2007年8月


8.1(水)

・土星座では、「くじらとり」に替わり、「水グモもんもん」が上映開始。水グモのもんもんとアメンボのお嬢さんとの儚くも美しい恋の物語。今年は、宮崎駿館主が描いた水グモについてのパネルも飾っている。夏にぴったりでさわやかなもんもんの物語、是非一度ご覧下さい。上映は8月31日まで。

8.2(木)

・10日に発売される三鷹の森ジブリ美術館ガイドブック07の作業が終了。担当の机さんは「今までになくスケジュールがタイトだったけれど、無事終わってほっとしました。」と言っていた。表紙は三鷹の森らしく(?)緑を貴重としたもので、10日よりローソンなどで発売開始。美術館の最新情報も掲載予定だ。

8.3(金)

・カフェのテイクアウトにもメニュー看板があるが、この看板もスタッフの手によって毎日丁寧に書かれている。ジェラートの種類は迷ってしまうほど多いので、注文する前にこの黒板の前でどのジェラートにしようか相談しあっている子どもたちの姿もよく見かける。
070803ph.jpg

8.4(土)

・トライホークスのウォンドウのディスプレーを、切り絵風の「花火」にするため、荻谷さんと土屋さんが作業をしていた。すると興味深々といった様子で覗いている小学生低学年の女の子たちがいたので、一緒に作業をしたそうだ。

8.5(日)

「動きはじめの部屋」の“上昇海流”に何か付いている、と思った菅野さん。よく見ると、カマキリの赤ちゃんだった。テラスや屋上ではたまに見かけるのだが、地下の展示室では珍しい。誰かにくっついて連れて来られたのか、ガラスに張り付いて、まるでジーッと展示を見ているようだった。

8.6(月)

・木下さん渾身の力作、『夏空のレモンスカッシュ』がカフェで大好評だ。レモンを丸ごと使った一品に子どもたちも「すっぱいね!」と笑いながら、ごくごくと乾いたのどを潤している様子。その笑顔を見ると、疲れも吹っ飛ぶカフェスタッフだった。

07.8.7(火)

・冬にカフェの暖炉で使用する薪を、薪割り隊長の天内くんとともに、新米の安野くんが挑戦。思ったよりも力が要る作業なので、安野くんは悪戦苦闘していたが、最後にはなんとか形になっていた。ちなみに、木がよく燃えるよう乾燥させる必要があるため、夏の暑い時期の薪割が最適だとのこと。開館中にも薪割りをすることもあるので、是非一度覗いてみてください。

・カフェデッキにて大切に育てているブドウが、今年も豊かに実をつけた。昨年はカラスに食べられてあまり収穫が出来なかったが、今年は豊作。採れたブドウはみんなで食べて、色の濃いものが特においしい、と味の評判もよろしかった。
070808ph.JPG
<見事なブドウです>

8.8(水)

・伊豆テディベア・ミュージアムの「となりのトトロぬいぐるみ展」で展示・販売されている「メイガニ」が、美術館ショップでも販売されることになった。「メイガニ」販売を誰よりも待ち望んでいたショップ草野さんは、「これは『となりのトトロ』のある場面に登場するのですが、本当に可愛いです。すごく気に入ってます!」ととても嬉しそう。 みなさんも、どの場面に出てくるのか映画を見たら探してみてください。 (メイガニは¥892~)
070808ph.jpg

8.9(木)

・子連れのお母さんから、「子どもにシールを集めたら、ジブリ美術館に入れると教えたので、子どもからシールをもらっていただけませんか?」と話しかけられた森田くん。了解すると、少したってから2歳くらいの男の子と女の子がやってきて、シールのたくさん貼ってある素敵な台紙をいただいたそう。ちょっと感動していた森田くんであった。

8.10(金)

・本日から「ジブリ美術館ガイドブック07」が発売。新しくなったガイドブックの表紙は緑色だ。ちなみにジブリ美術館の植栽担当者である北嶋さんの机の上は「緑大好き!」な状態になっており、ガイドブックの新装を記念して撮影をしていた。
070810ph.jpg
<緑色の小物がたくさんの北嶋さんのデスク>

8.11(土)

・土星座で上映中の「水グモもんもん」が人気だ。主人公の水グモは、3万5千種以上いるクモの種類の中で、唯一水の中で暮らすクモなのだそう。特に男の子に人気があるようで、土星座のホワイエにある“水グモのおはなし”パネルを真剣に見て行ってくれる。お隣の井の頭自然文化園では、本物の水グモの泳ぐ姿が見られる。ご興味のある方は、美術館の「水グモもんもん」とあわせてどうぞ!
070811ph.jpg
<宮崎駿監主によるパネルです>


