2016年1月


1.3(日)

・新年初日。朝早くから足を運んでくださるお客様も多く、館内はにぎわっていました。今年は暖かい気候の年末年始だったので、お客様も心なしかゆったりと館内を過ごされているようでした。

・毎年お正月に鏡餅と門松を飾っています。飾った時に2番目に長い竹が内側か外側にあるかで意味が違うそうで、美術館の門松はお客様をお迎えする場なので「迎え飾り」です。今年も沢山のお客様に笑顔で楽しんでいただけるよう頑張ります!
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1.4(月)

・美術館を覆う植栽のプミラに実が付くこの季節は、特にお客様からの問い合わせも多く大変人気があります。皆さんメモを取ったり実際に育ててみたいという方がほとんど。特に大人の女性に人気なのですが、今日は珍しく小学生の男の子からも質問を受けました。プミラという名前が思い出せないことがたまにあって困るという矢澤さんに、ふいに質問を投げかけた伊神さん。すると「ピ・・・。ピ・・・。」とそこからがなかなか出て来ない上に、結局思い出せず残念な結果になったのでした。


1.5(火)

・イベントで上映する作品を探すため、毎日色々な映像を見ている学芸の面々。テーマに沿った作品を集めるのですが、自分の好きな作品を入れるため微妙にテーマを広げ始め、西岡さんと伊藤さんが盛り上がっています。しかし冷静な内野さんの視線を感じ、あわてて立ち返る二人なのでした。


1.6(水)

・パティオにある金柑の木。いい色に実が色づき、斉藤さんと内藤さんはひそかに食べごろを狙っているそうです。
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1.7(木)

・お天気続きの年明けで鏡餅の乾燥が速いため、一足早く鏡開きをしました。通りがかりの人に「ちょっと砕いていかない?」と声を掛け、手伝ってくれそうな人を捕まえる総務の2人。草屋から来ていた伊藤さんまでもが捕まり、「おかげで今年も無事終わったー」と喜んでいました。
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1.8(金)

・ショップで販売している、"水彩画セット"を、お父さんにおねだりして買ってもらった3~4年生くらいの女の子。「買ってもらえてよかったね。どうしてこれが欲しかったの?」と尋ねると、「私、学校で一番虫の絵が上手なの!」と教えてくれました。このセットには宮崎館主が描いた水彩画の描き方のリーフレットが付いているので、ますます腕に磨きをかけて欲しいなぁと思ったのでした。


1.9(土)

・毎日開館・閉館をお知らせしている美術館の鐘。年明けより大口さんに専用座布団をもらって、その上に鎮座していますがなんだかその姿がめでたい!と随分好評を得ています。
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1.10(日)

・日本語が上手な海外のお客様から、「"トトロ"は全部"トトロ"っていう名前なの?」とぬいぐるみを指差しながら尋ねられたので、「ダイ、チュウ、ショウ、"トトロ"と言います」と答えると、「なるほど~!!」と手をポンッと打ちお連れ様に通訳して下さいました。「ちなみに、こちらは"おばけトトロ"って言うんですよ」と、土星座で上映中の『めいとこねこバス』に登場する"トトロ"を紹介し、ますます盛り上がっていました。
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1.11(月)

・企画展示「幽霊塔へようこそ展」にある「のぞきあな」の財宝。遠足で来た保育園生の男の子が覗いた途端、「これだけ宝物があれば保育園助かるね」と皆のための使い道を考えていました。小説『幽霊塔』に登場する渡海屋さんも、自分の財宝を独り占めしようとせずにこんな気持ちでいたら、地下の迷宮から出られなくなることも、骸骨になることもなかったかもしれません。


1.12(火)

・朝のカフェの清掃時、中庭で根津くんがなにやら大きな声で騒いでいます。他のスタッフを呼ぶものの、皆なかなか関心を持ちません。やっと小池さんが中庭に行くと、騒ぎのとおり「もぐら塚」がいくつもあったのです。中庭で見るのが初めてで根津くんが驚いたのも納得でしたが、他のスタッフは「てっきりたいした事ないのに騒いでいると思った~(笑)」と、根津くんの普段の"おおかみ少年"っぷりが露呈してしまったのでした。
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1.13(水)

・「あれー!!螺旋階段が埋まっちゃっている!!」と中央ホールに足を踏み入れたお父さんからのひとこと。何度も来たことがある方には、時計塔を目にした際の印象はこんな風に映っているようです。そのユニークな表現に思わず笑みがこぼれるスタッフでした。


1.14(木)

・ネコバスで並んでいた欧米の男の子に中村さんが「はわゆー」と声をかけると「イレブン」との返事が!再度「はわゆー」と声をかけたら、やっと名前を教えてくれたそうです。まだまだ英語の勉強が必要だと肩を落としていました。


1.15(金)

・今年も川村さんによって美味しい揚げ餅に変身した鏡餅。休憩室に並んだ途端、待ってましたとばかりに群がるスタッフたち。「美味しくて止まらない...」と沢山頬張り、現場へと元気に戻っていくのでした。
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1.16(土)

・今日はアニメーション文化調査研究活動助成制度についての説明会がネットワーク大学で行われました。遠方から来て下さった参加者もいて、西岡さんはアニメーション文化の理解、発展のため、熱の入った説明をしていたそうです。
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1.17(日)

・暖冬とはいえど少しずつ寒くなってきた今日この頃、「寒い♪寒い♪」となぜか嬉しそうに休憩室にやって来た小池さん。理由を聞くと、「だって霜柱踏んだり、水たまりが凍ったりしてるのが楽しいんだもん♪」とのこと。子どもの心を忘れちゃいけない!と思う阿部さんなのでした。


