2007年1月


1.3(水)

・2007年初日。遠方の方々など大多数の家族連れの皆様が来館され朝から大変賑わった。例年通り入口には門松、ケーキハウスとご案内所カウンターには鏡餅。
ジブリ美術館を訪れる皆さまにとって、今年もよい年でありますように・・・と
楽しみにして来館して下さる方々が笑顔で過ごして頂けるようにスタッフ一同本年も頑張って行きたいと思います。今年も宜しくお願いします。
しかしながら、門松・鏡餅、写真を取り忘れたことを、北嶋さんから痛恨のご指摘を受けた天内さんは目下反省中だ。


・箱根駅伝で活躍していた順天堂大学の今井正人選手に天内さんがよく似ていると話題になり、「『山の神』と呼ばれる人と似ているとは、年始早々幸先のよいよね!」と皆が口々に言う仕事初めの日となった。


・今年最初の開館日、カフェでは朝日も昇らぬうちからたくさんの料理を仕込んだり、カフェデッキでくつろぐお客様の為にテントを設営したりとフル稼働だった。

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開店直後、喫茶室もテイクアウトも長い列を作り、お正月休みで来館されたどのお客様も、お腹を満たして笑顔で帰っていった。
そんな姿を見て、どのスタッフも早出の疲れを見せずに閉店時間までてきぱきと動いていた。

1.4(木)

・冬休み期間中とあってお子さんが多数来館されていた。海外からのお客さまも多く、1日を通して活気のある館内だった。
現在、映像展示室では、「やどさがし」と「くじらとり」のどちらか一方の短篇作品を観ていただいており(~2/19まで)、映像展示室のスタッフは、お客さんに上映時間など説明して案内するのに大忙し。
初めて美術館にいらした方は、どちらを観るか迷っていた様子だったが、
家族内で〈くじらチーム〉と〈やどチーム〉に分かれ 観終わった後に内容を教え合っているお客さまもいた。また、前に「くじらとり」を観たから、今回は「やどさがし」が観れて良かったと言うお客さまの声も多い。


・ご案内所スタッフの田代さんが中央ホールにある机の引き出しを掃除しようと開けたところ 中から一枚の紙切れが・・・。
何かと思って見てみると、『美術館の皆さんへ。素敵な美術館をありがとうございます。2007.1.3』と書いてあったそうだ。定かではないが、字からすると若い男性らしい。名もなき贈りものにご案内所スタッフ一同は心が暖まりました。


・ジブリ美術館ではアニメーション文化の理解と発展のために、アニメーション文化に関する調査研究活動に対して、助成活動を行っている。
毎年研究助成額は1研究あたり30万円とし今年も募集をしています。
館長をはじめ、担当の三好さんたちは「アニメーション」という文化の研究領域がこれからもっともっと深まっていくことに期待をよせている。
平成19年1月31日(火)が応募の〆切になっています。ご興味のある方は今年の募集要項をご覧ください。

※昨年度の研究参考ページ


・カフェにお母さんと2人で来店してくれた女の子が、北川さんに「はい!」と何かを手渡した。何だろうと渡されたものを見てみると、なんと、女の子手作りのどんぐりトトロだった。
そのあまりのかわいらしさに、頂いた直後から喫茶室内に飾りましたとの事。カフェに来店されたときは、是非この「女の子の手作りトトロ」を捜してみてください。

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1.5(金)

まだまだ館内はお正月ムード漂う雰囲気。家族でいらっしゃったお客様で賑わっていた。
おじいちゃんやおばあちゃん、親戚同士で一緒に過ごしていられる姿も多く 同年代のいとこと楽しそうに館内を回っている子どもたちの様子も見受けられた。
図書閲覧室トライホークス内の平台に置いてある(こま)で遊ぶ子や顔を真っ赤にしてミニチュアのけん玉に没頭する子。遊ぶ子が絶えなかったと言う。
そう話してくれた管野さんは、明日からの三連休が終わるまでは、忙しい日が続きそうだと気持ちを引き締めていた。


