2015年7月


7.1(水)

・迷路で何回も遊んでいたのにクモの巣を見つけた途端、迷路に入れなくなった女の子。恐々と「あれ、ほんもの?」と何度も聞いていたので、近くにいる島崎さんがきっと知ってるよと伝えました。するとその女の子はさっそく島崎さんにクモについて質問。いろいろと聞いて納得したのか、元気になって戻っていきました。


7.2(木)

・制作進行中の企画展示のパンフレット。デザイナーさんの会社へ打ち合せに伺い、原稿を確認して、修正があればその場で修正作業をしてもらいます。修正作業の待ち時間に別件の相談、修正版ができあがると確認してまた変更箇所を決めたりというのを繰り返しています。長時間の作業ですが、合間に功刀さんがみんなの似顔絵を描いて場を和ませてくれているそうです。完成は7月下旬予定。どうぞお楽しみに。
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<練習中の小林さん>


7.3(金)

・今日は学校が休みだという5年生くらいの女の子。その代わりに宿題を持ってきたそうで、カフェのオープンを待っている時間に、国語の宿題を頑張っています。「分からないことがあったらお兄さんに聞くね!」と言われた小川くんでしたが、漢字苦手なんだけどなぁ...とビクビクしていました。


7.4(土)

・お疲れ気味の滝口さんの肩を揉んであげる矢澤さん。すると「私も肩こってるよ」と隣にやってくる石光さん。気が付けば両手で2人の肩を一生懸命揉んでいました。矢澤さんは優しいんです、きっと。
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<両手使い>


7.5(日)

・カフェのカウンターに新しく入った新人、南澤くん。23歳というスタッフの中では若い年齢の割に落ち着いた雰囲気の持ち主。小池さんと村上さんが話の流れで南澤くんに学生時代の部活を聞いてみると、偶然にも3人とも卓球部だったことがわかり、しばらく卓球話に花が咲くのでした。


7.6(月)

・屋上に行こうといらした海外の方が、突然降り出した雨に立ち往生していました。そんな中、お連れの方を待っていたご婦人が「今は使わないからどうぞ!」とご自分の傘を手渡していました。雨でジメジメした雰囲気が続きますが、そんなお客様の心遣いに皆晴れやかな気持ちになりました。


7.7(火)

・今年も阿波踊りの練習が始まりました。新入社員5人に加えショップの佐野くんが参加表明し、ある意味大型新人の加入にどよめいています。先輩方から手取り足取り基礎を教えてもらいながら、筋肉痛に顔歪ませ、滝のような汗をかきつつ、本番までにどんな進化を遂げるのか楽しみです。


7.8(水)

・土の中で、もぞもぞ動くものがいます。よくよく覗くと、ハナバチが巣を掘っているようです。「おしりの振り方がかわいいのだよ~」と、毎年ハナバチのこの姿を楽しみにしている斉藤さんは、土の中で顔を見せない様子を愛でるように眺めるのでした。
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<もぞもぞ>


7.9(木)

・カフェでいつも新人スタッフに研修を行う丸山さんですが、最近、閉店後ひっそりと研修を受けている様子。数年ぶりにテイクアウトに入ることになったものの、ソフトクリームを作ったことがないため木村さんから手取り足取り教えてもらっているのです。デビューは間近、うまく作れるようになるのでしょうか?
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<ふむふむ>


7.10(金)

・トライホークスでは「幽霊塔へようこそ展」にちなんだ書籍をたくさん置いていますが、なかでも子ども達に人気なのが江戸川乱歩の『怪人二十面相』です。今日も小学4年生の男の子がお母さんにおねだり。「ねえねえ、あれ読みたい!かいじんにじゅうそうめん!!」。夏だから連想してしまったのでしょうか。どんなお話だろうと想像するスタッフでした。


7.11(土)

・ショップの夏のワゴン販売に向け、阿部さんが中心となって着々と準備が進んでいます。今年は今までとはがらりと趣向を変える予定。さてどんな仕上がりになるでしょうか。


7.12(日)

