2012年8月


8.1(水)

・カフェでは「すこし大人のジンジャーエール」が人気です。毎日、生の生姜を刻んで仕込みをするのですが、時々ユニークな生姜を見つけます。この日は「パン種とタマゴ姫」に出てくる、パン種くんに似たものを発見。見つけた渡部さんはその生姜に愛着を覚えてしまい、なかなか包丁をいれられなかったそう。
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8.2(木)

・ワゴン販売は、お祭りの屋台を思い描いて、子どもたちが自分のお小遣いで買える物をと、この夏から始めました。真っ黒に日焼けした子どもたちがお財布を手に見に来てくれると、まるで露天商のような郎さんや森田くんが楽しげに会話をしています。夏だけの限定のこの屋台、ぜひ見に来て下さい。


8.3(金)

・ただいま土星座で上映中の『たからさがし』。原作の絵本で内容を知っている子どもたちが、お母さんやお父さんに、映画より先にストーリーを教えてあげようとしています。お母さんたちは、耳を押さえて「やめてー」と逃げまわっていました。映画の中では"ゆうじ"と"ギック"が追いかけっこをして遊びます。自由闊達に動くキャラクターの動き、まさに、アニメーションならでは"動き"、のおもしろさが現れている作品です。


8.4(土)

・ショップの朝は荷受けから始まり、とにかく力仕事の連続です。トラックから荷物を下ろし、バックヤードへ運び込む佐野くんの額からは、大粒の汗がしたたり落ち、エプロンの色が変わるほど汗をかいています。「今日一回目のお着替えに行って来ます。」とロッカーへ向かい、ショップのオープン前までには、持ってきた着替えのシャツを全部使い果たしてしまうほど、力仕事を一手に引き受けてくれています。


8.5(日)

・冷たい麺類がおいしい季節になり、そうめん・うどん・冷やし中華など、色とりどりの麺でお昼の休憩室を賑やかせています。すでに麺つゆを入れた状態でスクリュー型タッパーに密閉してくるスタッフもいれば、麺つゆを冷蔵庫に常備している人も。千葉さんは、小さな醤油のボトルを持ち歩いて「醤油を使い切ったら麺つゆを入れたいんです。」と言っている。北嶋さんは、ローソンで買った冷やし中華を食べる前に「特撮博物館風」飾り付けをしてから食べていました。
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<その場にあった具材でウルトラマンやミニチュアセットが...>


8.6(月)

・中央ホールで光の差す天井を見上げて、天井扇がクルクルと回っているのを見つけた女の子。「えーっ!! ここ、ヘリコプターなの!? 飛べるの!?」と、驚いていました。美術館ごと、空が飛べたら...。すてきな発想です。


8.7(火)

・美術館の周りの木立では、セミの羽化がたくさん発見できます。このセミは少し頭が大きいようで、なかなか脱出できない様子でした。思わず応援に力が入ります。ガンバレ!
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<ぬぬぬ...苦戦中。>

8.8(水)

・スタジオから異動があり、美術館で働いてくれることになった古俣さん。柔らかい物腰と長身を生かし、テントの設営などカフェデッキでは、背の低い女性の強い味方です。しかし、古俣さんがワゴンでラムネ販売をする日に雨が続き、雨男の名を返上すべく、日々奮闘しています。
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<ほら、今日は晴れでしょう、と汗まみれで頑張る古俣さん>


8.9(木)

・毎日、セミの鳴き声が響きわたっています。全力で鳴いている姿を発見すると、思わずその共鳴に釘付けになります。
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<1匹発見!>


8.10(金)

・北海道に行っていた深谷さんが、お土産の"根室で入手困難と言うウワサのオランダせんべい"を差し入れしてくれました。「これ、うまいんだよ。ちぎって食べるんだけどさ~」と、自ら早速開封し、「うまい、うまい」と食べはじめる深谷さん。その後も「これ、うまいな~」と、ちぎっては食べ、ちぎっては食べ、一人で全てたいらげてしまいそうな勢い。お土産??...と呆然と深谷さんをみつめる小池さんでした。
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8.11(土)

・雨の日も暑い夏の日も、受付の前で7年間お客様をお迎えし続けた運営スタッフの福岡くんが、本日最終勤務日となりました。閉館後、恒例の胴上げがおこなわれ、次のステップに進む福岡くんをスタッフみんなで応援しました。新しい道でも頑張って下さい!おつかれさまでした。
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8.12(日)

