2012年11月


11.1(木)

・クリスマスの飾りに使われる、たくさん手作りされたカードの山。それぞれ創意あふれるデコレーションがされ、作ったスタッフの個性がでています。
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どのカードをどの場所に飾るか、北嶋さんと藤原さんが相談しつつ分類わけ。中にはちょっと変わったカードもありますが、それぞれ世界に1つのオリジナルカードです。


11.2(金)

・顔の大きさくらいあるお~きなサツマイモをたくさんいただきました。あまりの豊かな実りっぷりに、どうやって食べようかと集まってワイワイ、ほくほく、とイモを手に手ににぎやかです。今晩のスタッフの食卓は、秋の実りたっぷり、きっと冬に備える力になったことでしょう。
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<おいもの山>


11.3(土)

・北海道出張で小林さんが拾ってきたドイツトーヒのマツボックリ。大口さんにあげたところ、滝口さんが手にし、いつのまにか伊神さんの元に届けられ、ある日少女の部屋の窓辺で細長いマツボックリと再会。クリスマス隊長の北嶋さんは、「なぜもっと大量に拾ってこない~!」と言いながら眺めていました。
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11.4(日)

・今日は毎年恒例の三鷹市民駅伝大会。今年も男子と女子2チーム計8名が出場します。ところが今年はたつの市民祭と日程が重なり、応援やサポート部隊がちょっと手薄気味。困っていると美術館を卒業していったOB・OGの面々や、元出場選手だったジブリの伊藤さんが、日曜の早朝にもかかわらず駆けつけてくれました。
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<今泉さん、鈴木さん、宮田さん、ありがとうございます!>
今年の敢闘賞は男子2区の関根くん。「僕は4人の中でいちばん遅いから、僕が頑張れば去年よりいけるかも!」と静かなファイトを燃やしていました。有言実行、なんと順位をあげてタスキをつなぎ、男子一般の部で25位(総合39位)と去年より好成績!
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<小川くんからタスキを受けスタートする関根くん>
女子もエース豊村さんをはじめ、全員の力走により女子一般の部で11位(総合140位)と、立派な成績。
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<女子アンカーの多田さん、フィニッシュ!>
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お昼にひとり豪華にしゃぶしゃぶ定食を頼むOBもいたり、力走後に試験を受けに行き爆睡する選手がいたりと、相変わらず最後に美しくキメられない面々ですが、来年もきっと今年を上回る活躍をみせてくれることでしょう。
あたたかいご声援をくださった皆様、本当にありがとうございました。

・一方、三鷹市の姉妹都市、兵庫県のたつの市民祭へ出張した深谷さん、郎さん、鵜木さん一行は、史上2番目の売り上げを記録したとの事で満足そう。
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...でしたが、「でも、お土産を忘れてきちゃったので、メンテ休館明けに持って来ます...。」と、郎さんらしいコメント。こちらもなぜか最後にズッコケているのでした。


11.5(月)

・休館前の最後の開館日。館内で仕事をしているスタッフのほとんどがお休みに入ります。そのため、今日の連絡事項は盛り沢山。11/17の休館明けから始動する短編映画やギャラリー展など、英気を養った後にはたくさんの新しいことがはじまります。

・今日がショップでの研修が最後になる高田くん。閉館後に一言。「ショップのみんながレジに勢ぞろいしている姿は、一つにまとまって戦っているようで、とても格好良かったです。僕が運営に戻ってできる事は、ショップでいい思い出を持ち帰ってもらえるように、運営でお客様に楽しんでもらう事だと思います。」と、目を潤ませて話していました。
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11.6(火)

