2014年8月 


8.1(金)

・本日は夏のサプライズ企画が行われました。『思い出のマーニー』主題歌を歌う、プリシラ・アーンさんのコンサートです。
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昨年のクリスマスコンサートで歌声を披露してくれたプリシラさん。その時には全く想定していませんでしたが、様々な人の思わぬ縁がつながり、今回の主題歌を歌うことが決まったのでした。全国の劇場をまわり大忙しにもかかわらず、その合間をぬうかのように美術館に来てくれて、主題歌を含めた7曲のコンサートをしてくれました。
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<西村プロデュサーもやってきて見守ります>

8.2(土)

・『パン種とタマゴ姫』の上映が始まり、中央ホールで大きなクルミわり人形といっしょに企画展示室への案内役をしている"パン種くん"は、急に注目度があがっています。映画を観終わった後、パン種くんのもとへ駆け寄り愛おしそうになでながら何やらお話ししている女の子や、挨拶代わりにおなかにタッチしていく男の子など様々。「あら、さっきのモチモチくんじゃない!」とオリジナルの命名をし声をかけてくださるおばあさまもいらっしゃいます。
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8.3(日)

・トライホークスでのお話の会で、本日は『おおきなかぶ』を読みました。「うんとこしょ、どっこいしょ...」おじいさん達が頑張ってカブを抜こうとするシーンで、子ども達も一緒に「うんとこしょ、どっこいしょ」。しかし最後のページなると、先ほどまで一緒に大きな声を出してくれていた子が、下を向いてしまいました。「お兄ちゃん、カブ、抜けたよ」と声をかけても、だんまり。もっともっと「うんとこしょ」をいっぱい、みんなで言いたかったようです。


8.4(月)

・暑さの厳しいこの頃。そんな中、今年も気仙沼の熊谷さんから大きなカツオが届けられて、暑気払いが企画されました。
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<氷の中には素敵な贈り物が...>
おにぎりや枝豆、冷やしたキュウリや味噌が並ぶテーブル。
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全員で威勢よく乾杯が行われ、この大暑を乗り切る力を頂いたのでした。
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8.5(火)

・「ソーセージだのイモだのさあ」「あんなにキレイだから、なんかちょっともったいない気もするよね」という会話が聞こえてきます。クルミわり人形からドイツの話題になり、そこから更に<ドイツの食べものについて>の会話でした。が、「それって石光さんの話?」と声がかかり、全員大笑い。お芋好きの石光さん、メルヘンチックな道もあるでしょうか?


8.6(水)

・毎年夏休みだけの恒例、ショップのワゴン販売が始まりました。お店を飛び出して2階のエレベーター横で、阿部さんがかわいく飾り付けしたワゴンがお目見え。
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今年は企画展示のパネルに宮崎館主が描いた"ポニョの金太郎飴"が新登場です!ワゴンだけで販売しています。
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新しい柄のベーゴマも増え、これまた阿部さんが着色したベーゴマをディスプレイしています。子どもたちが自分のお小遣いで買える物を取り揃えていますので、駄菓子屋さんをのぞく気持ちでぜひお立ち寄りください。

8.7(木)

・外エリアから「カメラを持って来てください」との連絡が。一見、葉っぱかと思ったのですが、大きな生物だったとのこと。事務所で何の蝶か調べようとしたところ、深谷さんが「ああ、それは"オオミズアオ"って蛾。」と教えてくれました。こちらの蛾、大きくて肉厚もよく、なかなか不気味な風貌。台風の大雨のあとで発見されたので、雨宿りに出てきたのでしょうか。
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8.8(金)

・差し入れで沢山の梨を頂きました。とっても甘くてみずみずしい梨は、剥いても剥いても、待ちきれずに皆が横から手を伸ばしドンドン食べてしまうので、すぐなくなってしまいます。ここ最近の暑さで体を火照らせて休憩に入ってくるスタッフには、なんとも嬉しい水分補給となりました。
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8.9(土)

・休憩室では、スタッフに向けた暑さ対策として総務の小池さんがカキ氷屋をオープン。小池さんはプライベートでカキ氷屋さんを周って研究を重ねているほど。氷を削る刃の角度まで計算されたカキ氷機で作る、小池店長こだわりのカキ氷がスタッフに振舞われ、暑さで茹だった体に染み渡り、涼を取るスタッフでした。
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<コイケヤ、営業中>

