2018年10月 


10月

10.1(月)

・部署の異動や仕事の内容がかわったりと、開館から18年目に入った本日は、あちこちで心機一転。カフェから異動することになった田中くんが朝礼で最後の挨拶をすると、思わず朝から涙を浮かべ、活躍して欲しい...とつぶやくカフェの仲間たち。台風のこの日も焦らずおだやかに業務をこなしつつ、運営スタッフ用の青い制服をまとった田中くんは、「何かあった時は呼んでください!」と頼もしい言葉を残していったのでした。
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一方、約7年の間、外エリアのリーダーとして働いていた運営の齋藤さんは、地下エリアに異動。頼りになる彼女がいなくなることで寂しそうな後輩たち。しかし残るメンバーは心を一つに、異動に合わせた贈り物を選んだそう。それは日本酒の一升瓶でした。「ガサガサ音がするから大きな花束かと思ったら...。さすが、私のことわかってるね!」と、お褒め(?)の言葉ももらえて、さらに気合いの入る面々なのでした。今日は台風とともに、新しい空気が動きだしています。


10.2(火)

・今日は休館日。おとといの強い台風で折れてしまったカフェデッキの赤松の巨大な枝を剪定する作業が行われました。20181002b.JPG樹齢60年以上といわれている木だけあって、作業は一日がかりです。20181002c.JPG熟練の職人さんが高い枝を登り、ロープを巧みに駆使しながら剪定する姿はまさに職人技で、惚れ惚れする動き。先端の枝から徐々に落としていき、最後に大枝の根元を切り落とした頃には辺りはうす暗くなっていました。20181002d.JPG20181002e.jpgそしてここからは落とした枝の撤去作業に入るのですが、素晴らしい職人技のあとは、美術館スタッフのチームワークのみせどころ。男性陣約20人が、数十キロもある丸太を担ぎ、女性陣は細かな枝を運び出していきます。その動きぶりをみた剪定業者の方々から「すごい!あっという間だねぇ!」とお褒めにあずかり、大仕事を手伝ったスタッフたちはなんだか確かな達成感を感じた表情をしていました。
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その際に切り出された木々が外に集めている場所には、子どもたちが集まってきました。普段なかなか出会うことのない折れた木に登ってみたり跨いだりと、とても楽しそう。美術館を守り続けてくれていた赤松の木々は、こんなところでも子どもたちを喜ばせてくれていて、大枝を落とされた赤松を寂しく感じていたスタッフも、なんだか自然と気持ちが晴れていきました。
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10.3(水)

・11月の休館開けから始まる新しい企画展示「映画を塗る仕事」展 のお知らせがついにはじまりました。公開された展示のポスターには、3タイプのネコバス。それぞれ「黄昏色」「夕方色」「街頭色」と別々の細やかな色指定が書き込まれています。ネコバスが現れる少しづつ夕闇が濃くなっていくあの時間帯。実はそれぞれ違う味わいがほどこされ、彩色による表現は様々な創意工夫がなされているのでした。ジブリ作品の彩色は、どう工夫し、何が表現されたのでしょうか?新企画展示では大解剖する予定です。ぜひお楽しみに...。


10.4(木)

・2Fギャラリー展「トトロの生まれたところ」ふるさとスケッチ日記に、9か国語の吹出しが増えました。この展示でパネルになっている鈴木さん、さて何語を話しているのでしょうか?
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10.5(金)

・今月は、毎週金曜ごとに三鷹ネットワーク大学にて、アニメーション文化講座が開催されています。初回の本日は、東映アニメーションで色彩設計、色指定、仕上げ検査として多くの作品に携わってこられた、辻田邦夫さんを講師にお招きして、ご自身の体験から色彩設計について詳しく教えていただきました。途中上映された、実際にセル画に色をつける映像などとても分かりやすい講義で、スタッフとして見ていたものたちも何かと学ぶことの多い時間となりました。
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10.6(土)

