2015年2月


2.1(日)

・「昔読んだことがある」と懐かしそうにご覧になっている方が多い「長くつ下のピッピ」展。今日は、あるお母さんが子ども達に思い出を交えながらピッピのお話を聞かせていたのですが、何だか話が違うよう。すると、「あ、私が今話していたのはトットちゃんだった!」と大笑い。そんなことは分からない子ども達はポカーンとお母さんの様子を見ていました。


2.2(月)

・寒い日が続きますが、今のところ雪かきが必要な程の積雪はなくスタッフはひと安心しています。先日の雪が降った翌日の朝礼では、トップライトの天窓に雪が残っている様子がまるで富士山のように。皆で「すごいね」「綺麗だね」と見上げて和んでいました。
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<青空と白富士>


2.3(火)

・毎年恒例となった恵方巻き。今年もおのおの休憩室で、西南西を向いて食べています。しかし、タイミングを逃して今日は恵方巻きを食べられそうにない西岡さんは、翌日食べる仲間がいないか聞いてまわっているのでした。


2.4(水)

・11年間、展示室を守り続けてくれた中野さんが、ご主人の転勤に伴い退職することになりました。大学を卒業したての中野さんは、「美術館で知ること・見ることの全てが嬉しく、楽しい」そんなキラキラした目をしていましたが、その輝きは11年経った今も変わらないままで、お客様やスタッフを幸せな気持ちにしてくれました。最後に挨拶をする中野さんの様子にスタッフも全員感慨ひとしお。恒例(?)の胴上げでは、歴代胴上げされた誰よりも高く飛んでいました。中野さん、新しい場所でも、持ち前の好奇心で楽しんで下さい。
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2.5(木)

・今年2度目の雪が降る1日。そんな寒い中、台湾から来てくださったご家族は、家族みんなでソフトクリームを食べていました。寒くないか伺うと「実はミルクと抹茶って、あったかいミルクと抹茶のことだと思ったんだ!漢字だけ見て、勘違いしちゃった!」と楽しそう。そして「すごくおいしい!」と家族みんなで大笑い。間違えはあったけれど、素敵な間違いになったようで本当によかったです。


2.6(金)

・トライホークスのお話の会にデビューした村上さん。絵本を選び、練習を積み重ね迎えた当日のその表情は緊張の面持ち。本番は少しの間違いはあったものの、持ち前の笑顔で切り抜け、終わった後はほっとした様子でした。


2.7(土)

・ショップの松尾さんはいつもスーパーロングヘアー。ふと後ろからのシルエットを見ると、なんか長さが縮んだような?と思い、「髪切りましたか?」と聞くと「うん、子犬くらい。」とのこと。切った髪の毛が両手に乗るくらいだったそうなので、ちょうど土星座で上映している『コロの大さんぽ』の"コロ"ぐらいなのかなぁと想像してみるのでした。


2.8(日)

・カフェ奥のデッキに飾っている木瓜(ボケ)の花が咲き、一足先に春の訪れ。花もさることながら葉も少しずつ芽吹き始め鮮やかになってきました。少しずつ確実に春は近づいてきているようです。
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2.9(月)

・幼稚園の遠足で来館してくれた園児さんたち。元気に「さようなら!」と挨拶しながら地下1Fにあるご案内所の前を通りすぎたと思ったその直後、今度は「こんにちは!こんにちは!」と聞こえてきました。どうやらちょうど入場してきたお客様と鉢合わせたようで、園児さん皆で、お客様をお出迎えしてくれていた様子。入場して来たお客様も、突然の可愛いお出迎えに笑顔で応えていました。


2.10(火)

・事務所の会議室から打ち合わせを終えて出てきた郎さんと市来さん。その後使おうと石光さんが会議室に入ったのですが、そのことに気が付いていない郎さんは会議室の電気をパチリと消灯。「えっ...!」と驚き固唾をのむ事務所一同。すると市来さんが「せつ子!」と叫び、井上さんがスイッチの元へとダッシュ。「大丈夫、郎さんのことは常に俺達がカバーしてるから!」と力強くうなずく2人なのでした。
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<無事、明るくなりました>


2.11(水)

・スタッフは出勤すると制服に着替えてそれぞれの持ち場に出ていくので、日中ロッカーには様々な履物やコートがずらりと並んでいます。洋服屋さんさながらの光景に、今年の流行や季節が変わってきたことなどがうかがえ、「今これ流行ってるんだね。」「そろそろ衣替えしようかな。」という会話が生まれます。そして、早く春が来ないかなぁ、と暖かくなるのを待ちわびるのでした。


2.12(木)

・旧正月が近づくにつれ海外からのお客様が多くなり、ショップではお会計の際に日本のお金に四苦八苦している方のお手伝いをさせて頂く事が増えています。お札に描いてある人物が誰なのか尋ねられたり、穴の開いている硬貨を大事にしている様子を見ながら、自分が外国に行った時にしてもらえたら嬉しい事を、逆の立場に立って接客していきたいと改めて思いました。


2.13(金)

・3ヶ月に一度、美術館の事務所で行なわれる防災無線通信訓練。今回の担当は防災班の隊長西川さんです。三鷹市と無線でやりとりする様子はとってもスムーズ。さすが隊長です。
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2.14(土)

・今日はバレンタインデー。この日が近くなると、女性陣の中で何を渡そうかと相談が始まります。あれこれ調べて見ているうちに、自分でも食べたくなって自分用を購入する人も。今年も無事男性陣に渡すことが出来て、事務所はチョコレートの香りで包まれました。
一方草屋では、功刀さんから川上君に素敵な手作りプレゼントが。
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<横顔クッキー>


2.15(日)

