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第224回 「パンダコパンダ」と「3びきのくま」

現在、ジブリ美術館では企画展示「3びきのくま展」を開催中です。この展示は宮崎監督が企画・構成をして、高畑監督がパネル制作で特別協力をしてくれています。まさに、高畑・宮崎両監督のコラボレーションでできた贅沢な企画展示です。
宮崎監督が、絵本「3びきのくま」の解説パネルを作るにあたって、高畑監督なら表現して欲しいことを判ってもらえると、高畑監督に解説をお願いしたのです。
というのも、お二人は36年前に「パンダコパンダ」を制作するとき、実は「3びきのくま」を下敷きにしてお話を作っていたんです。このことは高畑監督が某インタビューで語っていました。「雨降りサーカス」の冒頭のシーンなどは、「3びきのくま」をモチーフにしていることが良くわかります。
両監督は、当時、刺激の強い描写が多いTVアニメに対して、真に子どもたちのための良質なアニメーションを作ることを一つの制作目的にしていました。「パンダコパンダ」や「アルプスの少女ハイジ」などがその当時の作品です。
子どもたちを真に惹きつけるものは何か、絵本や児童書の世界のなかにその要素を探り、絵本「3びきのくま」が子どもを喜ばせる魅力も、すでに見出していたのです。
だからお二人は、「3びきのくま展」が子どもたちに喜ばれるであろうことを、「パンダコパンダ」のときの経験からきっと確信していたのです。私たちには判る由もないことでしたが・・・。