2013年4月 


4.1(月)

・映像展示室の上映作品は、本日から「めいとこねこバス」。海外からお越しのお客様が多い時期ですが、スイスから来てくれた男の子は、映画に出てくる「キャラメル」をみたのは、初めてだそう。興味津々でキャラメルに引きつけられている様子でした。


4.2(火)

・新しい機器を設置する厚樹さんが、何かを探して事務所をウロウロしている。「なにが必要なの?」と尋ねると、「...いや、下に敷けるような布が何かないかなと...」と言いながら、滝口さんの席にかかっていたループウィラーのパーカーに手をのばそうとし、全員に厳しくとめられていた。
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4.3(水)

・強い雨風に注意を促す天気予報が流れる中、美術館の周りは想像より穏やかでした。とはいえ、いつ天候が急変するかわからないので、赤澤さん、高田くんは、まるで保安部隊のように、カフェデッキを万全の構えで守り固めていました。


4.4(木)

・いよいよ春休みも終わりに近づいてきましが、子ども達はさらに元気です。夏休みは宿題に追われて最終日はゲンナリ、という様子の子も多くみかけますが、春休みは、その後に待っている「新しい学年になる楽しみ」で、期待の方が勝つ様子。ワクワクと楽しげに話をしてくれます。


4.5(金)

・カフェに入るためにお母様と並んでいた2歳くらいの女の子。店内へスタッフが案内する際に、「ご合席でもよろしいでしょうか?」と尋ねたところ、「それでよろしいでしゅよ。」と受け答えをしてくれて、周囲をにっこり和ませてくれました。


4.6(土)

・カフェデッキに生えているソメイヨシノが満開を過ぎ、風が吹くと花びらが雪のようにハラハラと舞い落ち、一面、水玉模様。子どもたちは舞い散る花びらをキャッチしようと奮闘していました。花びらが地面に落ちる前にキャッチできると、「恋がかなう」とか「願い事がかなう」「金運が上がる」など、諸説きこえてきました。「運動不足解消」もかないそうです。


4.7(日)

・昨日は暴風雨でしたが、きょうは晴天。4月になりすっかり日がのびて、差し込む夕焼けがとてもキレイに映える今日この頃です。
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4.8(月)

・「夜のとばりの物語-醒めない夢-」のDVDとブルーレイが発売になり、ショップのコーナーづくり行われました。レジ横のポスターをみたお客様から、「これはジブリの作品ですか?」「どこで上映されているんですか?」など、その美しさから、大人の方からの興味を惹きつける事が多いそう。そんな中「あっ!スカイツリーだ!」と、ポスターを見た男の子。「高い建物は何でもスカイツリーだって思ってるみたいで...。」と、お母さんは苦笑いしていました。ポスターに描かれた建物の中には、いくつものお話の一部が描かれています。子どもにも楽しんでもらえる映画です。
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<レジ横のポスターです>


4.9(火)

・肩こりがひどく、岩のようにガチガチ肩になる石光さん。そんな時は周りの人に「お願い。」と言って揉んでもらっていますが、毎度のことになるとだんだん適当にあしらわれるので、常に新しい揉み手を募集しています。そして本日捕獲されたターゲット、矢澤くん。思いのほか上手だったようで、めでたく石光さんの"お願い者リスト"筆頭に追加された模様です。


4.10(水)

・吾朗さんがマレーシアからのお客様をご案内するため、久しぶりに来館。そのことがアトリエにいる三好さんと話題になると、「それは、マレだね!」...だそう。久々だったのでやや精彩を欠く三好さん、復活が期待されます。


4.11(木)

・ネコバスで仲良くなった子に、名前をたずねていた3歳くらいの女の子。とても嬉しそうにお母さんに向けて「ママー!お友達ができたよ!ひとつ!」と大きな声で伝えていました。「ひとり、でしょ!」と笑いながら答えるお母さんでした。


4.12(金)

・修学旅行生や遠足など、生徒さんのグループが目立ち始めました。学校の授業で俳句を作ることになったという、小学5年生の3人組。作った俳句を聞かせてくれました。一番の自信作は、「草達が 風の力で 揺れている 夏はどっちに 吹くか 楽しみ」とのこと。俳句ではなく短歌でしたが、美術館周りの自然も感じてくれていました。夏の風、ぜひ感じに来て、また一句詠んでください。


4.13(土)

