2003年01月


01月03日(金)
2003年仕事始めは雪。雪といえば寒い。寒いといえば、恒例の館長特製豚汁の差し入れだ。アトリエでの豚汁作りで、いつも竹林さんや佐々木さんが、吾朗さんの助手として活躍するのだが、この日二人は出社しておらず、石迫さんと田坂さんがピンチヒッターに任命された。この二人で剥いたジャガイモや人参の皮は果たして本当にむけていたのだろうか、と囁かれている。


01月04日(土)
ショップの北川さんが急遽トライホークスのヘルプとして借り出されることになった。着慣れない上っ張りを着て、はずかしいやら不安やらの様子だったが、終わってみての感想は、子どもたちと一緒に本を読んだり思う存分話ができてとても楽しかったとのこと。


01月06日(月)
手袋の右手中指の先に大きな穴をあけてしまった田村さん。とてもお気に入りの手袋ということで、北嶋さんと大口さんに何とかならないものかと頼んでみたところ、早速修理されてきた。穴がふさがった手袋を渡されて喜ぶ田村さんだったが、よく見たらホチキスで留めてあったそうだ。


01月07日(火)
お正月のお供え餅をお汁粉にするため、館内に飾られていたお餅が集められたが、よく見ると青カビが生えている。北嶋さんと小葉松さんが何とか取り除いたが、ひび割れの隙間に入っていたりで、とても大変だったとこと。


01月08日(水)
お汁粉作り第二段、ということで昨日のお餅を割る係に任命されたのは中嶋君。
素手では当然無理で、小槌とノミなどを駆使してチャレンジしてもなかなか手ごわく、3つ割るのに1時間かかったそうだ。


01月09日(木)
大城さんをリーダーに、竹林さん、大楽さんたちがお汁粉を作り、スタッフにふるまわれた。前日苦労してお餅を割った中嶋くんも、嬉しそうにお餅を見ながら「おいしい」を連発していた。


01月10日(金)
スタジオジブリ発行の小冊子「熱風」が美術館に届けられた。トライホークスと、ジブリ関連書を常設している書店(詳しくはジブリホームページの出版部のページにて)で配布するものだ。トライホークスでは主に30~40代の男性のお客さまが手にとっていたそうだ。


01月11日(土)
西アジアの旅行から帰国した机さんが、仏像を愛する田坂さんへのお土産に、小さな仏像を買ってきた。机さんは以前、仏像のことを「地蔵」と言って田坂さんを失望させたため、懺悔の気持ちがあったらしい。田坂さんは、目を輝かせながら「この像は後ろ髪が螺髪になっていて…」といろいろ説明してくれたそうだ。


01月12日(日)
最近元気のない石井くん。流行の風邪にかかったのかと心配した滝沢さんが、「どうしたの?」と聞いたところ、新しい外エリアスタッフの宮田くんに女性スタッフの人気を奪われ、淋しいとのこと。滝沢さんは「仕事、がんばろうよ」とだけ言って外エリアへ向かった。


01月13日(月)
フランスから来たという男性6人組が、「となりの山田くん」とか「ヤッター」などと話している。てっきり日本語が通じると思って菅野さんが話しかけたところ、ただ知ってる日本語を連発していただけ。とはいえかなりのジブリファンのようで、館内をとても楽しんで歩いていた。


01月14日(火)
8日から募集を始めたカフェのスタッフ募集の履歴書が届き始める。

各所で展示物のメンテナンスが入る。「フィルムぐるぐる」のフィルムのかけ替えなどが行われた。


01月15日(水)
ついに大口さんが携帯電話を購入した。大口さん本人は携帯なしでも不便を感じていなかったのだが、吾朗さんや橋田さんをはじめ、なかなか大口さんがつかまえられないという人たちから「業務命令」が出たためだ。機能よりデザイン重視で1円携帯を購入。早速滝口さんと深谷さんに電話したのだが、二人とも留守電で、「使えない…」と不満げな大口さんであった。


01月16日(木)
ショップの草野さんが、お客さまと話していると「僕はラピュタが好きなんです」と言われ、さらに「僕の着メロはすごいんです」と、携帯から流れるラピュタのBGMまで聞かせてもらったそうだ。

三鷹市民駅伝大会への出場に執念を燃やす橋田さんが、「駅伝用の靴を買ってくるね!」とお昼休みにおでかけ。買ってきて早速「慣らさなくちゃ」とその場で履き始めた。しかし買ってきたのはナ○キのスニーカーで、ポール・〇ミス系の橋田さんの服装に靴だけが浮いていた。


