企画展示「3びきのくま展」


3びきのくま展


3びきのくま ~映画にできないとっておきのおはなし~

『3びきのくま』というお話を知っていますか?
新しい企画展示では、絵本『3びきのくま』を取り上げます。

「子どもたちが大好きで、繰り返し読んでいるこのお話を、映画にすることはできないだろうか。」
宮崎監督は、機会あるごとにこう考えていました。しかし、たどりついたのは、「このお話は"映画にできない、とっておきのおはなし"だ」という結論だったのです。


『3びきのくま』とは、こんなお話です。

「女の子がくまの留守宅に忍び込み、スープを飲んだり椅子を壊したりベッドに寝たりと好き勝手に過ごしていると、くまの家族が帰って来て女の子にかみつこうとする。しかし、くまは逃げる女の子に追いつけなかった」

なんとも単純で尻切れトンボのこのお話に、多くの大人は呆気に取られることでしょう。
それでは、なぜ、子どもたちはこのお話に惹かれるのでしょうか?このお話の何が"とっておき"だというのでしょうか?

展示では、絵本『3びきのくま』の魅力に迫ります。企画・構成は宮崎駿自身が行い、解説は高畑勲が行います。


第一室では、くまの家を再現します。
大きなテーブルに椅子、そして、大きなお皿にスプーン・・・。この部屋では、奔放にふるまった女の子の"触ってみたい"という思いを体験してみてください。ここでは、くまの大きな大きな生活用具を臆することなく手に取った女の子の勇気が感じられることでしょう。

第二室では、高畑監督が「子どもはなぜ『3びきのくま』が面白いのか」を論理的に紐解きます。読んでいる本人が、女の子の視点にも、くまの視点にも、さらには傍観者の視点に立っても楽しめるという、この絵本の不思議な魅力などを語ります。


さあ、あなたもお話の主人公になって、ジブリ美術館の"3びきのくまの家"をのぞいてみてください。そして、 このお話の"とっておき"を体験してください。くまの家族も待っています!


~絵本『3びきのくま』について~
3びきのくま

「3びきのくま」は、もともとは口承民話として親しまれていました。現在では文字化され、物語として数種の絵本が世界でも日本でも出版されています。
今回の企画展示で取り上げるのは、文/トルストイ、絵/バスネツォフによるもので、オリジナルのロシア版は1961年に出版され、日本語版は福音館書店から1962年に翻訳出版されています。


【企画・構成】 宮崎 駿
【特別協力】 高畑 勲

【主催】財団法人徳間記念アニメーション文化財団
【協力】福音館書店

【展示期間】 2007年5月19日(土)~2008年5月11日(日)


© Museo d'Arte Ghibli
© E.Vasnetsova & N.Filipchenko