・パティオから2階に続いているガラス張りの階段は、時々、人間以外のお客様も舞い込んできます。朝、ショップの高嶋さんが掃除をしていると、何かがバサバサ羽ばたく音が聞こえてきました。見に行くと、メジロらしき黄緑色の小さな鳥が迷い込んでいました。近くで清掃をしていた依田さんが素早く捕まえ、「はい。」と、高嶋さんに手渡し。宝石を扱うように、そぉ~っと、大切な訪問者を帰してあげていました。
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<夕暮れの階段>


4.14(日)

・気温が上がると、カフェのテイクアウトコーナーのアイスの注文がグンと増えます。スタッフは気温に振り回され、てんやわんやの大騒ぎになりますが、なぜか、温度に無関係で、日によって人気の味が異なります。何が理由で「本日の人気」が決まるのかを分析するのは、スタッフの秘かな楽しみ。海外からの方が多い日には、「抹茶」と「和梨」が好まれる傾向がある!...と言っていたのもつかの間、予想を大きくハズした結果の日もあるので、いまだに明快な因果関係はナゾに包まれています。


4.15(月)

・閉館後、5/11から新シリーズが放送開始になるライブラリ作品『ひつじのショーン3』について、イベントがありました。試写会、そして「ニャッキ!」の監督として知られる映像作家の伊藤有壱さんと、吾朗監督とのトークショーです。
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トークのテーマは、『ひつじのショーン』のように人形を少しずつ動かして撮影する"コマ撮りアニメの魅力"について。伊藤さんは、「止まってるように見えるシーンでも、ただ人形が止まっている画面にならないように、必ず何かを動かしているんですよ。」と話してくれました。それを受け吾朗さんも、「つまり、現実では動かないようなものも、動いている。空気や空や。アニメーション本来の面白さに近いですね。」と続けます。
もう一つ、大人にだってこの作品が大人気な理由、それは"イギリス人特有の毒があるから"、だそう。ちゃんと自分たちのことを笑える人たちなので、シリーズに登場する典型的なイギリスの田舎者を、ブラックユーモアたっぷりに描けることを分析してくれました。
最後に、スペシャルゲストとして"ショーン"と"こひつじのティミー"が登場。
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この写真はバッチリ4人で並んでいますが、ティミーは足元を自分で見ることができない体型なので、この場所へ迎え入れる吾朗さんも裏方のスタッフも、事情を知る全員がハラハラして見守っていたのでした。本当に"動かす"ということは、何においても大変なことです。
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<かなりのヨチヨチ歩きですすむティミー>


4.16(火)

・とある企画のため、ショップの商品を作ってくれている阿随さんの工房を訪れた一行。
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どうも細かいものを見せてもらっているようです。机の上には、見覚えのあるものの型がおいてある様子ですが、何かわかりますか?
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<あの手、足は...>
このものづくりの工房訪問については、6月頃にこのホームページ上でたっぷりお知らせ致します。答えを予想しながら、どうぞ楽しみにお待ちください。


4.17(水)

・テイクアウトでは、新メニュー「温玉のせ豚角煮ごはん」が始まりました。久しぶりのご飯モノなので、どのくらい注文をいただけるか悩みながら、朝からたくさんご飯を炊いて準備しています。お肉を煮る味噌の懐かしのある香りと、ご飯の炊けるふんわりとしたやさしい香りが日本人の鼻にはたまらず、よだれの出そうな朝を迎えています。


4.18(木)

・閉館後、2階フロアの合同避難訓練が行われました。2011年の9月以来の合同訓練。久しぶりなので、課題や改善点が多々見つかり、部署をまたぐ訓練はお互いを知る場にもなりました。スタッフ役とお客様役に分かれ、配役を変え2回行われましたが、お客様役は、胸に細かい設定を貼り付けて訓練に挑んでいます。5歳の男の子役の佐野くんを小川くんがネコバスから救出に誘い出したり、臨月の妊婦さん役の松尾さんを中原くんが歩調を合わせて案内をしたり。少し意地悪な質問にも悩みぬいて対応し、真実味のある訓練になりました。
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4.19(金)

・いよいよ6月にはじまる、新企画展示「ジブリ森のレンズ展」。アトリエの制作チームは、大忙しです。そこでこのたび、新しい戦力(?)が加わったそう。
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このオラウータンくんは、ちゃんと次回の展示に関係があるのです。彼がどこで登場しているかも楽しみにお待ちください。


4.20(土)