1.18(月)

・この冬初めての雪に見舞われました。悪天候の中来館して頂いたお客様に、いつも以上に気配りをし、靴下が濡れてしまった方にはショップの"足袋下"をお勧め。午後には青空が広がり、朝のバタバタが嘘のようで、プールの後の小学生のようにぽーっとしてしまうのでした。
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・そして今日、新入社員8名がジブリ美術館に入社しました。顔や足を真っ赤にしながらスーツ姿で緊張の面持ちで挨拶する8名の様子をほほえましく見ながらも、初心忘れるべからずと改めて思うスタッフ一同でした。
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1.19(火)

・雪がまだまだ残る今日、スタッフの通勤スタイルは各々の個性が出ていて、中学校の時の雨合羽を着たり、風邪をひくくらいなら着ぶくれた方がいいと着られるだけ重ね着したり。今度試してみようとお互いのスタイルを研究するのでした。


1.20(水)

・以前、「ハウルの動く城」のアクセサリーケースを買ってくれた男の子が、「この間、たくさんおしゃべりした"おじさん"はいませんか?」とショップにやって来ました。 "おじさん"と言われて、一番最初に思いついたのは市来さんでしたが、「違う...」。次に佐野さんを呼んで来ましたが、「ううん、違う...」。男の人には間違いないので森田くんに事情を話すと、「あっ!俺かも!」といそいそと男の子の元へ。無事に再会を果たして喜んでいましたが、"おじさん"と言う言葉は心に引っかかっていたようです。


1.21(木)

・海外のお客様のカップルに日本語で「奥さんはどこですか?」と質問された比留間さん。2人いるのに奥さん...?と考えていると、再度「奥さん」と指を上に差すジェスチャーをされていたので屋上だと分かり案内すると、ニコニコしながら「ありがとう」と屋上に向われました。日本語を勉強して下さっているのだなぁ嬉しく思いながら、「屋上」を改めて伝え忘れてしまったと後々気づいたのでした。


1.22(金)

・人一倍寒がりの中山さんが、見るからに寒そうに休憩室に入ってきました。「それ貸してあげなよ!」と、古俣さんの来ていたベストを指差す宮崎さん。「これねぇ、弾は通さないけど、風雨は通しちゃうんだよ...」と、この寒さの中、何から身を守っているのか?防寒ではなく防弾を優先している古俣さんなのでした。


1.23(土)

・笠屋にいい香りのする切花が吊るされています。ミモザやゼラニウムなど、ふわりといい香りが漂ってきます。そして誰より気に入っているのは事務局長の西岡さん。下を通るたび、「緑があるっていいなぁ」とつぶやいています。
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1.24(日)

・北嶋さんがお正月にもらったというフォーチュンクッキーを配ってくれました。引く人引く人、開けてみては「小吉」「中吉」...。いいのかわるいのか微妙なお言葉に「大吉は本当に入っているのか?」とみんなで話していると、最後の最後に引いた渡邊さんは見事に「大吉」!疑わず、受け入れる気持ちが大切と思う一同でした。
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1.25(月)

・新入社員の研修最終日。与えられたテーマについて、グループに分かれて話し合った内容を発表しました。グループごとに発表内容も方法も個性があり、この新人さん達がどんなジブリ美術館を作っていくのか、これからが楽しみになるのでした。
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1.26(火)

・休館日の今日は、年に一度の健康診断。無事健診を終え、「さぁ何を食べよう!」と三鷹や吉祥寺の街へ食事に繰り出す面々。元気なのはいいことですが、この日インフルエンザにかかっていることが発覚したスタッフも...。これからも寒い日が続くので、注意喚起していかなければと気を引き締める総務でした。


1.27(水)

・新人さんが各部署に配属され、休憩室では各所でエリアでの研修が始まりました。新しい制服に手を通し、研修担当の先輩の話をキラキラした目で真剣に聞く姿に、頑張るんだぞ!と周りは心でエールを送っています。
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1.28(木)

・事務所にかかってきた電話に出た総務小池さん。その第一声は「はい、三鷹の森ジブリ美術館だと思いま・・・」。
何が起きたのかと一瞬静まり返る周りのスタッフ。どうやら電話の相手は社内のスタッフだったらしく、発信番号でそれがわかって安心してしまい、直前に書いていたメールの言葉がそのまま口を突いて出てきてしまったそう。ながら作業はよくない!と反省する小池さんなのでした。


1.29(金)

・去年、『クルミわり人形とネズミの王さま展』を見て、バレエに興味を持ったというお客様が、「あの展示のおかげでバレエが好きになって、この間公演を初めて見に行ったんです」と、松尾さんに話して下さいました。話を聞いた松尾さんはとても感動して、会う人会う人に感動のお裾分けをしていました。


1.30(土)

・幽霊塔展のある場所で見守っている骸骨の渡海屋さんを見ながら小さなお子さんが、「パパ、パパ」と何度も言っていました。覗きに現れたお父さんは渡海屋さんを見てびっくり。「顔にパックしたときかな・・・?」と、納得しつつもショックを受けていたようです。


1.31(日)

・テイクアウトの看板を描き上げた橋谷くん。「ちょっと冬らしさを意識して描いた自信作です!」と見せてくれた看板はとても素敵な出来上がり。なんだか女子の好きな可愛いさも心得ていているし、お弁当男子の橋谷くんは料理も出来るし、ちょっとその女子力分けてくれたらいいのにと不満に思う松島でした。
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