2013年7月 


7.1(月)

・「あと1時間で帰らなくてはいけない」という小学生。でも焦っている様子もない。彼いわく、「楽しい時間は短いからね。ふつう1時間は長いものだよ。」と落ち着いた様子で話してくれました。


7.2(火)

・今年も夏だけのショップワゴン販売に向けて、ショップの阿部さんがコツコツ内職をしている模様。年明けから新商品の提案をしたり値札用の木の札を新調したり、更には資料作りまでこなしています。普段はパソコンを触る事がほとんどなく忙しく店内で業務をこなすショップスタッフにとっては、阿部さんがワードとエクセルの達人だという事がわかり、羨望の眼差しで見つめられていました。


7.3(水)

・カフェデッキのイスが新調されることとなり、休館日を使って作業が行われました。イスが届くのを心待ちにしていた伊神さんは、一脚づつを愛しそうに荷解きしています。ま新しいピッカピカの緑色のイス。このイスに負けぬよう、新鮮な気持ちでお客様をお迎えようと心に誓うスタッフでした。
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7.4(木)

・板谷さんの席が移ったので、歓迎会が行われました。いつもお酒を飲むとどうやって自宅に帰ったか覚えてない、という板谷さん。今回も帰りの記憶はあやしかったそうです。でもそこはそれ、すでに事情を知る旧知の仲なので、帰りはちゃんと全員でタクシー乗り場にてお見送りをし、タクシーに押し込むまでが盛大に執り行われました。


7.5(金)

・先月取材に協力した、とある雑誌の見本紙が広報の机さん宛てに届きました。机さんが雑誌を取り出そうとすると、なぜかすでに封筒が開いています。掲載誌の到着を心待ちにしてた石光さんと滝口さんが、先にあけて読んでいたからなのですが、「読むのは構わないんだけれど、食べカスをつけるのはやめくれる」、と注意されていました。ご飯粒の跡を消そうと工作した跡がしっかり発見されていました。


7.6(土)

・ケーキハウスからネコバスへと異動した上澤さん。暑さには強いそうですが、この夏の屋上は、想像以上に過酷です。ひと汗かいてから屋上から地上へと戻るのですが、「若干、溶けた?」と声をかけられているそうです。


7.7(日)

・大勢集まって何かの映像を食い入るように観ています。
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美術館で撮影されたある映像がとても新鮮だったので、何度も再生を繰り返しています。たまたま居合わせた美術の吉田さんも混じり、「おおー」「あ、これ吉田さんの絵だ」と声をあげながら、ためつすがめつワイワイと観ていました。


7.8(月)

・カフェデッキのワゴンでは、冷たいラムネとビールを販売していますが、雨が降るとワゴン販売ができないので担当スタッフは毎日晴れることを祈っています。カフェの澤さんは晴れ女として名を馳せていたのですが、久しぶりにワゴンに入ると、夕立に見舞われてしまったそう。どうやら上回る強力さで、超・雨男の渡邊さんがデッキにいたからではないかと、もっぱらの噂です。


7.9(火)

・毎日30℃を超える日々が続きます。9/7(土)から札幌中島公園内の北海道文学館で開催される、「挿絵が僕らにくれたもの―ジブリが読み解く"通俗文化の源流"―」のチケットが発売されました。きっとその頃の北海道は涼しいだろうなあ、と思いを馳せて、まだまだ続く夏を乗り切ります。(※Webでの予約/購入は全国からアクセスできますが、ロッピー購入は北海道内のみですのでご注意ください。)


7.10(水)

・朝の掃除をしていると、真っ黒の胴体にお腹周りだけが白いトンボがショップの店内にとまっていました。菅野さんが外に逃がそうと虫捕り網を持って店内へ戻ると、虫が苦手な女性スタッフは虫捕り網を見た瞬間、「えっ!どこどこ?!なになに?!」と、大騒ぎ。悲鳴が飛び交う中を菅野さんは無事に捕獲したトンボを手に事務所に行くと、すぐトンボの品種調べがはじまり、"コシアキトンボ"という事がわかりました。ショップ女子と事務所女子のトンボへの対応に温度差を感じ、トンボを手に不思議な面持ちの菅野さん。トンボはその後公園に解き放たれ、夏空に飛んでいったそうです。
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7.11(木)