・この日アトリエ2階では、次回の展示に使われるあるモノの布の染色をしていた。大鍋に布をいれぐつぐつと煮込み、木の棒でゆっくりとかき混ぜる・・・まるで魔女のような作業をする宍戸さんの姿はさっそく写真におさめられた。

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・麦わらぼうしの新メニューの試食会が行われた。
喫茶室の暖かい飲み物、「やさしいバナナのミルクティー」「ゆずとしょうがの紅茶」とテイクアウトの温かいスープ「とまとん汁」と、温かい飲み物「麦こがしのラテ」の4品。どのメニューも好評を頂き、10日にはお目見えの予定。
喫茶室の2つの紅茶については、寒い中1時間も待って来店下さるお客様の事を想い、斉藤さんが何度も何度も試作を重ねて出来上がったもの。
テイクアウトのスープは本間さん・丸山さん・乾さんが閉店後、毎日遅くまで残って創り上げた協同作。
テイクアウトの温かい飲み物は、乾さんがなんと、1年以上も練り上げて出来上がった懇親の力作なのだ。中でも、テイクアウトの新メニュー「とまとん汁」については、本間から広報の田村さんへ「10種類もの野菜が入っているんです!」「お父さんが育てた大根も入れたい」など、強い想い入れが伝達されていた。

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1.6(土)

・厚樹さんが事務所の席に戻ると張り紙が!!

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なんと、それは吾朗さんからの警告状だった!
それを見た厚樹さん、早速 机上の雑巾掛けをし パソコンのキーボード内も清掃。
それを見た深谷さん、キーボード内を掃除し始めた。
それを見た松尾さん、掃除機でキーボード内を掃除。
大事なものまで吸い込んでしまったらしく大騒ぎとなった。


1.7(日)

・北嶋さんが二階事務所で鏡開き。橋田さん、小池さん、厚樹さん、天内くんも参加。
みんな指を真っ赤にして細かくしていた。
細かくしたお餅は カフェの方に揚げ餅にしてもらい スタッフみんなで頂く予定。
これで一年間病気にならないはず。新しい年の始まりです。

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・ショップ店内で、小さなお子様が書いたと思われるメモ書(お手紙)を発見。
「ジブリのもりってたのしいね。おもしろくてたのしくてまたくるよ!
ジブリのもりのみなさんへ トトロたちネコバスにもつたえといて!」と書かれていた。
それを見つけた星野さんはとても心が温まったとのこと。 トトロやネコバスにもきっと気持ちが伝わっていることでしょう。

1.8(月)

・「やどさがし」商品 ぎ音キーホルダーを不思議そうに見ていた海外のお客様。
ちょうどその場に居合わせた星野さんは、「ぞぞぞぞ」のキーホルダーは何なのか?と聞かれ、虫がぞぞっと這っているちょっと気持ちの悪い様子をことばの形で表現してます。
と説明したところ、あ~っと納得されたよう。 たとえ日本語であっても、形やイメージは世界共通なのだなぁと改めて実感。
さて、みなさんはこのキーホルダーを見て、どんなイメージが浮かんできますか?
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・2月に三鷹市で行われる市民駅伝へ、ジブリ美術館チームはまた出場します。
毎年寒い中頑張ってくれるスタッフのひそかな喜び、それは街頭の方のジブリ美術館への温かい声援と、吾朗さんがデザインをしてくれるオリジナルTシャツで走ること。
今年も早々と吾朗さんへ「欲しい!」「楽しみ!」の声が寄せられていた。


・本日「成人の日」。ショップでは、熊田さん・白木君・上出君の3名が晴れて成人となる。
今日出勤していた白木君は、他のスタッフから祝福のことばをかけられて少し照れくさそうにしていた。
成人としての第一歩を踏み出した3人。どんな新しい目標を立てたのでしょうか。。。?

