2014年7月


7.1(火)

・企画展示室にある、木馬に乗っているクルミわり人形。木馬の手綱の部分を特に念入りに手入れしている山本くん。かつて調教師を目指していたこともある山本くんなので、<馬への愛>がこんなところにも...、と思いきや、子どもたちがとても興味深くさわってくれるので、手入れもたくさん必要になるのが真相だそうです。


7.2(水)

・イタリアから来館されたお客様から、「なぜお店の名前はイタリア語"マンマユート"なのですか?」と質問を受けた福島さん。"マンマ ユート!"の"ママ 助けて!"は、「欲しい物がたくさんあり過ぎて、選べない!、ママ、助けて!という趣旨で付けられた名前なんですよ。」とお話ししたところ、そばにいたお嬢さんがレジで小銭を出しながら、「ア ユート!」と、お母さんに助けを求めており正真正銘の生の「ア ユート!」を聞かせてもらいました。福島さんは思わず感動。「こういう、とっさに出る言葉なんですよ。使ってみて下さいね。」と教えてもらいました。


7.3(木)

・企画展示室では、小さな子たちに本当にクルミが割れる凛々しい"クルミ割り人形"をつかって、<割ること>がどんなものなのか、試してもらうことができます。「割ってみたい」という女の子に高田くんがクルミを渡し、「これをおじさんの口に入れてごらん」と言うと、女の子は高田くんの口にクルミを突っ込んでました。
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<高田くんの伝えたかった"おじさんの口">


7.4(金)

・産休中のスタッフが無事に出産したという電話連絡を受けたあと、お母さん本人はしばらくお休みが続くので、対面できるのは割りと先の話し。昨日、経理の鵜木さんから第3子出産の電話がありましたが、お父さんの鵜木さんは本日出社の予定。その前に、電卓や伝票の並ぶ机に盛大な飾り付けが行われ、一日そのままで仕事をすることになった鵜木さんでした。
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7.5(土)

・今年の夏を乗り切るべく、藤田祐子さんと栗原ひとみさんがショップの仲間に加わりました。1年先輩の中村くんが2人を指導している姿がとても頼もしくみえます。栗原さんは運営で働いていたこともあり、"くりりん"という愛称で親しまれていたので、久しぶりに再会する運営スタッフから「くりりん、ショップの制服似合ってるね!」と、スタイルも評判です。

7.6(日)

カフェの新メニュー「とり肉と夏野菜をのせた、お日さまごはん」。先日「ちゃんと鳥の巣になってる!」と盛り上がっているお客様の声が聞こえてきたそう。確かに鳥の巣のようにも見えますが、特に意識しての盛り付けではないようです。ラピュタのキタキの巣のイメージや、木々の中の雰囲気がお客様の中で足されて、想像力が料理の盛り付けを完成させるのかもしれません。今後の参考にするスタッフでした。

7.7(月)

・「クリスマスにくらべて、七夕ってよくわからない」と言う20代の功刀さん。それはナゼなのかと考えるうちにいろいろと調べはじめ、「七夕には何を食べるの?」「地方で特色はあるの?」「もともとの中国の故事はどんな話?」「誰のために飾るの」など、周りの人に聞いて納得したり憤慨したりと意外に盛り上がっています。そんな功刀さんの横で、ギャラリー新展示の準備で本当に忙しそうな川上くん。それでも時々川上くんが思わず吹き出すような、功刀さんの発言が聞こえてきます。「そりゃあ、笹はパンダでしょう!」と中国イコールパンダ、イコール笹、というナゾの理解を深めている功刀さんの発言に、静かに肩を震わす川上くんでした。
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<作業中の川上くん>

7.8(火)

・好奇心旺盛な性格のカフェの安部さん。スタッフが話をしていると「何?何?」「何の話?」と入ってくることが多いのです。その光景をよく目にする肥田木さんから、「知りたがりのナーニー」と呼ばれています。

7.9(水)

・「ジブリの立体建造物展」が、明日7/10から江戸東京たてもの園で始まります。、3日間かけてショップの設営に出張していてた面々はたてもの園内のお店でお昼を食べて取り組んでいましたが、郎さんと森田くんはなぜか毎日カレー。カレーパワー全開で?スペシャルなお店を完成させていました。
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7.10(木)

・「クルミわり人形とネズミの王さま展」展示室には、絵本から出てきたような、おいしそうなケーキが並んでいます。子どもたちはケーキの周りに駆け寄り、どんな味かを言い合っていますが、大人にももちろん大人気。今日は来年結婚するというカップルの男性が、「このケーキ!これをウェディングケーキにしよう!」と女性に興奮気味に提案していました。女性は恥ずかしそうに「やめてよ」といいながらも、とても楽しそうでお菓子の国のように幸せそうなお二人でした。

7.11(金)

