2017年12月 


12月

12.1(金)

・先週、無事に走り切った駅伝部員たち。次の日出勤して来ると「筋肉痛どう?」とお互い確認し合っています。後輩部員は足やお腹、とどこかしらが痛そうな一方、先輩部員たちは「全然平気だよ!」と笑顔です。どうもこれは年齢は関係なく、入念にマッサージやストレッチをした差だったようです。そんな年の功な先輩たちの知恵をきき「なにごともアフターケアが大事...!」と、学ぶ後輩部員たちなのでした。


12.2(土)

・ショップにて中国からお越しの女性と会話されていた上野さん。言葉が通じず四苦八苦でしたが、なんとかコミュニケーションをとろうと諦めずにお話を聞いていると、中国語の中に一瞬だけ、「キムラタクヤサン」という単語が。その手掛かりから「ハウル」のことを仰っていることがわかり、商品をご案内することができたそう。粘り強い上野さん、嬉しそうでした。


12.3(火)

・カフェの店内メニュー「麦わらぼうしのシベリア」。宮崎駿監督『風立ちぬ』の中に登場しますが、何の映画に出てきたのか思い出せず、メニュー表をみて不思議そうな様子の方も見受けられます。そんな様子を目撃した小川さん。メニュー名に『あの!麦わらぼうしのシベリア』と付けたらどうか、と提案されると、「うーん...『かの!』はどうですか?」と返し、小川さんも日々頭を悩ませています。ちなみにシベリアは提供するのが今回で2回目。前回とは羊羹の部分などリニューアルしています。前回召し上がった方も、是非もう一度お召し上がりください。
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12.4(月)

・2階エリアに異動することになった犬好きの成田さん。これまで担当していた受付や外のエリアでお仕事の最終日は、近隣から犬を散歩に連れたみなさんが、普段よりたくさん会いに来てくれました。この持ち場は近隣の方々と接することも多く、毎日ここに立つ成田さんはすっかり顔なじみになっていたのでした。ごあいさつに来てくれたワンちゃん一匹一匹に、「また会おうね!」、「2階から見てるよ!」と声を掛ける姿に、ちょっと犬ロスが心配になってしまうスタッフでした。


12.5(火)

・猫好きのスタッフが猫の新情報を伝えあう「猫部」なる活動があり、何か新発見があると情報を伝達したり、画像を愛でたり、お互いの飼い猫の写真をみせあったりするという、地味な活動をしています。ある日、デッキ裏の柵にはさまって動けなくなっている猫がいるということを聞きつけ、すぐさま現場に駆け付けるショップの森田くん。大暴れの猫にガジガジと指を噛まれながらも、なんとか命がけの大救出!名誉の負傷の森田くんに、猫の恩返しがありますように......、と願う猫部でした。


12.6(水)

・ショップでDVDで買ってくれた男の子がいました。「いつも借りて何回も観ているのに...」と、お母さん。寒さ深まる年末、暖かい部屋でDVDを観てのんびり過ごすのもいいですね。
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12.7(木)

・クリスマスが近いこの時期、ショップでクリスマスプレゼントを購入されるお客様が増えてきますが、時折、「一緒に来ている人に、内緒で渡したいんです...!」というお客様がいらっしゃいます。お会計や梱包しているスタッフは、見つからないようにハラハラ、ドキドキ。喜んでくれますように、と願いを込めつつ、コソコソと妙な動きするショップのスタッフでした。


12.8(金)

・学芸員伊藤望さんが、福井県立美術館ではじまった「スタジオジブリ・レイアウト展」から韓国はソウルではじまった「ジブリの大博覧会」と、たて続けに出張へ。さぞやクタクタでは...と思いきや、蒸気した顔色で「おはようございます!」と元気いっぱいに出社してきました。別人!?と思うような顔色の良さに、「一体、何があったのかね......」「でもいとのん(※伊藤さんの愛称)が幸せそうだから、いいんだよ、きっと」とアトリエのウワサになっていました。


12.9(土)

・出口付近で落ち葉で遊んでいた3~4歳くらいの男の子。夢中で遊んでいるとひらひらと落ち葉が舞ってきて、ちょうど頭の上にピタリと落ちました。見ていたお母さんが笑いながら「タヌキさんかな?」と声を掛けますが、頭の落ち葉に気付かない男の子は、なぜ笑われているのか分からない様子。「なんで?なんで?」とふしぎそうな様子でした。
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〈これは厚樹さんが安西さんからもらったタヌキさん〉


