2019年10月 ~秋の実り~


9.26(木)

・増税直前、ショップやトライホークスでは連日準備が行われています。この日、値段表示をすべて作り変えていたショップの山崎さん。量の小さな数字のパネルを並べ替える作業にだんだんと目がかすんでいき、しまいには「黒雲母みたい...キレイ...」と呟きだす始末。一方、トライホークスで消費税についてを担当していた半田くんは、日々準備に追われどんどん詳しくなっていった結果、「テンパー王子」というあだ名がついていました。
20190926.jpg<山崎さんが格闘していた数字のキューブ>


9.27(金)

・パティオの植栽の中には柿の木があり、立派な実がなっています。気温の変化と共に、その実は徐々に緑から柿色に少しずつ染まっていき、秋を感じさせてくれます。ある日のこと...。スタッフに「この実はなに?」と、海外からいらした女性から質問が。スタッフが辞書を片手に、「Persimmon」と伝えましたが、それでもわかってもらえません。初めて見た果物だということで、とても不思議そうに写真を撮り、触り、匂いを嗅ぎ...。さらには柿とのツーショット撮影までしました。どうしても気になった女性は、「このフォルムが気に入った!スーパーに行って探して食べてみるわ」と退館されました。柿はどんな味に感じられたのか、気になるスタッフです。


9.28(土)

・ひらがなを覚えたての男の子が、展示物に書いてあるひらがなをひとつひとつ大きな声で読み上げます。「もののけ!」「となりの!」「びっくり!」など。横にいた6歳くらいのお兄ちゃんに、「声が大きすぎるよ」と指摘されてしまい、少しシュンとなってしまった男の子。でもすぐに再開し、今度は小さい声で遠慮がちに「ぴ、よ、ん、ぴ、よ、ん...」との声が。しかしカタカナはまだ難しいらしく、"トトロ"という字を不思議そうに眺めています。するとお兄ちゃんが、「これは"トトロ"って読むんだよ」と優しく教えてくれました。「"トトロ"かぁ...トトロ!!」と新しく覚えたカタカナの言葉に嬉しそうな男の子。ずっと横で様子を見守っていたお兄ちゃん。2人は仲良くトトロを読み上げてくれたのでした。


9.29(日)

・本日とあさっての2日間は、三鷹市民デーと近隣市民デー。少しだけ特別な企画をいろいろと考えた結果、盛りだくさんのことが行われました。常設展示室では、先日好評だった斉藤さんによる、作画の実演。カフェデッキでは昔遊び。パティオでは薪割りを行っていました。そして2Fギャラリーでは、「トトロのぬいぐるみを作ろう!!」という特別企画で、自分だけのトトロのぬいぐるみ作り。これは女性のみなさんへ大人気でした。20190929a.JPG
とくに商品部の今井さんの奥さまが制作されたトトロは、その後今井さんが撮影した写真まで含めて、なんだか完璧な出来映えだと評判でした。20190929b.JPG<今井さん撮影>


9.30(月)

・ショップの日下くんが店内でスマートフォンの落とし物を拾得。拾い上げた瞬間、画面にはさっきまでお話していた韓国からいらした男性の顔が。「あ、あの人だ!」と急いで探すとすぐに見つかりましたが、落とし主は一緒に来館されていた男性の彼女のものでした。目に涙を浮かべ探している最中にかけつけ彼女の気持ちを救うことができて、ちょっと嬉しかった日下くんです。


10.1(火)

・本日も市民デーで大賑わいです。カフェの喫茶室で朝の準備をしていた丹藤さんが「コツン...コロコロ...。」という音に顔を上げると、天井のガラス窓に何か落ちてきています。「この時期だからきっとドングリだね。」と小池さんが一言。「葉っぱつきの枝が落ちてきたら、それは虫がドングリに卵を産んで枝ごと切り落としたやつなんだよ。」とドングリの豆知識を教えてくれました。「コツン...カツン...コロコロ...。」という音を聞きながら秋だなぁ......、ともの思いにふける丹藤さんでした。


10.2(水)

・カフェのキッチンで「茄子の双子を見つけた!」と盛り上がる声がします。「私も長く働いているけれど茄子の双子は初めて!しかもツヤツヤしていて美味しそうな茄子!」と話す酒井さん。「もちろん切って美味しい料理にするんでしょ?」と聞くと「ムリよ!私には切れない!」と他のスタッフにバトンタッチ。しかし「私もムリです!」「私もです!」と誰が切るかでもめるキッチンスタッフ。(茄子だけに...擦り付け合っている...。」)と心の中でダジャレを呟く田中さんなのでした。
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10.3(木)

