2011年5月


5.1(日)

・休憩室でランチ中の山﨑事務局長。今日のメニューは筋肉強化のためご自身で作ったという「鶏ムネ肉のクレイジーソルトソテー」。まるでレストランかのようにきちんとお皿に盛りつけ、ナイフを自宅から持参する、という凝りよう。周りのスタッフは、カフェの新メニューが出来上がったのかと勘違いしてしまいました。


5.2(月)

・産休中の土屋さんが、12月に生まれたお子さん一緒に家族で美術館に遊びに来てくれました。受付のスタッフが、「いくつですかー?」と声をかけたところ、旦那さんが「30です。」と自分の歳を普通に答え、一同爆笑。お父さんになった旦那さんは、実は美術館の元スタッフだったのですが、変わらない様子に安心する一同でした。


5.3(火)

・カフェデッキには色々な季節の物が舞い降りてきます。特にこの季節は、愛らしい形の「カエデの種子」がくるくると旋回しながらたくさん振っています。さらにこの日、「桜の実」を発見した小池さん。赤く色づいた実は小さいけれどしっかりと「桜桃」の形でした!お天気の良い日は、カフェデッキで季節の落し物を探してみるのもおススメの楽しみ方です。
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<カフェデッキの「カエデの種子」と「桜の実」>


5.4(水)

・そろそろスズメバチが活動を始める季節。スズメバチ隊長として、できる限り美術館の安全を守ってきた天内さんだが、最近は、防災班の唯野くんが積極的に捕獲活動に参加している。天内さんは、「遂に虫取り網をそっと置く日が間近に...」といいながら、「唯野くん、いい動きをしているんだよね。ただ、スズメバチと同じ呼吸をして動きを読み捕える、っていう極意は、まだまだなんだけどね。」とのコメントを発していた。


5.5(木)

・カフェデッキにあるアイスクリームの看板を見ていた2歳くらいの男の子。自分の顔の大きさよりも大きいピンク色のアイスの部分をペロっとなめていた。お母さんが慌てて「むりよ~!」と駆け寄るが、男の子はご満悦の表情。その顔を見たお母さんは、「おいしかったなら、まぁいいか!」と笑っていた。


5.6(金)

・ショップのお客様から、「プレゼント用にしたいのですが」と、"屋上ロボット兵ジュエリートレー"を50個近くご購入頂いた。その全部にラッピングするため、新人の阿波谷さんのふくめ閉館後にショップスタッフが夜なべ作業をすることに。「あーして、こーして。」と、お祝いの気持ちが届く時を思いながら、せっせと包むのでした。
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5.7(土)

・たくさんの甘夏がカフェに届きました。この甘夏はジャムになり「のっぽなチーズケーキ」に使われるようです。まずは1つ1つ、手作業で丁寧に皮を剥いていきます。始めはケーキ担当のスタッフだけで剥いていましたが、あまりの量に、一人、二人とキッチンやテイクアウトのスタッフも手伝って、ようやく皮むきが終わりました。その後は全てが細かく刻まれて、お砂糖を入れずに大きな寸胴でじっくり煮込んでいきます。少しビターで出来たての爽やかな甘夏のマーマレード。チーズとの相性はばっちりで、今の季節にぴったり!とスタッフの間でも好評のようです。
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<甘夏の山>


5.8(日)

・広報の机さんが館内を歩いていると、運営の宮村くんから、「机さん、靴底ありますか?」と声をかけられた。靴音がホールに響くのかな、と動揺する机さんが、「ごめん、この靴、うるさかった?」と答えると、宮村くんは「いえ、靴底の落し物があったんです。」と、靴底を片手に持ち主を捜索してまわっていた。


5.9(月)

・屋上庭園の植物の間に、小さいクモが巣を作っていた。そこに雨の雫がつきキラキラ輝いて見えるのを発見した子ども達。「きれいね~!」と言いながら、うっとり見とれている。小さな大発見をする子どもたちのたのしい観察眼に、周りの大人たちもついひきこまれ、屋上は明るい顔であふれていた。


5.10(火)

