2006年04月


04月01日(土)
土星座で、「この映画館は、座席が動くアトラクションがありますか?」と聞いてきた方がいた。どうやらお連れのおばあさんを心配しているようだった。


04月03日(月)
毎年恒例のスタッフのお花見が井の頭公園で催された。明日開催する「子どもの一日」の準備の後、有志が集まったが、非常に寒い日だったので、皆で凍えながら美しい桜を見た。


04月04日(火)
春休み企画「子どもの一日」を開催。三鷹市在住の小学6年生以下の子どもたち約 600人が集まってくれた。子どもたちは歓声を上げながら館内を回ったり、上の階から誰かが「おーい!」と呼びかけると、下の階から「わーい!」と応えたり、とさっそく盛り上がっていた。折り紙や染め紙などの遊びが人気を呼び、特に屋上で行ったシャボン玉は大人気で、シャボン玉液がすぐになくなったほどだった。また、「大ブタ銀行券」という当日だけ使える美術館専用紙幣を自分なりに組み合わせ、ポップコーンやホットドッグを買い、おいしそうに食べていた。全員ケガもなく、にぎやかで楽しい一日を終えることができた。


04月05日(水)
ショップにて小学校3~4年くらいの男の子が、「これから茶色の服を着たウチのおばあちゃんが来るから、『ハウルのDVDがオススメです!』って言って」と頼んでいた。おばあちゃんは、孫たちにだまされたフリをしてDVDを買ってあげたそうだ。


04月06日(木)
青空が広がる清々しい天気。ラピュタの要石をあちこちからたたいて、中が空洞かどうか確かめているお客さまがいた。「俺たち、ロボット兵よりこの石に食いついているよねー」と大笑いしながら、熱心にラピュタの話をしていた。


04月07日(金)
1階に配属になって初日の福岡さんは、ひとりでポジションに立つ時間も無事こなし、「覚えないといけないことは沢山あるけど、楽しかったー!」と話していた。

リボン付きの小さな箱に入れたどんぐりをトトロに持ってきてくれた兄弟がいた。
しばらくトトロの頭の上に乗せていたら、他のお客さまから「トトロがプレゼント乗せてるー!」と好評。また、プレゼントを持ってきた子どもたちが戻ってきて「トトロ、どんぐり食べた??」と確認していた。


04月08日(土)
ギャラリーで、小さな女の子がハイハイしながら、「もんもん」の周りを行ったり来たり。通る人に「ミジンコ」を配ったり、『やどさがし』の展示で文字の感触を確かめたり、忙しそうだった。

土星座の映写室内にノルシュテイン監督のサインを見つけた女性が「ここにノルシュテインさんが来たんですか! 直筆なんですか?」と感動しながらスタッフに質問していた。


04月10日(月)
ギャラリーの『水グモもんもん』の展示で、年配の女性がミジンコのぬいぐるみを見て、「人間の胎児?」と言っていた。通りすがりだったので訂正できなかったのだが、やはり映画を見ていないと分かりにくいかも。


04月12日(水)
『ハイジ展』でヨーゼフを見た子どもたちが「コロだー!コロがこんなに大きくなったんだー」とはしゃいでいた。ハイジを知らない世代だなぁと思いながらも、『コロの大さんぽ』を見てコロの成長を喜んでくれる子どもたちを微笑ましく思った。


04月13日(木)
海外からのお客様が大変多く、トライホークスも欧米の方で賑わっていた。中には、切り絵のせなけいこさんの絵本をとても気に入った方がいて、まだ販売していない『かみなりおやこ』の本を見せると、大変喜んでいた。


04月14日(金)
動きはじめの部屋のパノラマボックスにて、お客さまが「『カエル10匹?』って本当に10匹いますか?」と尋ねるので一緒に数えていたら、一緒にいた女性が一番分かりにくい蛙を見つけ、「いたーっ! 悔しい! こんな所に…」と本当に悔しそうにしていた。


04月15日(土)
屋上のロボット兵をパンパン叩いて感触を確かめていた男性に、小さな女の子が「たたいちゃダメだよ!」と注意をしていた。するとそばにいた男の子が「お父さん、小さい子に注意されちゃってるよー。恥ずかしいなぁ」とダメ押し。お父さんは面目なさそうに笑っていた。


04月17日(月)
ある保育園の子どもたちが来館。ギャラリーに展示してある「もんもん」をいじくり回す男の子たちを先生が「生きてるんだから大事に触れよー」と注意。しかし子どもたちは「うそだー。生きてないもーん」と口答え。すると先生は「じゃあ口を触ってみろ、噛み付くから!」とその子の手を取って無理やり口に触らせようとしたら、「うわぁー!」と大きな声を上げて怖がっていた。


04月19日(水)
ネコバスで仲良しになった5歳くらいの女の子2人。「アナタ何歳? 私は25キロ!!」「私は辰年よ」という会話だったが、本人同士は通じ合っているようだった。


04月20日(木)
ギャラリーにて、優しげな年配の男性がパネルを熱心に見ていたので声をかけると、日本で最初に水グモを発見した生物学者の方だった。その方によると、京都で発見されたのが最初だったそうだが、戦争でわからなくなってしまい、その後東北地方で発見したのだそうだ。


04月21日(金)
青空が広がり、とても気持ちの良い一日。修学旅行生が多く、旅行の疲れか、お天気のせいか、テラスや屋上で思い思いにゆったりと過ごしていた。


04月22日(土)
トライホークスにある井上直久さんのカレンダーを見つけた年配の女性。以前、長野県の美術館で井上さんに会ったこともある方だそうで、カレンダー販売をしていないことを伝えると、残念そうにしていた。


04月24日(月)
「映画の生まれる場所」にある「夏への扉」に書かれたラテン語を解読しようとする年配の夫婦に、スタッフが作品名を伝えると、「そうそう、イアーヌフは扉って意味だ」と納得した様子。一方、部屋の中をスケッチするお客様がいたり、背景画を見て「普通の絵とは立体感が違う!」と凝視するお客様がいたり、と熱心なお客さまが多い一日だった。