2014年1月 


1.3(金)

・2014年がはじまりました。年末年始休館明けの初日、寒い中多くのお客様が来館してくださり、入り口には長い列が。館内に入る前からわくわくした様子の子どもたちは、大人を待ちきれないようで「早く、早く!」と、さっそく扉の向こうへ駆け出していきました。今年もどうぞよろしくお願いします。


1.4(土)

・年末の大掃除の時に、天内さんが一生懸命磨いてくれたおかげでピカピカになった鐘。輝きを取り戻し、オープン当初の新品のよう。「音の響きも違う気がする!」と絶賛されています。12年たちましたが、年季と新鮮さを同居させて、がんばっています。
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1.5(日)

・大人数の親族で来館されていたグループ。お年玉はジブリ美術館で渡すと決められていたようで、カフェデッキのテーブルで「これは○○おじいちゃんから。これは○○おばさんから」とお年玉が配られていました。たくさんのポチ袋を受け取ってエビス顔になる子どもたち。意気揚々と館内へ向かっていきました。


1.6(月)

・展示室のステンドグラスをじっくりと見ていたご婦人。「これは夏椿、これはヤマボウシ、そしてドクダミ。」とステンドグラスに描かれた植物を全て言い当てられました。運営の柴田さんも「全て正解された方は初めて!」と、感動の様子です。


1.7(火)

・カフェ店内では、年末まで飾っていたクリスマスのグリーンアレンジから芽が出ているのを発見。トウモロコシの飾りが水につかり、暖かい店内でぐんぐんと根と葉を伸ばしていました。クリスマスは終わったけれど、どこまで成長するか楽しみに見守るスタッフでした。
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1.8(水)

・ショップ内の設備担当として奮闘中の関根くん。休館明けのチェックも怠りなく、「本日も不具合なしです!」と、朝礼で報告している。しかしみんなの視線は、関根くんの襟元に集中。よく見ると、シャツのボタンを掛け違えており、追いはぎにあったかのような状態になっていました。今年は自分自身メンテナスも怠らないよう、引き続き頑張って頂きたい、と報告がまとめられていました。


1.9(木)

・美術館に入ろうとしている、ある女の子とお母さんの会話が聞こえてきます。今まで楽しそうにしていた女の子が、急に悲しそうな表情で、「お母さんに言っておかなきゃいけないことがあるの...。」と深刻な様子。お母さんがいったい何事か尋ねると、女の子は「ネコバスにはね...、大人は入れないの!」と勇気を振り絞った声を張り上げています。女の子の一大決心の告白でしたが、お母さんは愉快でたまらない様子でした。


1.10(金)

・螺旋階段を登るお兄ちゃんとお父さんを見て大興奮の2歳の男の子。自らも登ろうとするも、まだ危ないと感じたお母さんに連れ戻されてしまいました。しかしあきらめずその場に座り込み一歩も動かず、無言の抵抗。その後、誇らしげにお母さんの手を引き螺旋階段を登っていました。


1.11(土)

・カフェではこの日から新メニュー「冬の里山グラタン」が始まりました。3連休の初日、たくさんの注文が入りました。お客様から嬉しいご感想もいただき、新メニュー初日はいつも緊張し気を張っていたスタッフは、本当にほっと胸をなでおろすのでした。


1.12(日)

・トライホークスで『みどりいろの童話集』を購入してくれた小学校3年生の女の子。昨年の企画展「挿絵が僕らにくれたもの」展でも紹介していた、アンドルー・ラングが収集した12の色の名前がついた童話集の中のひとつです。毎回来館の度に1冊ずつ買ってくれているようで、クリスマスにはサンタさんから『ももいろの童話集』をもらい、これまでに6色が集まったそう。次に来てくれる時には何色の童話集を彼女が手にするのか、実はスタッフも楽しみなのでした。


1.13(月)

・毎年恒例の鏡開き。今年も総務スタッフがひたすら地道に、のみとハンマーで大きな鏡餅を小さく砕いていきます。
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硬くなった餅を割るのはなかなかの力作業で大変なのですが、今年は頼もしい助っ人が登場しました。まるで木彫り職人のような真剣な眼差しで、餅と向かい合う鵜木さん。おかげで今年は随分早く作業が終了しました。
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1.14(火)

・空気が冷えて視界が澄んでいるこの時期、屋上では綺麗な富士山を見ることが出来ます。昼間は見えない日でも、富士山の後ろ側に夕日が落ちると、シルエットが神々しく浮かび上がることもあります。ぜひ屋上で遠くの方にも目を向けてみてください。
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<屋上からの富士山>


1.15(水)

・トライホークスで欲しい本を手にレジにやってきた小学校3年生くらいの女の子。それを見ていた小さな弟も、自分が欲しい本をお母さんにおねだりをはじめました。すると優しいお姉ちゃん、弟の本も一緒に自分のお年玉で買ってあげていました。


1.16(木)

・市来さんが、夏に向けてTシャツのデザインを考えています。宮崎出身の市来さん、今年は一段と冷える東京の冬に体を震わせながら、懐かしき故郷の南国に思いを馳せて、すてきな半袖を思案してます。


1.17(金)

・宮本さんと須永くんが同じ誕生日だったという事がわかり、みんなびっくり。オトメンとして認知されている須永くんは、私物の誕生日の本を持ってきて、まるで女子高生のように性格の検証をしていました。


1.18(土)

