2007年10月


10・1(月)

・本日より土星座の上映作品が「やどさがし」に。11/11まで上映予定。

・吾朗さんが帰国後初出社。お土産は期待通りムーミン柄の箱に入ったお菓子。しかし吾朗チョイスはいつもながら劇的においしくない。今回のお味は、煉り消しゴムと昆布を混ぜたような味だった。次回は世界のどんな味覚に出会えるのかを楽しみにしている、アトリエの女子一同だった。

・美術館では昨日の「三鷹市民デー」に引き続き、今日は「近隣市民デー」。ギャラリーでは「3びきのくま」の巨大絵本をもちいておはなしの会が行われた。巨大絵本はあまりの大きさに今まで収蔵庫で眠っていたのだが、今回のイベントのために特別に蔵出しをする。ギャラリーいっぱいにひろがった絵本、ページをめくるたびに子ども達の声が響き、大人も子どもも「3びきのくま」の世界を楽しめた会だった。絵本を支える男性スタッフ3人も、子どもたちの笑い声を絵本ごしに聞いて、苦労が報われた、と話していた。

巨大絵本でおはなしの会

<再び日の目をみた巨大絵本「3びきのくま」>


10.2(火)

・休館日。館内のドライフラワーが大分傷んできたので、新しいものに入れ替える作業が行われる。初参加の中野さんは、初体験のラフィア(乾燥した紐のようなもの)巻きに始めは不慣れだったが、徐々に手馴れてきて、上手く結ぶことができるようになったそうだ。

ドライフラワー

<館内のあちこちに飾られているので、一度探してみてください>


10.5(金)

・今月になり、カフェの新メニューがもう一品登場した。かぼちゃの持つ美味しさをそのまま生かした『かぼちゃのチーズタルト』だ。甘さだけでなく野菜本来のほどよい青味が、美味しさの秘訣になっているとのこと。このメニューの発案者の阿部さんは、かぼちゃが大好物だそうで、かぼちゃが嫌いだという友人に食べさせて「おいしい」と言わしめたほど、マイレシピの中では一押しのメニューなんだそう。あったかい紅茶やコーヒーと、心のこもった自慢の一品で、ゆっくりとした時間を満喫してみてはいかがでしょう。

かぼちゃのチーズタルト
<これがそのチーズタルトです>


10.6(土)

・美術館が吉祥寺で開催された「吉祥寺アニメワンダーランド」に初参加。初めての祭り、そして美術館ライブラリー最新作「雪の女王」のチラシも初配布、ということで気合十分の祭り男・深谷さん。ジブリの伊平さん、 内野さん他、西岡部長も応援に駆けつけた。 肝心の深谷さんは、開始 早々は昼時にもかかわらず「人がいない」と気ばかり急いていたが、その後大盛況となったことで、改めて武蔵野市の皆様の美術館への関心の高さを認識して嬉しいと思った反面、責任も感じたとのこと。今後も地元、近隣の皆様と積極的に関わって行けたらと思ったそうだ。

吉祥寺アニメワンダーランド

<出来上がったばかりの「雪の女王」のチラシ、大好評でした>


10.7(日)

・カフェ「麦わらぼうし」のチームワークは、この日も発揮されている。すべてのメニューたちは、写真のように手作業での素材の切り出しから始まっている。大量の食材を、心を込めて真剣に切るので、たくさんあったキャベツもあっという間にきれいな千切りとなる。

カフェスタッフ千切り風景


10.8(月)

・ショップでは、いよいよ2008年用のカレンダー販売が始まった。 種類は「となりのトトロ」(1680円)と「ジブリ作品集」(2625円) 、現代美術館で開催された男鹿和雄展でも大好評だった「男鹿和雄カレンダー」(1575円)の3種で、全て壁掛タイプだ。 毎年恒例の作品集カレンダーには、なんと来年夏公開予定の最新作「崖の上のポニョ」も含まれている。実はこのカレンダー、16作品の中から月によって自分の好きな絵を選ぶことが出来る優れモノ。かなりおすすめです!!