・新しく自分の机を持つことになった田中くん。しばらく席を外してから戻ってくると、デスクが戦場となっていました。周りを見渡すと、先輩の男性スタッフたちがニヤニヤしています。大先輩たちではありますが、少年の心を持った大人なのか、はたまた子どものままなのか...。田中くんの方向性も試されているのかも、しれません。
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10.7(日)

・ショップのレジにて、欧米からきた女性のお客様に「small cupをください」と言われた大塚さん。カップはたくさんあるけど、どれのことだろう??と戸惑いましたが、よくよく聞いてみると...「sumou no cup=相撲のカップ」のことだとわかりました。今月の短編映画『ちゅうずもう』の湯呑です。かわいいねずみたちによる相撲の決まり手のデザインは海外からのお客様にも大人気です。
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10.8(月)

・カフェの丹藤さんが朝早くに喫茶室の店内を見回って、「新しい芽が出ています!」と興奮気味に話しかけてきました。どうやら出窓に飾られたスズバラの枝から緑の新芽が出ていたようです。「昨日は何もなかったのにすごい!生命の息吹を感じる!」と感動する丹藤さん。10月から正社員となった彼女とスズバラの新芽を見て(両方ともフレッシュだ...)と思う先輩の田中さんでした。
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10.9(火)

・地下一階ごあんないじょカウンターに陽が差し込んでいます。「クロスケがいるよ」という、山本くん。書類に空いたパンチ穴に光が射して現れたクロスケでした。時間の経過とともに光が消えてしまったので、メモ帳に書かれた山本くんの絵だけを見た西原さんは、「これはいったい??」と不思議そうな顔をしています。そんな彼女に山本くんは「消えてしまったけど、クロスケはみんなの心の中にいるよ。」と、どこまでも山本センスの光るお言葉。ますます謎は深まった西原さんでしたが、山本くんファンがまた1人増えていました。
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10.10(水)

・10月に入り衣替えシーズンということで、受付の制服も冬服に替わりました。何度も来てくださっている方からは「制服替わったんですねー!素敵ですね!」と嬉しいお言葉を頂いたりします。涼しげで爽やかなイメージの夏服から、落ち着いた白と黒のシックな冬服に替わり、少しだけおしとやかな気持ちの受付スタッフでした。


10.11(木)

・カフェのテイクアウトで販売しているソフトクリームの"ぶどう"は「ぶどうの甘い香りがする!」「ミックスだとミルクとぶどうのコントラストが鮮やかね~!」と喜んで下さるお客様が多くいらっしゃいます。最近スタッフ達のソフトクリームを巻く姿がウキウキとしているので聞いてみると、「みんなぶどう味が大好きなんです!」との返しが。お客様のみならずスタッフ達も、ぶどう好きたちが虜になっているようです。


10.12(金)

・ショップで販売している"土笛"を吹くのがとっても上手な御山さん。購入するにあたり吹き方のコツを教えてほしいと子どもたちにお願いされ、「この音の指は...押さえ方はね...」と丁寧に教えていると、気が付くと御山さんの周りには3家族も集まっており、「みやませんせい」と呼ばれていました。遠巻きに見ていた弟子の阿部さんは、「御山先生の土笛教室...」と尊敬の眼差しでみつめてました。


10.13(土)

・お客様の中にはカフェに一日のうち何度も足を運んで下さる方がいます。「さっきは食事でお腹いっぱいになって泣く泣くデザートを諦めたので、館内を回ってお腹を空かせてきました!」と話してくれる笑顔に、館内も展示も思いっきり楽しんできた様子が見て取れます。充実した一日を過ごされたお客様の楽しいおしゃべりが響く夕暮れ時、ちょっぴり幸せ気分なスタッフ達なのでした。


10.14(日)

