2014年10月 


10.1(水)

・今日は年に一度の近隣市民デー。土星座の映画も「たからさがし」に切り替わりました。そして、本日付入社の9名の新入社員が仲間入りをし、ひときわ新鮮な一日がはじまりました。朝礼では新入社員のひとりひとりが、ユニークな自己紹介を披露。
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<今日だけ全員スーツです>
さらに、今年の近隣市民デーは、新たな企画がありました。
カフェデッキにて、カフェで実際に扱っている吟味された食材を、青空市場のような即売会としてマルシェが行われました。
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あいにく少し雨がぱらついたので、青空のもとではなくテントのもとでの販売となりましたが、たくさんの方が足を止めてくれています。手にとって食材の話ができるので、担当の木村くんや小池さん田中さんは、思いを込めて美味しさを語っていました。
<カフェデッキの様子>


10.2(木)

・地下1階展示室の真空管アンプが気に入った様子の小学生の男の子。前からじっくり見た後、後ろ側に回って上からも観察。下から覗いたり、そっと触れてみたりした後、パッと晴れやかな表情になったかと思うと、自信に満ちた面持でひとこと。「わかった!! これはトースターだ!!」斬新な発想に驚かされるのでした。

10.3(金)

・企画展示室にて、アリソン・ジェイさんのイラストに釘付けの女の子。お母さんに、「ねえねえ、お母さんクララになって!」とお願いすると、部屋の反対側にいたお父さんに「お父さんはクルミ割りさんね!はい!はじめてくださーい!」と即席の劇が始まりました。お母さんお父さんの演技に「違う!こうやるの!」と、世界感をすっかり飲み込んだ様子で演技指導する姿は、将来の大物を予感させました。

10.4(土)

・今日は年に一度、13回目の三鷹市民デー。今朝の朝礼では、『思い出のマーニー』で印象的がだったキノコ狩りについて深谷さんが話しています。今が最盛期のキノコ狩りですが、キノコなどの菌類は約3億5千年前に生まれたのこと。ナラやシイなどキノコと共生関係にある樹とともに生きるキノコ。キノコが木材を分解して土のリサイクル循環が成り立っているのだそう。それ以前キノコのない時代の木材は、石炭化して残っています。私達も土地の循環の輪の中で共生しつつ、微力でも時間をかけて役立って行きたいものです。

10.5(日)

・台風18号が接近しているとのニュース。夜半から明日の明け方にかけて接近するとのことなので、すぐさま運営スタッフは対策をはじめています。思いがけないようなことが起こる昨今なので、念には念を入れて、各所で備えを行っています。

10.6(月)

・企画展示室のガシャガシャ劇場がとても気に入って何度も回している男の子。ハンドルを回すと劇場の中の登場人物たちがガシャガシャと音を立てて動き出します。たくさん動かし堪能し、去り際に「あ~いい汗かいた~。」と満足気。スポーツの秋?でしょうか。


10.7(火)

・お昼ごはんを買いに行く矢澤くんに、次々と買い物を頼む事務所の面々。あるお気に入りの牛乳を頼んだ伊神さんのメモ書きには、<いつもの牛乳>と書いてあります。「いつもの牛乳、っていうのを、頼まれるの初めてなんだけど...」と困惑しつつメモを手に買い物に出る矢澤くんでした。


10.8(水)

・今晩は月蝕。閉館後に2階テラスには、帰る前に月を愛でようとスタッフが集まっていました。
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少しづつ欠けていく月を撮影しようと試みた全員が成功、...とはいきませんでしたが、帰宅前にゆっくり月と夜景を楽しむひとときとなりました。
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<欠けはじめの頃の屋上>
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<こちらは西岡さん撮影の成功例>


10.9(木)

・入社初日から研修に追われる新入社員たち。これから1週間、みっちり研修が続きます。いくつもの部署の研修を受ける姿はやや緊張している様子ですが、どこか楽しそうでもあります。今だけしか味わえない貴重な時間ですが、それはいつになっても実はずっと同じです。今後もこの研修期間のことを思い出してがんばってくれることでしょう。
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<研修最終日の報告資料制作中の様子>


10.10(金)

・三鷹駅の北口がリニューアルし本日再オープンしました。そこで美術館のショップも小さな出店にでかけていき、駅の構内に2日間限定のワゴン販売を行いました。通りすがりに「あら」と美術館のコーナーに気がついて足をとめてくださる方たちがいると、担当者もついニコニコしてしまいます。ささやかなお店でしたが、いつもよりほんの少し多くの方とふれあえる時間ができました。
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10.11(土)

・2Fテラスのみかんの木、今年は大振りの実が沢山生っていて豊作です。緑からだんだん黄色く色づいてきたみかんの実を「早く黄色くならないかなぁ」と、食いしん坊たちは熱視線を送っています。

