2010年12月


12.1(水)

・カフェ喫茶室では、クリスマスに合わせ「クリスマスミルクティー」が登場です。スパイス(スパイスは魔除けとしての意味があるとか。)やオレンジ・バニラがほのかに漂い、隠し味の蜂蜜のやさしい甘みが口に広がり、凍えた身体を温めてくれます。クリスマスシーズンに飲む特別な紅茶、ぜひお楽しみください。


12.2(木)

・明け方に降った大雨でたくさんの葉が落ち、ふと上を見上げるとカフェのガラス天井は落ち葉でいっぱいに。
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天気が良くなり光を浴びた葉っぱは、綺麗な柄にも見え自然に出来た落ち葉のカーテンのよう。つい見惚れてしまう村上さんと田倉さんでした。


12.3(金)

・強風が吹きすさぶ今日。掃いても掃いても舞い散る落ち葉。そんな中、落ち葉掃きに精を出す山﨑事務局長。しかしあまりの量に独りでは掃ききれず、"だれか応援に来ないかな~"ほうきを持ってウロウロとする山崎さんでした。
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12.4(土)

・クリスマスの装飾がはじまって数日たちました。ショップのレジの後ろの本物のパンからは、毎日パンのいい香りが漂ってきます。はらぺこなスタッフがみんなお腹をグーグーいわせていますが、そんな中、ポロリとはがれ落ちたパンのかけら。すかさず郎さんと森田くんがかけらをかじり、嬉しそうににんまりしていました。 でも、森田くんいわく、「ボンドの味」。ちゃんと買って食べてください。
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12.5(日)

・カフェのクリスマス装飾も「麦」と「パン」をモチーフにあたたかく仕上がりました。今回のためにたくさんの麦わらを編んで作られた大きな飾りが窓辺を飾り、ここだけのクリスマスを演出しています。
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華を添えるのは、ショップと同じようにカフェにも作っていただいた、飾りパン。麦たっぷりの店内ですが、店名「麦わらぼうし」にもなじみ、ずっと前からあったかのよう。クリスマスが終わってもずっと飾って置きたい、と相談中のようです。
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12.6(月)

・カフェの冬の風物詩、薪ストーブ。今年は暖冬なのか、まだ火をいれる日がやって来ない。しかし薪ストーブ好きの松田さんと小池さんは、いつでも使えるようにと炊きつけ用の小枝を拾って集める毎日を過ごしています。
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<落ち穂拾い?の小池さん>


12.7(火)

・某テレビ雑誌のコラムに書かれていた「元祖森ガール」の生態によると、森ガールの出没場所は、"三鷹の森ジブリ美術館"、と書かれていた。働いているスタッフの中にも、「元祖森ガール」の特徴に該当する者もいて、「いるいる」、と楽しく記事を読んでいたのだが、over30が増え始めた美術館の女性スタッフは、『森ガール』ではなく『森女』『森おばさん』ではないかとの、男性陣からのつっこみが入っていた。しかしその後、「それは『やまんば』なのではないか...」、との意見が出て、話は複雑な展開になって行くのであった。


12.8(水)

・トライホークスで『猫の恩返し』の書籍を購入された女性。この作品が大好きで、美術館に来館する度に購入してくださっているとお話してくれた。ただしご本人は「実際は、断然犬派!」とおっしゃっていた。


12.9(木)

・この日カフェに来店された2歳の男の子が、注文したのはバニラアイス。なんとこの日生まれて初めてアイスを食べるとの事。なんでも、『崖の上のポニョ』の中で宗介がアイスを食べているシーンを何度も繰り返し見ていて、美術館に着いた時からずっと「アイス!アイス!」とお母さんに言っていたらしい。初めてアイスを口にした男の子のリアクションにスタッフも大注目の中、男の子が最初にとった行動は、眉間にしわを寄せ人差し指と中指で押さえるという、カキ氷を食べキーンとした時の、あのポーズ。教えてもらわなくても自然に出てしまうものなんだなあ、と感心してしまいます。その後は美味しそうにアイスを完食した男の子。ちなみにその男の子の名前も「そうちゃん」というそうです。


