2000年04月


04月01日(土)
新人は新入社員ではなく、研修生という扱いなので、今年から入社式ではなく社員総会が行われることに。研修生の挨拶とジブリ新組織の説明があった。

カフェ打ちあわせ。サンプルとしてお店に出すメニューが実際に出されるので、ちょっとだけ、スタッフがいただけることもしばしば。(腹の足しにするのではなく、きちんと味を見るためです。)

04月03日(月)
ムゼオミーティング。渡辺さんから今年度の「休日表」が配られ、休日に祝日が重なると振り替え休日にならないことを知った盛田さんや、ゴールデンウィークの谷間にあたる1、2日が休みではないと知った西方さんから、嘆きの声があがる。「1、2日はみんなで休みましょう。」と提案してみるが、むなしく却下される。

今日から仕上スタッフがスタジオに入る。これから展示物の制作を行ってもらうのだが、まずは、絵の具の整理から。現存する絵の具小瓶を並べることから始める。1300種類以上あるため、作業も時間がかかりそう。

出版部三好さんが、ムゼオに移動。一緒に展示を担当することになる。さっそく三好さんの席を用意する。


04月04日(火)
安西さんが、三好さんにこれまでの美術館建設経緯と展示について説明する。


04月06日(木)
午後建築会議。


04月07日(金)
ジブリでおなじみの花見弁当の日。我々ムゼオは野川公園へいく計画であったが午前中の小雨模様にて断念…・と思ったら、お昼には晴れ間が見え、急きょ、しかも全員で出かけることに。監督は売店で100円のビニールボールを買い、三好さん相手にキャッチボール。散歩しに行ったり、芝生に寝そべったりと、天気も良く気持ちの良い時間を過ごすことができた。しかし、おかげで、社内で予定していたPOS関係、商標等の打ち合わせが流れてしまう。

夕方、○○来社。イ○ト○ボ○○○。パ○ラ○ボ○○○、ネコバスに関してうち合わせ。


04月08日(土)
吾朗さん、橋田さん、盛田さんの3人は、オペレーションをお願いしているお姉さま方と共に混雑状況を実際に体感?するため、某テーマパークに出動する。休みの日の、しかも混んでる日をわざわざ選んでいかなくちゃいけないのも、仕事のため…。しかし、平均年齢40歳を越えようとしている男女5人が、あのテーマパークでマスコットと共に写真を撮ったという事実を想像すると、ちょっと怖いぞ。

16時から日本テレビにて「もののけ姫」英語吹替・日本語字幕スーパー版の特番を放映。「ギブリーズ」も全国で放映されたが、反響はいかに。


04月10日(月)
今日から作画、美術、仕上スタッフが勢揃い。午前中は安西さんから美術館全体の説明をする。

原画や背景がないものをこれから描きおこしてもらうため、ジブリ所有のデータをプリントアウトして原図として使用する。フレーム位置を決め、作業に必要なものを揃える。


04月11日(火)
作画スタッフの作業ペースが速く、現在ストックしているものも、近日中に終わってしまうことが判明。絵柄をさらに選び直す作業をするが、自転車操業になりつつある。

夕方、運営会議。館内の鍵の計画を立てる。入館者の動線と使い勝手を考えると、鍵といえども侮れない・・


04月12日(水)
午前中、建築会議。

ジブリ仕上スタッフ、そしてムゼオスタッフ、総勢8名で、倉庫にある絵の具大瓶の詰め替え作業を行う。今後3スタにて、展示物用のセルに彩色作業をするため、大瓶全色872色を運び込むのである。872色、つまりは872本。ダンボール1箱に約20本ずづ詰めていくのだが、これが半端じゃない重さ。男性3 人の活躍と仕上スタッフの下準備のおかげで、作業は順調に進み、午後3時には終了。

夜から「ギブリーズ完成」「3スタ完成」その他もろもろの打ち上げが3スタで行われる。

すごい事実が判明。制作田中さんが、3スタの女子トイレを男子トイレと勘違いして、今までずっと女子トイレを使用していたというのである。確かに入口には表示はないけど、入ってみると一目瞭然なんじゃないかなあ。他にも間違えて使っていた人がいたかもしれない。近い内に「女子トイレ」「男子トイレ」の表示を出すことにする。


04月13日(木)
吾朗さんから、施工会社が作成した建築のスケジュールの説明がある。

パ○ラ○ボ○○○の試作品作り。監督がやってきて、「ダメだ。まだパ○ラ○ボ○○○についてわかっていませんね。」と言いながら、こちらで選んだ絵柄を描き直し始める。簡易ボックスを作って雰囲気を見るが、奥行きを持たせるために必要な要素が、作品の中には意外と少なく、結局絵はほとんど描き直されてしまった。


