2008年11月


11.1(土)

・井の頭公園で『アートピクニック』というイベントが開催された。2017年の井の頭公園100周年に向けてのカウントダウンイベントの第1回だ。美術館に近い西園のグラウンドでは世界初というサンバと阿波踊りのコラボレーションショーが行われた。軽快な音楽が美術館にも流れてきて、夏に阿波を踊ったメンバーは、思わずうきうきしてしまったそう。

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<ヤットサーヤットサー!Ahhh~Wo!>


11.2(日)

・育休中の広報田村さんが、生後半年の愛娘を連れて美術館事務所に遊びに来た。みんなが代わる代わるあやしてみたが、緊張か眠気か、すぐ泣き出してしまう。そこへ現れたショップの市来さん。実は市来さん、家でちゃんと父親をしているのか疑惑の目が向けられている。そんな市来さんが抱いて歌を歌うと……、なんと満面の笑顔に!「これで、いい父親ということが証明出来た。」と満足そうだった。


11.3(月)

・「鐘はどこで鳴らすのですか?」と開館前に若い女性2人組から質問を受けた。屋上から鳴らす開館の鐘を目当てに、早めに足を運んで下さったそう。せっかくなので見やすい場所にご案内。それを知ってか知らずか、本日の鐘担当山﨑さんはとても嬉しそうに、元気に鐘を鳴らしていた。


・山﨑さんのはなしをもう一つ。ショップに久しぶりの助っ人が登場。山崎事務局長だ!お客さまの中には『山﨑文雄の夏日誌』を楽しみに読んで下さっていた方もいて、お声が掛かったりと、ちょっとした有名人。ショップスタッフは年季の入った山崎さんの背中を見て、色々と学ばせてもらった。

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<この背中が、全てを物語る。>


11.4(火)

・「今年の井の頭公園の紅葉は早い!」という深谷さんの言葉を耳にしたので紅葉探しへ。だいぶ、池のほとりが赤や黄色に色づいていた。見頃は11月中旬ぐらいからか。

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11.5(水)

・地下一階の展示室で『ととろぴょんぴょん』を見ていた小さな男の子の一言。
「ネコバスって意外とおそいねぇー」
きっと、彼のイメージの中のネコバスは疾風なのだろう。


11.5(水)

・渋谷さんがカフェデッキにいると、男の子が1人で麦茶を運んでいた。お母さんが赤ちゃんを抱いているため、お兄ちゃんがお手伝いをしているとのこと。男の子はゆっくりと慎重に、こぼさないように歩いている。渋谷さんは心の中で「頑張れ!頑張れ!」と応援。その甲斐あってか、無事にお母さんのいる席までたどり着いた男の子。着いたとたん、今まで緊張していた顔が緩み、満面の笑みで「ぼく、がんばったよ!」とお母さんに嬉しそうに報告していた。


11.6(木)

・日本が大好き、という海外からお越しの方が、カフェのカウンターでパフェをご注文。隣に座っていたお客さまもパフェを召し上がっていたので、「勉強中」という日本語で「これ、おいしいですねー」と楽しそうに話していた。お帰りの際には、「ありがとうございました!またきますね!」と嬉しいお言葉。カフェの料理が繋いだ国際交流となった。


11.7(金)

・屋上での一コマ。要石の前で「ラピュタ」の呪文を思い出そうとしていた小さな兄弟とお母さん。ちょっと考えて、おにいちゃんが叫んだ呪文は「○○子!!」
…なんと、おばあちゃんの名前だそう。


11.8(土)

・カフェデッキにて、トレリスの下に生えているバラが小さな実をつけた。緑色だった実が、この数日の間にみるみる色付き、鮮やかなオレンジ色となった。夕暮れ後は、トレリスのキラキラした光を受けて、とても綺麗。その色合いは、ちょうどクリスマステイスト。バラの実を見つめながら、少し早めのクリスマス気分を味わう落合さんであった。

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11.9(日)

・北嶋さんを筆頭にして、クリスマス装飾の準備が進行中。毎年、趣向を凝らした飾りが登場するので、スタッフも今年はどんなツリーになるのか楽しみにしている。


11.10(月)

・一週間遅れの報告だが、11月3日(月・祝)に今年も三鷹市の姉妹都市、たつの市市民祭りに参加した。今年で3回目の出店ということもあってか、毎年楽しみに待っている方も増え、売り上げも上々。それにしてもポニョは大人気!地元の子ども達によるポニョ踊りなるものが数々披露された。
たつの市の皆さま、いつもいつもありがとうございます!!
また来年も御願いします。(深谷)

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<ポニョ踊り。かわいい!>

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<準備万端!来客を静かに待つ“ダルメシアン”郎くん。>

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<“サイボーグ”鵜木くん、夕暮れのたつの市に何を思ったのだろう。>


11.11(火)

・本日より長期休館。一部、メンテナンスに関わるスタッフをのぞいて社員旅行へ。

・カフェスタッフ全員で、青森県三戸町のリンゴ農園へ見学に出かけた。100年以上の古木から採れる紅玉を、カフェに提供してもらっているご縁からだ。なかなか行けない遠い場所ということもあり、念願かなっての見学となった。
リンゴ園の様子は後日、カフェページにて報告する予定。お楽しみに!