・休館にあわせ、本日からスタジオと美術館は毎年恒例の社員旅行に出発です。今年の行き先は京都・琵琶湖方面。
美術館のスタッフは、日頃は案内を「する側」ですが、社員旅行中は、案内「される側」。なのについつい血が騒ぐ、元・旅行会社添乗員の深谷さん。小柄な添乗員さんが持つ「ジブリご一行」の目印に、「宮村!」との目配せ司令が。長身の宮村くんが持つ案内板は、京都駅に到着した大所帯の目印に、一役買っていました。
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初日の今日は、下鴨神社で開催中の「鴨長明『方丈記』と賀茂御祖神社式年遷宮資料展 ―『定家と長明』展 スタジオジブリが描く乱世―」を見学。もともとは2008年に神奈川近代文学館「堀田善衞展 スタジオジブリが描く乱世。」で展示された、 架空のアニメーション映画企画の一つです。この後、そのまま京都を旅するもの、琵琶湖畔のホテルへ向かうもの、とお決まりの完全自由行動となるのでした。

・300人近くが一度にお世話になるので、宿泊先のお部屋は6、7人同室で広々くつろげる多人数向けのタイプです。別の階などにいるスタッフ同士が部屋の名前を連絡しあっていましたが、「私達、VIPルーム「横笛」って部屋!」と嬉しそうに会話していますが、全部の部屋に"VIP"と表記してあったのでした。


11.7(水)

・2日目も、思い思いの場所へと旅立ちます。琵琶湖に浮かぶパワースポットと知られる竹生島を目指す一行。
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<琵琶湖から見るとこんな島でした>
ここに向かうには一日に5便の高速船に乗って向かいます。特に約束したわけではないのですが、同じ船に乗っている社内の人数を数えてみるとまずまずの数の団体になっていました。都久夫須麻神社の龍神拝所では、琵琶湖に向かう鳥居へかわらけを投げて、鳥居の間をかわらけが通過すると願いが叶うそう。それぞれ挑戦していましたが、館長は2枚中、2枚とも鳥居を通過!良いパワーを美術館にも頂いていけそうです。

・行く先が様々なら、その目的も人それぞれ。彦根城に向かった者の中には、城マニアもいれば、ひこにゃんに会いに行った者、単に腹ごなしに散歩によった者、など、お互いに「信じられない!」と本来あるべき楽しみ方で揉めるのでした。
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<こちらは井上さんが出会ったひこにゃん>


11.8(木)

・旅行最終日は京都駅を発つ新幹線車内集合なので、ギリギリまで京都観光を満喫し、車内でお互いの土産話に花が咲きます。「橋田さんが2回も財布を落とした」「松島さんが深夜に宿に帰ったら部屋の鍵を閉めて全員就寝してた」「大口さんの京都お買い物での戦利品見た?」と、にぎやかな車内。
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車窓から富士山が見えてくるとソワソワしだした西岡さんは、「富士山、富士山!」と写真を撮りまくり、最後まで余すところなく記録を撮るのでした。
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<西岡さんの労作、帰路を見守ってくれた「富士山」>


11.9(金)

・さて、美術館では、社員旅行にも行かず、メンテナンスや展示設営に取り組む面々が頑張っていました。「今年はレポDなしでも大丈夫」との矢澤くん。余裕はないのですが、吹っ切れたのか、3年目の自信でしょうか。


11.10(土)

・吉祥寺通りに面した駐輪場の高木剪定作業が行われました。
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<木々の上で作業されているのがわかりますか?>


11.11(日)

・日頃は制服を着ているスタッフですが、休館中は清掃やメンテナンスで汚れてもいいような身軽な私服で仕事をしています。前回は「休館中の制服はボーダーシャツか?」、と思うぐらい全員がボーダーでしたが、今回はほぼ全員パーカー、という出で立ち。2012秋冬・休館中のトレンドでした。


11.12(月)

・新しいギャラリー展「もっと知ろう!沙漠の魔王展」の設営が進んでいます。ガラスケースの中に並べられた展示物やキャプションを、正面から見直した所、ほんの少しズレを発見。こんな時は、いちばん奥まで手が届く、川上くんの長いリーチが活躍していました。
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11.13(火)