・今日から少しの間カフェ研修を受けることになった運営スタッフの川名さん。いつもは青いシャツを着ていますが、この日はコックコートを着て登場。その姿を見たまわりのスタッフたちが口をそろえて、「全然違和感ないね!」「前からやってたでしょ!」と言っています。本人は初めてのコックコートに、「なんか、みんなに言われるんだろう」と照れながらもまんざらでもなさそうな様子。研修初日にして、早くもベテランの調理師のような空気をかもし出す川名さん。これからの彼女の成長を楽しみにしている先輩スタッフでした。


9月

9.1(日)

・地下1階と屋上でお世話をしているメダカに、今年も赤ちゃんが生まれました。生まれたばかりのメダカはとても小さいので、少しのあいだ先輩メダカと離れて暮らしています。この日、大きなメダカの鉢に子どもたち2匹がデビューしました。先輩メダカたちと仲良くやっていけるか、親目線で心配していた運営スタッフですが、子メダカは大きな先輩メダカの後ろにしっかりとついてぐるぐる回りちゃんと学んでいます。子メダカたちがどんな成長をとげるのか、楽しみなのでした。
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9.2(月)

・ネコバスに遊びに来ていた小学3、4年生くらいの男の子。スタッフが「おしまいのお時間ですよ〜」と声をかけると、「うわ!時間局の手先だ〜!逃げろ!」と、いたずらっ子の表情を覗かせます。9月の土星座上映作品『星をかった日』は、「時間局」に管理された窮屈な世界から逃げ出す少年の物語。「お姉さん、時間局の人に見えた?」と聞いてみると、「うーんどっちかっていうと、カエルのヤツ(メーキンソーというキャラクターです)かな」と言われ、それはどうとらえればいいのか......と、少し複雑な気持ちになるスタッフなのでした。


9.3(火)

・カフェのデッキで使用するテントの新しい天幕が納品されました。一枚ずつ広げて仕上がりを確認していますが、比較的涼しい日にもかかわらず汗だくでの作業に。デッキ担当の小川さんとアドバイザーの高田くんも立ち合い作業は順調に進んだようですが、新しい天幕に張り替わる日が楽しみです。
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9.4(水)

・ショップの眞板さんが小学生の男の子に「これ何?」と商品のことを聞かれています。「扇子だよ」と答えると、男の子は「ふ〜ん、"センス"いいね。」とのおやじギャグ。意表をつかれた眞板さんはダジャレに驚きフリーズしてしまい、「もっと上手く返したかった...!」と、なぜかトーク力への深い反省をしていました。


9.5(木)

・近頃、出口付近に鳩がよく出没しています。その鳩に向かって小さな女の子が、「手に乗ってー!」と大きな声でお願いしていますが、やはり鳩がに手に乗ってくれることはなく、とうとう女の子は涙目に。ついには泣き出してしまいました。そこで近くにいたスタッフが手を鳩の形にして女の子の手に飛んでいきました。すると女の子はスタッフの手に喜んで泣き止んでくれ、鳩役をつとめたスタッフもなんだかとても嬉しいのでした。


9.6(金)

・秋になるとショップで発売になる大人気のパーカー、ループウィラー。今年の柄が発売になる前に、これまでのデザインすべてをHPで特集しようと企画中です。その撮影のために並べられた過去のパーカー類をみた長老株スタッフたちは、「あ、この年のデザイン覚えてる」「これ、今見ると新鮮!」「これは持ってたよね?欲しかったなあ」など、歴史ヒストリーに花を咲かせていました。
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9.7(土)

・カフェの喫茶室でお出ししている「ふわふわミルク入りコーヒー」は15時前後のお茶タイムになると注文がたくさん入ります。スチームにかけてふわふわになったミルクの上にチョコを付けた筆で絵を描いていると、カウンターの席に座られていた方から、「わ~!めんこい!」と目を輝かせてました。その言葉にすかさず反応した丹藤さん。声をかけると丹藤さんの故郷、福島からいらしたお客様だったようです。話に花が咲く2人でしたが、見渡すと他のテーブルでも「ふわふわミルク入りコーヒー」を片手に会話が弾むお客様達で賑わっていました。

9.8(日)

・今夜は夜半過ぎから台風がやってくる予報。明日の朝は交通網が乱れるとの情報に、なにかと対策を講じています。心配事はあれこれありますが、建物としての美術館をもっとも心配しているのは施設管理チーム。家が遠い天内さんは今夜から宿泊することにし、ふきあれる暴風雨のゴーゴーという音を聞きながら警備の方と2人だけで美術館を守ることに。翌朝「大丈夫でしたか?」という寄せられる質問に、「家より安心でした。なんてたって鉄筋ですからね。」という堅牢なつくりの美術館に逆に守られて安心だったとのことでした。