アニメーション文化の調査研究助成論文についての、説明会が行われました。会場のネットワーク大学は三鷹駅から徒歩1分の好立地なためか、開始時間の直前まで誰も室内に到着せず、関係者は内心ハラハラしたそうです。しかし集合時間には、ちゃんと熱心な若手研究者数名が集まってくれました。熱意ある質問に、学芸員の三好さんは「アニメーションの新しい知見が得られるようなテーマで」「分かりやすく、説得力をもって広めていこうという姿勢が大事です」とひとつひとつ熱いアドバイス。これからのアニメーション文化に役立つような研究論文が寄せられることを期待しています。
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1.19(日)

・"麦わらぼうしのシベリア"の甘い羊羹の部分を一生懸命練っている様子を、カフェの外側の窓からじーっと見ていた、10歳くらいの男の子。「何が見えた?」と尋ねると、「あれ、全部飲みたい!!」と興奮した様子でした。


1.20(月)

・普段人一倍健康な御山さんが、朝から元気がありません。ちょっと風邪気味、とは言っていたものの、そのくらいで休んだりしない御山さんなので、郎店長が強制的に熱を計らせると、なんと38℃!即刻早退し、後日、インフルエンザだった事が判明しました。今年度第一号がまさかの御山さんとは!と、ざわめいた後、「ご自愛下さい」と、スタッフ同士声を掛け合うのでした。


1.21(火)

・スタジオジブリ次回作『思い出のマーニー』のメモ帳を2つもらった内野さん。三好さんに「ひとついりますか?」と聞くと、三好さんもすでにメモ帳を手に入れていて、「マァニあってます!」との返事でした。


1.22(水)

・普段からお腹の弱い中村くんは、事務所で胃腸薬を物色している姿が頻繁に目撃されています。「今日はどうしたの?」と尋ねると、「昨日ごはん食べ過ぎちゃって...。」と頭を掻きながら苦笑い。「おまえは育ち盛りか!」「中学生か!」と周りから集中攻撃を受けていました。身長180cmを超える中村くん。年末年始に食べ過ぎた分をどうにかしなければ、横にも大きく育つかもしれないです。


1.23(木)

・ショップ店内でお財布を落としてしまったというアジアのご家族。佐野くんが目を皿にして探したところ、店内でぬいぐるみに紛れているお財布を発見されました。その後館内を楽しまれたお客様は、帰る前にもう一度ショップにいらして、「ぜひ一緒に写真を撮りたい。」と、カフェ近道で佐野くんとの記念写真を撮られていました。


1.24(金)

・アジア圏での旧正月が来ると、台湾や中国からたくさんのお客様が来てくださいます。笑顔やジェスチャーでお客様と楽しさを共有することも出来るのですが、もっとコミュニケーションを取りたい!と、各部署で簡単な中国語の講座が開かれていました。練習した言葉が通じたり、あるいはお客様がおっしゃっていることが分かったときは、お互いに嬉しくて笑顔が出ていました。


1.25(土)

・ニュースでも話題になっている、井の頭公園の池の「かいぼり」作業。30年ぶりに池底に日光を当てて浄化する作業です。この活動をずいぶん前から語っていた深谷さんは、見に来い、とスタッフへも促していました。そこで実際に早起きして繰り出した面々が池の周りで深谷さんを探すも、全く見当たらない。どうも池に集まる人々との懇親に熱心で、さっさと親睦を深める店に移動してしまったよう。深谷さんの肝臓浄化はいつなのでしょうか。池には、3月ごろにはまた水をはり始めるそうです。


1.26(日)

・カフェの肥田木くんと梨子木くんが、運営の西川くんから薪割りを教わりました。薪割りを初めて経験した梨子木くんでしたが、なかなか様になっていたそうでこの日から薪割りリーダーを任命されていました。腰が入ったベテラン西川くんのようになる日もそう遠くないようです。
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<西川くんの模範演技>


1.27(月)

・福岡アジア美術館で開催されていた「スタジオジブリ・レイアウト展」の最終日、佐野くんが撤収に福岡へ。約3か月間、グッズのやり取りをしていた佐野くん。最後の日に初めて対面した福岡のスタッフの皆様に、感謝の気持ちでいっぱい。本当はもっと親睦を深めていきたいものの、撤収の翌日は年に一回の健康診断。後ろ髪を引かれながら帰路に着く佐野くんなのでした。


1.28(火)

・本日は休館日を利用し、スタッフの健康診断がありました。前日から食事を節制しているため、検診が終わるやいなや食べ物や飲み物に飛びつくのが常になっています。そんな中、「これからバードウォッチングに行ってきます」と言って美術館を後にした深谷さんと矢澤くん。マスクのすき間からこぼれる笑顔が隠せていない矢澤くんでしたが、焼かれている鶏のことだろう、ともっぱらの評判でした。


1.29(水)

・事務所のセロテープ台が、ある日目がついて何かに変身。使う人が驚くのを見て、ニヤリとしている大口さんなのでした。
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<右はお化けトトロのぬいぐるみです>


1.30(木)

・カフェのホールスタッフの朝礼では元気よく挨拶などを全員で唱和しています。まず一人のスタッフが掛け声をかけ他のスタッフが続くのですが、毎日だれが当たるのかは司会の人の気分できまります。このところやけに当てられる率の高い伊藤さん。ホールスタッフのなかでは一番の新人さんですが、一番元気に挨拶するため、ついつい先輩スタッフからご指名を受けるのでした。


1.31(金)

・本日は旧正月の元日という事で、台湾を第二の故郷と発言するほど愛してやまない関根くんは、なぜかそわそわ落ち着かない様子。台湾のお客様にニコニコと話しかけ、「いつまでのご滞在しょうか?」「これからどこに行くの?」「台湾の○○に行った事があります」など、中国語で話していました。そして翌日も、生き生きと新年のご挨拶をする関根くんなのでした。