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コメントライブラリー事業室

この春、ジブリ美術館ライブラリーは
「ルパン三世」1st.TVシリーズを採り上げます

[文責]三鷹の森ジブリ美術館ライブラリー事業室  


「ルパン三世」といえば、日本では知らない人はいないと言っても過言ではない超有名作品です。もともとは1967年に連載が始まったモンキー・パンチの人気マンガがあり、それを原作として、過去30数年に亘ってアニメーション化されてきました。
 今回、三鷹の森ジブリ美術館ライブラリーはこのアニメーション化された「ルパン三世」の中から、1971年から72年にかけて放映された最初のテレビシリーズを採り上げます。いわゆる“1st.TVシリーズ”。今から約38年前の作品です。この最初のテレビシリーズには高畑勲、宮崎駿の二人が制作に深く関わっていますが、「アルプスの少女ハイジ」や「母をたずねて三千里」ほどにその事実が知られているとはとても言えません。シリーズ途中からの参加であったということももちろんあるでしょうが、何よりも、この作品のフィルムに記載されているクレジットに高畑、宮崎の名前がまったく含まれていないことがその大きな理由でしょう。「Aプロダクション演出グループ」という名前しかフィルムには出てこないのですが、そうなったのは、演出家の交代という特別な事情がこの作品の制作過程であったからです。今回、ジブリ美術館ライブラリーではこのシリーズの中から、高畑・宮崎が関わった中盤~後半の話数より3本をセレクトして上映します。そしてこのシリーズが製作された時代を改めて振り返りつつ、「ルパン三世」1st.TVシリーズという作品を今一度見つめ直そうという試みです。題して「TVアニメ考現学第一弾」。