・休憩室の窓辺に置いてあるシクラメンの鉢に異変が。冬の花のはずのシクラメンが花を咲かせたのです。調べてみると、まれに夏でも花を咲かせることが分かりました。どうやら場所や室温が快適だったのか、休眠せずに夏も元気に過ごしている様子。これから一緒に暑い夏を乗り越えます!
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7.13(月)

・少年の部屋の宝箱を嬉しそうに見ていた3歳ぐらいの女の子。「宝物はなあに?」と比留間さんが尋ねると、すぐに弟くんの名前を答えていました。きっとすてきな姉弟なのだろうと嬉しくなる比留間さんでした。


7.14(火)

・スタッフが開館前に清掃をしているとカフェの外壁に落書きを発見!
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と思いきや、近づいてみるとなんとクモの巣。調べてみると「コガタコガネグモ」いうクモで、「隠れ帯<カクレオビ>」や「白帯<ハクタイ>」と呼ばれる装飾を巣にするそう。何故、装飾するのかは諸説あるようです。今度はどんな模様になるのか楽しみです。
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7.15(水)

・カフェのメニュー「ベーコンたっぷりま~るいピザトースト」に使用している北海道のマッシュルーム。いろいろなサイズものが箱に入っているのですが、この日はおまんじゅうのような大きなものが入っていました。あまりの大きさに、なんとなくうれしい気持ちになるスタッフなのでした。
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7.16(木)

・ある企画の為、夜な夜な閉館後の暗い美術館を駆け回り準備をしているスタッフが数名。小物を用意したり、台本を書いたり、声色を練習したり。やることは盛りだくさんのようですが、当日の様子を思い浮かべながら作業をするその表情はいきいきしていました。
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7.17(金)

・中央ホールにある時計塔の鐘が鳴ると、お客様は日本、海外問わず腕時計や携帯を取り出して時間を確認されています。正時ではない時は、不思議そうな顔で時計塔の文字盤と交互に確認している方も。さて次は何時に鳴るのでしょうか。


7.18(土)

・今年も夏休み期間限定のワゴン販売が始まりました。今年の目玉はなんと言っても、アメのつかみ取りです!今回、新しく作って頂いた5種類のアメの入った大きなビンに、手を入れてつかみ取るのですが、これがなかなか難しく大人も子どもも真剣勝負。今まで以上に活気にあふれているので、お祭り気分でぜひのぞきに来て下さいね!
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<今年のテーマは、「幽霊塔へようこそ展」にちなんで"日本の夏">


7.19(日)

・昨日今日とみたか商工まつりに出店しました。今年は運営、ショップ、カフェからそれぞれ担当者が参加し、短編映画のパンフレット各種、ショップマンマユートのオリジナル商品、ラムネにビールと、普段は美術館でしか買えない物を特別に販売しました。
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二日間とも大盛況で、準備をしてきた担当者たちも満足そう。特に今日はお天気にも恵まれ、ラムネが飛ぶように売れました。暑さに負けそうになりながらも、「根本さんが差し入れてくれた"パピコ"が、人生史上最高に美味かった!」とご褒美があったことを喜ぶ郎さん。梅雨明けすぐの夏祭りに、夏本番を感じるのでした。
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7.20(月)

・先週末から「幽霊塔へようこそ展」のパンフレットの販売が始まっています。担当していた功刀さんは"幽霊塔くん"が大のお気に入り。しかし、当初よりパンフレット内での出番が少なくなってしまったので、代わりに自分で作ったそうです。
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<功刀さん手作りの幽霊塔くん>
頭にお花のある幽霊塔くん、展示のパネルのどこかにいます。ぜひ見つけてみてください。


7.21(火)

・休館日を利用して、先日から夜な夜な準備を進めていた夏休みイベント「みんなで泊まろう!ジブリ美術館」が開催されました。
お昼過ぎにリーダー役の連雀学園の中学生が到着し、土星座で今日の流れを確認します。その後、カフェでみんなの夕飯の準備。カレーに添える野菜を切ったりお米を研いだり肉を揚げたりと、手際よく進めていました。
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準備が整った頃に小学生達が到着。中学生小学生混合の班分けが発表され、その班ごとにカフェのデッキで夕食のカレープレートを囲みいっせいに"いただきます"。
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辺りが暗くなってきてから始まった夜の美術館探検。班ごとに渡された質問を解くため、薄暗い館内のどこかにある答えを探し歩きます。探検が終わると、それぞれ好きな場所で眠りにつきました。
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7.22(水)