・なぜこんなところに葉巻があるの?、と思って拾ってみると、それは、サナギ(!)、でした。つくづく美術館は緑の中にあるのだなあ、と感じる出来事だったそうです。
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5.11(水)

・カフェでは休館明けからはじまる新メニュー開発がいよいよ大詰めに。今回新しい料理を考えた杉野さんは、まだデスクに向かって何やら悩んでいる様子。普段あまり見られない姿にどうしたのか尋ねると、「新しい料理は完成したけど、名前が...」と、恒例のネーミングでもんもんとしていました。「名前も含めて料理だから~!」とその後も考え続ける杉野さん。素敵な名前がつくのも、楽しみです。


5.12(木)

・マンマユートオリジナル商品「木鈴」や、「エコ箸」を作っている"オークヴィレッジ"さんの「オークヴィレッジ・シンポジウム」に、郎さんと市来さんが参加してきたそう。ゲストのC・W・ニコルさんの言葉に感銘を受けたり、二人はおだやかな顔つきになって戻ってきたそうです。


5.13(金)

・6/4から上映開始予定の、土星座の新作「たからさがし」。この日本語字幕付きフィルムを様々な人にチェックしてもらい、最終的に全員からOKがでてホッとした様子の堀田くん。手にしているビールは、この初仕事の記念に広報小林さんからもらった「たから」だそうです。
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5.14(土)

・雨が続き、デッキでは今年もナメクジが大発生。昨年はナメクジを酒かすで一箇所におびき寄せる作戦など、頭脳戦を画策していましたが、すっかりナメクジに免疫が出来てきたスタッフ。ちょっとやそっとの量のナメクジでは気にもせず、ひたすら捕獲作業を行っていた。


5.15(日)

・メンテナンス休館まであと数日。期間中、施設や展示物のメンテナンスで出勤が続く天内さんと矢澤くん。矢澤くんが天内さんに休日を確認すると、「君と一緒の土曜日だろ!」と力強く肩を抱いている。"これから共に戦い抜くんだろ?"と物語っているかのようだった。


5.16(月)

・まもなく終了する企画展「ジブリの森のえいが展」。子ども達以上に、大人の方の大きな反応があちこちで見られる。全粒粉でパンを作って販売しているという女性の方は、この展示を見て、自分が知らない麦のことを知ることが出来勉強になったとのこと。ジブリ美術館と自分の仕事がこうして繋がっていたことに喜んで下さっている様子が伝わってきた。沖縄からお越しとのことだったが、次回の企画展も楽しみにしていますという嬉しいお言葉も頂いた。


5.17(火)

・ショップスタッフは、商品を保管して頂いている倉庫に休館を利用しての見学会に行ってきました。受注からピッキング→検品→梱包までの流れを実際に見せて頂いたのですが、整然とした倉庫内を見て、一同大感動!"4S(整理・整頓・清掃・清潔)"のコツを教わり、「しつこく言って、全員が意識していかないといけませんね。」との言葉に身を引き締めたそう。話しをききながら、チラッと森田くんを見る菅野さんでした。

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5.18(水)

・展示の藤原さんはただいまギャラリー展示『バックさんの物語展』の制作が佳境に。今回はライブラリの内藤さんが強力助っ人として活躍してくれており、「作業は順調です!」とのことだった。
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5.19(木)

・休館明けから発売予定のパンフレット制作を進める安西さんと小林さん。通りがかった三好さんが、「知らないうちにパンフレットの改定版もでているんだね。」と言うので「三好さんも買って読んでくださいね」と話すと、「改定版、買いてー。」、と三好節で答えていた。


5.20(金)

・本日は6/5からはじまる新展示に関する打合せが、広報部を中心に行われている。予想よりも反響がありそうで、慎重に打合せを重ねている様子だった。


5.21(土)

・休館明けからはじまるカフェの新メニューを撮影する西岡広報部長。とある1品がとても気に入った様子で、「僕、これ今までで一番好きかも!」と満面の笑みで試食している。一方、石光さんはその様子をじっとりと遠くから見つめ続けており、その熱いまなざしに、「石光さん、どうか試食してください。」と声がかかっていた。石光さん本人は「そんなつもりじゃなくて、無心だった。」と言って自分のお弁当も食べていた。