01月17日(金)
天気もよく、比較的暖かい日だったため、トライホークスでは窓を開け、部屋に風を通して過ごした。眠そうにしているお客さまもいて、ゆったりと時間が流れていたそうだ。

今月から働いている映像展示室の森さんも3日目をむかえ、当初はためらっているように見えた土星座の説明も、この日にはお客さまの笑いをとるまでに成長していた。


01月19日(日)
夏の間、メスのカブトムシを愛でていた深谷さんの冬の恋人は「雌の丹頂鶴」らしく、この日は北海道に鶴を見に行く計画を立てていたそうだ。


01月20日(月)
カンボジア旅行から帰国した田村さんが、仏像を愛する田坂さんへのお土産に、小さな仏像を買ってきた。田村さんは以前、仏像のことを「大仏、大仏」と言って田坂さんを失望させたため、懺悔の気持ちがあったらしい。しかし性懲りも無く田村さんは「大仏買ってきたよ!」と言ってしまい、田坂さんから「大仏というのは、丈六以上の仏像のことで…」とありがたい解説を受けていた。


01月21日(火)
カフェのストーブに使う薪が搬入された。出勤していた美術館の男性を総動員しての薪運び。堀口さんや橋田さんが指揮をとり、バケツリレーの要領で大量の薪がパティオまで運び込まれた。


01月22日(水)
槙原くんが昨日の薪運びのせいで筋肉痛に。しかし、同じ運動量をこなしたはずの小葉松さんや橋田さんは、まだ筋肉痛の症状が出ていないらしい。年寄りほど後で来るというのは本当のようだ。

トライホークスのウィンドウに、菅井さんが作った刺繍が飾られた。トミー・アンゲラーの絵本「すてきな三にんぐみ」の一場面をもとにした絵柄で、イラストかと見間違うほど良くできている。「最後まで仕上ることができて本当に良かった」と菅井さんも感慨深げだった。


01月23日(木)
朝から雪が舞う。パティオの階段やカフェデッキなどで雪かきに駆り出されたスタッフは、午後からは雨に打たれることに。寒い一日だった。


01月24日(金)
石光さんが、作業室の高い場所に置いてある物を取ろうとしてちょっと机に足をかけたところ、着ていたユニフォームが破れる事件が発生。その場にいた大口さんによると、破れる時に「バキッ」と音がしたそうだ。吾朗さんも「こういう引きちぎれ方をするとは…」と驚いていた。


01月26日(日)
スタッフを普段とは違うポジションに配置する"トレード"が、先月から美術館内で行なわれている。スタッフの間でも、美術館に対する理解も深まり、いろんな発見もあって新鮮、と好評だ。場所によってユニフォームも変わるため、いつもと違う姿を記念写真に撮るスタッフもいた。


01月27日(月)
ショップで、小さな女の子がお父さんに何度も「メイちゃん」と呼ばれていた。
気になった塩島さんが思わず「お名前はメイちゃんですか?」と尋ねると、お父さんは「はい、さっき映画に出てましたよね」と嬉しそう。何とも微笑ましい親子だったそうだ。


01月28日(火)
坂下さんと伊神さんが、1階の常設展示室にある編集用機器の清掃を、その道数十年の業者の方と共に行なう。機械を解体する業者さんの手際の良さに、2人とも感動し、清掃が終わりきれいになった機器を見て、さらに感動していた。


01月29日(水)
日曜日の駅伝大会に向けて気合も入りつつある駅伝チームは、夜7時から井の頭公園のトラックで出場選手の最終選考会が行なった。マネージャーの北川さんの合図で、森田、木村、吉川、永生、肥田木、丸山、伊藤、橋田の各選手が一斉にスタート。ダントツ1位は元陸上部の森田くんだった。しかし暗い中を走っていたため、周りにいる人はその姿がよく見えなかったようだ。また、体が温まる前に走り終わってしまったため、選手達には寒さが身に堪えたようだ。


01月30日(木)
トライホークスの織田さんが、2月の節分用にと赤鬼と青鬼の折り紙を折る。赤鬼は泣いているポーズ、青鬼は何だか威張っているポーズで、パンツもはかせよう、と黄色と黒のしま模様で作った。完成した折り紙はトライホークスで、絵本「鬼が出た」と「おにたのぼうし」と共に置かれている。


01月31日(金)
背中合わせに座っている橋田さんと大口さん。この2人、橋田さんが病気になると大口さんが元気になり、大口さんが病気になると橋田さんが元気になるという、ビミョーな関係にある。深谷さんは「ガミラスとイスカンダルのようだ」と言っていた。