8.12(日)

・カフェのラムネワゴンの横では、脱皮した蝉が、飛び立とうと体を乾かしていた。その蝉は、ちょうど子どもの背丈くらいの高さの木にいたので、松田さんと島崎さんは、無事に飛び立っていって欲しいと、デッキにいた子どもたちと共に見守っていたそうだ。
070812ph.jpg
<“夏”と言えばセミですから・・・>

8.13(月)

・毎年立派な実のなるカフェデッキの上の栗。今年も青々としたイガ栗がなりはじめた。たわわに実ったときにはスタッフの頭上に落ちてきて惨劇になる危険性もあるので、北嶋さんと天内さんが危険な箇所を剪定してくれた。切られたぶん、大きな栗の実が収穫できそう…と、密かに期待を寄せているワゴンスタッフだった。

8.14(火)

・本日は火曜だけれど開館。

・ショップで販売されているセル画は、普段は温湿度の管理された場所にあり、ショップで注文をいただくと、そのつど取りに行くようにしている。今日は草野さんがセル画「友達」を取りに行く際、滝口さんに「どのセル画が必要なの?」と聞かれ、「”友達”が欲しいんです!」と答えたところ、たまたまその場に居合わせた三好さんが「私どもでよければ・・」と手を上げていた。

07.8.15(水)

・小野さんは「動きはじめの部屋」の真空管アンプについて、「骨董ですね。有名なメーカーのものですし」と、真空管に詳しいおじさまに声を掛けられた。その方はとても感動されているようで、スピーカーから実際に音が出ていることを話すと、すぐに聞きに行き、「あの音を出すためだけにこのアンプを使っているんですか?贅沢ですねぇ。」と興味津々のご様子だったとのこと。 大人の方からもこういったご意見をいただけるのはとても嬉しいことです。

8・16(木)

・パティオに置かれている鳥小屋には、なかなか鳥が住みついてくれないのだが、本日珍しくお客さまから質問があったそうだ。鳥小屋の存在を知ってくれている人がいて嬉しく思う制作者の天内くんだったが、あまりにも鳥が来ないので、今後は設置場所を変えようと、検討中とのこと。

8.17(金)

・夏空の下、今日もカフェデッキではたくさんのセミたちが大合唱。虫が大好きな男の子たちは、高い木を見つめて探しているが、実は意外と、身近なところでセミが鳴いている。
070817ph.jpg

8.18(土)

・第40回三鷹阿波踊りが開催され、今年もジブリ美術館からスタッフが参加した。連日35℃を越える猛暑の中、今日だけは気温が下がり絶好の阿波踊り日和。通常は三鷹南口駅前商店街を、隊列を組んで流して踊り歩くのだが、今年は40周年を記念して特設会場での舞台踊りが加わり盛り上がった。舞台で市長の隣で踊ることに緊張をしたという深谷さんだったが、一番格好良かったとスタッフからは好評。今回初参加の鵜木さん、安野さんは「楽しかった!」と言い、来年はもっと練習して参加するつもりになったらしい。


8.19(日)

・ショップの新商品「やどさがし ぬら~ 手拭い」は、手拭い専門店の職人による商品で、手作業で一枚一枚丁寧に染め上げられている。 「パーンと一振りで水切れも良く、使うほどに肌触りも良くなり、風合いが出てきます。使い勝手も最高です!」と太鼓判を押す、手拭い愛用者の一人である今井店長。ちなみに、デザインは吾朗団長によるもの。価格は¥2,100。
070819ph.jpg
<そう、短編映画にもでてくるあの生き物です>

8.21(火)

・明日から夏休みに入る安野くんは、以前「母親をどこかに連れて行ってあげたい」と言っていたそうだ。それを覚えていた田村さんが「夏休みはお母さんとどこかに行くの?」と聞いたところ、「連れて行きませんよ!」と速攻で返事が。それを聞いていたスタッフは「また口だけかよ!」と激しく安野くんに突っ込んでいた。

8.22(水)