1.9(火)

・明日から始まる『ゆずとしょうがの紅茶』を、休日返上で仕込む斉藤さん。
この紅茶は、麦わらぼうし特製の『手作りゆずマーマレード』が添えられる。
何度も試作してあみ出されたこのゆずマーマレードは、しょうがと一緒に淹れられた温かい紅茶に溶かして飲む事で、長い時間待ってくださったお客様の寒さで冷えた体と、疲れた心を芯からぽかぽかにしてくれる、とってもあったかい、斉藤さんらしい紅茶なのだ。

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1.10(水)

・今日は先月をもって退社された方たちの送別会だった。
年明けに落ち着いた頃にやりましょうということで、本日の開催に至ったのだが、
アトリエに本当に沢山の人が集まってきた。
テーブルにおつまみで置いてあったチーズに保護フィルムがついていたのだが、
天内くんは「このまま食べられますよ」と言ってそのままぱくぱく。
佐々木さんに「それははがして食べるものだよ。」と指摘され、
その後天内くんはチーズを手に取る人に、「はがした方がうまいですよ」と
おいしい食べ方を教授していた。

・商売繁盛の神様「えべっさん」の全国総本社、西宮神社で執り行われる本殿参拝一番乗りを競う「開門神事福男選び」で、104人ごぼう抜きという快挙を成し遂げた青年に天内くんが似ているという幸多そうな話題で、先週に続き今週もり上がった。連日日誌に登場し、笑いと福をもたらしてくれる天内くん、今年も千客万来、よろしくお願いします。

1.11(木)

・喫茶室での新メニュー『やさしいバナナのミルクティー』を飲んでいた小さい男の子を見て沖田さんがいろいろ質問をしていた。「おいしい?一人で全部飲める??」という問いかけに、「うん大丈夫。おいしいよ!」と元気なお返事が返ってきたそうだ。
ゆっくりとした時間の流れる暖かい喫茶室内で、沖田さんと小さな男の子の元気な会話が楽しそうにはずんでいた。

・久々に美術館でデスクワークをしていた田村さん。
閉館時間を過ぎたころ、事務所のあまりの寒さにうろたえてしまった。
グッドタイミングで外エリアから戻ってきた厚樹さんに「今日は今年一番の冷え込みですかね?」と聞いたところ「いや、まだ、十五番目くらいですよ」とのつれない返事。
今年はまだ11日しか経っていないのに!と、心の中で激しい突っ込みを入れる田村さんだった。

・最近は空気が澄んでいて、夜景がとても綺麗な時期です。

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1.12(金)
本日は天気がよく、午後からパティオで男子スタッフ達は薪割をし始めた。
森田くんは初めて薪を割ったそうで、薪割りの長である山本くんから教わりチャレンジ。
最初は体の使い方が分からず力があまり入らなかったが慣れてくると少しずつ斧に
力が伝わるようになってきて面白くなってきたそうだ。「薪割りは奥が深い!」と感想を言っていた。

1.13(土)

テイクアウトの新メニュー『とまとん汁』に、先日の日誌に登場した話題の通り、本間さんのお父さんが作った大根を加えるべく、早朝から堀口さんが本間家へ趣いた。
本間さんのおうちですくすくと育った大根たちは、麦わらぼうしのスタッフたちの手作業によって1つ1つ丁寧に調理される。調理された『本間印の大根』は、来週にはとまとん汁に加えられる予定!さらにおいしさを加えたとまとん汁に乞うご期待!!

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1.14(日)
空気の冷たい一日。しかし子ども達だけは、とても元気に館内外を走り回っていた。
九州から来た4年生くらいの男の子がネコバスで遊ぼうとネコバスルームに、同時に
スタッフも交代の時間で市川くんも一緒に入った。すると、「兄ちゃんどこ行っとッた
と?」と聞かれ、たて続けに「彼女と電話しとった?初恋の人に会って来た?ラブレターも
らってきた?」と男の子から質問攻めに!最近の子はませてるんだなーと笑顔で「ちがうよ。」と優しく答えた市川くんだった。