10.9(火)

・常設展示室にあるパノラマボックスの清掃が行われた。パノラマボックスの中には、絵が描かれた8~9枚のガラスと20本ほどの照明ランプなどが入っており、見た目以上に複雑なつくりをしている。清掃では中身を全て取り出して、ボックスだけではなくガラスについた埃・汚れを丁寧に取り除いていく。6人でまる一日かかってしまう作業だ。こうして今日も、美術館をいつでも良好な状態でお客様に見ていただけるよう、地道な作業が行われている。


10.10(水)

・冬に向けて川村さんが新たなメニューを考案中。今回は「お母さんが腕によりをかけてつくったようなミートソースのスパゲティ」を目指して試作を重ねている。出来上がった新作を試食担当だったのは小池さん。小池さんは、よくお母さんに美味しいミートソーススパゲティを作ってもらっていたそうで、とても思い出深いメニューなのだそう。感想は、川村さんにお母さんを重ねてしまうほど、とても美味しくて大満足だったそうだ。完成間近の新メニューに期待大だ。

スパゲティ

<おいしそう!楽しみです>


10.11(木)

・美術館ライブラリー最新作「雪の女王」の字幕の新訳版の再チェックが、伊平さん内野さん西岡部長田村さんとで行われた。新訳版は日本語字幕担当の児島さんのおかげで、作品がよりわかりやすく魅力的になったていたそうだ。主人公のゲルダの一途な思いがさらに際立つ仕上がりとなっていて、一同大満足の出来映えだったそう。


10.12(金)

・土星座で拍手が出るほど大好評上映中の『やどさがし』をご覧になったあるご家族が、ショップの『やどさがし』コーナーで「フキちゃんのマグカップ」を発見した。「このカップを持って、キャンプに行きたくなったわね!」とおばあさまと思われる方が、とても楽しそうに一緒にいたお孫さんたちの分と合わせて3個お買い上げになった。この様子を見ていたスタッフの君島さんは、「楽しいキャンプになるといいなぁ。」と、心の中で願うのであった。

やどさがしグッズ

<フキちゃんも使っていたあのカップです>


10.13(土)

・数日前に商品部の安田さんが、アゲハの幼虫を2匹、滝口さんにあげたそうだ。滝口さんは幼虫を見続けていたらかわいらしく思えるようになり、どうしてもさなぎへの変態途中を観察したくなったそうだ。しかしのべ3日間観察し続けても、全く変化は無し。その幼虫は、冬眠前のように食いだめをするので、ある人にちなんで「のりこ」と名づけられた。「のりこ」は虫かごの天井にへばりついては落ち、また食いだめをするといったことを繰り返し、滝口さんの休暇があけて5日目の朝出社したら、さなぎになってたそうだ…。


10.14(日)

・今年も「三鷹の森フェスティバル2007」の日がやってきた。三鷹商工会が主催の井の頭公園で開催される音楽イベントで、ジブリ美術館も共催という形で参加している。ゲストには、同じみのジブリ美術館バンドをはじめ、映画「バッテリー」の主題歌を歌った熊木杏里さん、人気急上昇中のシンガーソングライターの竹仲絵里さん、司会も務めていただいたShin成さんなど、様々なアーティストが出演した。去年は自分たちで行っていたPAや会場設営も、今年はプロの方にお願いしたこともあって進行はスムーズ。昨年は雨だったこともあってとても苦労していた深谷さん、郎くん、天内くんも、今年の結果にはとても満足気だったようだ。参加してくれた皆さん、本当にありがとうございました。

ジブリ美術館バンド
<これが噂(?)のジブリ美術館バンドです>


10.15(月)

・美術館ライブラリーのDVDの担当者である永見さんが異動になるため、新しい担当者の山下さんとともに広報部を訪れた。公私共にお世話になった広報スタッフは少しだけしんみりしていたが、これからも食事に行きましょう、と食べることが趣味、と公言する永見さんと早速約束を交わしていた。


10.16(火)

・今日は、「カルロス・ヌニェス コンサート in ジブリ美術館」と題されたイベントが館内で行われた。次世代を担う音楽好きの少年少女たちが、世界的に有名なバグパイプ奏者であるカルロス・ヌニェスさんの音楽と触れ合うきっかけになれば、と企画され近隣の小・中学校の音楽部の生徒さんを招待して開催された。シークレットゲストは「ゲド戦記」でも歌を唄っていた手嶌葵さん。今回参加者にはアルトリコーダーやバイオリンなどの楽器を用意してもらい、カルロスさんと一緒に演奏する!といったことも企画された。

・一方カフェでも着々と準備が進んでいた。日が落ちてだんだん寒くなってくると、小池さんは暖炉に火を入れた。そこへ笛の練習をしながら現れた吾朗さん。笛の音と暖炉の火の効果で、喫茶室がまるで焚き火を囲む旅人たちのような雰囲気に包まれた瞬間だった。

そして、なんとこのあとにカルロスさんが登場し、吾朗さん・中島館長と一緒にリコーダーの練習(?)をしていた。


コンサートが始まると、静かに聞き入っていた子どもたちも、カルロスさんの情熱的な舞台に引き込まれ、最後には全員で大円団を組みながら踊り、大いに盛り上がった。運営面では、大イベントの初統括!ということで、天内くんが大活躍。ここ数週間、不安と期待が入り混じり、直前までほぼ休みなしでハイテンションだった彼も、無事に終了してほっとした様子。本当にお疲れ様でした!