・屋上で寄り添うカップルを見た修学旅行中の男子中学生グループの一人。「今は引き返そう!」という一人の声を聞き、「見たい!」と言う別の男子達。そんな様子で盛り上がる様子を同じ中学校の女子達は冷ややかに見ていました。


4.21(日)

・カフェの黒板の、書きかえ作業が行われています。この日は黒板書きの上手な田倉さんに任命が下り、気合いを入れている様子。そして仕上がった黒板は、春らしく、田倉さんの人柄を感じるようなかわいい黒板となりました。
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<完成版の実物、ぜひ見にきてください>


4.22(月)

・「挿絵が僕らにくれたもの展」も、残すところあと1か月。この日は、幼い頃にラング童話集を読まれたという40歳代の女性の方が、細かく描き込まれている挿絵を前に「今、こんな挿絵がついている本があったら、とても贅沢ですよね。」と話してくれました。挿絵との久々の再会。とてもつぶさに展示をご覧になっていました。


4.23(火)

・自分の机の上を見て、何やら苦笑いの矢澤くん。自分のものではない、脱ぎたての靴下が机の上に忽然と置かれており、衝撃をうけている様子。未知の対面になんとか平静を保とうと笑っている。しかしそれを見た靴下の持ち主・滝口さんは、特に事情を釈明することもなく涼しい顔で自分の置き忘れを持ち去っていった。まったく解せないまま、言葉を失う矢澤くん。そういうこともあります。


4.24(水)

・お父さんと小学生の姉妹の3人で美術館に来てくれたご家族。2人の女の子がとてもしっかりと案内役を務めていたので千葉さんが尋ねると、2人は前に来たことがあり「今日はお父さんを案内するの!」とのこと。お父さんを楽しげにご案内していきました。


4.25(木)

・運営にトレード研修中の肥田木くんが、ネコバスに異動。ネコバススタッフにお母さんは多いのですが、本当のお父さんの配属は肥田木くんがはじめて。「最近3年ぶりに娘と一緒に体重計に乗ったら、娘は5kg増えて、自分は8kg増えてた...。」と言うがっしり体型の頼れる男手です。ぜひ持ち味を生かしてがんばってください。


4.26(金)

・「ジブリの森のレンズ展」に向けて、運営のスタッフは勉強会をはじめています。"レンズ"の原理は理解していても、あらためてその効果を実感するにはどうしたら良いか、様々なことを試して感覚を高めています。今回の先生役、赤澤さんと山本くんがスプーンを使い凸レンズや凹レンズの原理を説明すると、「あーそうか。」「なるほど。」と声が上がります。スタッフも少しづつ、実感しながら学んでいます。
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4.27(土)

・ゴールデンウィークが始まり、ご家族連れや遠方から来て下さった方が増えています。ネコバスで「おにいさんとおねいさんのことは大体覚えているよ」と声を掛けてくれる子ども達も。美術館に来る「今日この日」を楽しみにしてくれていることがあちこちから伝わり、スタッフは嬉しそうです。でも同時に、子どもたちに覚えられている...と思い、気を引き締めていました。


4.28(日)

・今年も新しいTシャツができました。今回は、フリーハンドで描かれた"屋上ロボット兵"柄と、『紅の豚』の"雲の平原"柄、宗助をイメージした子ども用、の3種。ショップスタッフに人気だったのは"雲の平原"柄。早速、福島さんがSサイズ、佐野くんがMサイズを購入していましたが、着てくる日がかぶらないように、曜日を調整しあう2人でした。
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<たたまれているのが"雲の平原"柄です>


4.29(月)

・ショップの店内レイアウト変更のため、巨大な什器の移動が行われました。出勤している男性陣は全員がかり出され、一丸となり通称クッキータワーを動かしています。
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村の若衆の一大行事のような、男だけの大会がはじまったかのような。罵声やうめき声が飛び交い、叫び声まで聞こえます。
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最大の難関、エレベーター内は地獄絵図のようでしたが、何とか目的地に到着した時には安堵のため息と自然に拍手がわきおこっていました。次の日は若い順から、すぐさま筋肉痛に襲われていましたが、本当にお疲れ様でした。


4.30(火)

・北嶋さんと大口さんが、「最近、夜になるとわたしたち老後の話してるよね。なんでだろう?」と言っている。原因はおそらく、もうすぐ公開のライブラリー作品『しわ』のポスターが、そこら中で存在感を主張しているせいです、たぶん。
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<事務所の壁にも貼ってあります>