・カフェのテイクアウトではこんなやり取りが。青森出身の木村くんと高村さんが方言の津軽弁で話していると、それを聞いていた橋谷くんが「すごいですね!今の何語ですか?」と、どうやら外国語に聞こえた模様。すかさず高村さんから「日本語です!!」と注意を受けていました。


2.16(月)

・閉館の鐘デビューの矢澤さん。鐘を鳴らして歩く道順など、ポイントをまとめた紙を緊張した面持ちで確認していました。しかし、いざ館内へ入ると美術館に響くその鐘の音は堂々としていて、初めてとは思えないほどでした。
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<チェック中>


2.17(火)

・事務所ではカフェの丸山くんが寝不足の様子。聞いてみると「昨日子どもがなかなか寝なくて...あまり眠れなかった」と新米パパさんならではの苦悩をポロリ。しかし隣の席の郎さんには幸せアピールに聞こえたのか、「あー昨日はよく寝た~!むしろ寝すぎて調子悪いな~!」と独身貴族の自由さをアピールし、丸山くんに対抗するのでした。


2.18(水)

・雨の日、小川くんがカフェデッキにいる姿を見て、"命名の達人"小池さんがあだ名をつけました。その名も「マレーグマ」。雨で髪が濡れたその風貌は言い得て妙で、「わかる気がする!」「確かに!」と多くのスタッフから賛同されていました。「マレーグマ」をちゃんと見たことがない小川くんはさっそくインターネットで検索。「おっさんとかわいさが交錯する...」という表記を見つけ複雑な表情をしていました。


2.19(木)

・長きに渡って美術館を綺麗にしてくださっていた山田さんが退職されました。美術館の清掃は山田さんなしでは語れません。それだけ美術館にとって大切な存在であり、いつも優しく楽しいおしゃべりをしてくれるみんなのお母さんのような存在でもあります。いつ抜き打ちでいらしても恥ずかしくないよう、これからも美術館を常に磨き上げておきます。山田さん、本当にお疲れ様でした。
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2.20(金)

・首から飛行石のネックレスを下げたお子さん。よくよく見ると他のものと様子が違うので尋ねてみると、お母さんが折り紙を丸めて作ってくれたとのこと。世界で1つだけのすてきな飛行石に、私たちまで幸せな気持ちになりました。


2.21(土)

・新人の鈴木さんが、受付から外エリアの研修に移りました。北国生まれとあって寒さに負けず奮闘中ですが、そんな彼女の原動力は「食べること」。石光さん、小幡さんに続く「くいしんぼう」の登場ですが、今後どんな頭角を見せていくか楽しみです。


2.22(日)

・「コロの大さんぽ」の"コロ"のぬいぐるみが何よりも好きなショップの福島さん。その"コロ"を手に持ってレジに並んでいた小さな女の子に、「いいねぇ。買ってもらうの?」と話し掛けました。すると、お母さんが「土星座で短編映画を見て、娘が初めて感動して泣いたんです。"トトロ"が大好きだから、ぬいぐるみでも買ってあげようとお店に入ったら、"コロ"を見るなり抱っこして、他の物には見向きもしなかったんですよ。」と教えてくれました。何気なく話し掛けたことが、思いもよらないエピソードを聞けるきっかけになり、改めて"コロ"の愛らしさを実感したのでした。


2.23(月)

・旧正月の休暇でアジア圏のお客様が増え始めました。そんなお客様とコミュニケーションをより図れるようにと、台湾への留学経験がある吉田さんに中国語のミニ講座を開いてもらいました。教えてもらった言葉は即実践!と、翌日、少ない言葉数ながらお客さまに話しかけるスタッフたち。優しく応えて下さるお客さまをみて、もっともっと練習しようと心に誓うのでした。


2.24(火)

・トライホークスのおすすめの本を紹介している「季刊トライホークス」が先週末納品されました。今回で40号目となり、連載を始めてから10年を迎えました。開始当初からの担当の石光さんと机さんは感慨もひとしおです。しかしそれもつかの間。「紹介したい本はまだまだ沢山あるんです」と、これから執筆していただく方と打ち合せをしたり本を読んだりと、次号の準備にいそしんでいます。
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2.25(水)

・小さなお子さんがプチ迷子になっていると、周りが見渡せるようにとスタッフが抱き上げて保護者の方をお探しする事が度々あります。今日、その役目を務めたのは高田くん。抱っこした女の子に腕をきゅっとつかまれて顔が緩みそうになったものの、すぐにお母さんと会えて、無事役目を果たしたそうです。


2.26(木)

・カフェの多田さんが、休憩中にブルガリアヨーグルトの特大サイズを食べているのを目にして、「それ全部食べるの?!」と突っ込むと、「こんなのペロリですよ!」と幸せそうにひたすら食べています。「花粉か何かの対策?」とさらに突っ込むと、「美白です...。」と、ちょっとモジモジ。「一日100cc食べるといいらしいんですけど、小さいサイズじゃ物足りなくて、、、ただの過剰摂取ですよね~。」と言いながらも、あっと言う間に完食していました。春めいてきて、乙女心(?)がくすぐられているようです。


2.27(金)

・ショップで出たごみを捨てる時は、"SHOP 不燃"とごみ袋に明記するのですが、森田くんがさらさら~っと書いたのは、"SHOP 森田"。目撃してしまったスタッフは、「ついに...。」と、笑いではなく本気で心配していました。


2.28(土)

・今年に入り結成された美術館ハンドベル部が、閉館後に地道な活動を続けています。経験者も初心者も入り混じっているため、まじめにやっているのにも関わらず、まだまだテンポも呼吸もバラバラで笑いが絶えません。そんな部員たちを褒めて伸ばしてくれる部長大口さん。少しずつ合うようになっているのですが、練習しているヴィヴァルディの「冬」が完成する頃には、もう春がやってきているかもしれません。