2019年7月 ~ひとり立ち~


7.8(月)

・入館前に「いやだー!いやだー!」と3歳くらいの女の子が泣いています。スタッフが「怖くないよ~、大丈夫だよ~」と声をかけると、一緒にいたお母さんが、「違うんです。差している傘を閉じたくないんだと思います」と教えてくれました。その傘はピンク色で可愛いアイスクリ-ムの柄が描かれており、最近買ってもらってお気に入りの傘だそう。よほど気に入っていたのか、外で傘を存分に使って満足してから入館していきました。お気に入りの傘をひろげるために、次の雨の日もまた来てくれるといいですね。


7.9(火)

・先週から屋上で見守ってきたヒヨドリの雛たちでしたが、その日はやってきてしまいました。屋上スタッフから「雛が巣からいなくなりました...!」との無線が。屋上に様子を見に行くと、ロボット兵の肩にじっと止まっている親鳥の姿が見えました。
20190709a.jpg
そのすぐ近くで、まだ羽毛のような毛をつけた小さなヒナドリたちが飛ぶ練習をしていました。一羽、失敗して落っこちてしまった雛鳥もいましたが、救出して巣に戻すと、また元気に羽を広げて飛ぶ練習に戻っていきました。「なんだか寂しくなるね...」とややしんみりとした2階スタッフ。そうして、スタッフや来館してくださった多くのお客様に見守られながら、雛たちは無事巣立っていきました。
20190709b.jpg


7.10(水)

・土星座に短編映画を観に来た日本の家族。一人1枚フィルム切符を持って並んでいます。フィルム切符にスタンプを押してもらって大喜びのお兄さん。その様子を2歳の弟くんが、羨ましそうに見ています。まだフィルム切符がない弟くんは、しばらく考えた末に「僕も!」と手を差し出してきました。フィルム切符の代わりに手にスタンプを押すと、「ありがとう」とハイタッチをしてくれました。そのスタンプ付きの手を家族に見せて、とても満足そうな弟くんの笑顔でした。


7.11(木)

・カフェの喫茶室の一輪挿しに飾られているミニヒマワリ。今年の夏は梅雨が長く続き涼しいため、まだ夏を感じていないスタッフ達には眩しいほどのヒマワリです。お客様も「すっかり忘れてたけど、もう7月なんだね。」とヒマワリを見ながら一言。夏らしい夏をみな待ち遠しく思っているようでした。


7.12(金)

・カフェの肥田木さんが「今年の初モモだよ!」と大きな手に桃をのせて現れました。5月の初めに山梨県の桃農家さんのところへおじゃまし、受粉をさせてもらいに行った時の桃が見事に収穫されて送られてきたようです。受粉作業に行ったスタッフ達は感動しているよう。「出始めの7月の桃はみずみずしくて香りも良いんだよ。」という肥田木さん。「新メニュー!桃の新メニューはないんですか?」と目を輝かせるカフェスタッフ達なのでした。
2090712.jpg


7.13(土)

・混雑しているショップのレジでは、なるべくお待たせしないようにスムーズな動作やスタッフ同士の連携や役割分担がとても重要です。この日山本さんと永野くんペアがレジに入っていると、レシートの用紙が切れてしまい次のお客様までに大急ぎで交換したい状況に。すると「僕、時間を稼ぎます!さぁ!」と、永野くん。山本さんをうながし突然のカッコイイ(?)発言、山本さんは素早くレシート用紙を交換しながらも、謎の役割分担に笑いが止まらなかったそう。何をどうして時間を稼いだのかは定かではありませんが、ともかく一生懸命なショップスタッフでした。


7.14(日)

・子ガラスが巣立つこの時期、親ガラスが道行く人を威嚇している場面を見かけることも少なくありません。この日は美術館の前で子ネコがカラスにつつかれているところをスタッフが発見し、救出。なんとか一命を取り止めた2匹の兄弟猫はショップの比留間さんに引き取られることになりました。ジブリ美術館を意味する「MUSEO D'ARTE GHIBLI」から、"ムゼオ"と"ダルテ"と名付けられたそう。元気になってくれることを祈るばかりです。


7月

7.1(月)

