英語もばっちり。なかなか頼もしい。お客さまに与える安心感はさすが。ただ、スタッフの中ではご高齢なので、『この人はいったい何者?』と戸惑われるお客さまも...。」との報告が。山崎さんの修行はまだまだ続くのだった。

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<店内に出る前。SOU・SOUのシャツを着て裏方作業もこなします。>


7.11(金)

・映像展示室「土星座」にて企画展示「小さなルーヴル美術館」展の美術監督を手掛けた種田さんのトークイベントを開催。フランス、ルーヴル美術館へのロケハンでは男4人でひたすらパリの街を歩き回り見てきたこと、感じたことを語ってくれた。旅の間、種田さんは街並みのみならず吾朗さん観察も楽しんだそうだ。


7.12(土)

・気温の高いこの頃、カフェデッキのラムネ売り場はにぎわいをみせている。館内を駆け回ってきた子どもたちはラムネを飲んでひと休憩。また元気に館内に戻っていくのだった。

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<暑い日にはよく冷えたラムネ!>


7.13(日)

・「足に糸が絡まっている鳩がいる」というお客さまからの情報で駆けつけた深谷さんと西川くん。動きにくそうにしている鳩を捕まえ、深谷さんが鳩を抱き、西川くんが糸を切るという見事なコンビネーションで救出。鳩は無事に飛び立っていった。救出成功が嬉しかったのもさることながら、西川くんは深谷さんが今まで聞いたことがない優しい声で「よしよし。大丈夫だぞ~。」と鳩に語りかけた光景を忘れることができないそうだ。


7.14(月)

・カフェ店内にモンシロチョウが迷い込んで来た。ひらひらと飛び回り、なかなか捕まえられず困っていると、装飾に使っている麦わら帽子を両手に斉藤さんが登場。帽子2つを器用に使って見事に捕獲。お客さまからは「お~!」と歓声が上がっていた。


7.15(火)

・休館日を利用して植栽のせん定をしていたところ、暑い日差しを避けて休んでいた大きなカブトムシを発見!あまりの立派さに、北嶋さんと業者の方々は一休みしながら観察。夏を感じる一コマだった。

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<この場所の>


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<こんなところで発見!>


・ショップ店内のレイアウトを夏バージョンに大変更。「あーでもない、こーでもない、それはこっち、これはあっち」などなど皆で言い合いつつ、大きな棚も気合いで動かす。吾朗団長と館長の意見も参考にして、黙々と作業を進め、なんとか完成。夏らしさ満載のショップにぜひお立ち寄り下さい!

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<レイアウト奮闘記>


7.16(水)

・とうとうあと3日で『崖の上のポニョ』が公開。美術館内でも子どもたちが「♪ポーニョ、ポーニョポニョ」と元気に歌っている。1人が歌うとすぐにまわりに伝染し、うっかりスタッフも働きながら口ずさんでいる。


7.23(水)

・カフェでは8月からの新メニューの試作が佳境に入っている。メニューの一つを担当した木下さんは、「考えすぎて毎日夢にでてくるんです」と生みの苦しみを笑顔で語っている。しかし、そう言いながらもすぐにキッチンで試作を続ける頑張りやさんだ。

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<夏のメニューを試作中。>


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<夏の味覚いっぱいのデザートも開発中。>


・美術館のアトリエはスタジオより湿度が高いことが判明。美術の西川くんによると、スタジオよりポスターカラーの乾きが遅いそうだ。「やっぱり草に囲まれてるからですかね~」と西川くん。「だけどスタジオはスタジオで、すぐに乾きすぎるんです」とも。背景を描くのに適した環境とは?適正気温、湿度とは?う~ん、難しい......。

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<湿気の原因?>


7.24(木)

・企画展示「小さなルーヴル美術館」展の勉強チームを発足。土屋さん、島崎さん、小林さんの3人が展示の意図やフランス絵画史、ルーヴル美術館の歴史について鋭意勉強中だ。しかし、ルーヴル美術館をより深く知るには、密接に結びついているフランス史の勉強も不可欠。実際にパリ、ルーヴル美術館にロケハンに行った中島館長にもアドバイスをもらい、多くの資料に悪戦苦闘しつつも、3人は着実に見識を深めているようだ。


