2010年7月


7.1(木)

・カフェには9人のスタッフが入りました。無事研修を終えた彼女たちですが、みんなとても固くなって自己紹介しており、現場に入ってからもまだまだ緊張した様子。思わず指導する先輩スタッフにも緊張がうつってしまうほど。暑い夏はもう目の前ですが、先輩達もアルバイトのみんなのフレッシュな元気に負けないように気合を入れなおすのでした。


7.2(金)

・三鷹市の自衛消防訓練審査会に、西川くん、高野くん、森田くんが参加。今年は順番が早かったので、緊張したままあっという間に審査会は終了。朝早くに集合して美術館で予行をしてから挑んだものの、結果は11組中5位。指揮官の天内さん曰く、「今年の敗因は、指揮者の西川くんが汗をかかない体質だからですかね。彼は王子なので、汗はかけないのです。」と、熱中症に気をつけて欲しい、と答弁を締めくくっていた。

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7.3(土)

・ホワイエでの壁画修復作業の合間に、1F常設展示室で、実際に背景画を描く作業も披露してくれた吉田さん。幾重にも取り囲んでじっくり見てくれるお客様の中で、「早く描かなくては!」と、焦ったそう。描き上げた絵を恥ずかしそうに手に持ち、「このあと乾かして、細かく描いていきます」と吉田さんが絵をお客様に向けると、歓声と拍手が起こっていたそうだ。


7.4(日)

・パティオにて孵化したばかりのアゲハ蝶が飛び立とうと、羽をバタバタしている。しかし羽が曲がっているのか、上手く飛べない様子。なかなか飛べない蝶をもどかしそうに見ていたご案内所スタッフの伊東さんは、蝶を捕らえ外の草木までご案内してあげていた。


7.5(月)

・「赤毛のアン~グリーンゲーブルズへの道~」の試写会が7/12にカナダ大使館で行なわれることになり、ライブラリーのスタッフは大忙し。原作の舞台がカナダのプリンス・エドワーズ島であることから大使館での試写会が実現したのだが、普段は動きやすいラフな服装で労働をしている美術館スタッフにとって、大使館の上品な雰囲気は異空間。せっかくの機会なのでドレスコードを設けて打ち合せにおじゃまするスタッフだった。


7.6(火)

・夏休が近づき海外のお客様が増えている今日この頃。ショップ店内では色々な言語が飛び交っており、どんな会話をしているのかスタッフは想像を膨らませている。今日は聞き慣れたメロディーが聞こえてきて耳をすますと、台湾語で「崖の上のポニョ」の歌を歌っているご兄弟がおり、ポニョのパペットを揺らしながら楽しげな様子。その後今度は別のご兄弟が英語で「崖の上のポニョ」を歌っている声が聞こえてきて、言語は違うが無邪気に歌う子どもたちは万国共通だと思ったそうだ。


7.7(水)

・先日カフェに入ったアルバイトの高村さんは青森出身。実はカフェには北川さん・木村さんと、他にも青森県出身者がおり、三人で会話をしているのを聞くと、まるで外国語の様で、他のスタッフは内容が全くわからなかったそう。それをきっかけに青森弁講座が開かれ、閉店後の店内では青森弁が流行していた。


7.8(木)

・短編映画『コロの大さんぽ』上映終了後、1人で走って出て行きそうになった男の子。お母さんが「うちのコロちゃん、待って~!」と呼ぶと、「迷子になってしまうかもしれない...」と思ったのか、男の子はピタリと立ち止まっていた。


7.9(金)

・ショップでは今年のアサガオ販売が終了。最後の一つが売れてお嫁に行き、アサガオ担当だった遠藤さんは、喜びつつも寂しそう。ショップで育てていたアサガオはつぼみがつき始めましたが、花はまだ咲いていないのでこれからも育てていきます。今年は種も収穫できるといいなぁ、と新たな夢を膨らませています。


7.10(土)

・今年初のセミの声が。梅雨はいつまで続くのか不安定な天気が続く中、晴れ間が見える夕刻に聞こえるセミの声に、いよいよ夏本番と感じるスタッフ達。その中でも豊村さんは、とても小さなセミの抜け殻を見つけ「皆見て!カワイイでしょ!カワイイよね!」と一人興奮。虫愛ずる姫。


7.11(日)

・カフェの外壁で不思議なもの発見。変なところに木の枝が引っ掛かっているなぁ、と近づいてよくよく見てみると...。木の枝に扮した小さな蛾でした。「梅雨が明け、"蒸し蒸し"は終わりましたが、"虫虫"の活動は盛んになっています」、とは、某カフェスタッフの弁。

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<見事な擬態!>


7.12(月)

・カナダ大使館での『赤毛のアン~グリーンゲーブルズへの道~』の特別試写会が行なわれた。小雨のぱらつく蒸し暑い日でしたが、客席は満席。高畑勲監督本人による解説や、サプライズでアンの声を演じられた山田栄子さんもご登壇くださり、一日はあわただしく、そして意義深いものとなったのでした。いよいよ7/17の公開を待つのみ、です!


