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<small>同時上映</small><br />鉛の兵隊<br /><small>爆笑問題 太田光<small>&</small>光代夫妻</small>

СТОЙКИЙ ОЛОВЯННЫЙ СОЛДАТИК

INTRODUCTION

namari_03.jpg アンデルセンのお話には「人魚姫」や「マッチ売りの少女」のように悲劇的な結末を持つものが少なくありません。主人公は現世では報われることなく、ついには死を迎えるかわりに、その後の天国での救済を示唆されるところが深い余韻を残します。だからこそいまだに世界中の人から愛読され続けているのでしょう。



namari_04.jpg 今回、ジブリ美術館ライブラリー作品として『雪の女王』と同時上映をすることになった『鉛の兵隊』は、爆笑問題が所属する事務所、タイタンの社長である太田光代さんから「ロシアのアニメーションで、とても好きな作品がある。昔、レンタルビデオで、一晩だけ見た『鉛の兵隊』が忘れられない。もう一度観てみたいと思っているのだが見つからない」という話をスタッフが聞いたことから、公開にむけての準備が始まりました。『鉛の兵隊』は20分という短い作品ですが、その中に込められた、美しくてせつない愛の物語は、私たちの心にやさしく染み入ったのです。



現在、ビデオでも入手困難であるこの作品は、日本ではフィルムの存在も確認できていない幻の作品です。思わぬ出会いから実現した今回の劇場公開は、大変意義があることだと思います。


なお、監督を務めたレフ・ミリチン('20-)は、サユースムリトフィルムでは美術の指導者的立場にある巨匠です。その他の監督作には『おばあさんの子カピルカ』('63)、『おばあさんの傘』('69)などがあります。また、ロシアアニメーションの代表作『イワンと仔馬』(「せむしの仔馬」'47・'75)では、美術監督を務めています。