10.12(日)

・吉祥寺駅周辺で恒例となった<吉祥寺アニメワンダーランド>に、今年も参加させてもらいました。井の頭公園の弁天池のほとりに、美術館ブースも並んでいます。
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ライブラリー作品「ひつじのショーン」がメインビジュアルだった今回は、例年にも増して大人気のショーン。
特別にTaihiban(タイヒバン)さんとコラボしたという「ひつじのショーンのビーフカレー」や、ブースで配布したショーンの風船は大好評でした。
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<タイヒバンさんの特別メニュー「ひつじのショーンのビーフカレー」>
昨日から続く三鷹駅構内での出店と両方のブースの状況を確認するため、この二日間で吉祥寺と三鷹を何度も往復する鵜木さん。気持ちの良い秋の風の中で、大汗をかきつつ行ったり来たりをしていました。

10.13(月)

・昨日は、華麗な中国語と柔らかい物腰で海外からいらっしゃるお客様への対応をサポートしてくれた村上くんの最終勤務日でした。夢に向って旅立つ村上くんの門出を祝して、久々に美術館恒例(?)の閉館後の胴上げが行われました。村上くん、ありがとうございました、これからもご活躍ください。

10.14(火)

・カフェにて新人研修があったこの日、開館以来の定番メニュー、「くいしんぼうのカツサンド」を作るという実習もありました。それぞれ自分自身の分を一生懸命作っていましたが、普段あまりお料理とは縁のなさそうな男性スタッフは悪戦苦闘。カフェ「麦わらぼうし」の心意気を習得する、ファーストステップでした。
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10.15(水)

・今年もLOOPWHEELERさんとのショップのコラボレーション、ハイジップパーカーが発売になりました。今年のデザインは、「クルミわり人形とネズミの王さま展」のために宮崎監督が描きおろしたイラストが袖にプリントされているのがポイントです。
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<グレーメランジとマリンとブラックの3色があります>
黒は体がしまって見えるので、お腹まわりを気にするスタッフが早くもちらほら購入を決めているようです。

10.16(木)

・ショップに配属となった新人の遠藤くん。元々先輩に女性の遠藤さんがいるので、遠藤さんが二人になり、呼び名に困っています。「男の方の遠藤さん。」「遠藤さんカッコ男性。」等々、混乱しそうな毎日です。これは早急に遠藤くんにあだ名がつけられることになりそうです。

10.17(金)

・閉館後に宮崎監督とともにパノラマBOXの新作がやってきました。新作パノラマボックスの名前は「雲の道」。監督は低い位置から覗きこんだり遠くから眺めてみたり、光の入り方や照明の色を細かく調節したりと、子ども達の目にどう映るのかを、何度も何度も調整しています。
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設営の途中で「黒いペンない?」と言ってペンを手にすると、「あるくの大好き」のメイちゃんの表情にもちょこちょこっと手を加えています。
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宮崎監督と一緒にやってきた美術の吉田さんが、「僕、今日絵の具持ってきてます」と言ってリュックから絵の具を取り出すと、すぐにメイちゃんの化粧直しもほどこされました。
新しい展示が加わり、さらに他の展示物も輝いているように見えます。地下1階の「動き始めの部屋」で是非実際にのぞいてみてください。

10.18(土)

・本日お披露目の「雲の道」。特に反応が大きいのは、男の子たちです。顔(体)をつっこみながらじっと見ている男の子、描かれている飛行機の数を熱心に数えている子たちなどなど。飛行機が好きという4、5歳の男の子は、「飛行機いっぱいの絵があっちにあったよ!」と映像展示室までやって来て、嬉しそうに教えてくれました。

10.19(日)

・汗ばむような晴天の中、今年も三鷹の森フェスティバルが美術館横の西園で開催されました。
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<二胡奏者の野沢香苗さんと寺嶋民哉さんのステージ>
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<ステージ側からはこんな感じです。まさに"森"のフェス>
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<ショーンもきました>
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<三鷹市の姉妹都市のブースも大人気です>
例年よりもステージの位置が美術館に近いため、カフェデッキもまるで観客席の一部のよう。お客様もお食事をしながら、体を揺らし楽しそうにリズムにのる方が多くいらっしゃいました。そんな中でも、子ども達が一番盛り上がっていたのはスタジオジブリソング。堂島孝平さんのステージでアドリブで始まったジブリメドレーの時は特に盛り上がり、デッキ上の子ども達全員が席を総立ちで、手拍手をして一緒に歌っていました。


10.20(月)

・ショップの店内で硬貨を落とされた方がいらっしゃると、スタッフは一丸となって見つかるまで血眼で探します。レジの周りで落とされた時、瞬時にしゃがんでスタッフが探し始めたのですが、気付くと床で平泳ぎしているスタッフが!あまりにも一生懸命になり過ぎた関根くん。手足の先までピンっと伸ばして無事に潜り込んでいた小銭を拾得。レジカウンター下の出来事なのでお客様からは見えていませんが、そばで見ていたスタッフは関根くんの姿がこみあげてきてしまい、しばらく笑いを噛み殺していました。