・サンクンテラスの亀風呂にいるメダカたちが元気です。泳ぎまわるメダカを熱心に見つめていた男の子が耳元で何やらひそひそ話でお母さんに質問しています。お母さんは、「あれはね、食べられないお魚なのよ。」とひとこと。メダカをこよなく愛しお世話している島崎さんは、少しだけドキドキしていました。

7.12(土)

・ショップで、Tシャツを選んでいた台湾からの男の子。おもむろに自分のTシャツをめくり上げてお腹を家族に見せると、マジックで腹筋が描かれており、みんな大爆笑。その様子をそばで見ていた佐野くんは、自分のお腹と見比べてちょっと羨ましそうにしていました。


7.13(日)

・「忘れ物をした」という台湾からお越しのお父さん。英語と日本語で一生懸命伝えようとしてくれますが、なかなか理解できませんでした。そこで紙とペンを渡したところ、ホカホカの湯気が立ったおいしそうなパンの絵を描いてくれました。その生き生きとした画力の素晴らしさにスタッフと顔を見合わせ大笑い。その後すぐに忘れ物は見つかり、無事ホカホカのパンが戻っていきました。

7.14(月)

・今年も美術館の周りで発見されはじめたカブトムシ。珍しく屋上でも見つかりました。比留間さんのおうちでは去年連れて帰ったカブトムシが卵を産み、家族みんなで育てた甲斐もあり今年2代目が誕生したそうです。井の頭公園生まれの子達は皆、立派です。
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<放して~>

7.15(火)

・ヒグラシの声が聞こえてきます。「ヒグラシって、夏の終わりに鳴いてるイメージがあるよね。もう鳴いてるんだ。」という会話をしていると、「子どもの頃から、なんでセミみたいな鳴き声なんだろう?って思ってたんだよね。」と、ショップの山崎さん。皆が「!?」と疑問符が頭に浮かび、「ヒグラシって、セミだよ!?」と、伝えると、「え~っ!今までずっと鳥だと思ってた!恥ずかしい!」と、20年以上の思い込みに赤面していました。美術館の事務局長だった生き物大好きのお父さんが知ったら、どんなツッコミをしていたでしょうか。


7.16(水)

・ある日の雨上がり、ちょうど閉館作業をする時分に空に大きな虹がかかっていました。わらわらとカフェデッキに虹を見に集まってくるスタッフ達。「一日の疲れも吹っ飛ぶね!」としばしボンヤリ眺めていました。「虹が出てますよー」「早く来ないと消えちゃいますよー」と無線で気づいていないスタッフも呼び出され、みんな慌てて走って外へ行き、うっすらとした虹を何かありがたく見つめるのでした。
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7.17(木)

・アトリエではほんの少し、ブルベリーが収穫されたそう。年末に木を植えてもらい水やりをし、毛虫や蜘蛛と戦い、採れたのは写真の通り。
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展示作業の合間には夏の強い日差しと最近の雨で生き生きと育ってしまっている雑草と格闘したりと、「仕事とはいろいろあるものだ」、と思う展示若手チームでした。ブルーベリーは、甘くておいしく育っていたそうです。


7.18(金)

・企画展示室で、クルミを割ってみる子どもたち。クルミわりは意外と力が要るのでなかなか一人では割れない子も多い中、幼稚園に通っている5歳の女の子は、一人で見事に割っていました。スタッフが感心していると、「幼稚園にもクルミの木があるんだよね。」とのこと。秋になると収穫し、石でがんばって割って食べるのだそうです。クルミわり人形を使うのは初めてでも、クルミを割る力加減については相当のベテランだったようです。


7.19(土)

・朝一番にネコバスに遊びに来てくれた、4歳の男の子と3歳の女の子。初対面でしたが、「お友達になろう!」「うん!」と握手をし、ずっと二人で楽しく遊んでいました。しかしネコバスでの終了時間がやってきて、お別れの時が。お互いに違う方向に行ってしまった二人を「残念...」と思っていたスタッフでしたが、30分後、なんとまた館内のどこかで巡り会ったらしく、仲良く手をつなぎ再び二人でネコバスに来てくれました。「また出会ったんだ?」と聞くと、「そう!また出会った!」「また出会った!」と、偶然をとても嬉しそうに話してくれました。余計な算段無用、といった様子の二人でした。


7.20(日)

・カフェでも使用している"12ヶ月マグカップ"。スタッフにも愛用者がいますが、松尾さんの11月マグと、伊神さんの2月マグが入れ替わっていたことが発覚。色味が似ているためまったく気づかず伊神さんのマグを平然と使っていた松尾さん。気づいてびっくり仰天の様子でした。
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<どちらもかわいいです>

7.21(月)

・『思い出のマーニー』を観たという5年生くらいの女の子。映画を熱心に観て細かいところまで覚えていてくれたようで、ギャラリーの「思い出のマーニー」展の「湿っ地屋敷」「北海道」などのパネルも食い入るように見てくれています。「あんな素敵な夏休みになるといいなぁ」と、隣にいるお母さんに何やらアツい目線を送っていました。