7.13(火)

・常設展示室「動きはじめの部屋」に、新しい展示物"ジブリハウス"が加わった。もともとあった"ジブリハウス"が開館から9年を迎え満員御礼(?)となったため、新設されたのだが、決まらなかったのはその名前。「はなれ」「2号棟」「新館」「別館」など、様々な呼び名が検討されていたが、最終的に付けられた名前は元・旅行会社勤務の深谷さんが命名した、その名も「アネックス」。ちょっとだけしっくりこない気もするが、ぜひ「アネックス」ものぞいてみて下さい。


7.14(水)

・『風の谷のナウシカ』ブルーレイディスクの発売に合わせ、ショップでは、オリジナル商品"王蟲(赤眼・青眼)"が今日から店頭に並びました。ガラスケースにレイアウトされています。金属なのに、生きているかのようなその精巧な動きにはスタッフも思わず感動してしまい、手にとりたい衝動にかられるのでした。

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7.15(木)

・カフェでは以前登場し好評を博した「赤い丘の冷たいパスタ」が21日から復活することになり、この日は料理の撮影が行われた。夏野菜をふんだんに使用したこのパスタは、夏の太陽をいっぱいあびて育った野菜たちのおいしさを改めて実感していただける一皿です。この魅力をどうやってお伝えしようかと、この日の撮影会では様々な試行錯誤が。さて、料理そのものと、写真の腕前、いかなるものとなったのでしょうか。。
(※奮励努力の写真はこちら。)

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<"赤い丘"を懸命に盛り付ける木下さん>


7.16(金)

・「借りぐらしのアリエッティ」の商品の中でも、目をひくのはアリエッティが使用しているバッグ。AIGLE とのコラボレーションバッグになっており、早速お客様の目を引いています。購入第一号は小学生の女の子。背負った姿が可愛らしく、「これから映画見に行くんだ!」と、買ったばかりのバッグを背に手を振ってくれました。


7.17(土)

・2階北側の廊下では「借りぐらしのアリエッティ」展がはじまりました。小さなアリエッティの世界が、菓子箱のような大きさで作らており、特に女子に大好評。「カワイイ!」「これ好き~!」「みて~☆」など、黄色い声があがっています。ツタのからまる雰囲気は、1階の南側廊下からななめ上を見上げてみても、いつもと違う光景が楽しめそうです。


7.18(日)

・「セミが孵化してるよ~!」と言われ、丸山くんが向かった先は自転車置き場。なんと美術館の敷地内に置いてあった自転車の上でセミが孵化しようと頑張っていたのです。その様子を写真に収めながら、「セミが飛び立つまで自転車乗れないなぁ」とつぶやく丸山くん。しかししばらく経ってからまた見に行くと、セミの姿はなくなっていました。誰かが木に移してくれたのか、はたまた無事に飛び立ったのか。三鷹の森で鳴いてる所を想像するのでした。
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7.19(月)

・『借りぐらしのアリエッティ』の公開と共に、展示室にはアリエッティの絵コンテとキャラクター設定が加わりました。7月末に絵コンテ『借りぐらしのアリエッティ』が本屋さんに並ぶまでは、絵コンテが読めるのはこの部屋だけ。まだ公開して間もないため、「早く観たいな~」と言う声があちこちで聞こえてきます。キャラクター設定のアリエッティの絵を自分の指で採寸し、自分の肩に合わせて「このくらいの大きさなのか」と楽しんでいる方もお見かけし、展示室でもアリエッティは親しまれている様子です。


7.20(火)

・とうとうショップのアサガオが開花しました。朝咲いては、つぼんでいたのですが、見事、赤紫色の花が咲きました。今年は時期が早かった事と、気温が不安定な事もあり、ここまでくるのにかなり苦戦したとのこと。美術館中にアサガオ開花宣言をし、これから次々と咲き続けるであろうつぼみに更に期待があつまってます。

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7.21(水)

