2025年3月 ~見つけた~
3.1(土)
・三鷹市芸術文化センターにて、今年も「三鷹の森アニメフェスタ2025」が行われました。第一部では、学芸員の伊藤さんの解説を付し、10作品を上映しました。毎年のように来てくださっているお客様から、「今年はいつも以上に面白かった」という嬉しいお言葉をいただきました。一年間かけて上映作品の選定に尽力してきた伊藤さんや小川くんたちは、その言葉にむくわれた、と喜びを噛み締めておりました。
第二部は『風が吹くとき』特別上映。この作品を上映することが念願だった西岡さん、熱意あふれる解説を行い、映画に込められた深い意味を語りお客様の心を惹きつけました。
つらい気持ちになる映画でもありますが、上映後に行われた川内有緒さんのトークショーでは、会場の雰囲気が一変。川内さんの肩肘張らず、等身大の言葉で語りかけるような温かさやユーモアに笑い声も上がり、リラックスした空気に包まれました。しかし原発事故によって甚大な被害を受けた大熊町・双葉町のこと、そこで川内さんが出会った人々のしなやかさや強さ、さらには深い共感と敬意も感じられ、ゆっくりと心に染み渡るような、深く深く考えさせられるトークショーとなりました。
3.2(日)
・細かい見直し作業で目が疲れてくると、美術館スタッフたちは「曇りなき眼で見定める!」とアシタカ風に声を掛け合います。一方、棚卸しが近づき疲労困憊の様子のショップスタッフは、「これも、曇りなき眼...かな?」と混乱気味につぶやいていました。
3.3(月)
・今日はひな祭りですが、雪の降る珍しい桃の節句になりました。
3.4(火)
・地下1階展示室内のパノラマボックスのガラス清掃が行われ、細部までより鮮明にご覧いただけるようになりました。明日からのご来館、心よりお待ちしております。
3.5(水)
・アメリカからのお客様が、10年前にも「風の谷のビール」を飲んで瓶をお持ち帰りになったという思い出を話してくださいました。今回も、ビールがあるのを発見され、懐かしそうに購入されていらっしゃいました。
3.6(木)
・つぼみがついてきた屋上のネコヤナギ。ネコバスで遊んできた子たちにも、「ふわふわで可愛い!」とこちらも人気ものです。
3.7(金)
・ショップ店内を巡るご家族連れ。ガラスケースに飾られたジジのピアスに、娘さんが目を輝かせ「えー、かわいいなぁ」と声を上げました。が、お父さんはそちらを見向きもせず、興味がなさそう。しかし数分後、お父さんが一人でそっと戻ってきました。「ジジのピアスください」とのこと。内緒のプレゼント、との事でした。
3.8(土)
・夕方、暗くなり始めるとひっそりと灯りをともすおじさんの小屋。パティオにいったらのぞいてみてください。
3.9(日)
カフェの吉松さんがふとスタッフのズボンに目をやると、偶然にもシミがハート型になっているのを見つけました。そんな小さな発見に楽しそうにしている吉松さん。カフェにはそんなささやかで温かい空気が満ちています。
3.10(月)
・今日は4月入場分のチケット発売日。「君たちはどう生きるか」展 第三部 背景美術編は、5月に一部の背景美術を入れ替える予定です。どうぞお見逃しなく。
3.11(火)
・お花見と食事で忙しそうな2匹が来てました。
3.12(水)
・いつか「バカラ飛行石」を買いたい、と話してくれた小学2年生の女の子。購入するためのプランもちゃんとあるとの事で、<お金の貯め方>をまじめに、たのしく披露してくれ、勉強になりました。
3.13(木)
・今日の井の頭公園西園は寒桜の撮影や取材でにぎわっています。「アイツ食事逆さますぎん?」「すぎるなぁ」と女子たちに楽しげに指摘されていた鳥たちが、せわしなく飛び回っていました。
3.14(金)
・暖かい風に乗って、天井のトップライトから一羽の鳥が館内に迷い込んでしまいました。悲痛な鳴き声をきいた館内の人々は「そっちの窓開いてるよ!」「がんばれがんばれ!」と迷子の鳥を応援していましたが、この後無事に脱出でき、その場にいた全員が一緒にホッと胸をなでおろしました。
3.15(土)
・男子ロッカーの隙間から、ちらりと人影を目にしたショップの高田くん。少し前に退勤した野村くんだと思い話しかけていましたが、応答はなくシーンと静まり返ったまま。不審に思ってロッカーの奥を覗き込むと、そこには野村くんの抜け殻がたたずんでいたそうです。
