企画展示『ねこバスから見た風景展』


2011年度6月からの新企画展示は、「ねこバスから見た風景展」をお届けします。

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スタジオジブリ作品は、お話の舞台を生み出す「背景美術」の魅力が特徴の一つにあげられています。作品により描き方や手法に違いはありますが、どの作品も"色彩により、まばゆい太陽の光を画面に取り込み、世界の美しさを表現したい"と思い描かれてきました。

背景画にはそんな作り手たちの想いが宿り、その想いが観るものの想いと共鳴し、私たちの心のうちに何かを残すのかもしれません。


本展示では、その背景画を映像作品としてではなく、現実の空間の中に立体造形物やバックライトと組み合わせることで、新たな美しさを発見したり、不思議空間を体験していただき、あらためて、スタジオジブリの背景画の色彩による光や空間の表現の巧みさを味わっていただきたいと考えています。


第一室では、『となりのトトロ』の背景画を取り上げます。"いつかどこかで目にしたような、自分の知っている風景が描かれている"と感じられるこの作品は、ただ風景を写生したものとは違い、描き手の気持ちが入り"理想化された風景"が描かれています。

心躍った夏の日差しや、夕暮れの切ない気持ち、親を待つ心もとない心情が、風景を見たときの気持ちとして投影されており、見る人を懐かしい気持ちにさせくれます。そんな風景を"ネコバスの車内"から見ていただけます。
 

第二室では、『耳をすませば』の東京近郊の住宅地の骨董品店「地球屋」や、『千と千尋の神隠し』の八百万の神様が訪れる飲食店、湯婆婆の居住空間にも足を踏み入れることができます。『ハウルの動く城』のソフィーが針仕事を行なうハッター帽子店の作業場や、『もののけ姫』のシシ神様の深い森にも分け入って、より世界を身近に堪能して頂ければと思います。


この世界の美しさを、背景にこめた想いとともに感じとっていただければ嬉しく思います。


【主催】(公財)徳間記念アニメーション文化財団
【特別協賛】日清製粉グループ
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【展示期間】2011年6月4日~2012年5月21日
© 1988 Studio Ghibli © Museo d'Arte Ghibli