ギャラリー展示「かぐや姫の物語」展


『かぐや姫の物語』で高畑監督が成し遂げた映像表現は、アニメーション史上画期的なものでした。

従来のアニメーションでは、背景画とセル画を別々の様式で描きます。
しかし、高畑監督が挑戦したのは、一枚の絵の中で物語が展開するアニメーションです。

山・木・花・虫などの自然の実感が広がる淡い水彩画風背景美術と、
鉛筆が描き出す線の勢いをそのまま生かしたキャラクターとが、一体となって画面にあらわれます。
描きこみ過ぎずあえて塗り残された余白により空間が生じ、そこに観る人の判断の余地が残されます。
主人公かぐや姫が暮らした世界や、姫の時々の心情をより享受できる画面作りを目指したのです。

本展示では、高畑監督が編み出した、"淡彩アニメーション"による豊かな映像表現の数々を、
特徴的な絵を取り上げてご紹介します。
屏風、掛軸、絵巻物など、和風の趣向を施し展示していますので、あわせてぜひお楽しみください。

kaguyahime2.JPG

◆会期:2013年11月23日(土)~2014年3月3日(月)

◆場所:三鷹の森ジブリ美術館 2階ギャラリー