12.10(日)

・イチョウや銀杏の落ち葉で黄色く染まっていた風の散歩道。最近は落ち葉もだんだん少なくなってきました。美術館まで歩いて通勤しているスタッフは、落ち葉の量から「もう年末なんだな」と感じます。気がつけば今年の営業もあと2週間ほど。一段と寒くなってきたこの頃ですが、元気に年末を迎えられたらと思うのです。


12.11(月)

・1階の展示室にある「ソレイユ」というのぞき箱状の展示物。箱の中にはのどかな牧場の風景が広がり、何匹もの豚たちがはるか向こう側まで広がっています。この展示物をとても気にいってくれた様子の女の子が、「ブタさんにチューするのー!」と、箱の中に顔を突っ込んで、抜けなくなってしまいました。思わずお母さんと顔を見合わせ、微笑んでしまった小山さんでした。


12.12(火)

・以前事務局長を務めていた西岡さんが、スタジオジブリの広報部長に異動になりました。その両方の経歴をいかして、財団法人が行っている調査研究活動の電話取材にお答えすることに。その的確かつまじめな回答ぶりを横で聞いていた小林さんは、「やればできるじゃん...」と思ったそうです。


12.13(水)

・この日のショップはなんともともと数少ない男性スタッフが、全員お休み!お店の名前はミュージアムショップ"マンマユート"ですが、女性だらけでテキパキ動き回る店内は、まさに『紅の豚』のピッコロ社。そんな中「握力は男子平均以上」を公言している御山さん。「何かあったら私がみんなを守るよ!」との発言に、頼もしく、そしてイキイキ働く女子一同でした。
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〈たのもしい御山さん〉


12.14(木)

・昨晩は双子座流星群がよく見える日でした。閉館間際に空は暗くなり雲もほとんどありません。「星は見えるかな〜」と、空を見上げるお客様といっしょにスタッフも空を見た瞬間、「あ、流れ星だ!」との声が。喜んでいると、横にいた6歳くらいの男の子に「あれはライトに照らされた落ち葉だよ。」と冷静な指摘をうけて、しょんぼり。残念に思いながらも、いつ流れるか、もしかしたら見えるのでは...、お客様もスタッフもなんとなくその場を動きがたく、ついつい空を見上げてしまうのでした。


12.15(金)

・以前にショップで買ったぬいぐるみを持って来館してくださるお子様も多く、この日はパン種のぬいぐるみを持ってきてくれた子がいました。しかしよく見ると、本来パン種が被っているはずの麦わら帽子がありません。「一緒に寝るので、帽子は取っちゃたんです」とのこと。毎日お布団に一緒にいれてもらっているパン種くんを想像して、とてもあたたかな気持ちになった高嶋さんでした。


12.16(土)

・地下の展示室にあるパノラマボックス「カエルは10匹?」を見ながら、描かれている一匹一匹に名前をつけていた4歳くらいの男の子。「ケロスケ、ケロ蔵...」など渋い名前をつける男の子に感心していると、最後のほうはネタがつきたのか、「カエル」とゆう名前もあり、聞いていた山本くんは、思わずふふふと笑ってしまったようです。


12.17(日)

・「はーらーらーらーなー♪」と、とっても陽気に歌をうたいながら常設展示室を見ていた3歳くらいの女の子。「お歌上手だね」と声を掛けると、「もののけ姫を歌ってるつもりなんです」とお母さん。素敵なアレンジを披露してくれた女の子に和んだ瞬間でした。


12.18(月)

・寒空もなんのその、冬休みに入ってさらに元気なこどもたちの姿が目立ちます。ハンドルがついた展示物を一生懸命回す子や、ふしぎ玉に夢中になる子、半袖で走っている子など、おもいおもいに美術館を楽しんでくれているようです。そんな中、少女の部屋のソファに腰掛けた6歳くらいの女の子。「うーん、やっぱりいい椅子は違うなぁ。」と一言。なかなか渋い発言に、「お分かりですね。」と盛り上がった、お母さんとスタッフでした。


12.19(火)