・カフェの澤さんと中廣さんは、髪型のせいなのか、後姿が似ていてスタッフの間でも間違うことが。ついにお客様から二人をさして「あの方とあの方は双子なの?それともご姉妹?」と質問を受けてしまいました。周りのスタッフは納得でしたが、本人たちは「そんなに似てますか?」と首をひねっていました。


8.13(月)

・トトロ受付付近にある石垣のくぼみに、うごめく住人を発見しました。夕方、草木に水撒きをしていると顔をだしてくるようです。
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<こんにちは、ジブリ美術館と我が家にようこそ>


8.14(火)

・お盆休みで遠方からお越しの方が多いからか、ショップでお買い物した品物を配送希望される事が増えています。バックヤードでは、先輩の佐野くんが、高田くんに梱包作業の心得を一所懸命に指導していました。
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<苦しい時は俺の背中をみろ...と熱く語る佐野くん、そして見ていない高田くん>


8.15(水)

・今年も節電のため、ショップの倉庫は誰も居ないとすぐさま電気が消されていますが、奥の方にある机に気づかずパチッと消してしまうと、「居ま~す...。」と、奥から細い声が聞こえてきます。午前中はパソコンに向かって作業する事の多い須田さんの声。「モニターの明るさで作業できるから大丈夫。もう意思表示するのやめたよ。」と、真っ暗な倉庫の奥のほうでモグラのように仕事をしている事があるようです。


8.16(木)

・夏休みに入り子ども達で賑やかな館内ですが、海外からのお客様も多く国際色も豊かです。ハンガリーから日本にホームステイに来ている女の子は、「日本では必ずジブリ美術館に行きたい、ってホームステイ先にアピールしてやっと来たの」、とお話してくれました。


8.17(金)

・暑い暑い日々に負けないよう、今日はスタッフ用のかき氷が準備されました。各種シロップのほか、松島さんお手製の「ももコンポートのシロップ」や北嶋さんが即興で作ってくれた「梨のコンポート」などが加わり、涼しく、にぎやかな美味しさだったそう。
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<休憩室が氷屋さんに>


8.18(土)

・ショップのワゴンで販売しているベーゴマ。今日は"ベーゴマのプロ"が指導にきてくれました。プロの周りにはスタッフも含めて人垣ができ、子どもの手のひらで回して見せたりと、大歓声。ベーゴマの腕がだいぶ上達してきたスタッフたちは、「やっぱりプロはすごい!」と、刺激を受け、そのうちベーゴマ大会を開こう!と、自主練に精を出している模様です。
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<このワゴンで売っています>


8.19(日)

・企画展示「挿絵が僕らにくれたもの」展にて、宮崎監督が「小学生の頃に夢中になって読んだ」と語る冒険王連載の『沙漠の魔王』。秋田書店から完全予約限定生産で復刻版が発売されました。トライホークスではまだ購入できるので、この博覧強記な絵物語がどんなお話なのか、ぜひ手にとってみてください。
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<スタッフは2巻で大笑いしていました>


8.20(月)

・企画展示室にやってきた男の子。「ドラゴンは首がたくさんあるのに、胃袋は1つなんだね。」と話しかけてくれました。たしかに ごはんを食べる時を想像すると、ドラゴンの体は忙しそうです。胃袋も首の数だけあるのでしょうか?お腹いっぱい、と感じるのはいつでしょう?男の子のひとことから、物語がどんどん生まれていくようです。


8.21(火)

・カフェデッキのぶどうが収穫しされました。
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自然のな甘みと酸味のある、ちょっと小ぶりなこのぶどう。収穫の時期がやってくると、秋はもうすぐ、という気がします。


8.22(水)

・ローソンの取材陣とともに深谷さんが井の頭公園近辺をガイドし見どころをぐるっと説明してまわっている。頑強な体の深谷さんはともかく、ライターさんやカメラマンさんは長時間かけて炎天下を歩くのはまさに体力勝負。美術館近辺の歴史や井の頭の生きものたちなど、幅広い知識を細かく解説しながらあちこち歩きまわる深谷さん。9月15日からローソンの店頭におかれるフリーペーパーでたくさんネタが披露されています、どうぞお楽しみに。
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8.23(木)

・カフェでは、早くも秋の味覚が登場しました。無農薬で育てられた巨峰を丸ごと凍らせた「まんまぶどうのシャーベット」です。種がなく、大きな粒を皮ごと食べられます。まだまだ暑い日が続きますが冷た~いぶどうを丸ごとほうばって残暑を吹き飛ばしましょう!
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8.24(金)