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11.12(水)

・「男鹿和雄展」の巡回で秋田へ、その次は社員旅行で、来週からはまた「男鹿和雄展」のため松山に、と日本を縦横無尽に移動しているイベントチーム。「出張にはもう慣れました」と微笑む阿部さんの横顔は、凛としていてかっこよかった。

11.13(木)

・社員旅行より、全員無事に帰ってきた。


11.14(金)

・休館を利用して、倉庫の大掃除を敢行。ショップ男子の木村くん、森田くんは大奮闘!力仕事は俺に任せろ、と言わんばかりに汗を流す2人。疲れているはずなのに、なぜか楽しそう。それを見守る貴子姉さん。若い2人に頼もしさを感じるたのであった。

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<まだまだ若い2人…!?>


11.15(土)

・数年前からデッキで育てられているモミの木。ただ、毎年クリスマスの時期になると枯れてきてしまう。クリスマスが嫌いなのか?、と頭をひねるスタッフだったが、調べたところ夏の水やりや、暑さが原因かもしれない。来年の夏は気をつけてクリスマス好きの木にしてあげたい。

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11.16(日)

・展示物のメンテナンス初日。開館当初から制作に関わっている業者の方々が来て、細部まで点検してもらった。美術館も8年目となり、比較的大きな部品の交換が発生してきているが、今回は大きな問題もなく、比較的順調にメンテナンスを進めていけそうだ。


・広報部が何気なくショップに近づいたら、入口とレジに人影が…。
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と、思ったらSPネコで、心底びっくりしたそう。閉館中のショップの心強い守り?


11.17(月)

・ライブラリーの松田さんと内藤さんが、新しく群馬にオープンする劇場の内覧会に出かけた。東京にはない大きなショッピングモール内の劇場で、広くてきれい。ついつい、他の店舗にも目を奪われた2人は、後ろ髪を引かれつつ、帰京の途についたそう。群馬のみなさま、新しい劇場とライブラリー作品「チェブラーシカ」をどうぞよろしく!


・フィルムぐるぐるのフィルムを『マダラン界』から『進化論』に入れ替えた。『進化論』という固めなタイトルだが、大変かわいらしい内容になっている。ちょっと懐かしい雰囲気の絵柄で、次々に登場するキャラクターが魅力的。21日からお披露目されるので、お客さまの反応が楽しみだ。


11.18(火)

・メンテナンス休館後から公開されるギャラリー展示『「動物農場展」~ハラス&バチュラー~』の設営が行われた。映画「動物農場」を愛する展示担当の郡司さんは「まったくもって可愛くない動物アニメーションの素晴らしさ」について熱く語っていた。可愛い動物を描写するのではなく、「現実」である支配構造を動物を主人公にして描いた作品の深さに対し、郡司さんの想いは尽きないそうだ。


・カフェでは、デッキの看板、店内の壁や床を補修した。ピカピカになった床や壁はまるで開館当初のよう。キズの増えていた棚も新品同様に。どこにキズがあったのか判らないくらい。ピカピカの店内に負けず、新たな気持ちで頑張るぞ!、と意気込むカフェスタッフであった。

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<床が鏡のよう!>


11.19(水)

・秋の美術館を撮影しよう、と机さん石光さん深谷さんが、早朝から準備のため美術館へ。3人は雲ひとつない空を見て、撮影日和だね、と嬉しそうに言いながら掃除をしていた。


11.20(木)

・防災訓練、応急救護訓練が行われた。2ヶ月前から消防署や病院などに足を運び、準備を進めてきた運営防災班。現場に立つスタッフならではの意見を生かして計画された訓練の内容はとても有意義なものとなった。


・カフェデッキに、修理に出していた看板が戻ってきた。最後の仕上げは美術館で。職人さんが丁寧に塗って、見ちがえるほど綺麗になった。

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・一方、カフェ店内では、本格的な冬がくる前に、薪ストーブに今年初めての火入れを行った。担当したのは大ベテランの小池さん。手際よく作業し、あっという間に着火。まるで、元気なカルシファーのようにメラメラと燃え上がった。暖炉が活躍するのはもう少し先ですが、カフェの煙突から煙が出ているのを見かけたら、ぜひカフェを覗いてみてください!