・休館日を利用して展示室の清掃メンテナンスが行われました。"清掃のプロ"との呼び声も高い根本さんに、お掃除について懇切丁寧な指導を受ける初参加の山口さん。企画展示室に設えられたサツキとメイの家の畳を懸命に拭きながら、「こうしているとサツキになった気分です!」と、なんだか新鮮で楽しそうな様子。隅々まで丁寧に清掃でき、今年の残り少ない開館日をお客様に気持ちよく過ごしていただけるように、と願う2人でした。


12.20(水)

・カフェでは、森のソフトクリームの味が変わりました。『ぶどう』が終了し、本日から『チョコレート』になっています。新店長に就任した丸山くんが初日にお休みでちょっと残念でしたが、気温に関係なく人気のでそうな新メニューです。


12.21(木)

・ショップで販売している「MOKURIN(モクリン)」をご覧になっているご家族。「木の種類が、さくら・かえで・けやきの3種類あるんですよ」と、佐野さんが説明したところ、「うちは子どもの名前が"さくら"と"かえで"って言うんです!」と、お母さん。"けやき"ちゃんはいないとのことでしたが、思わぬ偶然に盛り上がった瞬間でした。
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〈左から、赤がさくら、青がかえで、緑がけやきです〉


12.22(金)

・好評だった今年のクリスマス装飾もあと数日で終了してしまいます。今朝の朝礼では、北嶋さんから「全館くまなく装飾を見れていない方もいるかと思いますので、ぜひゆっくり見てみてください。パティオには普段見ることのできない大きさのヤドリギもあります。」というご案内が。みなさんにも発見してもらえていると良いのですが。
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〈立派なヤドリギです〉


12.23(土)

・クリスマス気分を盛り上げようと、ショップの店内ではジブリのオルゴール集を流していました。もののけ姫の「タタラを踏む女達」が流れた途端、小学生くらいの男の子が曲に合わせて歌いだし、歌詞を知っている驚きとかわいらしい歌声にスタッフは思わず拍手。
そしてカフェでは、デザートにささやかなクリスマスプレゼントがありました。ショートケーキのイチゴが「サンタ」仕様になっていたり、チョコケーキの上に、ツリーとこんぺいとうが置かれたりと、本当にちょっぴり、いつもと違った演出があったのでした。
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12.24(日)

・今年のサプライズのクリスマスコンサートはイブの本日、行われました。出演は、「おお雨」こと、おおはた雄一さん、坂本美雨さんによる特別ユニットです。13:00と16:40の2回、約20分の短いコンサートでしたが、ユニット名とは異なりこの日はおひさまにも恵まれ、館内もほんわかとしたあたたかな雰囲気。途中から手拍子も加わり、和やかなコンサートになりました。
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でも実は早朝に行ったリハーサルでは、照明の一部がゆるみ矢澤さんの頭を直撃するという、またちがうサプライズもおきていました。安西館長は、まず壁が大丈夫だったのか確認、それから「矢澤くん大丈夫?」と心配していました。矢澤くんはその順番に少々物言いたげでしたが、両方とも本番まで無事に終えられて、何よりでした。


12.25(月)

・出口ではお客様から「ありがとうございました!」や「楽しかったです!」とうれしいお声を掛けていただく事があります。クリスマスのこの日、「メリークリスマス!」とお声を掛けてくれる方や、なかには「よいお年をー!」と言って美術館を後にしてくださる方もいました。年の瀬で慌ただしい日が続きますが、お客様のあたたかな言葉に、ひとときの憩いをもらうスタッフです。


12.26(火)

・本日は年内最終開館日。7月から本日まで強力な助っ人として総務で働いてくださった吉田さんは、本日が最終勤務日でした。短期間ではありましたが、その人柄から多くのスタッフから慕われていた吉田さんの席には、何人ものスタッフがお礼とご挨拶に訪れて別れを惜しんでおりました。
夕方に、ふと窓の外をみると素敵な夕焼け。
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今年も本当にお疲れさまでした、と夕日を見ながら小池さんが小川くんに声をかけると、「俺たちの年末はこれからです!」と、明日の大忘年会に向けてそのまなざしは意気込みにあふれていました。まだまだ力いっぱい、大掃除も忘年会もどうぞよろしくお願いいたします。

そして来年もつつがなく、良き日々がおくれますように。