・深谷さんから滝口さんに何かお土産があるようで鞄の中をゴソゴソ。鞄から出てきたものは...。カメムシの甲羅!甲羅をネイルアートのように爪に貼り付けてみる滝口さん。他にも滝口さんの席にはセミの抜け殻が山のように積まれ立体造形物の体をなしており、芸術的なような、気持ち悪さと紙一重のような...。虫めづる女による、秋の斬新なアートです。
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<セミに囲まれる巨神兵>


8.25(土)

・運営の相川さんのご実家から「ぷちスイカ」が8玉も届きましたどのスイカも実がしまっていて、包丁を入れるとはじけるように割れて新鮮そのもの!と~っても甘くて美味しく、スタッフのほてった体の熱もとりさってくれました。たくさんありがとうございました。
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8.26(日)

・この日は高田くんの28歳のお誕生日。どんなサプライズでお祝いするか話し合われ、本人のいないところでシナリオが作られました。夜、須田さんの「さあ、恒例のあれやりますか!」という声で、突然腕相撲をする事になった高田くん。戸惑いながらも試合開始。シナリオ通りなら、高田くんがチャンピオン御山さんに勝ち、勝利者インタビューでお祝いを。...の、予定だったのですが、"負けた方がおいしい"と本能が働いた高田くんはあっさり負けてしまった。セコンド役の須田さんは強引に流れを変え、『高田くんのいいところ発表!』と急遽設定変更。「背が高いから、高い所に手が届く」「段ボールを一度に4箱運べる」「いい匂いがする」「野球がうまい」など、主役は複雑な表情になる突発コメントばかりでしたが、無事にお祝い?する事ができました。
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<市来さんとの一回戦の様子>


8.27(月)

・三鷹市役所から、9/30と10/1に予定している三鷹市民デーと近隣市民デーの応募ハガキが届きました。総務チームが手分けして入力から招待ハガキ投函まで、せっせと作業をしていますが、素敵なハガキに目を奪われて思わず手がとまることも。
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8月末日には招待ハガキを投函しましたので、当選者の方にはそろそろ届く頃だと思います。どうぞ楽しみに郵便やさんをお待ちください。


8.28(火)

・今日は休館日。でも朝からバタバタと準備されているものが、いつもと何か様子が違います。
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<おや?かき氷?>
本日は、日清製粉グル―プさんと協力し、東北から埼玉県内に避難されているみなさま300名をご招待した「ジブリ美術館の一日」が開催されました。
カフェのデッキには、ラムネやわたあめ、フランクフルトが並び、ショップのワゴンにはベーゴマや皿回し体験が"むかしあそび"と銘打たれ準備されています。
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なんとなく縁日のような、村人が懸命におもてなしをするささやかなお祭りのような、そんな雰囲気が漂います。
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館内でも、館長やカフェの板谷店長、渡辺さん、木村くん、石渡戸さんのスタッフバンドが、拙いながらも心をこめた音楽を奏でていました。
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この日のために来てくれたベーゴマのプロに教えてもらいながら一日中ベーゴマだけ回している子がいたり、あちこち大盛況。
集中した表情で輝くような子どもたちの姿に、スタッフも元気をもらってしまいました。
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暑い夏の一日が、良い思い出になってますように。


8.29(水)

・夏休みも終わりに近づいていますが、子どもたちは元気いっぱいです。新幹線の絵柄のTシャツでカフェにやってきた男の子。木村くんが「電車好きなの?」とたずねると「うん鉄道ファン!!」との元気なお返事が。同じく鉄道ファンの小池さんが「ナニ鉄なの?」と聞くと「う~ん、乗り鉄!撮り鉄!音鉄!」と予想以上の決然たる鉄っぷり。その後も小学2年生とは思えない鉄道知識や車内アナウンスのマネを披露してくれて、木村くんを驚かしていました。


8.30(木)

・映像展示室でフィルムきっぷにスタンプを押している横で、女の子たちのグループが「あっ!?昔ながらだ!」「昔ながらだ!」と楽しそうな声をひびかせている。彼女たちが体験したことのないらしい、電車の切符を1つ1つ駅員さんが切っていくのと同じ動き。新鮮そうな様子で楽しんでいました。


8.31(金)

・ステンドグラスに差し込む光を白いTシャツに映して、「ねぇ、私のシャツ 素敵でしょ」と嬉しそうな女性のお客様。日の傾きかたによってはあちこちで違う柄の見られるステンドグラスの影。いつどこで出会う柄が、自分だけのとっておきになるのでしょうか。ぜひお気に入りを探してみてください。