5.22(日)

・本日終了の「ジブリの森のえいが展」石臼で挽いた小麦の行方ですが、赤澤さん、相川さんを中心に「小麦粘土の作り方」を勉強し、小麦粘土を作ることに。小麦粉に水・塩・サラダ油などを入れ作った小麦粘土。せっかくなのでと作った「パン種とタマゴ姫」のキャラクター達ですが、小麦粘土の特性上、形を作ろうとするとすぐに固まってしまうために悪戦苦闘。何とか完成した作品はヒビが入ってしまっていますが、粒だった小麦が小麦粉になり、形になった過程に、喜びひとしおの一同でした。

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<赤澤さん伊神さん相川さん高田くん中野さんが作ってみました>


5.23(月)

・今日から美術館は休館になり、展示替えがすすめられています。さっそく企画展示室からは、終了した企画展示の展示物が運び出されている様子。1年間活躍した「水グモもんもん」のザリガニも、展示室の外に出され移動を待っているようでした。
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<こんなところにザリガニが移動中>


5.24(火)

・7月に発売される「ジブリ美術館ガイドブック」の取材で、宮崎吾朗監督のインタビューが行われる。初代美術館館長として、そして『コクリコ坂から』の監督として、2つを関連させた貴重な話しをきかせてくれた。予定時間をすぎて思いを語ってくれた吾朗さん。話しを聞いてた人たちは、ますます作品への興味が高まっているようだった。


5.25(水)

・休館の間には、ネットワーク関連の整備もすすめられています。システム管理室の北川内さんが朝から忙しそうにしているが、何か今までと違って見える。どうもメガネが変わっているようなので尋ねると、「そうなんです、でももう新調して1週間経ってるのに、誰も気づいてくれず寂しいもんですね」と言っている。それを聞いていたエンジニアさんが出し抜けに「もちろん気づいてましたよ!でも照れくさくてあえては言わなかったんです!」と、情ある告白をしていた。


5.26(木)

・新企画展示の搬入作業は、お天気にも左右されるため、晴れることを祈るばかり。しかしここの所ぐずついたお天気が続いている。無事にスケジュールが終了するのか、ドキドキしはじめるスタッフだった。
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<明日は晴れそうです>


5.27(金)

・新しい展示だけでなく館内のあちこちにメンテナンスが入っています。今回は一部のステンドグラスを取り外されて、丹念に磨かれています。よみがえる光の美しさに期待をこめて、慎重に作業がすすめられるのでした。
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5.28(土)

・展示室にはいよいよ細かな展示物が並びはじめ、全貌が固まりつつある。『ハウルの動く城』のハッター帽子店のコーナーに並ぶ帽子も、宍戸さんが急ピッチで仕上げに入っている模様。一日中、針仕事をすすめていた宍戸さん。夜、安西さんを館内で呼び止めると、「ちょっと待ってて、宍戸さんの眼がもうツライはずだから、明日!」と話している。その安西さんの後ろで目をしょぼつかせた宍戸さんが、針を手に涙目でうなずいていた。


5.29(日)

・お休みをとって英気を養っていたスタッフも、そろそろ出勤しはじめている。乙女な男子、ショップスタッフの関根くんは、さっそくオトメンなおやつを食べていた。
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<甘みを足してる模様>


5.30(月)

・企画展の設営の日々を記録映像として撮影し続けている伊藤さん。最近痩せた伊藤さんが三脚とカメラを持ってる姿を見つけると、天内さんはカメラの三脚にむかって「伊藤さん痩せましたね」と話しかけるのがこの期間のお約束となっていた。天内さんの毎日続くボケに笑顔でのっていた伊藤さんも、休館が終る頃には「さすがにもう飽きましたよ」疲れ顔。そんな様子も気にせず、今日もまた三脚の方を見て「細いですね~」と、不屈のボケを見せる天内さんだった。


5.31(火)

・ほぼ完成の見えてきた企画展示室。展示パンフレット作るために撮影が入りました。はじめて展示室を見たカメラマンさんは、「...!ネコバス...!本当にネコバスから見た風景!」と楽しくて率直な感想を口にしていました。