10.21(火)

・カフェの中庭に飾っている"フウセントウワタ"という植物。果実はハリセンボンのようなユニークな形をしています。時がたつと果実が割れて、中から綿毛のついた種子が出てくるのです。初めて見た人はきっと驚くことでしょう。花言葉を調べると、「いっぱいの夢」。種を夢にたとえているのでしょうか?
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<フウセントウワタの種子>

10.22(水)

・東京国際映画祭に来日中のジョン・ラセターさんが、朝イチで美術館にも来館されました。とても愛しているとのネコバスによったあと、「クルミわりとネズミの王さま展」をつぶさに鑑賞されていました。宮崎監督がどのように考えてこの建物や展示物を作ったのか深く考えているご様子かと思えば、展示を心から楽しむ無邪気な顔や驚きの声を披露してくれたりと、目一杯味わっているのが伝わってきます。新展示物「ソレイユ」新作のパノラマボックス「雲の道」をじっくりと覗きこんだり、子どもたちがクルミわり展をどんなふうに楽しんでいるか観察しに、もう一度展示室に戻ったりと、ラセターさんの好奇心いっぱいに見開いた瞳は、大きな少年の目そのものでした。


10.23(木)

・最近受付前のエリアを担当することの多い中山さん。海外のお客様に英語で話しかけたのに、「English, please」と返されてしまい、がっかり。しかしへこたれたりはしない中山さん、「えっと、どちらの国からお越しですか?」と日本語で尋ねてみたところ、「ホンコンデス」と返ってきたそう。案外なんとかなるようです。

10.24(金)

・カフェの食材は北海道のものが多い、というお話をする澤さんとお客様。そのお客様は北海道からいらしたそうで、地元の物が使われていることに「運命感じた」と喜んでいらっしゃいました。お嬢さんのクラリネットの発表会を東京に見に来ているとのことでしたが、クラリネットは澤さんも経験者。さらに運命論でもりあがる澤さんでした。

10.25(土)

・スタジオから美術館へと異動してきた齋藤昌哉さん。周りのスタッフからは「マサ兄」や「マーニー」などと呼ばれ、美術館にも馴染んできた様子。ジェスチャーを交えて接客するその手の動きが滑らか過ぎて、やはり元・描き手だからかな?、と噂です。

10.26(日)

・今年も三鷹のいずみ子ども会の子ども達がハロウィンの仮装をしてやってきました。いたずらされては困るので、子ども達に飴を配る相川さんと新入社員の鈴木さん。やや緊張した面持ちの新人鈴木さんでしたが、子ども達と触れ合い、笑みがこぼれていました。
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<小さいおばけたちと鈴木さん>

10.27(月)

・<にっぴ>という愛称で呼ばれることの多い西川さん。ここ最近、『長くつ下のピッピ』の話題をする石光さんと伊神さんが、「あっピッピの本って...」と話していると立ち止まったり、振り向いたり。どうしても'ぴ'に反応してしまうようでした。

10.28(火)

・天気の良い休館日。美術館の隣に新しく出来た野球場で、野球部主催の野球大会を行われました。未経験の人、久しぶりにバットを振る人、などなど様々な人たちが大集合。そして本日のメインは美術館でお世話になっている方々との対抗試合。気が付けば、展示チームが敵のベンチに応援参戦していたり、美術館から試合を見にやってくる人もチラホラ。接戦の末、美術館チームが勝利を収めました。次の日が心配になるスタッフもいましたが、スポーツの秋、楽しく体を動かした一日でした。
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10.29(水)

・入り口で「やだやだ!入りたくない!」と大泣きしていた女の子とすれ違った小川くん。中に入って気に入ってくれるといいなぁ、と気がかりに思いながら見送りました。ずいぶん時間が経って、今度は出口付近でまたその女の子に出会うと、やっぱり涙目。でも今度は、「やだやだ!帰りたくない!」という涙に変わっていました。

10.30(木)

・今朝の朝礼では、ショップの須田さんから新柄のセル画のご案内が。
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かわいらしい絵柄に歓声も上がり、人気がでそうだと評判です。

10.31(金)

・事務所に座っていた郎さんが、「わっ!!」と、声を上げています。重要な書類に押印した自分のシャチハタ"中島"印が、なぜか"森田"と押されており、「自分のデスクにしまってあったハンコなのに!なぜ?」と、眼を白黒。あちこちに物を置き忘れる名人、森田くんの仕業で入り混じったのだとすぐに判明しましたが、「お前、困るんだよ...。」と、弱り切っていました。