2011年2月


2.1(火)

・ある日事務所で話題になった井の頭動物園の象のはな子さん。吉祥寺界隈に詳しい深谷さんが、色々な"はな子さん情報"を披露していたと思ったら、突然、「象のはな子さんの後を継げるのは石光さんしかいないな!」と言い出した。「名称:イシミツノリコ/生誕地:日本/年齢:3?才/主食:おにぎり、いも、おせんべい/特徴:両手を使って食べる」など、石光さんの特徴を抑えた発言が続き、一同大爆笑。人間の石光さんはとてもかわいい女性なのですが、誰もが頭の中で、アライグマのような石光さんが、エサを一心不乱に食べ続ける様子をリアルに思い描いていました。


2.2(水)

・美術館では18時になると鐘をカランカランと鳴らし、お客様に閉館のお知らせをします。今日の山﨑事務局長は、手には無線機を持っていますが肝心の鐘を持たず出ようとしていました。これは実は歴代事務局長が必ずやらかしており、もはや村落の因襲というか習俗というか、慣例に近い光景。「ついに(山﨑さんにも)きてしまったか...」と感慨深げな滝口さんのため息が聞こえる出来事でした。
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<これでは鳴らない>


2.3(木)

・恵方巻の巻その①。今年の吉報は南南東とのことで、美術館IT相談窓口こと板谷さんが、自身のスマートフォンを駆使し正確な方位を確認。早速滝口さんが無言で食べ始めました。一心に何かを願いつつ口を動かす神妙な佇まいの滝口さん。是非、多くの福を巻き込んで今年も良い年でありますように!
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・恵方巻の巻その②。恵方巻といってもケーキや海鮮と先ごろは種類も豊富。スタッフは思い思いに数種類の恵方巻を注文していました。が、事件発生。運営の小林さんが楽しみにしていた恵方巻が、なぜか2種類とも行方不明に。冷蔵庫に注文したはずの「ロールケーキ恵方巻」を発見するも、既に3分の1食べられており、箱には「も」とサインが書いてある。どうやら森田くんが取り間違え食べてしまったらしい。次にノーマルタイプの恵方巻も探すものの、中々見つからない。海鮮巻を頼んでいたはずの山﨑さんのそれをアヤシイとにらみ確認すると、やっぱり取り間違え。貴重な昼休みを30分近く捜索に取られた小林さんは怒り心頭!森田くんと山﨑さんはただひたすら謝ることしかできませんでした。どうか気をつけて、食べ物の恨みは恐ろしいです...。


2.4(金)

・今の時期多いインフルエンザや急性胃腸炎の予防に備え、ショップでは半年振りに"ケアレディ冬の回"が行われた。シミュレーションでは、お客様役を演じるスタッフが毎回迫真の演技を見せるのだが、今回の主演女優賞は松尾さん。嘔吐をする女の子の役を、3人の子どもを育てた経験から「子どもは1回もどしたら、またすぐ吐く!」というアドリブ演技が飛び出し、予期せぬ展開に本番さながらの緊張感で対処できたそう。不測の事態にとっさの判断をする、よい訓練になったそうだ。


2.5(土)

・入り口でお客様へお渡ししているフィルム切符は、本物のフィルムが使われています。今日はフィルムを缶から取り出しナンバリング、整理整頓して運搬する作業が。没頭しているうちにマシーンと化したメンバーはスペシャルハイ状態に陥っていき、終了した際には異様な達成感が辺りを包み込んでいました。
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<総勢300本!これが意外に重いんです...。>


2.6(日)

・厚着をしているためなのか単なる耳の不調か、聞きまちがいが多い。「かかとが痛い」と言う滝口さんの話を、「え?ハートが痛い?」と勝手に傷心扱いしたり、「マサキヤ(※美術館向い側の酒屋さん)行って来ます。」を、「あそびに行って来ます?」と聞き返してみたり。これから一層冷え込む日々ですが、人の話を聞くときは背筋を伸ばして聞こうと思います。

2.7(月)

・カフェでは、館長も加わった「春からのメニュー最終試食会」が行われました。試行錯誤を繰り返していた料理をプレゼンし、喫茶室からは、ごはん料理・スープ・デザート・飲み物が各一品づつ、テイクアウトからはスープが一品、揃いました。店長の板谷さんもケーキを口にしている。(板谷さんは甘いものが苦手だと知っているスタッフからどよめきが起こっていました。)どのメニューも麦わらぼうしらしい出来栄え、とのこと。メニューが決まると、今度はネーミングの苦悩の訪れです。現在、スタッフはいろいろなネーミングを紙に書いてはブツブツとリアルなつぶやきを繰り返しています。
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2.8(火)