8.10(日)

・パティオの草木にセミの抜け殻がくっついているのが発見されました。「ということは、この子は何年もパティオの鉢の土の中で暮らしていたんですね!」と虫好きな千葉さんは興奮。
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この蝉の抜け殻を撮影していた小池さんが、「こっちにも来て下さい!」とデッキから呼ばれます。駆けつけると、そこには今まさに殻から出てきた真っ白な蝉が!みんなどこから来て、どこへいくのでしょうか...。
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8.11(月)

・相川さんのご実家からトウモロコシを頂きました。皆で美味しく頂いてると、青森出身の宮村さんは、とうもろこしのことを「きみ」ということが発覚。同じく青森出身の天内さんも「きみ」。ですがその語源は二人で見解が異なります。宮村さんは<黄色いから>。天内さんは<とうきび→とうきみ>説を主張。松島さんの出身地、高知では「きび」というそう。小池さんの出身地山梨は「もろこし」。謎は深まりましたが誰が食べても美味しいトウモロコシでした。
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8.12(火)

・カフェでは料理に使用するトマトが届きました。色々な品種が入り、小さなものからゼブラ柄のようなものもあり、にぎやか。調理するキッチンスタッフもバリエーション豊かな個性を扱うのは腕がなりとても楽しそうです。
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8.13(水)

・井の頭公園のかいぼりが行われて、今年「カイツブリ」の3組のペアができたと話してくれる深谷さん。すべてのペアに雛が生まれ、そのうちのひと組の子どもは巣立っていったそうです。2006年から雛が育っていませんでしたが、水がきれいになったことで池の中の小魚が見えやすくなり、こんなにもわかりやすく変化がありました。


8.14(木)

・Tシャツのサイズを迷っている韓国からの女性に中村くんが呼び止められ、おもむろにXLサイズのTシャツを背中にあてがわれています。「背の高い方へのお土産ですか?」と、尋ねると、「はい、彼にです。そして、もっとストロングです。」との事。最近体を鍛えている中村くんにとって、刺激を与える言葉になったようです。


8.15(金)

・2階ギャラリーの「思い出のマーニー展」。杏奈とマーニーが踊っているシーンのパネルを見ていた3歳と5歳の姉妹は、お父さんが「ダンスをしているんだよ。」と教えると、「こんな風に~?」と廊下で手を取りあい、クルクル回りはじめました。ちいさい杏奈とマーニーのようでした。

8.16(土)

・カフェホールスタッフの石塚さん。彼女のふんわりとした雰囲気に、周りの先輩スタッフは癒されている様子。北川さんは、かわいらしく気がきく彼女を見て、「息子の嫁にしたい」とまだ小学校にも上がっていない息子の嫁候補を見据えるのでした。

8.17(日)

・閉館後、打合せをしていたショップの佐藤さん。でも内容にイマイチ納得しきれていないようで、「これでどう?」と代案をだす郎店長に、「そうですね...」と頷くものの顔は曇ったまま。「まったくわかりやすい」と言いながら「これでもか!」と変化球で挑戦し続ける郎さんと、「めんどくせえ女だなあ」とつぶやきつつちゃんと佐藤さんの意見を取り入れた案をまとめる市来さん。3人とも個性丸出しでしたが、ともかく最終的にはまとまったようで、晩ごはんを食べて一件落着していたようでした。

8.18(月)

・スタジオから齋藤昌哉さんが異動になり、本日の朝礼でご挨拶。赤いTシャツにチノパン、という服装がたまたまかぶった鵜木さんは、一緒に横に立ってご挨拶をさせられそうになっていました。


8.19(火)

・いつもパワフルな秋田さんの声。仕事が終わってもそのパワーは全く衰えません。更衣室で着替えている時も秋田さんの快活な声がマシンガンのように響きわたります。「だってほら、脱いで着るだけだからさっ! あ!誰だってそうか!」と言い残し、皆がぽかーんとしている間に、脱兎のごとくいなくなり、笑いだけを残して帰っていきました。


8.20(水)