3.16(日)
・新しい加湿器が事務所に設置されると、まるで新しいおもちゃを手にしたかのように、興味深げに操作するスタッフたち。出勤していないスタッフにも写真を送って報告したり、小さな幸せを共有してモチベーションをあげていましたが、「ささやかすぎやしないか」と心配もされていました。
3.17(月)
・現在は退職された瀬川さんがご夫婦で来館され、ご挨拶するタイミングを見計らっているスタッフ。なぜか瀬川さんも美術館スタッフ側に加わり、ご自身の旦那様の様子をひそかに見守っていました。
3.18(火)
・地下1階にある、エトリンは、干支(エト)と12の動きにちなんだ不思議な時計。実はスタッフがゼンマイを巻いて、時間をちゃんと合わせています。
3.19(水)
・今朝は雪模様。美術館は通常どおり開館しています。出張でシンガポールへ向かっている安西館長から、「どのくらい積もっている?」という質問に、こんな画像が送られていました。
3.20(木)
・安西館長は、シンガポールで国際女性デー関連イベントでの講演に参加していました。お会いした方々はジブリ作品やジブリ美術館への関心も非常に高く、講演は大人気。「性別や年齢は関係なく、周りの人に信頼される仕事をコツコツ積み重ねていくこと。この仕事をあなたに頼みたい、という言われる人になってください」と発言すると、盛大な拍手を頂いていました。
3.21(金)
・植え替わったばかりの鉢植えに、季節外れのドングリが。大きくなるまで見つからないよう、ちいさなお客様がコッソリ植えたのかな...?など想像しあうカフェスタッフでした。
3.22(土)
・本日の屋上いちばん乗り。
3.23(日)
・今日のおとなり井の頭公園西園の桜の様子です。レジャーシートを広げている方もたくさんいらしてました。カフェデッキ付近一面がピンク色になる日も近そうです。
3.24(月)
・図書閲覧室「トライホークス」の一画に飾ってある小鳥たち。映画のキャラクターでもないのになぜか子どもたちから絶大な人気で、「小鳥の家族、見つけた!!」と、元気な発見の声がよく聞こえてきます。
3.25(火)
・休館日の静かな美術館に、たまにふらっと現れるSPネコ似のこの子。お気に入りの日なたがある様で、気づくとじっと警備に入っています。鋭い眼差しがチャームポイントです。
3.26(水)
・見た事のないブックカバーの本を読んでいた谷合さん。ショップの平袋を再利用して、自分でオリジナルのブックカバーを作ったそうです。「あえてシワシワにするのがカッコ良いんです!」と、周りのスタッフに作り方を伝授していました。この先スタッフ間で流行るかもしれません。
3.27(木)
・奥能登4市町(珠洲市・輪島市・能登町・穴水町)で、能登半島地震復興支援『アーヤと魔女』上映会が開催されます。空飛ぶ捜索医療団の運営であるピースウィンズ・ジャパンさんのおかげで開催にいたりました。3月27日(木)~4月6日(日)のあいだ、美術館スタッフとともに、10か所をめぐります。
今日は西川さん、小川さんが珠洲市の宝立公民館へ。無事に立っている建物は公民館以外に見当たらないことに衝撃をうけたという小川さん。平日ということもあり残念ながら子どもは来てくれませんでしたが、集まってくれた年配のみなさんが、まるで子どものようにアーヤの行動に一喜一憂しながら観てくださり、にぎやかな回となったそうです。
3.28(金)
・今日は、能登町の能登健康福祉の里「なごみ」で上映会です。昨日とはうって変わって、たくさんの子供達が観に来てくれました。途中までしか観ることができないのに来てくれた子とお話すると、なんと明日テニスの全国大会に出るために、本日能登を発つとのこと。そんな中でも上映会を楽しみにかけつけてくれたことが嬉しくて、つい熱い気持ちで応援するスタッフでした。施設の方がジュースやお菓子を出してくださり、リラックスした雰囲気での上映会だったそうです。
3.29(土)
・小林さんの机の上で、ジブリパークのお土産を見つけた佐野くん。
みんなの制止をふりきって勝手に便利に使っていたところ、密告用に容疑者画像が撮影されていました。
3.30(日)
・暖かくなり始め、屋上の草木も花を咲かせ始めました。
3.31(月)
・鮮やかな黄色が気分まで明るくしてくれる、カフェに飾られたミモザ。「かわいいね」「ミモザ好き〜」と、スタッフにも好評です。