・「映画が生まれる場所」では、大がかりな清掃が行われました。たくさんある細かな展示物を取り出しては、本や小物を細かく清掃します。綺麗になった展示室はいきいきとした表情になりました。


11.14(水)

・中央ホールにある時計付き仕掛けイス「ETORIN(エトリン)」。これもメンテナンスが入り、細部にわたって調整が行われています。
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イスに座るとある映像を見ることができます。映像の確認のため呼ばれた矢澤くんは、遠慮がちに腰掛けながらも真剣に映像をみつめていました。


11.15(木)

・今日はクリスマスツリーの搬入日。4tトラックでやってきた、大きな樅の木が運び込まれています。
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一日がかりでサンクンテラスに立てられた立派な樅の木は、11/28にはクリスマスツリーに変身します。今だけのナマの木の緑の魅力もどうぞお楽しみください。
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11.16(金)

・休館最終日の今日は、全員が出勤し、防災訓練に、新商品・新メニュー・新展示の見学、とスケジュールがぎっちり詰まっています。防災訓練では火災発生時を想定し、全エリアの防火扉を、実際に作動させてみました。
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ネコバスルームは...
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このように防火扉が締まりました。
いざという時に使用する災害救助品の確認をしたり、
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"煙ハウス"で真っ白な視界の中での訓練を行いました。
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最後に「美術館で用意している防災備蓄品は何人×何日分か?」などのペーパーテストまで行われ、「できなかった者はクビです!」というプレッシャーをかけられ焦りつつ、真面目に取り組んでいました。
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11.17(土)

・いよいよ休館があけました。細かな箇所も清められ、再び皆様をお迎えする準備ができました。土星座の短編映画は「ちゅうずもう」に、カフェの冬メニューがはじまり、「沙漠の魔王展」も好奇心を刺激するパネルが並んでいます。冬の美術館の新しい楽しみ方を、ぜひ見つけ出しに来てください。


11.18(日)

・高田くんと入れ替るように、運営にいた中原くんがショップの研修に入りました。「初めて着たショップの制服が、あまりにも似合わなかったから...。」と、なぜかデビュー初日はメガネをかけてきた中原くん。みんなから「なんでメガネかけてんの?」と質問を受けていました。こんな中原くんが、どうショップの雰囲気を変えてくれるのか今から楽しみです。


11.19(月)

・企画展示室の大きな竜の前で、何やら思案されている女性。「来年の干支のヘビを年賀状に描くのに、どうやって可愛く描くか、迷い中!」とのこと。展示室のドラゴンからインスピレーションを得るヘビは、どんな作品になるのでしょう。受け継がれていく創作のバトン、年賀状をもらいたくなりました。


11.20(火)

・「ジブリ美術館 手作りの力 カフェのごちそうメニュー編」のという本の制作に、dancyu編集部を訪れた机さん。都心でスタイリッシュに働く皆さんを羨望のまなざしで見つめると、「でもここは無機質な建物なので、緑豊かなジブリ美術館に行くとまさに"手作りの力"を感じてます。そっちもいいですよ。」と言われ、気分良く帰ってきたそうだ。
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<本の発売は12/10です>


11.21(水)

・本日より、カフェからトレード研修で運営に配属になった肥田木さん。カフェの制服から一変、緊張の面持ちで青シャツ姿で働いています。本人も周りのスタッフもまだ馴染みが薄いのですが、これから半年が楽しみです。


11.22(木)

・開館からカフェスタッフとして支えてくださっていた押切さんが、定年退職を迎えました。押切さんの優しい笑顔に何人のスタッフが励まされたことでしょう。これからもステキにお歳を重ねられることだと思いますが、今まで本当にありがとうございました。
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<館長より、花束贈呈>


11.23(金)

・ショップの御山さんが、エプロンに付いた血をしきりに拭き取っている。「ケンカでもした?」と話し掛けると、「手を握りしめたらあかぎれで切れちゃって、気付いたら血が滴ってた...。」とのこと。「今年も冬が来たんだね。」と、しみじみ季節を感じたのでした。


