2004年02月


02月01日(日)
いよいよ三鷹市駅伝当日。美術館からは、男子の部(西川、丸山、田邊、森田)、女子の部(斉藤、原田、今泉、皆川)が参加し、結果は、一般男子の部9位、般女子の部13位と大健闘だった。一方サポーターとして参加した深谷さんは、マネジャーの小林さんの自転車のチェーンを怪力ではずしてしまうなど、計2台の自転車を破壊。
また、監督の伊藤くんは、選手が走っている間バナナをくわえつつ応援。二人とも「何しにきたんだ」と非難を浴びていた。

カフェでは本日より「ふわふわのバニラスフレ」「厚ぎりリンゴのタルト」が喫茶室内に、「黒糖のアイス」がテイクアウトに新登場。「バニラスフレ」「リンゴのタルト」は15時からのデザートだが、開始の数分前から堀口店長や佐藤シェフは落ち着かない。悪戦苦闘して開発したメニューだけに、「リンゴのタルト」が1時間30分で完売してひと安心した堀口店長は、早速、佐藤シェフと新たなサンドイッチ構想を熱く語っていた。一方ホールの松下さんは、天内くんや大和田くんたちと、パフェとスフレを一緒に注文された場合の、サーブのタイミングを検討していた。


02月02日(月)
カフェの堀口さん、佐藤さん、小池さんは、ホットドックのパンの食感をさらに向上させるため、埼玉県にあるパン工場への打ち合わせに行く。そこで3人は、工場長さんから「同じ国内産小麦粉でも挽き方でこれだけ違います」と3種類の袋に詰まった小麦粉を見せられ大いに驚いたり、工場長のパンづくりへの想いに感心させられたり、と収穫は多かったそうだ。


02月03日(火)
「すべての床下荷物を退避させてください!」という佐々木さんの号令で事務所のネットワークの配線変えがはじまった。作業にやってきた佐々木さんと北川内さんは、あまりの荷物の整頓ぶりに「こんなに床下が見えるなんて、みんな偉い!」と予想外の片付きぶりに感心していた。その代わり、廊下や空きスペースに大量のダンボールが避難していて、通りづらかったのだが。


02月04日(水)
2月から美術館のスタッフとなった生江さん。小林さんへの自己紹介では「オヤジと呼んでください」と申し出ていたのだが、制服姿も初々しく、緊張感を持って動く様子は、オヤジとは呼べなかったそうだ。

土星座のノルシュテイン監督作品上映が、本日から『霧の中のハリネズミ』と、『25 日-最初の日』の2本に変わる。ロシア革命を描いたノルシュテイン監督のデビュー作『25-最初の日』は、『ハリネズミ』や先月の『アオサギとツル』とはまた違う作風で、見た人の反応が気になるところである。


02月05日(木)
今年5月から始まる企画展示にあわせて、新メニューを開発中のカフェでは、喫茶室のメインメニューを検討するため、鴨下さん、小池さん、佐藤さん、堀口さんで五反田にサンドイッチの試食に行った。アルファルファとアボガドをふんだんに使ったサンドイッチを気に入った佐藤さんは、早速「あるわけないよね」と言いながらも国内産、無農薬のアルファルファやアボカド探しを始めた。


02月06日(金)
深谷さん、北嶋さん、郎さん、松下さん、川村さんの5人が、防火管理責任者の資格を取得するため某所に2日間缶詰になった。真剣に講義を受けたかいがあり、5人とも無事に資格を取得。その後深谷さんは「これで何かあっても大丈夫」とうっかり発言して、「何かあったら困るんだよ」と激しい突込みを受けていた。