・サンクンテラスでスケッチブックとクレパスを出し絵を描いている、お母さんと保育園生の娘さん。スケッチブックを見せてもらうと、ロボット兵やネコバスの絵の他に、カフェデッキで食べたアイスも描いてありました。今日という日を楽しみにしてくれていたことが伝わる、素敵な絵でした。


7.12(金)

・連日の猛暑日に大活躍のドライミスト。扇風機の風と共に霧のように吹いている水を見て、プールが苦手という男の子は「これなら大丈夫!」と水の中で目を開ける練習をして、周りのお客様の笑いを誘っていました。


7.13(土)

・トライホークスにディスプレイしてある「霧の中のハリネズミ」のポスターを食い入るように見ていた20代の女性。学生時代に美術の授業で出会ってから、久々の再会だそうです。一枚の絵を見てとても感激ししみじみと思いを馳せている様子を見た中村さんも、思わず一緒に嬉しくなってしまったそう。


7.14(日)

・いよいよ夏のお祭りシーズンが始まりました。今年も"祭りセット"を準備して、深谷さんを中心にみたか商工まつりに参加しました。
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美術館へのお土産にたくさんたこやきを持ち帰り、スタッフも夏まつりを感じ疲れが癒されたそうです。


7.15(月)

・夕立の多い今日この頃。ネットで雨雲の様子を逐一チェックし、本降りに備えようといつも自然観測には余念のない松島さん。それ以外にも休憩室で観測しているのは、頭痛持ちのスタッフの「頭痛い...」と言い出す様子や、クセ毛のスタッフの「髪がうねりだした...」という発言。いつも以上に、いろいろと敏感な毎日です。


7.16(火)

・夏の間ショップに更に2人ニューフェイスが加入しました。主にワゴン販売担当の、笠原紗智子さんと、渡邊一翔くんです。笠原さんは、退職された高間さんと背格好や髪型がよく似ており、二日目の出社日からさっそく、"笠間さん""カサマックス"等、高間さんを彷彿とさせるあだ名をつけられています。渡邊くんは、京都出身のさわやかな草食系男子で、今までショップには居なかったタイプ。女性のお客様が楽しげに質問している姿を目にします。そんな大型新人2人をむかえて、夏のショップは日増しに盛り上がっています。


7.17(水)

・今年もショップワゴンが始まりました。隊長の阿部さんは、今日を迎えるまでソワソワと落ち着かない様子でコツコツと準備を進めていたので、始まってほっとしたようです。商品は、いやみネコの棒飴(クリームソーダ味)と、『風立ちぬ』に登場する二郎の紙飛行機が新登場。「クリームソーダ味って、夏を感じるよね~。」「クリームソーダ味を見つけると、つい買っちゃうのはなんでだろう?」と、スタッフ間でも話題になっています。前回に続き、ベーゴマ3種(トトロ・まっくろクロスケ・ロボット兵)・ポニョの水鉄砲・まっくろクロスケの棒飴(コーラ味)も販売中です。
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7.18(木)

・屋上で打ち水をしていると、子ども達が集まり始めました。子ども達は「つめたーい!」と水そのものがとても嬉しそう。暑い夏の日、屋上に緑の茂るどこかの庭園で、ひんやりとした水の記憶が子ども達の中に残ってくれたらいいな、と思い打ち水しながらどこか楽しげなスタッフでした。


7.19(金)

・明日はいよいよ『風立ちぬ』公開です。2Fギャラリーには「ひこうき雲によせて展」がはじまり、ショップの店内も『風立ちぬ』新商品がたくさん店頭に並びました。
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特に美術館オリジナル "二郎めがね"は男性陣の興味を引いています。いつもメガネの市来さんや佐野くんは全く違和感なくかけていましたが、森田くんがかけた途端、昭和初期の人の風体に。密かに<ベスト"二郎めがね"ドレッサー>が行われているそう。


7.20(土)

・ギャラリー展の設営中、「タップを持ってきて」と頼まれた伊神さん。手に持っていたタップを差し出すとその場で笑いがおこりました。必要なのはコンセントの電源「タップ」。ところが持ってきたのは、作画机の上にある動画用紙を同じ位置にあわせる「タップ」。すべての展示物や備品を把握している伊神さんならではのジブリ美術館魂なのか、ただのおっちょこちょいなのか。「さすが伊神さん」です。


7.21(日)

・スタジオの古城さんがマジシャンのお友達と遊びにきていたのですが、閉館後にスタッフにマジックを披露してくださり急遽休憩室でのショータイムがはじまりました。巧みに繰り広げられる鮮やかな手元にスタッフの目はみんな真ん丸に。貴重で突然の見世物サプライズに驚きつつも、気分を切り替えて楽しませてもらいました。
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7.22(月)