9.9(月)

・カフェの田倉さんが「みんな見て見て!」と持ってきたのは普段の桃より倍以上大きな桃!あまりの大きさに、これを見たスタッフが他のスタッフへと伝言ゲームのように大きな大きな桃があることが伝わっていき、果ては「桃太郎の桃があるらしい」と言う情報に。この大きな桃はカフェ喫茶室のメニュー「桃づくしのヨーグルトシェイク」に使うとのこと。味も知りたいほかのスタッフ達でした。
20190909.jpg<普通の桃とのサイズ比べ>


9.10(火)

・休館日に毎年恒例のカフェの薪ストーブのメンテナンスがありました。煙突のそうじは雨が降っているとできないのですが、雨男の根津くんの立ち会いにもかかわらず今年は無事に作業を行うことができました。全てのパーツが外され煙突の煤を落としていく様子はお見事だったそう。ピカピカになった薪ストーブを一番に使おう、と心に決める根津くんなのでした。
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9.11(水)

・トライホークスにて、お母さんの膝で『ゆうれいとなきむし』を読んでいた3歳くらいの男の子。レジに本を持ってきたかと思うと、一生懸命背伸びをして「このうしろにかいてある『ゆうれいとすいか』はありますか?」と質問してくれました。スタッフの藤原さんが書庫から『ゆうれいとすいか』をもっていくと、パッと笑顔が弾けます。お母さんによると、「怖がりで幽霊とか普段はすごく嫌いなんですけど、この本は大丈夫みたいで新しい発見です」と驚いた様子でした。新しい扉が開くきっかけに立ち会えるなんて、ちょっと嬉しい藤原さんでした。


9.12(木)

・テイクアウトで「風の谷のビール」を買われた女性のお客様。味の感想を聞いてみたところ「苦かった......。」と一言。なんと20歳を迎えて初めて飲んだ記念すべきお酒の味だったそうです。次に美術館を訪れる時にはちがった味に感じるかもしれませんが、新しい門出(?)に選んでもらえてうれしいスタッフでした。


9.13(金)

・お月見にあわせて、アトリエでは橋本さんがおだんごを作ってお昼にふるまってくれたそう。最近「エツコ's kitchen」と呼ばれタピオカやおだんごや、なんとなく流行や話題性の高いメニューを披露してくれる橋本さん。ランチタイムなので月はともかく、おだんごはとてもおいしかったそうです。
20190913b.jpg 20190913a.jpg


9.14(土)

・まだまだ残暑を感じる今日この頃。地下1階常設展示室の「トトロぴょんぴょん」をしばらく見ていた3歳くらいの女の子。大縄跳びをするメイちゃんを応援しながら、メイちゃんに向かって手の平で扇ぎ始めました。「がんばれー!メイちゃんも暑いでしょう?」と必死に扇ぐ女の子の額には汗がキラリ。必死になって応援してくれた女の子の優しさに、メイちゃんに代わり「ありがとう!」と思うスタッフでした。


9.15(日)

・ここ最近、美術館の周りではドングリがぽつりぽつりと落ち始めました。それを「これ、真ん丸でキレイ!」とか「大きいの見つけた!」と言いながら子どもたちが拾い集めています。また、夕方になるとあちこちで鈴虫が鳴いているも声も聞こえてきます。木の実や虫たちが織り成す秋の雰囲気、もっとたくさん見つかるかもしれませんのでせひ探しに来てください。


9.16(月)

・一日の営業を終えたカフェのスタッフ達が喫茶室の片付けをしている中で、掃除のチェックをしていた中山さんが「扉の窓の外にカマキリがいます!」と言うので見てみることに。窓に張り付いたカマキリは観察するのにもってこい。裏までハッキリと見えます。「こんなに隅々まで見る事なかなかできないよね!」と掃除のあともちらちら観察しながら「カマキリ、いつまで見れるかね。」と急に季節の変わり目に思いをはせる中山さんと田中さんでした。
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9.17(火)

・三鷹市の中学校からジブリ美術館に中学生が2名、職業体験に来ました。開館の準備やバックヤードでの作業をしたり、翌日は実際に館内に立つ仕事も体験したりと、さまざまな時間を過ごしています。職業体験の3日間が終わり、寂しかったのはスタッフたち。「もういないの〜?」「かわいかったなぁ...」と思い思いに出会いとふれあいの気持ちが交錯していたようで、大人たちはすぐ中学生ロスに陥っていました。


9.18(水)