・2Fスタッフの塚原さんが屋上で大発見。なんと木々の中に、絶妙に隠れいつのまにかヒヨドリの巣が作られていたのです!鳴き声に誘われてそっと木々をかき分けると、赤みがかった雛たちが天に向けてクチバシを必死に動かしている様子が見られます。大の鳥好きの田中さんは「こんな間近で見られるとは...!」と大感激。「もっと早くに気づいていれば、巣を作る過程もみられたのに...」とさすがの探究心。そして、注目すべきは雛たちばかりではありません。日中、餌を運びに来た親鳥がロボット兵に止まると、周りのお客様からは「オー!」と歓声の声があがりました。「せっかくのシャッターチャンスだったのに見入ってしまいました...」という方も。梅雨の到来と共に新しい命が芽生えた屋上で、親鳥と雛の成長を楽しみに見守るスタッフなのでした。
20190703.jpg<ごーはーん!>


7.2(火)

・東京国立近代美術館で高畑勲展がはじまりました。この展示に協力している学芸や展示チームはもちろん、ウワサでもれきく貴重な資料の数々をみにいった面々は、聞いていたとおりの見ごたえがある内容に涙したり、「4時間もみていた」というツワモノがいたりと、充実した感想。しかし石光さんや小林さんは、"グッズは何を買ったか"、は外せないようで、いっぱいの袋から次々とグッズを取り出し、これもかわいかった、あれは貴重だった、とお買い物を披露しあってました。


7.3(水)

・カフェの喫茶室にで、女の子が一所懸命に何かを書いています。自分で"ジブリ美術館のしおり"を作ってきたので回ったところにチェックを入れていたのだとか。しおりの最後にあった感想ページに、今日一日の出来事を丁寧にじっくり書いている後ろ姿に(世界に一つのしおりができますように...)と素知らぬふりをしながらも心の中でエールを送ったカフェの丹藤さんでした。


7.4(木)

・カフェのテイクアウトにやってきた女の子が「こんにちは!」とニッコリと笑顔で元気に挨拶してくれました。すると後ろからきたお父さんが「歯が...。」とつぶやいています。女の子の前歯は、1本抜けて生え変わり中。「抜けた歯は屋根の上に投げましたか?」とおたずねすると、「昔はそうでしたよね!」とお父さんと話が盛り上がります。横で聞いていた小川さんは、「今度親知らずを抜きます...。」と自分のこともボソリ。自然に歯が抜けた女の子の愛嬌ある笑顔がなんだか羨ましい小川さんでした。


7.5(金)

・カフェの川村さんがキャベツの外葉が大きいからととっておいてくれました。この大きさを伝えるには人の顔と比較するのが一番わかりやすいと、キッチンの女子スタッフに協力を要請。山梨県から送られてきたキャベツを手に「気候が温かくなると野菜も大きくなってくるな!」と毎日毎日食材と向き合っているためか、少しの変化にも知らず知らずのうちに敏感なキッチンスタッフです。
20190706.jpg


7.6(土)

・ある朝カフェの中庭で「きのこ」を発見。みんなまったく気付かず「いつから生えてたんだろうね。」と話していると「きのこは1日で生えてしぼんでしまうものもあるからね。」と小池さん。調べてみるとニオイコベニタケという名の似たきのこを発見。ニオイコベニタケは初夏から秋にかけてマツ科やブナ科の樹下に発生する綺麗なピンク色をしたきのこです。なんだか突然のきのこの登場に朝から盛り上がるカフェスタッフ達でした。
20190707.jpg


7.7(日)

・小学生くらいの男の子が入館を待っていると、どこから飛んできたのか、カナブンが男の子の肩に着地。驚いた男の子が何とかして振り落とそうと必死に体を振っていますが、しがみついているカナブンはなかなか離れてくれません。すると近くで見ていた同じ年くらいの男の子が、おもむろにヒョイっと取ってくれました。取ってもらった男の子が「ありがとう!」と言うと、取ってあげた子も「どういたしまして!」と、どうやら友達になっていました。2人を繋いだカナブンは、ぶーんと三鷹の森に帰っていきました。今日は七夕です。