・カフェでは、飾っているホウロウのポットをしげしげと眺めるお客様が。渡部さんがお声をかけてみるとなんとこのポットを作った職人さん。同じように見えるポットでも職人の癖のようなものがあり、自分が作ったものはわかるのだそうです。少し前に現役引退されたそうですが、まさかここで再開するとはと、とても喜んでいらっしゃいました。このポットはカフェのカウンターでも実際に使用しているので、これからも大切に使っていきたいものです。
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8.21(木)

・常設展示室の人気者、怪人ジブリブリ。本日は「怪盗ジブリブリ」と何度か呼ばれており、「ジブリブリが泥棒だったら何も盗めないだろうな?」と思いを巡らせる比留間さんでした。


8.22(金)

・ショップのワゴンに小さなかわいい女の子がやって来ました。ポニョの水鉄砲が欲しいようですが、お金は持っていない様子。見守っていると、そっとドングリを手渡してくれました。慌ててお母さんがその後ちゃんとお金を払いに来てくれ、一件落着。タヌキやキツネみたいに、お金に変えられたらよかったのですが。

8.23(土)

・今年も11月に三鷹市民駅伝があり、主将の森田くんが選手を募集しはじめました。「心身共に鍛えるいい機会です!」と仲間探しをはじめました。

8.24(日)

・夏休みも終盤に差し掛かりましたが、子ども達はまだまだ元気です。今日はある4歳くらいの男の子がスタッフにコソコソと近づいてきて、耳元で内緒話をしてくれました。「実はね...僕、いま、夏休みなんだ!」彼にとってはきっとはじめての夏休みだったのでしょう、いい夏休みになるといいな、と思うスタッフでした。

8.25(月)

・突然、御山さんがおもむろに制服のシャツを脱ぎ捨てると、ショップ店内へ。何事か?!と思っていると、日本のサイズがわからず迷っていた欧米の男性に、制服の中に着ていた自分の美術館オリジナルTシャツを見せながら、サイズ感を伝えています。男性は彼女と一緒に大喜びし、ちゃんとぴったりのサイズを選ばれていました。

8.26(火)

・温湿度計の電池交換をしようとドライバーを使っていた内野さん。ところがネジの頭が錆びと経年劣化で潰れていたため、空転するばかりで全く歯がたたない状態。諦めかけていたその時、功刀さんが展示の川上くんを召喚。川上くんは「ゴム手袋を貸してください」「両面テープはありますか」と意外な道具を駆使し、見事に古くなった電池を取り出してくれました。先日は身動きの取れなくなっていた近所の飼い犬の救出劇で、これまた活躍していた川上くん。<犬からネジまで>、と絶賛されています。
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8.27(水)

・暑さが和らぎ、駆け足で秋がやってきたかのような気候。カフェの屋根や中庭に、大量のドングリ付きの葉っぱが落ちはじめました。"ハイイロチョッキリ"という小さな虫の仕業です。2011年の日誌でもご紹介しましたが、ドングリが木から自然に落ちる前に、実に卵を産み付け枝を切り落とす、という虫です。スタッフはこのハイイロチョッキリの仕事が落ちているのを見つけると、秋を感じはじめるのです。
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8.28(木)

・かわいい落し物がありました。「うえの」から「あさひかわ」の電車のきっぷ。落とし主がおうちまで帰ることが出来たか心配しつつ、大事にきっぷを保管する菅井さんでした。
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8.29(金)

・宮崎駿監督のアカデミー名誉賞のお祝いで、アトリエにケーキが届きみんなで美味しく頂きました。展示に手を入れる作業をしている美術の吉田さんは、お弁当の前に食べたケーキに胃を占領され、その数時間後に愛妻弁当を悶えながら完食するハメに陥ったのでした。
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<この時はまだ何も知る由もない、嬉しそうな吉田さん>

8.30(土)

・今日は阿波踊り本番。天候が心配されていましたが、晴れた上にとても涼しくて、絶好の阿波日和となりました。今年の女踊りは、斉藤さんプロデュースの"出会い"と"入江"という『思い出のマーニー』にちなんだ踊りがあり、一番の見せ場になっていました。
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仕事の後に駆けつけてた仲間たちが、沿道のあちこちから声援を送ります。8月の終わりのアツい一夜となりました。

8.31(日)

・昨日から二晩続いた三鷹阿波踊り。板谷副館長と西川さんが最後の表彰式に出席し、<ジブリ賞>受賞チームを御祝い。今年の阿波踊りを締めくくりました。
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