カルロス・ヌニェスコンサート


10.17(水)

・昨年のこの季節に登場した「さとうさんのビーフシチュー」が、11月1日より再登場予定。“ちょっと早めの夕ごはん”というコンセプトで作られた、毎日午後3時から登場する寒い季節にはとっても楽しみな一品だ。今年は更に手を加え、カフェ「麦わらぼうし」特製の自家製パンを添える予定。現在深沢さんを中心に、天然酵母と真剣に向き合いながら日々格闘中のキッチン。さらに堀口さんと佐藤シェフは、ビーフシチューと一緒に楽しめそうなワインも探し中とのこと!大人から子どもまで喜んでもらえるよう、今から大忙しのカフェだ。

パン作り風景

<パン作りの風景>

パン作り風景

<パン!パン!パン!>


10.18(木)

・今日は清々しい秋晴れ。館内が落ち着いた時間帯にスタッフ数名は美術館を抜け出して落葉や強風で落ちた枝などを拾い、外周の清掃を行った。中でも山本くんは掃き姿がサマになり、修行僧のようなオーラが漂っていた。掃除をすると、お客さんを迎えたいと思う気持ちがぐっと強くなるということを再確認した日であった。

掃除風景

<掃除って、気持ちの良いものですね>


10.19(金)

・アトリエ2Fでは宍戸さんが連日チョウザメ制作と格闘し、最後の追い込みに。このチョウザメは「3びきのくま展」に展示するものなのだが、前回の鮭同様、おそろしく手間がかかっている。そのため愛犬シャカはあまり相手にしてもらえず、いつも寝てばかりいる犬になった1週間だった。

シャカとチョウザメ

<美犬シャカ>


10.20(土)

・寒くなってきたせいか、カフェでは温かい飲み物がよく出るようになってきた。紅茶もコーヒーも心を込めて1杯ずつ手で淹れているが、時間はかかっても手でいれたものは良い香りが出るものだ。忙しくても丁寧であったかな一杯ををモットーに、日々カウンター内で頑張る丸山さんだった。


10.21(日)

・北嶋さんがあるプロジェクトのために草屋に取り寄せた、様々な模様のタイルを見せてくれる。絵付けがとても素敵なものなので、感心することしきりなのだが、反面、彼女の机の周りはサンプル品のダンボールで覆われて感心できない状態になっている。本人もだいぶ気にしているらしく、ポニーテールの木を目隠しのために置いてごまかしていた。


10.22(月)

・今年もクリスマス隊が再結成され、夜な夜な準備作業が行われている。どうやら今年のクリスマス装飾は「雪の女王」のイメージで行くらしいとの未確認情報が入っている。クリスマスの時期、館内がどのような装飾になるのか今から楽しみだ。


10・23(火)

・宍戸さん渾身の作であるチョウザメがアトリエから美術館に到着!あまりの出来の良さに、「再就職先はすぐ見つかるよ」「何かの域に達しましたよね」などと美術館スタッフには評判がすこぶる良かった。前作のシャケも凌ぐ勢いの今回の宍戸チョウザメをぜひ「3びきのくま展」でご確認下さい!これでやっと宍戸さんに相手をしてもらえる…、と一番喜んだのはシャカかもしれない。


10.24(水)

・イベント事業室の千さんは、いつもおいしいお店を紹介してくれる。北嶋さんと大口さんが早速教えてもらったトンカツ屋に行ってみたところ、先客で千さんと三好さんと落合くんがいた。となりのテーブルで食べ始めようとしたところ、おじさま方からは「ここのロースはまずは醤油で一切れ食べるべし!」とか、「キャベツはソースで!」など、とても注文が多い。しまいには「自分たちは『全日本とんかつ醤油(派)協会』の者です。今入会すれば会員番号4番からOK!」とのたまう始末。「次回は協会の人がいないときにリベンジをしよう」と誓う二人だった。


10.25(木)

・中島館長が東京国際映画祭の協賛企画であるコンベンションに、パネリストの一人として出演。「映画と子ども」をテーマにディスカッションが行われた。六本木にむかった館長と机さんは、現場に足を踏み入れてビックリ。ステージを正面に座席が半円形に並んだ会場は、テレビで見る国際会議場のような雰囲気。観客もスーツ姿の真面目そうな方が多かった。珍しく緊張した面持ちでディスカッションに入った館長を観察していた机さんは、しばらくして館長が同時通訳機を持っていないことを発見。会場係員をこっそり呼んで、壇上の館長に届けてもらった。遠くでその現場を眺めていた田村さんによると、机さんが係員さんを呼ぶ「すみませ-ん」という声は、会場に響いていたそうだ。

中島館長

<珍しく緊張気味の中島館長>

一方、フランス人出演者の発言を半分以上聞くことのできなかった館長は、その後発言を求められたが、持ち前の適当さを発揮して、見事乗り切っていた。館長は思いがけないトラブルや他の出演者の発言や活動に刺激を受けたようで、会議終了後はぐったりした様子だった。おつかれさま!


