メインコンテンツ | メニュー | リンクメニュー

Main Contents

作品解説

アニメーターをやるやつは見ておくべき。

時代のせいでおもしろくないものと、時代を超えておもしろいものがあるはずで、その時代を超えるものをやっぱりフライシャーは持っているんです。 

ホピティとハニー アニメーターになった時に「バッタ君」を見て、そのワーッって沸き立って動いているのがどれほど描くのが大変かと思い、すごいエネルギーだなあとフライシャーに注目するようになりました。僕はフライシャー風のばかばかしいのも好きな人間ですから。
 沸き立つような動きというのは、同じ絵の繰り返しではできないんです。やっぱりどこかでばかなアニメーターがお祭りみたいな気分とか、仲間に自慢したいとか、羽目を外して勢いで延々と描いたものは、見ている方にも何か喜びとして伝わってくるんですよ。そうじゃないとアニメーションの、初源の何とか動かしたい、世界は動いているから動かしたいんだという、そういうエネルギーを発揮することができないと思っています。

アニメーション映画監督 宮崎 駿