・カフェでは新メニューが始まりました。今回は『風立ちぬ』をイメージしたものもあり、映画を観た後や前で、それぞれお客様との会話が楽しめるラインナップ。<アルパートさんのサラダ>や<麦わらぼうしのシベリア>は映画をご覧になったお客様にはすぐピンときてもらえますが、まだ観ていなくても、カフェスタッフとおしゃべりで「なるほど、映画観ます!」と言ってもらえたり、カフェの中ではお話も大盛りあがりです。


7.23(火)

・暑さ対策・イメチェン・もう耐えられない...などなどで皆の気持ちが重なったようで、髪を切ったスタッフがなぜか続出。気持ちも新たにこの夏を乗り越えられそうな人々です。


7.26(金)

・美術館オリジナルグッズ"菜穂子の麦わら帽子"は、誰がかぶっても似合うともっぱらの噂。ショップに足を踏み入れたスタッフは必ず一度かぶる!という縛りで、誰かれなく試していたところ、毎日屋外で働いていてこんがり日焼けしている運営の小川くんが現れました。小川くんがかぶるとまるで南国の民芸品のようで、全員苦笑。菜穂子の麦わら帽子選手権、誰が一位になるのでしょうか?ちなみに、店長の郎さんは頭のサイズが合わず、断念していました。
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7.27(土)

・デッキでのラムネ販売をしていた田倉さんが、休憩室で一息ついていると、Tシャツに何かついている。よく見ると、生まれたてのカマキリ。まるでブローチのようにTシャツを飾っていて、周りに居たスタッフの羨望のまとの田倉さんでした。


7.28(日)

・今日は三鷹駅前まつり。美術館お祭りチームも昨日に引き続き、2日間の参加です。今日は、秋田新幹線「ジャパンレッド」のミニチュアが駅前の通りを数メートル走るとの情報があり、鉄オタを自称しているスタッフもウキウキと夏の駅前に繰り出していくのでした。
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<美術館ブースの前に敷かれたミニ線路>


7.29(月)

・毎日ぐいぐい本格化していく暑い暑い夏を迎え撃とうと、本日は閉館後に暑気払いが行われました。
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カツオやトウモロコシ、キュウリ、山盛りの梅干しなどのありがたい差し入れが、たくさんテーブルに並びました。
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毎日汗だく、クタクタで帰路につくスタッフにとって、たいへんなごちそう。急遽この時間に北嶋さんに仕事をお願いすることになってしまった小林さんは、あわてて「絶対に絶対に北嶋さんのカツオをとっておいてください」と必死で頼むと、「うん、私たちが怒られるから、絶対とっておく。」との返答が。そんなわけで、北嶋さんもふくめて皆でカツオを堪能できました。


7.30(火)

・「ジブリの森のレンズ展」にちなみ、三鷹市内の小学生80名といっしょに、展示を楽しみながら、自分で描いた絵を"レンズ"と"光"を利用した装置(幻灯機)を使って、実際に映してみよう、というイベントを行いました。
集合時間より早めにやってきた子どもたち。まずはレンズやビー玉をのぞいて、「映ること」そのものの不思議を味わっています。
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劇団みんわ座さんによる幻灯機を用いた演目『だるま夜話』を鑑賞し、写し絵のからくりを説明してもらいました。
その後にはいよいよ、自分で同じものを作ってみます。
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写し絵の基本的な原理は、今日のアニメーション映画をスクリーンに映し出すのと同じ原理です。
自分で絵を描いて、光をあて、スクリーンに世界中にたったひとつだけのたくさんの絵が映しだされました。
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映画『風立ちぬ』の紙飛行機を飛ばしたり、ベーゴマを回したり。
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力いっぱい、子どもも大人も夢中で入り混じり遊ぶ一日。
美術館に、いい夏がやってきました。


7.31(水)

・運営の相川さんのご実家から沢山のメロンを頂きました。早速包丁を入れようとすると、相川さんが走ってきて「お父さんからまだ(食べ頃まで)早い!ってメールが!」とストップが掛かり、一度おあずけに。また数日が経ち、「お母さんからそろそろいいはず、ってメールが!」と相川さんのおうちからGOサインが。おかげでバッチリ熟した美味しいメロンを頂きました。
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