11.24(土)

・クリスマス装飾に向けて、休憩室は物づくり女子たちで超満員です。仕事の後の夜の作業という事もあり、かなりテンションが上がっています。箸が転がっても笑い転げ、文化祭前の女子高のようです。
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11.25(日)

ギャラリー展示「もっと知ろう!沙漠の魔王展」は、20~30歳代の若いお客さまに大人気。「絵の書き込みがすごい。」「設定マニア!」「アメコミみたい。」「『ジョジョの奇妙な冒険』に似ている。」といった声が聞こえてきます。「これ、ありえねー設定だな。」「ひとり乗りヘリコプターって...」と、ツッコミタイプの方にはたまらないポイントが盛りだくさん。笑いながらも一つ一つを読み解いていくと、どうもツボにはまってしまう作品のようでした。


11.26(月)

・滝口さんの机にはたくさんのドングリが置いてありますが、その中に不思議な実が。
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隣の席の深谷さん曰く、「ムクロジの実って知ってる?江戸時代はこれが石鹸だったんだよ。実が乾燥したら、水と一緒に手でこすり合わせると泡がブクブクでるんだよ。」とのこと。この実は、井の頭公園にも落ちているそうです。ちなみに実を割ると入っている黒い種は、羽子板の羽根の先端に使われるよう。美術館への道すがら、天然の石鹸とお正月の準備もついでに手に入りそうです。


11.27(火)

・本日の休館日は、全館でクリスマスの装飾が行われました。
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毎年冷え込む装飾の日は、特別に出前を頼めるのを楽しみにしているショップスタッフ。それぞれ麺類や丼物などを注文しましたが、うどん用の薬味と丼用のお新香が同じ形の小皿だったので、阿部さんは親子丼にネギをこんもり乗せてから取り違えに気付きました。が、時すでに遅し。オリジナル"ネギのっけ丼"を食べ、その後はパワー全開で挑むのでした。

・長期休館中に中央ホールの「ETORIN(エトリン)」をメンテナンスしてくださった制作者の鯱丸さんが、本日も来館。エトリン内で上映している映像に納得がいかなかったので、再度手を加えたそうです。天内さんと一緒に映像を確認し、今回はばっちり作業完了した模様。
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<さてどんな映像になったでしょう>


11.28(水)

クリスマスの装飾がはじまった、初日の今日。だんだんと夕闇が迫る17時頃、クリスマスツリーの点灯式を行いました。
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<館長と本日のお客様が声をそろえて、カウントダウン>
ツリーに光が灯ると一体がキラキラ輝きだします。温かい拍手や歓声で美術館が包まれ、少しだけ特別なひとときが流れました。
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11.29(木)

・カフェでは『畑ごはんのカツカレー』が年齢問わず人気です。お父さんと2人でいらした小さな男の子は、どうやら今日は「カレーを食べる!」と心に決めていた様子。ボリュームたっぷりのメニューなので、1人では食べきれないのでは...、と心配するスタッフをよそに、一皿をペロリと完食!驚いたスタッフが年齢を聞いてみると「5歳。」とのこと。普段からたくさん食べられるのか、とってもカレーを気に入ってくれたのか。どちらにしてもモリモリと力強い食べっぷりに、嬉しくなるカフェスタッフなのでした。


11.30(金)

・「毎年クリスマスの飾りつけを楽しみにしています」とおっしゃってくださり、クリスマスの飾りを一つ一つ丹念にご覧になっている方や、1階常設展示室にある『借りぐらしのアリエッティ』ドールハウス内の小さな小さなケーキに「カワイイ!」と反応される方など、女性の方はクリスマスの特別な仕様をとても鋭く発見されます。よく探して見ると、いつもと違う装いのものもあるので、ぜひ探してみてください。
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<マフラーをした人もいます>