10.26(金)

・奥さまが健康診断のため、1歳4ヶ月になる娘の子守をしながら美術館を訪れた天内くん。愛想がいい子だとスタッフに好印象だったそうだ。館内で娘さんは、トトロやロボット兵などキャラクターには反応することがあまりなく、日の差したステンドグラスや鉄柵の中に入ったふしぎ玉、らせん階段の上り下りに興味を示していたらしい。それを間近で見ていた天内くんは、美術館に秘められた魅力を再認識したそうだ。


10.27(土)

・カフェ「麦わらぼうし」では、新メニューが続々と完成しつつある。一つは見た目も楽しい『白いパンをかぶったスープ』。「白いパンをちょっとずつはがしながら、あったかく食べて頂きたいです。」と、新メニューへの想いを佐藤シェフが教えてくれた。

試食風景

「これは子どもたちも大人も楽しいだろうね!」と館長は見た目も味も大絶賛。

試食風景

新メニューを試食していた小池さん。
「わぁー!開けるの楽しみー!!」と、期待通りの反応を見せてくれていた。

・テイクアウトでは、北風で冷たくなった体をぽかぽかにしてくれそうな『冬に食べる赤いスープ』が完成。ロシアの「サリャンカ」という家庭料理をイメージした、さっぱリとした味が特徴のあったかいスープだ。乾さんは以前、サリャンカを初めて食べたとき、「ロシアでは冬に、お母さんが酢漬けなどの保存食を家族のために作り、それをお料理に入れたりして振舞うのです。」とお店のシェフに話を聞いて感動したそうだ。そして寒い冬に美術館に来てくれるお客さまに、ぜひこのようなあったかい料理を…と考えて、今回のスープを作り上げた。丁寧に刻んだ野菜、ひき肉、ベーコンなどがたくさん入って、食べごたえも満点の一品だ。

冬に食べる赤いスープ

今回の新メニューは館長日誌でも紹介されいる。登場は11月1日からの予定。お楽しみに!


10.28(日)

・台風一過でスッキリと晴れた夕方、美術館に思い思いの衣装に身を包んだ子どもたちがトトロ受付の前に現われた。ハロウィンの仮装行列で美術館に来た地元いずみ子ども会の子どもたちは、「トリック オア トリート!!」と声をかけながら、その日来館していただいた多くのお客様の目を楽しませていた。

ハロウィン

<かわいい来場者たち>


10.29(月)

・一昨日の台風の影響で、カフェデッキに設置していたテントなどの備品も暴風雨にさらされ水浸しに…。そんな備品たちを、干したりドロ汚れを拭いたり一生懸命手入れする梨子木くん。別の日にくるお客様が、カフェデッキで快適に過ごせるよう、天気の良い時にコツコツとお手入れをしている。見えないところでも、お客様のために頑張る梨子木くんだった。


10.30(火)

・ショップでは、休館日を利用してレジの研修が行われていた。開館以来、初めてレジを新しく換えるので、スタッフも少し緊張気味。しかし研修を始めるとあっという間に使いこなせるようになってしまったそうだ。「逆に私が教えてもらったところもあるくらい、みんな呑み込みが早くて驚きましたよ。」と、レジ指導をしていた方も驚いていた。今までショップの陰で頑張ってくれていたレジとももうすぐお別れ。名残惜しい気持ちもあるが、また新しいレジで気持ちも新たにお客さまをお迎えしたいと考えている。

レジ研修風景

・冬にカフェの暖炉で使用する薪用の木材が搬入された。いつもは美術館内のパティオで薪割りをするのだが、今日はその元となる木材の調達。東京都の西部公園緑地事務所にお願いをし、井の頭公園から間伐材をいただいた。手ごろな木材を薪用にチェーンソーで切る作業だが、天内くんと安野くんにとってはなかなかの大仕事。チェーンソーがオーバーヒートしてしまったが、「いい仕事をした」と2人の顔はとても晴れやかだったそうだ。

パティオの薪

<二人の仕事の成果です>


10.31(水)

・石光さんと机さんが、来月配布予定の“季刊トライホークス”の原稿をチェック。何度も繰り返し確認をするが、うっかり見落としてしまう間違いもあるため、二人の様子は真剣そのもの。今回は三鷹市在住の児童文学作家・神沢利子さんの原稿も掲載予定。注目は神沢さんの近影。あるものと一緒に写っています。お楽しみに!