・常設展示室にて、背景画を食い入るように見ていた小学4年生の女の子。一緒にいたおばあさまがスタッフに話してくださったところによると、ご自身も絵を描くのがお好きで、お孫さんが熱心に絵を見ている姿に笑みがこぼれてしまうと言うのです。「こんな上手な絵、100年経っても描けないよ」という女の子でしたが、「描くのが好きなら、描けるんだよ。」という素敵なアドバイス。女の子は、「ふ~ん......。もう一回見てくる!」とさらにじっくりと背景画を見つめています。その様子を見守るおばあさまとスタッフでした。


10.15(月)

・カフェデッキで、キキと同じ大きな赤いリボンをつけた4歳くらいの女の子が、ずっと空を見つめています。テイクアウトスタッフが声をかけると、上を指さしながら「ぼうし~!」と一言。それはデッキから見えるカフェ麦わらぼうしの看板でした。自分よりずっと高いところにある"ぼうし"を見つけた女の子に、スタッフとお母さんは「子どもは何かを見つけるのが本当に上手だね~!!」と感心するのでした。
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10.16(火)

・休憩室で三橋さんの使っている袋を見ながら「似てる~!」と盛り上がっている天内さん。袋に描いてあったイラストが、あるスタッフ(二宮さん)にソックリだと大笑い。見せてもらうと、たしかに周りは納得。似てると言われた本人は、「ほんとに~、そんな~と思って鏡の前でこの顔してみたんだ。舌だしてね、笑ってみたの。そしたら、似てた...。」とのこと。
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10.17(水)

・カフェの柳葉さんが毎日てきぱきと仕事をこなしています。この日はショートケーキを華麗な手さばきで次から次へと作っていると"コンコン"と窓をたたく音が。振り向いて見てみても誰もいません。(気のせいかな?)と思い作業を続けるとまた"コンコンコン"と音が。気になって窓の下を覗くと小さな女の子が隠れていて、目が合うとビックリしたのか慌てて走り去ってしまいました。メイちゃんのような女の子に和まされて、また来てくれないかなぁと思いながら仕事にもどる柳葉さんなのでした。


10.18(木)

・カフェのカウンターに朝陽が差し込んでいます。まぶしそうに仕込み作業をしている澤さんの姿を見て、すかさず陳さんが「太陽まぶしいでしょう!」と一言。どうやら先月の台風でカフェデッキの赤松の枝が折れてなくなった影響で、カフェの天窓からあふれんばかりの強い日差しが射すようです。なんとか朝陽から逃れようとするも、カウンター全体が照らされていて逃げ場がありません。「まぶしくてやりずらい!」と話しながら、あふれる光の中でテキパキ仕事をこなす澤さんなのでした。
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10.19(金)

・「ジブリは最高だなー!」と話していた、5歳くらいの女の子。スタッフが「どこらへんが最高だった?」と尋ねると、「映画見て、遊んで、ご飯食べて、天国みたいじゃん!」と答えてくれ、お母さんも「天国は行ったことないけど、面白かったね!」と存分に満喫してくれた様子で話してくれました。一日を掛けて美術館をフルコースで楽しんでくれてたようで、沢山の話を聞かせて貰ったスタッフもなんだか嬉しくなりました。


10.20(土)

・草屋の草刈りが行われ、このたび草屋に引っ越した岡くんが初参加。前職で使っていた作業着を着こなしまるで本職の方のような井出立ちで草刈り機を使いこなしています。でも「安西さんが大切に育てていた球根と、桃の苗木を切ろうとしてしまいました...。あぶなかった...。」とのこと。最後に仕上げようと細かい芽を刈ろうとしているところへ、ちょうど外へ出てきた安西さんが「あ~、こんなに球根の芽がでてる~」と言っているのを聞いて、(アブナかった...)と一人胸を撫でおろしていたそうです。
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10.21(日)

