ジブリ美術館のクリスマス


開催中の企画展示「幽霊塔へようこそ展」で取り上げている『幽霊塔』。この作品の世界観と作者の江戸川乱歩が生きた時代を基に、クラシカルカラーで彩ったクリスマス装飾が始まりました。

今回の装飾の中心は、明治大正期の木造のお屋敷で迎えるクリスマスをイメージ。落ち着いた色合いの空間に赤や金・銅色の細工を加えて、館内を温かく彩ります。
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明治後期から大正にかけての「クラシカル」「大正モダン」という雰囲気の中、「ハイカラ」という言葉が流行り、西洋の文化を取り入れようと、人々はカフェーで西洋の音楽に耳を傾け、まだ見ぬ世界に思いを馳せながら楽しんでいたといいます。
時代の過渡期、人々は新たな文化の到来に対する憧れの気持ちを抱き、街はその思いを反映するように彩られ華やかな雰囲気となりました。家庭でもクリスマスのお祝いが広まり、一家団欒のひと時を楽しんでいたことでしょう。

地下1階のテラスには、毎年恒例のクリスマスツリーが登場し、日が落ちてからイルミネーションが灯りツリーを彩ります。
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クリスマスの装飾は12月27日(日)までです。
ぜひ、ジブリ美術館のクリスマスをお楽しみください。