・ 来週はバレンタイン。「何か手作りのお菓子を!」と思っているスタッフも多いらしく、休憩時間にフラワー(ケーキを作る場所)担当のスタッフに、"簡単に出来るスイーツの作り方"を熱心に聞いている人もいるとの事。カフェの阿部さんは、そんなスタッフからの"友チョコ"が届くのを密かに期待しているらしい。


2.9(水)

・企画展示室のパラパラBOXの上にいる、『コロの大さんぽ』の犬のコロのぬいぐるみ。しかしそのコロにある疑惑が浮上中...!いつも同じ位置でお客様を迎えているはずなのに、コロの足の裏がいつのまにか黒くなっている様子!誰もいなくなった夜の美術館を「大さんぽしているのかも...」と話す1Fスタッフだった。


2.10(木)

・日本語が少し話せる海外の方と会話していたショップスタッフ。「耐熱(たいねつ)ガラスです。」と、食器の説明をしたところ、「私達は、"タイ"から来ました。」と、"タイ"という単語だけ伝わってしまい、おかしな会話に。それを近くで見ていた森田くんは「日誌のネタだ」と、ついメモしてしまったとのこと。


2.11(金)

・今日の関東地方は、1日雪模様。毎年、雪の季節を越える毎に、「雪が降る前日の準備/当日すべきこと」が、スタッフそれぞれの頭に叩き込まれてきた。年を追うごとに体が自然に動き、スムーズになっていくよう。これも日々積み重ねている呼吸、チームワークの結晶、とのことですが、影でのこの奮闘が、安全に楽しく過ごして頂ける時間につながるとよいのですが。


2.12(土)

・カフェの中庭に飾ってあった麦の束を移動しました。運んでいた小池さんは、麦の束がどこかの伝統漁法に使うような道具に見えてきたらしく、中に生き物がいるはず、と直感。束の観察を開始すると、前日の雪が寒かったのか、束の中にひっそりと暖をとる小さなヤモリが!周りのスタッフに、新発見をした少年のように発見の喜びを語る小池さんなのでした。
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<見つかっちゃった・・・>


2.13(日)

・明日はバレンタインデー。男性スタッフはどことなくドキドキそわそわしている。そんな中、2階スタッフの朝礼での関根くんは、「明日はバレンタインデーなので、ロッカーでお待ちしております。」となんとも彼らしい発言をしていました。しかし当日は閉館間際の大雪で、全スタッフ大わらわ。バレンタインどころではなくなっていたようです。はて、関根くんの戦況はどうだったのでしょうか。


2.14(月)

・毎年バレンタインデーはカップルで賑わう美術館ですが、今年のトレンドは女の子から女の子への「友チョコ」らしい。かくゆうスタッフ間でも「友チョコ」は恒例行事になりつつある様子。休憩時間にロッカーの扉を開ける度、いつのまにか入っているチョコが楽しみで、嬉しそうな様子の女性スタッフ。自然とにこにこしながらロッカールームを後にしていました。


2.15(火)

・大雪が降ったことが嘘のような快晴。しかし美術館周りの日陰には、雪のかたまりもチラホラ。ふと気付くと、受付の裏に大きな雪だるまが出現していた。どうやらお客様が作ってくださったようですが、「ジジ」と名乗っている。大きなジジが現れては、あっという間にとけていなくなってしまい驚く出来事でした。


2.16(水)

・まだまだ寒い日が続いていますが事務所には春到来。ただ今桜が満開です。
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<いただいた桜の鉢植えが見ごろです>


2.17(木)

・3月5日(土)に開催される三鷹の森アニメフェスタ2011「アニメーション古今東西その8」。この第二部の講演会に登壇する「つみきのいえ」の加藤久仁生監督が来館され、休憩室の壁に繊細で素敵な絵を描いてくれました。監督の人柄がうかがえるあたたかなサインだそうです。
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2.18(金)

・"カフェのお母さん"こと下拂さんがチクチク何か縫っている。並んでお待ち頂く間、絵本やメニューを見てもらえるようかごに本を入れ置いていますが、そのカゴの中敷。以前使っていたものが古くなったので、新作を作ってくれました。今回はベージュの生地にお花やちょうちょが描いてあり、台紙作りや縫製まで全て下拂さんの手によるもの。手縫いで作られた見事な出来ばえに、スタッフが見惚れていました。


2.19(土)

・昭和の遊び道具"ベーゴマをある業者の方から頂きました。さっそく中島館長と郎さんが試してみるも、なかなかうまくいかず、あーだこーだと試していた。そこへ、ベーゴマ世代と思われる板谷店長が登場。さすが経験者!...と、思いきや、意外にもベーゴマ未経験とのこと。板谷さんの紳士ぶりが浸透しつつある今日この頃ですが、やはり紳士は少年時代から遊びも一味ちがっていたのでしようか?