・ショップ店内で 3~4歳位の姉妹のお客さまが、お母さんと一緒に楽しく買い物。
しかしここで事件が!あまり買い物に夢中になりすぎていたのか、手に握りしめてい
たはずの大事なお金をいつの間にかどこかへ落としてしまっていた。  お会計の時にようやくお母さんが気付き、レジで一瞬慌てたようだったが既にスタッフに拾われていたので事無きを得た。 みなさん、お買い物の夢中になり過ぎには注意しましょう。

1.15(月)

・ジブリに160セットも届いた新鮮なお魚の干物が、美術館とアトリエにもおすそわけされてきた。美術館に送られた分はまたたくまに完売御礼となったそうで、もらいそこねた北嶋さんから、「アトリエにある分を確保して!」、との要請があったらしい。
ものすごくおいしかったので確保できて良かったですね。

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・ショップ 朝の恒例となった 今井店長による商品豆知識講座。 本日はトトロぬいぐ
るみ誕生秘話。当時、実際に今井さん本人が関わっているので、その時の状況を詳しく話してくれた。
スタッフ全員 聞き漏らすまいとメモを取りながら、興味深々の眼差しで店長の話に食い入っていた。興味のある方は、是非ぬいぐるみのコーナーでスタッフに聞いてみてください。こっそり教えてくれるかも。

1.16(火)
・今日は健康診断。午前中が女性、午後に男性の順だったのだが、朝からお茶も飲めず何も食べられない男性陣は、だんだんウロウロしだし、順番の1時間前くらいには我慢できなくなり出発していた。

・吾朗さんに何かおもしろネタはなかったか尋ねたところ、診断終了後の健康相談に行った今井さんがなかなか帰ってこず、中でこってりしぼられていたらしい、とのこと。
また石迫さんも相談時間も長時間に及び、皆健康に気遣う年頃なのか、はたまた相談員の方が女性だったからか、相談に熱のこもる男性陣なのだった。


・一方、今日は『三鷹の森ジブリ美術館ライブラリー』の立ち上げを発表する記者会見が渋谷シネマアンジェリカで行われた。
この発表は、ジブリ美術館が世界の素晴らしいアニメーションを皆さまに紹介していくために、映画配給の事業と、ブエナ ビスタ ホーム エンターテイメントの協力を得て、DVDの発売をしていくというもの。
沢山の取材の記者さんたちに囲まれる中、中島館長は、「館主の宮崎駿監督の『アニメーションは動いているからこそ意味がある』という言葉を受け、やはりアニメーション作品そのものを紹介することが大切だと思った」と事業立ち上げの経緯を説明。
また、その最初の公開作品として「春のめざめ」、最初のDVD作品として、「王と鳥」を紹介した。館長日誌も始まっていますので、ご興味のある方はぜひ、覗いてみてください。
ここでは、記録写真をご紹介して、当日の雰囲気をお伝えしたいと思います。

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アンジェリカ外にポスターが飾られました。

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会場が満員になるくらい記者さんたちが集まってくださいました。

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会見の模様です。

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「春のめざめ」のペトロフ監督です。

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会見後、鈴木さんがシネマアンジェリカの壁に何やら描いています。

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それを見て笑う人々。

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笑いの正体はこれです。「映画の前にゴハンを!」と書いてあります。
その理由は、シネマアンジェリカに行くと分かります。

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そしてペトロフ監督も。

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描きあがりました。

1.17(水)

・「春のめざめ」の監督ペトロフさんが、美術館に来館された。
吾朗さんが企画、準備をしているペトロフ展の様子を見に来たペトロフさんが、展示の絵を見て一言、「絵の周りのふちが見えないように飾ってはどうでしょう?」。
それに対して、吾朗さんは「僕はこの方が好きです。この絵のふちには、あなたの指の跡も残っていて、あなたがどうやってこの絵を描いたのかがよく分かるからです。」と応じた。
その言葉を聞いたペトロフさんは、たちまち笑顔が増していき、「吾朗さん、すべてをあなたに任せます!本当に本当にありがとう!!」と、二人は何度も固い握手を交わしていた。
ペトロフさんは、カフェでお昼をとり、ビーフシチューをいたく気に入った様子で「美味しい!」をロシア語で繰り返していた。

・先日、割った鏡もちをカフェで揚げてもらいました。無病息災を祈願しつつ、休憩室にてみんなで美味しく頂きました。

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美味しそうに揚がりました。

1.18(木)

・麦わらぼうしのパティシエ・村上さんが、なにやら新しいデザートの開発に取り組み始めている。今回は、『クランブルケーキ』の新作だそう。チョコレートクランブルケーキから始まってりんごのクランブルケーキと続き、はてさて次は何になるのか・・・?2月には登場の予定だそうです!是非お楽しみに!!