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11.21(金)

・本日より、落ち葉隊がスタート。この時期、美術館の周りには、たくさんの落ち葉が雨のように落ちてくる。今年は落ち葉隊員も増員。開館前の1時間を利用し、せっせと掃除している。きれいになっていく様子に、いつの間にか隊員たちは笑顔に。道行く人とも挨拶を交わし、爽やかな朝のスタートとなるのだった。


・カフェに冬の新メニュー8種類が加わった。『紳士と淑女のこんがりチーズトースト』はこのネーミングから、お客さまに「どんなメニューですか?」と聞かれることもしばしば。お子さん連れのご家族に、いざ出来上がったメニューをお出しすると、「わー!パズーのごはんみたい!」と歓声が。とても喜んでくれたのは子ども……、ではなくお父さん!お父さんは半熟の目玉焼きを、とろりとつぶして、「ラピュタ」のパズーのように豪快にかぶりついていた。「美味しいなぁ」と笑顔の顔は、すっかり少年のようだった。

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<ボリュームたっぷり!>


11.22(土)

・関西からお越しという女性が、伊神さんに美術館の感想などを楽しく話して下さった。一度はお別れしたのだが、またすぐに戻られ、コートのポケットを差し出された。ポケットから何かを出して、といった風。手を入れて取り出すと、飴が2つ。その様子を見ていた関西出身の菅井さんは、親切にしてくれた人に飴を渡すのが関西のお母さん、ということを思い出し、微笑ましくなったそうだ。


11.23(日)

・1階常設展示室「少女の部屋」に『ポニョ』の美術ボードと背景画が加わった。『ポニョ』は、クレヨンや色鉛筆、パステルといった画材を使用した柔らかいタッチ。まさに少女の部屋という感じになった。


11.24(月)

・広報部に、どこからともなく「聖しこの夜」のメロディーが流れた。出所は西岡部長の携帯電話。そんな部長は、毎年美術館のクリスマスツリーを楽しみにしている。


11.25(火)

・今年の美術館のクリスマス装飾は企画展示「小さなルーヴル美術館」展にちなみ、テーマはパリのクリスマス。果実のツリーやオーナメント、スタッフ手作りの手芸品なども散りばめられ、温もりのあるエレガントさが印象的。クリスマス隊が結成され、1日掛けて美術館中がクリスマスカラーに染められた。クリスマス装飾は12月28日(日)まで。これから来館されるみなさま、ぜひお楽しみに!


・カフェでもクリスマス装飾が素敵に仕上がった。天井からはアドベントリースが吊るされ、まるで大きなツリーのよう。キャンディや天使、鈴など、色とりどりの飾りは、見ていて飽きないかわいらしさ。薪ストーブの周りも森のように飾りつけ、クリスマスの雰囲気たっぷりに。働くスタッフも楽しくて、心が弾みます。もちろん、中だけでなく、テイクアウトコーナーも華やか。美術館に散りばめられたクリスマスを探してみてください。

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・もちろん、ショップの店内もクリスマス一色に。小さなプレゼント箱や、飾りが散りばめられ、その場にいる誰もがウキウキ、ワクワクしてしまう素敵な雰囲気に包まれた。今回、ディスプレー隊長となった須田さんは、スタッフ一同で作り上げた空間に大満足!この日、誰よりも興奮していたのは、彼女かも。クリスマスに彩られたショップで、素敵なひと時をお過ごしください。

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<クリスマス隊長、作業に夢中!>


11.26(水)

・クリスマスツリーの点灯式を行った。今年は、『崖の上のポニョ』の主題歌で大人気の藤岡藤巻と大橋のぞみちゃんがスペシャルゲストとして参加。サプライズ企画だったので、2人の登場にお客さまからは大歓声!のぞみちゃんのかわいらしい歌声が中央ホールに響き、とても素敵な空間に。ほかにも、ラ・フォルテ・ブラスアンサンブルによる金管五重奏もあり、クリスマスの始まりにふさわしい、楽しいイベントとなった。

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11.27(木)
・トライホークスのディスプレイもクリスマス仕様に。ウインドウ内に広がる切り絵による雪の世界。冬の寒さと共に、暖かさも感じる作品ができた。


11.28(金)

・カフェデッキに、寒さ対策のテントとストーブを設置。堀田くんや渡辺さんは初めての設置作業ながら、テキパキとこなしていた。日が落ちると、照明とストーブを点けて、くつろげる空間に。冬のデッキで食べるテイクアウトの温かいスープはまた格別。ほっと一息つくのにオススメの場所。

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11.29(土)

・ショップでは、映画のポスター柄を使ったポストカード(全16種・各\525)が新しく仲間入り!このアイテム、実はブリキで出来ている。ポストカードとして送れるのはもちろん、マグネットにもなるすぐれもの!ついつい、全部揃えたくなってしまう。ショップスタッフの高間さんは早速コレクションを開始。明日はコレを、明後日はどれにしよう?と少しずつ集めている。コンプリートする日も近そうだ。

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11.30(日)

・広報部小見さんが書店に出かけたところ、ジョージ・オーウェルの『動物農場』文庫版が。実はこの文庫、ライブラリーが映画『動物農場』を公開するのにともない、表紙カバーが映画ポスター絵に変わったばかり。実際に新カバー版を書店で見たのは初めてだったので、ついつい購入してしまったそう。