・翌朝、子ども達は元気にラジオ体操をしてから、井の頭公園西園で自然かんさつ会。1分間、眼を閉じて周りの音に注意を傾けたり、せみの抜け殻を探したり、草の匂いを思いっきりかいだりと、五感を使って楽しんでいた様子。
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その後、美術館に戻って朝食を食べて解散。子ども達の笑顔や、まるで自分の家のように過ごしていたかのように「またね」と帰っていく後姿を、心に残る夏休みの思い出になってくれたら嬉しいなぁと思いながら見送るスタッフなのでした。
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7.23(木)

・梅雨が明けた朝の井の頭公園の池は、青空を水鏡のように映し夏本番を彩っています。七井橋の袂の大きなトチノキはたわわに実をつけ、じきに来る秋への準備を始めました。
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7.24(金)

・暑さの厳しい夏が本格的に始まりました。長時間外にいてバテてしまいそうなスタッフのために、総務の小池さんが今年もカキ氷を振る舞います。今年は手作りシロップに加え、小豆に手作り白玉まで!楽しく美味しいカキ氷で休憩室も賑わっていました。
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7.25(土)

・梅雨が明けたとたん、一斉に虫が活動し始めました。苦手な人ほど出会う確率が人一倍高く、驚かされている姿を目にします。そんな中、大きな虫捕り網を持って果敢に挑みに行く阿波谷さん。網での捕獲はピカイチですが、その後は「誰か~!」と助けを求め、今度は男性陣が急行するのでした。


7.26(日)

・中村さんがトライホークスのディスプレイ用に準備していた水草に、なんとメダカの卵がついました。卵から孵ったメダカ達もディスプレイの一部となっていて、トライホークスの窓辺を明るくしてくれています。そのメダカに気付いた男の子が「わあ!!」と歓声を上げるや否や、なでなでしようと水の中に手を...。日々成長を楽しみにしているスタッフとしては、その気持ち、とても良く分かります。

7.27(月)

・前に美術館で「やどさがし」を見たと言うお母さんと女の子。その時は秋田から来てくれたおばあちゃんもご一緒で、家族全員が「やどさがし」のファンになったそう。「その日から、主人公の"フキちゃん"のしゃべり方を真似て、電話を切るという家族のルールができたんですよ。」と、お母さん。「今日、おばあちゃんは来れなかったけど、夏休みに会いに行くんだ!」と女の子も嬉しそうでした。またぜひご家族で遊びに来て下さいね。


7.28(火)

・猛烈に暑い日が続く中、草屋では、ソフィー(!?)が美術館でお仕事をしているパン種くんのために麦わら帽子を作っています。ちょうどいい型がなく、高所作業のために購入したヘルメットを相手に黙々と頑張っています。先日は、開館中の美術館にパン種くんの頭囲を測りに行き、子どもに不思議がられたそうです。
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<完成の日はそう遠くないはず!>


7.29(水)

・この時期はセミの羽化が各所で見られますが、意外な人気スポットが入り口(ケーキハウス)のひさしの下。さまよって場所を探していた幼虫にも、"お勧めの場所はあちらですよ"とすぐそばまでご案内した斉藤さん。その子もやはりひさしの下まで移動し、仲良く3人で無事羽化を果していました。
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<うんしょこらしょ>


7.30(木)

・小林さんから今日のスタジオの様子が送られてきました。
千さんが棚の扉と戦っている以外は平和とのこと。扉のロック機能が壊れて扉が開かなくなってしまったので、ロック部分ごと外そうとしています。奥にいる品川さんは、手伝っているように見えて、壊れていない反対側の扉も同じようにしてしまえばいいんじゃないですか?と、余計なアドバイスをささやく係だそうです。
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<無事直ったのでしょうか>


7.31(金)

・約2年、日に焼けてまっくろになりながら外エリアを守ってくれていた遠藤くんの最終日。門出を祝われる男性の登竜門?ともいえる恒例の胴上げが行われました。長い間ありがとうございました。おつかれさまでした。
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<背景と同化しています>