1.19(金)

・この時期、ぬいぐるみやオルゴールなどのメーカーさんの展示会が開催されている。この日は草野さんがぬいぐるみメーカーの展示会に行ってきた。ぬいぐるみ好きの草野さん。会場ではあちらこちらに目が移ってしまい落ち着きが無かった様だ。あまりのウキウキ振りに思わず担当メーカーさんも「変わってるねぇ・・」と関心しているのか呆れているのか微妙なコメントをもらっていた草野さんだが、頭の中では次なる新商品のアイデアが沸いてきているようだった。

1.20(土)

・閉館後、スタッフ向けに「春のめざめ」の上映会が行われた。
みんなは綺麗な油絵が動く映像に驚いた様子だった。「世界には素晴らしいアニメーション作品がたくさんあります。」と、上映前に語る中島館長。何度が映像チェックしている深谷さんは、「観る度に良さが伝わってくるよ。」と感想を言っていた。

1.21(日)

・麦わらぼうしの喫茶室の中庭には、もう春のきざしが訪れている。暖炉もあるあたたかな客席とはうってかわって、あまり日の光が差し込まずにちょっと寒いくらいの庭だが少しずつ春が芽生えはじめている。暖かい季節が待ち遠しいのは、カフェスタッフと同じのようです。

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カフェの窓に差し込む暖かな光

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カフェの外に見た春のめざめ

1.22(月)
・吾朗さんの誕生日に手嶌葵ちゃんからお花が届く。白い清楚なチューリップのアレンジはさわやかな葵ちゃんのよう。男所帯の館長部屋に癒しとして飾られてます。
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1.23(火)

・1/24から公開される、アレクサンドル・ペトロフ「春のめざめ」原画展の設営作業のため、吾朗さんたちは今日は作業にかかりきり。完成後、「暗いときに見たほうが美しいかも。」とのことだったので、明るい昼間と夕ぐれにまぎれてと、両方見にいってみたいですね。


・毎年恒例となった三鷹市の小学校へのアニメーションのレクチャー。
今年は、中原小学校の生徒さん達が卒業制作としてアニメーションを制作する為、美術館に取材に訪れた。案内役を務めたのは、「猫の恩返し」のプロデューサーを担当し、「ゲド戦記」では「ウサギ役」のモデルと噂の田中さん、アニメーター出身で、現在広報部、最近パパになったばかりの伊藤君、そして、その幅広く深い知識でだけではなく、世界中の人たちとカラオケで渡り合える三好学芸員だ。引率された先生がおっしゃるには、子ども達は緊張もあったようですが、かなり興奮していたようで、特に男の子は口があきっぱなしだったそうです。新たな発見がたくさんあったようで、嬉しく思います。
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熱弁する三好学芸員

1.24(木)

・いつも麦わらぼうしでお食事を楽しんで下さる常連様から、とっても素敵なプレゼントを頂いた。昨年の秋も、ジブリ美術館は三鷹の森フェスティバルに参加をさせて頂いたのだが、お客様はその時の様子をたくさん写真におさめて下さり、更に1枚ずつポストカードに加工してプレゼントしてくださった。スタッフ皆で頂いたプレゼントを見ながら、お客様の温かなお心遣いにとても感謝をした一日だった。

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・「春のめざめ」原画展説明会の後、吾朗さんと三好さんが展示の手直しを行う。ちょうどそこにいた天内くんも、油絵が動かないように手で支えるという重要な役で手伝うことに。その姿は、堤防の穴を指でふさいでオランダを救った少年を思わせ、三好さんから「オランダ少年、こっちも!」と呼ばれていた。その活躍もあって、作業は無事終了した。