・9月30日の三鷹市民デーに向けて、美術館では企画展示「3びきのくま」展にちなんだくまのイベントを計画中。「くまの子ウーフ」で知られる三鷹市在住の児童文学作家、神沢利子さんにもご協力いただく予定だ。そのこともあって三鷹図書館へ読み聞かせの会に出かけた深谷さん、滝口さん、石光さん、机さん、田村さん。神沢さんの落語のような口調の読み聞かせをとても楽しんだそうだ。そして深谷さんは「くまの子ウーフ」に深く感銘を受けたらしく、会議中に本文のセリフを引用して、いろいろとコメントするようになった。

8.23(木)

・日に日に日焼けして黒くなっていく鵜木氏。特に旅行してきたわけではないのに、強い日差しの中、アトリエと美術館を毎日往復していたため焼けてしまったらしい。そんな鵜木くんにショップ星野さんは「それ生活焼け」とぴったりの表現をしていた。

8.24(金)

・暑い日が続いているが、なんとアトリエ1階のクーラーが壊れてしまい、1階の事務室だけが蒸し風呂状態に。仕方ないのでみんなで窓を開けたりして冷気を呼び込もうとしていたが、何も知らず外出先から帰ってきた北嶋さんは、開けっ放しになっている扉を不思議に思い、閉め始めた。暑がりで有名な石迫さんは、「し、閉めないで・・!!」と大汗をかきながら断末魔の叫びをあげていた。

8.25(土)

・夏休みのショップ店内は、元気な子ども達でいっぱい。 スタッフの木村くんは、ある小学生の男の子に「夏休みの宿題は終わったの?」と声をかけてみたところ、「ううん!終わってない!!」と元気に答えてくれたとのこと。夏休みも残りわずか。少し心配な気持ちになりながらも、自分の小学生時代の事を思い出して、つい笑みがこぼれてしまった木村くんでした。

8.26(日)

・9月から、テイクアウトでは新しいメニューがスタート予定。期待の内容は、子どもから大人までが大好きな "あの" ご飯メニュー!!たくさんの人たちに美味しく食べてもらえるよう、テイクアウトスタッフも、ここのところ大張り切りで試作に励んでいる。ご期待下さい!

8.27(月)

・橋田さんが、夏休みを終えて出社。トレードマークとなっていたひげをすっかり剃り落とし、「どうしたんですか?」とみんなから質問攻めにあっていた。橋田さんは休み中、広島の山奥の禅寺に一週間修行に行き、山寺の老師から「心と体がバラバラじゃ」と言われてしまったそうだ。「煩悩を追い払えたのですか?」と天内くんが質問したところ、「煩悩は追い払うのではなく自覚するのが大事なんだよ。」と答えていた。修行を終えた橋田さんは、多忙の中で今を生きる大切さを再認識したそうだ。

・少しずつ秋が近づいて来たようで、カフェデッキでは、きれいな緑色をしたどんぐりが空から降ってくるようになった。メイちゃんのような女の子たちが、「トトロみたーい!!」とはしゃぎながらポケットにどんぐりを詰め込む姿を、北川さんとても微笑ましく感じたとのこと。
0827ph.JPG

8.28(火)

・渋谷のシネマ・アンジェリカで毎週火曜の最終上映前に行われていたトークショー「ナカジマンナイト」が最終回を迎えた。この日のゲストは読売新聞の依田さん。ジブリとは長い付き合いなので、「アズールとアスマール」の話だけでなく、依田さんが知っているジブリの秘密なども話題に。イベント終了後は、焼き鳥屋で中島館長の慰労会が開かれた。サプライズ・プレゼントとしてスタッフが用意したのは、館長が敬愛する矢沢○吉さんのドキュメンタリーDVD。館長が大喜びしたのは言うまでもない。。。
0828ph.jpg
<やった!永ちゃんだ!息子に消されちゃったんだよ!>

8.29(水)

・展示の宍戸さんが何かまた巨大なものを縫っている。
070829ph.jpg
これは宍戸さんの荷物。さて、一体何ができるのか?

8.30(木)

・三好さんが、最近流行っているゆったりめの袖口の洋服を着ていて、腕の付け根が見えてしまいそうな女性を指して、「ワキの甘い人だ」と一言。久々に会心のヒットを飛ばした、とアトリエの2階で話題になった。

8.31(金)

・土星座で上映されていた「水グモもんもん」が本日で終了。夏休み期間の上映とあって、たくさんの子どもたちが観てくれた。映画に感動してスタッフに思いを伝えてくれたり、水グモのもんもんを好きになってくれたりと嬉しい反響がたくさんあった。明日からは「コロの大さんぽ」が上映される。