2月に誕生日を迎える北嶋さん、大口さん、滝口さんのために、深谷さんと郎さんがケーキを買ってきた。


02月07日(土)
美術館事務所の席替えで吾朗さんの席がなくなったため、小林さんが吾朗さんの物置用の組み立て式ワゴンを購入。深谷さん、郎さん、堀口さんに組み立てを手伝ってもらったのだが、あまりに難しい上に4人の息がまったく合わず、次第に険悪なムードに。それでもなんとか説明書と格闘しながら作り続け、2時間後にやっと完成した。一時はどうなることかと思った険悪ムードも、疲れとともにいつの間にか解消されていたらしい。


02月09日(月)
ショップの小葉松さんがしばらくぶりに店に立つことに。本人は「少し緊張するなぁ。」と言っていたが、ブルーシャツに黄色のネクタイで優しく話しかける姿は、特にお年を召したお客様から人気のようだ。

カフェの小池さんが3種類のイギリスパンをもって出勤。新メニューの開発で頭がいっぱいの小池さんは、週末の神戸への小旅行で理想のパンを見つけたらしい。早速、カフェで試食したところ、佐藤シェフも絶賛。ちなみに、愛妻家の堀口店長は、このパンに奥さんの作ったチャーシューが合うと思ったそうだ。


02月10日(火)
カフェ・受付案内・総務のアルバイト募集がはじまった。締め切りの今月26日までにどれくらいの応募があるかと、カフェの堀口店長はいまからワクワクドキドキしているそうだ。


02月12日(水)
来月行われる三鷹の森アニメフェスタで企画を担当する三好さんは、ノルシュテイン監督が参加した『冬の日』をはじめ、日本や海外の短編アニメーションを上映する準備を進めている。ラインナップ案を見た田村さんは、古い作品で知らないタイトルがあったので、どんな作品かと三好さんに尋ねたところ、「名作です」という即答の後、延々と解説を聞かされたらしい。


02月13日(金)
ネコバスで一人でハイハイをして楽しそうに遊んでいた赤ちゃんが、突然、ネコバスの足と足の間でスクッと立ち上がった。柵の外でみていたお母さんは大歓声。なんでも、今日生まれて初めて立ち上がったそうで、記念すべき日となった。

今日から広報部に伊藤さんが加わった。美術館の朝礼に初めて出席した伊藤さんは、美術館スタッフが凛々しい表情で働く姿に感動したそうだ。


02月16日(月)
トライホークスでは、新たにロシアの絵本を7冊入荷し、ロシアコーナーがさらに充実した。また、季節ものとしてウィンドウに置かれた折り紙のお雛様は、子どもたちに大人気で、いつも誰かが覗き込んでいる。ひな祭りの本もよく手にとられているようだ。

定例の全員ミーティング開始の5分前、だいたいのメンバーが事務所に集まったところで、広報の机さんが勢いよく扉を開けて登場し、開口一番「ごちそうさまでした!」と笑顔で叫んだため、事務所内は5秒ほどフリーズ。「あ、おつかれさまです、って言おうと思ったのに・・・」と机さんは、あまりにお腹がすいていてついその言葉が出てしまったと顔を赤らめて必死に弁解していた。その後、机さんの手は事務所にいた人から次々と与えられた食べ物であふれていた。


02月17日(火)
5スタで、5月からの新企画展にあわせて土星座で上映を予定している短編映画について打ち合わせ。ノルシュテイン作品に引き続き海外作品ということで、吾朗さん、ジブリのポスプロ、契約、海外事業とそれぞれ担当メンバーが、スムーズに上映ができるように、と入念な話し合いがもたれた。


02月18日(水)
トライホークスでは、初めて1日に2回、お話の会を開催した。子どもが少ない日だったが、スタッフの呼びかけにより、大人も大勢聞きに来てくれて予想以上の賑わいとなったそうだ。あるお母さんは、「ゆっくり優しい感じで読んでいて、自分が読むときよりも良く聞いていた」との感想を下さった。


02月19日(木)
土星座では保育園児の集団が『霧の中のハリネズミ』を鑑賞して大喜びしていた様子。帰り際に「おもしろかった」「くまちゃんスキ」とかわいく感想を言ってくれた。またスタッフが、この映画をとても気に入ってくれた親子に、ノルシュテインさんが映写室内の壁に書いたハリネズミのイラストのことを教えると、こちらも「かわいい」を連発して大変喜んでくれたそうだ。