・カフェのテイクアウトに来てくれた元気いっぱいの男の子。「埼玉からお母さんと来た!」「10歳!」と自己紹介をした後に、「山盛りポテトフライと、チキンのタルタルドックを下さい!」とそれはもうハキハキと注文をしてくれました。しっかりとお母さんをリードし、凛々しい様子がはまるで『崖の上のポニョ』の宗介のよう。しっかり者の彼に、我々も守ってもらいたいです。


9.19(木)

・7歳くらいの男の子と話をしているスタッフ。何やら、頭の形をお互いに触って確かめ合っている。その後も楽しそうに話しながら意気投合しています。男の子に「お姉さん石頭でしょ? わかるよ。僕と同じ頭してるから。」と言われて、"石頭"同士で頭の形を確かめ合っていたとの事だった。2人の頭の形はそっくりだったそうで、お互いにとてもびっくりした出来事だったそう。


9.20(金)

・小さいお子様がひとりで御山さんのレジにやってきました。カウンターにやっと手が届くくらい身長で、なんとかカウンターに一人で商品を置けたと思ったら「バァバはまだお買い物終わってませんよ〜」と一緒に来ていたおばあさまに、ひょいと抱っこされ連れていかれてしまいました。商品を持った手はまっすぐ御山さんに伸ばしたまま遠ざかっていく様子に、まるで運命を引き裂かれたかのようにドラマチックに手を伸ばしあう2人でした。
20190923.jpg<小さいお客さまをカウンターからみると、こんな風に突如商品だけがヒョッコリでてきます>


9.21(土)

・屋上でメダカの池をキレイにしていたスタッフ。ふと振り返ると、レンガに葉っぱやお花が横一列になって並んでいます。いつの間に...と思っていると、向こうで3歳くらいの小さな女の子が、せっせと落ちているお花を拾っているのが見えました。「あそこ飾ってくれたの?」と声をかけにいくと、「ダメ!動かないで!」と女の子。スタッフがもとの場所に戻ると、走ってきた女の子は「お父さん、お花屋さんね!!」と大きな声と満面の笑みでお花を並べてくれました。どうやら『となりのトトロ』のメイちゃんごっこだったよう。思いがけず、お父さん役となったスタッフは期待に応えられたでしょうか。


9.22(日)

・テイクアウトに来店されたフランスのお客様がレッドエールのビールが美味しかったからとまた買いに来てくれました。初めての日本滞在らしく「ビールがとても美味しかった!この旅のお気に入りを見つけた!」と大満足な様子。開放的なデッキで一息つきながら秋空を眺めているお客様。「海外のオープンカフェみたい」「すてき」「絵になるね」と、そこはかとなく漂う秋の澄んだ空気にウットリするテイクアウトスタッフ達でした。


9.23(月)

・なぜか最近あちこちで、「休みの日に本田くんを見た!」という似たような情報がスタッフの間で飛び交っています。〇〇駅にいた、〇〇の商店街にいた、という偶然の目撃が続出。そんなにたくさん...?似た人物...?と本人に確認してみると、「まだ東京に来て2年目なので、色々な場所に行ってみているんです!」と急ピッチで散策しているとのことでした。電車に揺られ、ぶらりと途中下車の旅を続ける本田くん。知らないうちに本田くんとすれ違っているかもしれない...です。


9.24(火)

新企画展「手描き、ひらめき、おもいつき展」というタイトルが決まり、展示チームはとあるフレーズが話題に。「昔流行った言葉で、こんな風に韻を踏んだゴロがいい流行語あったじゃない」と、思いだそうとあれこれ並べています。「あっと驚くタメゴロー?」「ちがうなあ」「結構毛だらけ、猫灰だらけ」「寅さんじゃなくて」「えー、じゃあエッチ・スケッチ・ワンタッチ?」「う~近い...!ちがうんだけど、そういう3段階の...」といろいろ話していますが、20代にはどれもまったく通じない上に、会話が意味不明です、と笑われる始末。結果、思い出したかった言葉はこれでした。
20190924.jpg<紙に書いて貼られていました>


9.25(水)

・出口から退館された海外のお客様グループが、なにやらおもむろに着替えています。赤い全身タイツに、黄色の半ズボン、頭には触角と、不思議な格好をしています。謎の衣装が気になったスタッフがお客様に聞いてみると、国で有名なバッタのヒーローなんだそう。「これを着て、これからラグビーワールドカップを観戦に行くんだ!」と、試合に意気揚々と出発していったバッタヒーロー。ここ最近、様々な国のユニホームを着た海外のお客様がたくさん来館していて、美術館にも意外なルートでラグビー熱が伝わってきています。