12.10(金)

・今年のクリスマスディスプレイには、装飾用のリンゴがたくさん付いています。そのリンゴは本物と見まがうばかりの素晴らしいできばえ。ショップのレジ周りを清掃中、菅野さんが何気なく装飾のリンゴを見ると、小さな歯形を発見。お母さんがお金を払っている間に、こっそりかじって渋い顔をした子がいたのかと想像して「ごめんね...」と思ってしまったそうです。


12.11(土)

・閉館後、事務作業に精を出すスタッフたち。時間が深くなって来るとお腹もすいてきてか、様々なスタイルで集中力を保っているよう。
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<ねずみ女スタイル>

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<形態模写リフレッシュスタイル>

こんな時に強力な差し入れが登場。いつもおいしい手作りパンやお菓子を差し入れしてくれるカフェの木下さん。この日は大きなタッパーに入ったティラミスを持ってきてくれました。甘いものが似合わなそうな男性スタッフたちも口いっぱいに頬張り、力を取り戻し仕事に戻っていった。やさしい味のティラミスでした。


12.12(日)

・朝の比較的空いている時間、ショップでの出来事。映画の切符を落とした3歳くらいの男の子を発見した阿部さんが、後ろから静かに近づいて落とした切符を渡そうとしたのだが、全く気付いてもらえず店内を一周、そろそろと追いかける事に。途中で追いかけられている事に気付いた男の子は、面白がってだんだんと駆け足になり、ぐるぐると追いかけっこ状態。しまいには廊下に飛び出してしまった。とってもシャイで、口数の少ない阿部さんらしいエピソードだった。


12.13(月)

・郎さんと市来さんが、現在進行中の新商品の打ち合わせにある工房へ...周りにある不思議な機械達に気持ちを奪われ、打ち合わせそっちのけで、工房の中をまじまじと見学してしまったそう。そこから生み出される新商品。乞うご期待!
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<これはなんだろう...?>


12.14(火)

・年に1度の今日だけ、美術館で働いているスタッフ向けのセールがあります。でも売っている側ももちろんスタッフ。館内には、「阿波踊りの練習に最適なバックいかがですか~」。「あ、小さなお子さんがいる○○さん、これ買わないと!」と、あちこちで個人的事情を把握した宣伝文句が聞こえる。まさにファミリーな雰囲気漂うセールなのでした。


12.15(水)

・トライホークスの窓にディスプレイされている、「パン種とタマゴ姫」のぬいぐるみを抱えた女の子。「持って帰ってもいい?」と松島さんのもとにやって来た。 「お母さんにお願いしてみて」と伝えると、その後お母さんにおねだり。買う、買わないの戦いの末、お母さんから「どちらか1つなら買ってあげる」との言葉がやっと出たのだが、「ダメ!2人じゃないとかわいそう」と、女の子は一歩も引かない。その後、暫くしてからショップからトライホークスに戻ってきた女の子の腕には、「パン種」と「タマゴ姫」の両方がしっかりと抱かれていた。戦利品を手に満面の笑顔だった。


12.16(木)

・石臼を回している女性が、あまりの重さに「ウッ」と声を上げると、近くにいた旦那さんは真面目な顔で、「ジムに通っているのは何の為ですか?」と声を掛けていた。


12.17(金)

・本日のアパレルコーナー担当になった森田くん。"LOOPWHEELER"のパーカーの着心地の良さをお客様に伝えるべく、ご試着のタイミングを伺う一日に。「"北風と太陽"のようだった...」との事。お客様がコートを脱いで下さるのかを、今か今かと待っていたそうです。


12.18(土)

・1月から産休に入る北嶋さんのお腹が、だいぶ大きく重そうになっている。ところが北嶋さんはまだまだ休める様子もなく、ばりばり動き回っている。そんなタフな北嶋さんでも、時折、「ふう~」「うっ、重い!」などの声があがるようになり、あらためて「北嶋さん、がんばれ...」と思う周囲の面々だった。