7.25(金)

・7月12日からカフェで始まった「冷やしとうもろこし」の仕込みに松田さんがチャレンジ。大きな鍋を前に顔を真っ赤にして奮闘中。そんな彼女の元気の素は、子どもたちがとうもろこしを大事そうに両手で抱えて歩く姿、だそうだ。

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7.26(土)

・出口前で、進んではしゃがみ、を繰り返している男の子。どうやら虫の観察をしているよう。男の子が見ていたのは小さな小さなダンゴムシ。傍にいたお母さんは「外に出るといつもこうなんです。この美術館は自然がいっぱいだから観察する時間はいつも以上です」と笑って見守っていた。


・ショップでTシャツを選んでいた姉妹。お姉さんはすぐに決めたものの、妹さんはなかなか決められない。鏡の前を何度も行ったり来たりさんざん迷って、最後はお姉さんと同じ柄の色違いを選んでいた。一部始終を見守っていたお母さんは、草野さんに「いつもこうなんです。結局はお姉ちゃんと同じモノを選ぶんですよ。何でもお姉ちゃんの言うとおり」と教えてくださった。「私にも姉がいるので、良く分かります」と、姉妹談義に話が咲いていた。


7.27(日)

・夏の日差しを受けて、テラスにあるみかんの実がぐんぐん大きくなっている。甘くておいしいみかんのために、暑いなかスタッフは水遣りに励んでいる。

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7.28(月)

・美術館の周りではただいまの時期、セミが大合唱。あちこちで見つかるセミの抜け殻に、目を輝かせている子どもたちも。そんな中、映像展示室のスタッフは女の子から「これから映画を観てくるから預かってて」とセミの抜け殻を託された。映画が終わるまで、大切にセミの抜け殻を見守ったそうだ。


・先週1週間、アトリエを留守にしていたイベントチームが戻ってきた。26日から東京都現代美術館で開催中の『スタジオジブリ・レイアウト展』の設営が終了したのだ。『レイアウト展』は、アニメーション制作の要になる作業である"レイアウト"を紹介する展示だ。アニメーション映画では画面の構図、人物や背景の動くスピードからカメラワークまで、"レイアウト"にその指示が描き込まれる。今回の展示を見た人は、濃密なレイアウトの数々に圧倒されるだろう。さて、次はどんな展示を企画しているのか。これからもイベントチームの動向が気になる。


7.29(火)

・屋上でコガネムシが大量発生!葉っぱを食べられてしまうのを阻止すべく、追い払おうとした二宮さんだったが、わざと下に落ちたり奥のほうに逃げたりとなかなか手を焼いた様子。捕まえようとするとフンをかけられたりもするらしく、「本当に頭が良くていらいらするんですよ!」と語っている二宮さんはその必死さが妙に面白かったそうだ。


7.30(水)

・ショップのアパレルコーナーにて、お客さまから「今年のループ・ウィラーとのコラボ商品はいつ出ますか?」というお問い合わせがあった。昨年から販売したスウェットをご購入された方で、次回作を楽しみにしているとのこと。開発担当の郎さんは、お客様に商品の良さが伝わっていて、心が震えたそうだ。まだ詳細はお伝えできないのだが、今年の秋にもコラボレーション第2弾を発表する予定。ぜひぜひお楽しみに!

・美術館のガイドブックがとうとう校了した。初めて担当となった広報部の小見さんは無事にこの日を迎えられ、一安心。新しい写真も入った2008年版の発売がとにかく楽しみだ。


7.31(木)

・ショップでは『ペーパークラフトレター・少女の部屋』が販売開始。『トトロぴょんぴょん』、『少年の部屋』、『パティオ』に続く第4弾。折りたたむと定形の封筒サイズでありながら、組み立てると見事に美術館の一部が再現される商品だ。今回は展示室スタッフこだわりの道具が散りばめられた部屋が完成した。

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<完成図。まるで本物みたい。>


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<見比べてみてください。>