02月20日(金)
佐藤シェフは、開発中の「野菜○ンド」用のイギリスパンの試作をパン屋さんに依頼し、送られてきたサンプルを何度もチェックしては、改良を繰り返している。どんなパンができあがるか今から楽しみだ。

次の企画展示のために、アメリカの某アニメーションスタジオからアトリエにキャラクターのマケット(模型)が届いた。初期のデザインのものから、実際に使用されたものまで12点届き、その場に居合わせたメンバーは大興奮していた。そのほかにも展示に使う豹柄クッションができあがったり、キックスケーターが届いたりと、5月からの展示に向けて順調に準備は進んでいるようだ。


02月21日(土)
西方さん、深谷さん、堀口さん、伊藤さんが三鷹市職員、武蔵野商工会、ボランティアの方々と一緒に玉川上水のクリーンアップ作業に参加。4人は、川の中に入ってたくさんのゴミを拾おうと長靴で出かけたのだが、玉川上水は国の史跡に指定されているため、中には入れないことを知って意気消沈。それでも気を取り直して、柵の外から精一杯手を伸ばしてつぎつぎ拾ったそうだ。タバコの吸殻や空き缶が多く、中には 10年前の財布もあったとか。


02月23日(月)
ショップでは、ジブリが宣伝に協力している映画『イノセンス』(3/6公開)に絡めてイノセンス展を開催することになった。25日から開催ということで、塩島さんを中心に準備は大詰めを迎えている。また、『イノセンス』をはじめ押井守監督関連の書籍やDVDを一同に集めて販売するのだが、吾朗さんからの「マンマユートらしいキャプションをつけよう」という提案に悪戦苦闘の日々が続いているらしい。

今年もどこからかカブト虫を仕入れてきた深谷さんが、郎さんを世話係に任命していた。


02月24日(火)
昨年11月から開催しているユーリー・ノルシュテイン展が、早くも展示期間の折り返し地点を迎え、三好さんと田坂さんは、2作のパノラマボックスを新しいものに差し替えた。これらは開催前にノルシュテインさんがあらかじめ差し替えを予定して作ったものだ。中央ホールの『ハリネズミとミミズク』では、ジャムの包みを持ったハリネズミを、ミミズクが霧の向こうでじっと見ている。9枚のガラスを重ねて見せることで草むらや霧に奥行きが出て、見る場所によってミミズクが霧に隠れたりする。また、「映画の生まれる場所」の『森の中のゆりかご』は、森の中で赤ん坊が寝ているゆりかごを狼の子が揺らしている場面。よくみると、ゆりかごの中から小さくて白い赤ちゃんの足が見える。


02月25日(水)
またまた、米国の某アニメーションスタジオからマケットが5体届いた。今度のマケットは父、母、3人の子ども、と家族構成になっていて、特にスレンダーな長女は、持ち上げるときなどにヒヤヒヤしたそうだ。アトリエでは、「このポーズのつけ方や顔の表情が田村さんに似ている」などと盛り上がったそうだ。

同期入社の深谷さん、田坂さん、田村さんは、祝入社○周年と題して集まり、入社当時、出張先の大阪で夜を徹して熱く語りあったことを思い出しながら祝杯をあげたそうだ。


02月26日(木)
新たにアルバイトスタッフの募集を行い、応募書類が次々と送られてきた。事務所では、応募書類を見つめるスタッフのまなざしも真剣で、熱心な選考が行われている。


02月27日(金)
大口さんのデスクの横では、彼岸桜がかわいらしいピンクの花を咲かせている。事務所の天窓をあけたところ、爽やかな空気がふきこみ、すっかり春の気配だ。しかし、しばらくすると、石光さんの机の上にハエが降ってきた。