12.19(日)

・ショップ店長の郎さんにメールを送った小林さん。しばらく経つと郎さんが現れ、「メールの意味がわからないんだけど...」と言っている。「そのメールの前に貴子さんが送ったメール読んだ?」と小林さんが尋ねると、「どっちのメールも最初の2行しか読んでない」と発言する郎さん。「最初の2行って"郎さん""お疲れ様"、だけじゃん!」と言いながら、結局メールに書いたことを読んで聞かせてあげていた。


12.20(月)

・「誕生日祝い隊」として、仲間の誕生日を盛り上げる澤登さん。その澤登さんの誕生日がやって来た。しかし、いつもより静かな様子に周りが驚いていると「自分が祝われるのは苦手」とのこと。3●歳の抱負は「自分の年齢を言えること!」とのこと。いつまでもみんなのムードメーカーでいて下さい!


12.21(火)

・暮れになり、今年お世話になった方々との忘年会に参加するスタッフも増えている。吉祥寺や三鷹で偶然顔を合わせることも多いのですが、すっかりできあがった様子(?)の山﨑さんを連れた深谷さんに出くわすと、山﨑さんの財布は深谷さんが預かっていることが判明。それを見ていたライブラリの西村くんは、「おれも山﨑さんと飲みたいなあ」と言っていた。


12.22(水)

・仕込み中に発見されたこちら。
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ピーマンの中にさらに小さいピーマン!なんとも愛らしいこの親子ピーマンはいくつか発見されたそう。他にも双子のたまごや変わった形の野菜などがたまに目撃されるらしく、そんなおもしろ食材に出会うと心がなごむカフェスタッフなのでした。


12.23(木)

・広報の机さんに来年の抱負を尋ねると、「来年はせめて週に1回はコンタクトをしてくる」との発言。身だしなみを気にしなくなってはいけない、という自戒らしい。一方、その会話を横で聞いていた館長は、筆ペンで何か書きながら、1年を振り返っている様子だったが、館長が去った後に覗き見すると、不思議な紙がおいてあった。
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<館長は美術館を、ということかな...>


12.24(金)

・本日はクリスマスイブのイベントとして、小さなコンサートを行いました。はなちゃんずの演奏してくれるよしぶえが優しく響きわたり、地下1階から2階まで、お客様みなさんと優しい音色を楽しめる時間となったのでした。
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<演奏後、はなちゃんずのファンである男鹿和雄さんからサプライズが>


12.25(土)

・クリスマスイブの昨日、カフェではついに薪ストーブを点火しました。ストーブに火が入るとクリスマスムードが一段と強まり、いつもにも増して暖かな雰囲気に。子どもたちも燃える炎に興味しんしん。手をかざしたり、スタッフに質問してきたりと楽しいイブになりました。
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12.26(日)

・本日は年内最終の開館日。閉館後はクリスマスの装飾の撤収作業が。今年のクリスマス装飾を、全館的に担当した北嶋さんと藤原さん。あのうだるような猛暑の最中から企画をすすめ、ショップやカフェの担当者と確認したり、パンやさんや図書館に出向いたり。その甲斐あってか、「麦」と「りんご」の飾られた、収穫を終えた農家の雰囲気は大好評だった様子。お疲れ様でした。来年の装飾も楽しみです!


12.27(月)

・本日は全員出勤しての大掃除。明日からは1月2日まで、美術館はお休みです。
新年からは気持ちも新たに、またたくさんのみなさんに慈しんでもらえる美術館を目指し、思い込めての掃除です。木の床、壁、冷たい鉄の手すり、手作りのガラス、あちこちに飾られた植物たち、ショップの商品のひとつひとつやカフェのお皿の1枚1枚まで、愛情を込めて全員が作業しています。
来年もどうぞよろしくお願い致します。