・去年の年末から鯱丸さんのところで入院していたパティオのマンホールが元気に帰ってきた。鯱丸さんといえば、屋上のロボット兵の生みの親。最近では、汐留にある「日テレ大時計」を制作したばかり。久しぶりの里帰りしてからか笑顔が素敵なマンホールだった。

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「お疲れのところ、ありがとう!今後とも宜しくお願いします。」と北嶋さんから鯱丸さんへのメッセージ。

・今日から、2階ギャラリーにてアレクサンドル・ペトロフ「春のめざめ」原画展を開催した。この展示の監修を務める吾朗さんから閉館後、スタッフに今回の展示の内容・みどころを説明してもくださった。監督は監督の辛さを知るということでしょうか。吾朗さんは、まるでペトロフさんが乗り移ったかのように映画制作話をしてくれた。作り手の情熱、絵の素晴らしさ、真摯な作品である事が伝わる展示だと思います。「この展示を観て一人でも映画を観てくれる人が増えるといいなー」と吾朗さん。
ぜひ、その「くもりなきまなこ」で本物の原画をご覧下さい。

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・今日は北村さんと槙原くんへ結婚祝いのプレゼントを贈呈した。ご本人所望の掃除機と記念品やお花、色紙をプレゼントし、北村さんからは「結婚してよかったです!」とコメントをもらい、準備委員長のアントニオ・バンデラス・鵜木氏も嬉しそうにうなずいていた。
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1.25(木)
・三好さんと田中さんが静岡に出張にいく。お土産について、浜松に詳しい内野さんから、とあるお菓子の指定がある。わざわざホームページで検索してまで三好さんにお願いをした小林は二人の帰りを心から待ちわびている。

1.26(金)

・日々着用している制服の小さなほころびを、時間を見つけて1つ1つ丁寧に修繕していたカフェ・高見さん。ものを大切にしよう!と、率先して針と糸を使って器用にささっと縫い上げてくれる。人知れずそっと直してくれる彼女の姿はまるで、麦わらぼうしの『良きお母さん』である。

1.27(土)

・別名アントニオ・ウノキ・バンデラスで知られて(?)いる 本業経理の鵜木さんは、本日、急遽ショップのお手伝い。今までにも何度かショップ業務を体験しているが、本日は、接客販売にも果敢にチャレンジしていた。持ち前の癒しキャラで、ガラスケースの中の商品を次々と売ってしまう姿を見て、他のスタッフもビックリ!「商品の知識が足りなかったので、お客様にもスタッフのみんなにも迷惑をかけてしまいました。。。」とどこまでも謙虚な姿勢であった。しかし、一方では「どうやら売上NO.1を目指すことが野望らしい。。。」との噂もある。

1.28(日)

・カフェのホールスタッフ・松橋さんのもとに一通のお手紙が届いた。先日美術館に来てくださったお客様からのもので、その当時、接客にあたった松橋さんへの感謝の気持ちがたくさん綴られた、とても心温まるお手紙なのだそう。松橋さん自身、当時の出来事やお客様の事をよく覚えているそうで、とても感激していた。お手紙に同封されていた『桜のキーホルダー』は、ポーチに着けて大切にしているとの事。

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1.29(月)

・閉館後、2月11日に開催される三鷹市民駅伝の練習が行われた。毎年出場している西川選手によると、本番が近くなり練習にも熱が入っていて、毎週月木に練習しているとの事。箱根駅伝で活躍していた順天堂大学の今井正人選手によく似ている天内くんも練習に参加。駅伝選手達からは『山の神』と呼ばれ、歓迎ムードの中で練習に参加させてもらっていたが、深谷さんだけは、「お前、ダイエットの為だろー」と鋭い突込みを入れていた。どうやら来週には健康診断も控えているらしい。

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走行前にストレッチするジブリ美術館の駅伝選手たち