・今年も井の頭公園にて開催された「三鷹の森フェスティバル2018」。今年は素晴らしい秋晴れに恵まれ、爽快な空気の中を音楽が流れゆったりとした、やわらかなイベントとなりました。20181021b.JPG20181021a.JPG
今年はじめての出来事といえば、司会をつとめた成田くんとともに壇上に上がった、ローソンHMVからやってきた、謎の生物「ジロー」。子どもたちに大人気でしたが、謎の生物の彼の紹介に成田さんは四苦八苦。なんとか乗り切りお客さまからの笑い声と拍手にホッとしていました。
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美術館からもテントをだして、オリジナルグッズを販売しました。今年の売り子はショップの日下さん、眞板さん、雫石さんです。今日は公園の緑に青空がとても綺麗でしたが、それもあってか、今回特に人気だった商品は井の頭公園をモチーフにした柄のトートバッグだったそうです。お子様連れから海外の方まで、たくさんのお客様で賑わい、盛況のまま幕を閉じました。20181021d.jpg20181021e.jpg


10.22(月)

・新しいレイアウトに変わった事務所の共有デスクに、なぜかケン玉がぽつんと置かれていました。閉館後、なぜか引き込まれるようにケン玉に挑戦をはじめる小川くん。次第に人だかりができていきます。なかなか難しいようで、成功したときにはワッと歓声が上がっています。事務所がまるで小学校の教室のよう。普段は2児の父ですが、少年時代の小川くんが顔を見せたひと時でした。
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10.23(火)

・カフェデッキで美味しそうにホットドックを召し上がるお客様を見て、お腹が「ぐぅ~」となってしまい赤面するテイクアウトスタッフ。「食欲の秋だね。」と話していると、歌の上手な木村さんが"秋のカフェデッキ"にちなんだオリジナル曲を即興で歌いだしました。次にまたこの美声がお披露目される日を待ち遠しく思ったりと、食欲だけでなく、何かと欲望旺盛な女子スタッフ達なのでした。


10.24(水)

・受付でもらう「フィルムきっぷ」の絵柄が見えにくいと言いに来た4歳の男の子。明るいところで光にフィルムをかざすとよく見えるよ、と伝えると、美術館の"光探し"に出かけていきました。帰り際に会った男の子に、「見つけられたの?」と聞いてみると、「たっくさん見つけた!キラキラしてたよ!」と、発見の喜びで彼こそが光いっぱいの輝く表情で話してくれました。


10.25(木)

・10月から、現場での販売から商品管理へと業務が変わったショップの佐野さん。「突然デスクワークになったら太っちゃうんじゃない?」などと心配されていましたが、なんとその逆。みるみるうちにスリムになっていくではありませんか。慣れない仕事で常に気を張っているようで、見かけによらず繊細な心の持ち主なのでした。
20181025.jpg<スリムになったらしい佐野くん>


10.26(金)

・カフェの「くいしんぼうのカツサンド」で使用している豚肉はモモのブロックをスタッフが手作業で丁度よいサイズにおろしています。肉のカットといえば川村さんですが、キッチン3年目の橋谷くんも上達してきました。ピカピカに研いだ自前の包丁で肉の塊を気持ちよく切っていく姿に、「うまくなったね~。」と声をかけると、「やめてくださいよ、そんなことないです。」と謙虚な言葉が。その姿勢でこれからもどんどん成長して頼もしくなってほしいと願う先輩スタッフ達なのでした。


10.27(土)

・出口の小屋の中にある温度計を発見した5歳くらいの男の子。自分の背丈より上にある温度計をなかなか見ることができません。ピョンピョンとジャンプをしても見えず、お父さんに抱っこをしてもらってようやく見ることができました。見終えるとスタッフのもとへやってきて、ビシッと敬礼をしながら元気よく「20℃です!」と報告をしてくれました。とてもかっこよかったそうです。


10.28(日)

・カフェの厨房では、なにやら新しいメニューの試作が行われています。「今年の目標は、自分の考案した料理を出すことです!」と意気込んでいた宇田川さん。日々先輩スタッフ達や丸山店長にアドバイスをもらい、着実に完成へと近付いているようです。今年も残すところあと数か月、目標達成は今年中に果たせるでしょうか。周りのスタッフも楽しみにエールを送っていました。
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