2.20(日)

・お土産を買い過ぎてお財布とにらめっこしていた中学生の男の子。チラッとお財布の中を覗いた高間さんは、「大丈夫!お家には帰れるよ!」と、彼女らしい励ましの声を掛けており、ショップのレジ周辺では皆笑みがこぼれていた。


2.21(月)

・2Fテラスにある、音の鳴るベンチ「鳴るイス」。このイスについているハンドルを回していた小学生の女の子達が、「あ、『ネコふんじゃった』の曲に聞こえる!」と盛り上がっている。その会話をきいた小野さんが後でこっそりと回してみると、言われてみると、どうも曲に聞こえてくるそう。ゆっくり回すのがポイント、とのことです。


2.22(火)

・アトリエの宍戸さんは、花粉症が高じて鼻に炎症をおこしてしまい、最近とてもつらそうにしている。鼻とマスクの隙間のせいでメガネが曇るという宍戸さんのために、様々なマスクを皆が提案をしていたのですが、中でもイベント事業室の田中さんの案、<マスクの二重掛け>が最も効果があることが判明。しかしこのままだと口の周りが"亜熱帯"だ、というので更なる改良が。二枚目のマスクは口の周りだけ穴を開け、通気性アップ!ペイントも施され、なにやらものすごいマスクが完成したのでした。
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<嬉しそうな宍戸さん。マスクのペイントが流行るかなあ...?>


2.23(水)

・2/26日土曜日より、福島県立美術館にて「スタジオジブリ・レイアウト展」が開催されます。ショップの郎さん・菅野さん、山﨑事務局長は一路福島へ設営へ。東京から約1時間半と近いので、今回は日帰りの旅です。ひたすら切ったり貼ったり運んだりと、3人とも馬車馬のように働き通し。気付くと照明も落ちていましたが、何とか仕上げ東京にとんぼ返りという、バタバタの一日だったそうです。
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<山崎さんはA型です>


2.24(木)

・春の訪れを感じるような暖かい一日。カフェデッキにいた高田くんがうららかな陽気を感じていたところ、その横で5歳くらいの女の子が上を見上げ、「あ~はるがきた~」と喜んでいる。風情の理解る子なんだなあ、と高田くんが感心していると、カフェへの近道の階段上にいたらしい、その子のお友達「はる」ちゃんが、トコトコとやってきたそうだ。


2.25(金)

・カフェの喫茶室には、飲み物を作って提供するカウンターがあり、現在丸山さん・村上さん・木村くんの3人が主にカウンターを守っています。たまにホールを担当することのある丸山さん。この日はお客様から、「今日はカウンターの中に入っていないのですね。」と声をかけられ、シャイな丸山さんは恥ずかしさと驚きで上手くお返事を返せなったそう。一方、村上さんはお話上手。よくお客様とカウンター越しの会話に華をさかせています。そんな2人をやさしく見守るバランサーの木村さん。ホールの女子スタッフは"素敵な三にんぐみ"と呼んでいます。


2.26(土)

・企画展示室にある、「ちゅうずもう」の囲炉裏のねずみをじっとみている3歳の男の子。さんまだんごと田楽を前にしているねずみ達を見て不思議そうにしているので「もりもり食べてこれからお相撲するんだよ」と話すと、「お野菜は食べなくていいの?」と一言。「そうだね。お野菜は好き?」と質問を返すと、「うん!」と元気の良い返事。でも両脇にいたお父さんとお姉ちゃんから、「ウソつき!!」と同時にツっこまれていました。


2.27(日)

・カフェスタッフは、3月2日から始まる新メニューの勉強会を行っている。料理の食材のことや内容、作り方など、いつでもお答えできるよう、真剣にペンを走らせている。最後の質疑応答で、青森出身の高村さんから「あの、ふんわり豆乳の"ふんわり"、の発音は、どれが正解ですか?」との質問が。それぞれ発音してみるも、福島・新潟・熊本など様々な出身地のスタッフがおり、それぞれ主張が異なっている。言えば言うほどドツボにはまり、結論の出ないまま、「ふんわり問題」だけが宿題として残されたのでした。


2.28(月)

・ショップのバックヤードで、森田くんにラッピングを教わっている入社2年目の佐野くん。要領良くそつなくこなす彼にも、苦手な事がまだあったようです。森田くんは、まごまごする佐野くんに「そこをくるっと回せばいいだけじゃん!」と、余計混乱するアドバイスを送っていた。
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<手前が佐野くん。その後高間さんにさらに指導されておりました>