・事務局長の山﨑さんがジブリ美術館に着任して2周年。運営スタッフが集まり2周年を祝う会が開かれました。山﨑さんの人望の成せる業だ、と思ったものの、滝口さん曰く、「いやー、実は本人から5月位から"2周年だなあ~、祝われたいなあ~"って、つぶやかれてたんだけど、7月になっちゃった。」とのことだった。


7.22(木)

・猛暑日か続く7月、1日中外にいるスタッフの夏の必須アイテムは、手ぬぐいに保冷剤。良く冷えて凍った保冷剤を手ぬぐいに包み、首に巻くというスタイルは、ジブリ美術館・夏の伝統(?)スタイル。そんな訳で、ショップのオリジナル商品の手ぬぐいは、スタッフにも大人気です。
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これを...
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こうしてます。


7.23(金)

・来週は「土用の丑の日」。美術館の目の前のローソンでは、うなぎ弁当の予約を受け付けていました。総務の野村さんは、この暑い夏をのり切るスタッフのためにも、全員からの注文をとりまとめて注文することに。一人2個頼むツワモノもいたため、結果は90個を超える注文となり、野村さんはローソンからプリンをもらったそうです。


7.24(土)

・今日は三鷹四小の「むらさき祭り」に参加。美術館チームも猛暑に負けず、野外上映会でスクーリンの設置に大奮闘。風ではためく巨大スクリーンにハラハラしながらも、上映会は無事終了。終了の途端に風が増してしまいあっというまの撤収、となりましたが、子どもたちと一緒に盆踊りをしたり、大人気の棒あめを販売したりと、地元のみなさんと一緒の夏の夕暮れは過ぎていきました。


7.25(日)

・小学生の女の子が、「宮崎駿さんの水彩画セットをください!」と、ショップにやってきた。オリジナルの水彩画セットをご所望で、「夏休みの宿題で絵を描くの?」と尋ねると、「絵を描くのが大好きで、将来はスタジオジブリで絵を描く人になりたいの!」と、瞳を輝かせて話してくれる。美術館でたくさんの発見に出会いさらに夢が膨らんでいる様子に、力になれたらいいなぁと、菅野さんまでも瞳を輝かせていました。


7.26(月)

・暑い日が続くので、カフェではつめたい飲み物の「すこし大人のジンジャーエール」が人気です。ミキサーにかけて絞った、ショウガそのものの味を楽しんでもらおうと、たくさんのショウガを刻むカウンタースタッフ。
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出来上がったジンジャーエールはその名の通り「すこし大人」味で、さわやかな香りとピリッとした辛味が特徴です。毎日美味しいジャンジャーエールを飲んで頂くべく、仕込みに精を出すカウンタースタッフでした。


7.27(火)

・さまざまな打ち合せが行われる中、今日は謎の指差呼称が行われていた。秋から冬にかけての館内装飾用の整理のためだ。すでに1年の半分が終わり、実は少しづつ冬支度の準備も始まっている。
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7.28(水)

・広報部の栗原さんが「みどりの窓口」に通っている。8/7(土)にメルシャン軽井沢美術館で行われる「小さなルーブル美術館」展のトークショーに種田さんと館長が出演するため、新幹線のチケットを購入するのだが、車で行く案や途中下車の希望者やら、次々と事情が変転。めいめい勝手な希望をお願いするため、栗原さんは静かに「勝手にしていただきたいです。」と述べていた。 


7.29(木)

・こねこバスで遊んでいるわが子を見ていたお母さま達。「かわいいー!」と大合唱した後、「久々に子ども達のこと、かわいいって思ったわね~」と一言。夏休みのお母さま方のご苦労を感じる重みのある言葉でした。お母さま達、毎日お疲れさまです。


7.30(金)

・「今、屋上でカップルが誕生しました!」と興奮気味に話す鈴木さん。屋上のロボット兵の前で男性がひざまずき、女性に指輪を差し出して...そう、プロポーズが行われていたらしいのです。その後抱き合う二人に、その場にいた人みんなで「コングラチュレーショーン!!」と拍手喝采だったそう。どうか末永くお幸せに!


7.31(土)

・2階廊下で開催中の「借りぐらしのアリエッティ」展を取材するため、ブログでおなじみの西岡広報部長が朝から美術館へ。ちょうど撮影中にスタッフの朝礼の声が聞こえ、「今朝の取材は西岡さんがアリエッティ展を撮影します。」と来こえてくる。「あーーあんなこと発表されてる、どうしよう!」と、緊張をつのらせている。スタッフよりもっと多くの人にブログで閲覧されているハズなのですが、よくわからない西岡さんだった。
※その模様はこちらからどうぞ