7.22(火)

・「ちょっと、あそこのスペースは俺のなんだから!」「なにそれ知らないよー!」と、言い争う深谷さんと石光さん。ポスターなど掲示物を貼っているスペースを奪い合い、次はどちらが何を貼るかで真剣にもめていますが、事務所の面々はその兄弟ゲンカのようなやりとりはもう慣れっこ。軍配がどちらにあがったかは特に気にならず、貼られたものを「なんだろうねー」とのんきに見ています。


7.23(水)

・"蚊取り豚"の上にカマキリが乗っていることに気が付いた斉藤さん。たくさんの人が"蚊取り豚"の前を通りますが、その小さな存在に誰も気づかない様子。実はおおいばりで景色を楽しむカマキリの姿を思わず写真に収めた斉藤さんでした。
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7.24(木)

・カフェテイクアウトコーナーの「森のソフトクリーム」は<ミルク>が定番なのですが、季節のフルーツなどの<おたのしみの味>と、ミルクとおたのしみ味の<ミックス味>の3種類をご用意しています。おたのしみの味は、いままで<イチゴ>、<バナナ>、<スイカ>が登場しましたが、次は<白桃>!白桃味は、ソフトクリームですが乳製品を使用していないため牛乳が苦手な方でも召し上がっていただけそうです。すっきりとした口当たりが、暑い日にピッタリです。


7.25(金)

・ショップの"ケアレディ"夏の回が行われました。夏休みで子どもが増えるという事に焦点を当て、熱中症についてや誤飲について学んだ後、シミュレーションに移りました。渡辺さんがメンテ休中に、日本赤十字社で幼児安全法の養成講習を3日かけて受講した際に習った、"頭部の出血をストッキングを使用して止血する方法"を実践。「生まれて初めて頭にストッキングをかぶった!」と、苦笑いしながらも、みんな真剣に取り組み、身近にある物でとっさに行う応急処置を学びました。
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7.26(土)

・カフェデッキでソフトクリームを食べている子どもたちは「おいしい!」とみんな嬉しそうな笑顔でいるのに、ある男の子はソフトクリームを手に号泣していました。お母さんとケンカをしたそうで、手に持ったソフトクリームはタラタラ溶け始めています。「早く食べないと溶けちゃうよ」と声をかけ慰めようとしたのですが、男の子のお姉ちゃんは「アイスも泣いてるね。」と一言。思わず「うまいね!」と叫びそうになってしまいました。


7.27(日)

・7月に入り、暑い1日になるかと思うと、ゲリラ豪雨や雹に見舞われるなど、変わりやすい天候が続いています。外回りのスタッフは豪雨対策と共に、天気予報や雲の動きの確認に余念がありません。風が急に吹き出すと、大雨が降る合図です。そして本日も急に風が変わり、予想通り直後に大雨。事前の備えとともに、お客様も心を一つにして大雨をくぐり抜けたのでした。

7.28(月)

・江戸東京博物館で「思い出のマーニー×種田陽平展」が始まりました。大きな立体建造物に照明や音の演出が加わり、湿地のぬかるみ、鳴り響く雷の音、現れてはふっと消えるマーニーの姿などなど、まるで映画の世界に入り込んでしまったかのよう。生き生きとした背景美術もぜひお楽しみください。

7.29(火)

・『クルミわりとネズミの王さま』の翻訳者、上田真而子さんより"レープクーヘン"が届きました。お菓子の名前をどのように訳したかが本のあとがきに記されていましたが、本場ドイツからわざわざ取り寄せて、それからさらに美術館に送ってくださったのです。
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宮崎監督も「ぜひ食べてみたい」とのことで、少しづつ分け合って皆で頂きました。"ハチミツクッキー"はドイツ語では"ペッファークーヘン"で、直訳だと"コショウ菓子"なのに胡椒は入っていないそう。「風味がよくてしっとりだね」「スパイスが冬の味っぽい」「八ツ橋??」など、感想をそれぞれ口にしながら、貴重な味を確かめるようにひとかけひとかけ、おいしく頂きました。
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7.30(水)

・ショップで食器を購入されたフランスからのお客様。「飛行機に乗りますので、"プチプチペーパー"下さい。」と、関根くんにご注文。「バブルラップですね!」と、気を回した関根くんが英単語を交えてお答えすると、「日本だと、"プチプチ"の方が通じますので!」と、すばらしく日本通の答えが返ってきて、関根くんは感心していました。

7.31(木)

・カフェでは「季節の実りのこんがりフルーツタルト」の果物が、今月に入り"貴陽"というスモモに変わりました。貴陽は糖度が高く、適度な酸味があり桃のように大きな果実です。焼き上げた色もとても綺麗なピンク色。この季節は果物が数週間単位できり変わり、次はどんな果物が旬を迎えるのか、スタッフも楽しみです。
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<貴陽のフルーツタルト制作中>