04月14日(金)
水曜日に箱詰めした絵の具の大瓶が届く。偶然通りかかった斎藤くんにも手伝ってもらい、全員総出で45箱のダンボールを2階まで運び込む。その後は延々と、スチール棚に絵の具を並べる作業。大瓶、小瓶合わせて約1400色の絵の具が並ぶと、なかなか壮観である。

お昼はムゼオ・ダルテ・ジブリ「春の宴」PART1。4月から新しいスタッフも入ったので、その顔合わせを含め、二馬力にて昼食会が行われる。

午後、吾朗さんと北嶋さんは、現場に出かけて、カフェの中庭に位置するアカマツの根の調査に同行する。


04月15日(土)
「春の宴」Part2が催される予定であったが、都合により取りやめ。延期か中止かは未だわからず。


04月17日(月)
安西さんは、日曜日に親不知を抜歯したため、一日中うめいていた。でも、どうにもしてあげられない。

午後から、長沢さんが出してくれた画像データのプリントアウト。そろそろ、他の作品の絵柄を探さないと作画スタッフに出す仕事のストックがつきてしまう。


04月19日(水)
展示打ち合わせ。地下1階と1階におく○○○について、業者の人と相談。問題はやはりフィルムの耐久性。


04月20日(木)
午後、○○来社。1階展示品のイメージを確認。小物ばかり、かなりの量を一つ一つ確認していく作業。


04月21日(金)
注文しているトレスマシンが届くまで、倉庫にあったトレスマシンを使わせてもらうことになったのだが、倉庫から運んで設置しているところへ、月曜日に新トレスマシンが届くとの連絡が入る。

夕方、これまで二馬力に保管してあった建築資材関係のカタログ類を現場事務所に移動する。日本設計や各自で取り寄せたものなのだが、こんなたいそうな量をよくぞしまい込んでいたものだ…と感心しつつ、車二台に乗せて一苦労。現場事務所に運んだのは良いが、雨まで降ってきて、もう置き逃げ状態で帰ってきてしまった。誰が片づけることになるのだろうか…。


04月22日(土)
吾朗さん、日本設計がつくった模型を壊しては作りの繰り返しで、あげくの果てに放り投げていた。


04月24日(月)
土曜日の夜に、プリンタとMACがフリーズしてしまう。プリント中に急に止まってしまったらしい。Macはリセットボタンもきかない状態になってしまい、またもや北川内さんに登場してもらうことに。北川内さんどうもありがとう。MACは使用できるようになったものの、プリンタが使えなかったので、午前中はプリンタの復旧作業。無事、使えるようになる。

ムゼオミーティング。今週のスケジュールの確認をする。ちなみに来週のミーティングは、連休の谷間のためお休み。

午後は、ムゼオとジブリのミーティング。ジブリ組織改編に伴い、ジブリに仕事をお願いする時の窓口を改めて確認するため。


04月25日(火)
午前中、安西さん、小葉松さんショップ打ち合わせ。

夜、篠原さんが作ってくれたうどんをみんなでいただく。小葉松さんは午後外出、吾朗さん、北嶋さん、盛田さん達も現場事務所設置祝いの宴会のため不在。いつもより人数が少なく、大量にあるうどんを消費しきれなかっため、制作神村さんにお裾分け。

美術館のショップで、どんなものがあれば買うか、という話で盛り上がる。ロゴをあしらったパンツなど奇抜なアイディアも出るが、みんなここが美術館のショップであることを忘れている……

午前中日本設計来社。カフェの平面プランや設備関係の確認をおこなう。

午後、現場事務所にて、○ボ○ト兵の作者と施工側との間で、搬入時のスケジュールや工法等の打ち合わせをおこなう。作者曰く、「彼( ○ボ○ト兵のこと)は着々と成長しています。」とのこと。完成が楽しみである。

夕方、現場事務所にて「事務所開き」がおこなわれた。先は長いのに、こんなハイテンションでよいのだろうか…、しかしながら、美術館に取り組むみなさんの熱意が感じられるひとときだった。(北嶋談)

04月26日(水)
午前中、地下一階展示室の展示打ち合わせ。

午後から、ニュートレスマシンを使ってのトレスの試しがけ。「これが、『もののけ姫』の時にあれば」という声があがるのも無理はない。ニューマシンは素晴らしかった。


04月27日(木)
倉庫にて大判セル画や背景の絵柄チェック。


04月28日(金)
カフェ打ち合わせ。建物の話も出てきたので、北嶋さんも参加。午後からは、建築側と調整するため、現場事務所へ行く。現場事務所で模型作りが行われており、ケーキハウスや通路、階段室などの制作途中の模型を見せてもらい、北嶋さんはいたく感動して帰ってきた。