2002年06月


06月01日(土)
ショップが本日から衣替え。長袖シャツから水色のボーダーTシャツへ。5月後半から気温が高くて働くのが大変だったスタッフも、ほっと一安心。ちなみに新店長の北川さんと草野さんは、赤いボーダーシャツを着ている。


06月03日(月)
「千と千尋の神隠し」の韓国公開にあわせて、韓国メディアの一行が美術館に取材にやって来る。ここぞとばかりに橋田さんは、英語で韓国のカメラクルーに対応し、館内を案内するなど大活躍だった。


06月04日(火)
ロシアのアニメーション作家、ユーリ・ノルシュテイン氏が来場。ロボット兵の足元で気持良さそうに座っている姿が美術館のポスターにもなったノルシュテイン氏は、美術館スタッフのカタコトのロシア語あいさつに嬉しそうに答えていた。休館日を利用して、夜7時から作品の上映と講演会も実施。「子どものためのアニメーションを考える」と題し、子どもの成長の中で、アニメーション文化の果たす役割を、時にはユーモラスに、時には深刻に、静かに熱く語って下さった。


06月05日(水)
本日より、カフェの「畑のポタージュ」が冷たいスープとして出される。松下さんは「暑い季節には、冷たいポタージュがすごくおいしいですよ」と宣伝していた。


06月06日(木)
ノルシュテイン氏が再び美術館に来場。打合わせ等の日程をほぼ終えたところで、休憩室の壁に記念に絵を描くことを吾朗さんがお願いしたところ、「話の話」の狼を描いて下さった。さらに土星座の映写室にはハリネズミ君が。嬉しい宝物となった。


06月07日(金)
カフェの夏季限定メニューの話し合いのため、店長の堀口さんとシェフの佐藤さんが八ヶ岳のふもとへ行く。

運営の石井くんが今日初めて中央ホールの「ごあんないじょ」に入る。いつもは館外でお客様の誘導をしているので、館内でしかも椅子に座っての対応は新鮮だったそうだ。「すごく緊張しましたよ」と勤務後は力が抜けたようだった。

新事務所の睡蓮鉢でボウフラが大量発生。しかし、安西さんが自宅から持ってきたメダカを睡蓮鉢に放ったところ、あっという間にボウフラを食べ尽くし、水がきれいになった。頼もしいメダカに田坂さんは「うちのより大きいし元気だなあ」と言っていたが、安西さんが持ってきたのは、飼っている中でも小さい方のメダカだったそうだ。


06月08日(土)
新メニュー「シュワシュワブルースカイゼリー」が本日よりカフェでスタート。
何度も試作を重ねてようやく完成したものだ。青いゼリーに白いクリームが混ぜられ、ポルコの飛行機・サボイアの描かれた旗が添えられている。晴れた空に飛行機が気持ちよく飛んでいるようで、夏にぴったりのデザートだ。


06月10日(月)
西方さんと玉川さんが申し合わせたかのように髪の毛を切って出社してくる。
「かっこいい」とほめる人もいれば「柔道選手のようだ」とか「僧侶みたい」と言う人も。


06月11日(火)
石光さん、大口さん、槙原さん、橋田さんがギャラリーにセル画を増やす作業をする。トライホークスにあるセル画をギャラリーにも飾って見てもらうためだ。
一日かけて35枚のセル画のレイアウトを考えつつ付け替えたので、夜になると4人ともぐったりとしていた。


06月12日(水)
本日より、トライホークスで販売しているセル画に新しい絵柄が3枚追加される。
「となりのトトロ」「魔女の宅急便」「耳をすませば」が一枚ずつ加わった。


06月13日(木)
新事務所にあるクワズイモが成長して植え替えをすることになる。竹林さん、佐々木さん、安西さんが奮闘するが、成長した根が鉢の中で一杯になっていて抜くことができず、結局鉢を壊すことに。カッターやらノコギリやらペンチを使ってもなかなか壊れなくて苦労しているところ、三好さんが加わった。素手で一気に鉢を壊し、クワズイモの救出に成功すると、「さすが男手は違う!」と三好さんは珍しくも賞賛を浴び、佐々木さんも「私が17歳だったら惚れてたわ」と大喜び。無事に植え替えは終了し、クワズイモはより大きな鉢に収まった。


06月14日(金)
サッカーのワールドカップ、日本対チュニジア戦の日。仕事中ながらもスタッフ一同そわそわ。試合終了後、吾朗さんから無線で勝利報告があると、館内中から無線で喜びの「了解」コールバックが入る。


06月15日(土)
昨日仕事を休み、大阪にワールドカップを見に行っていた西方さん。声がすっかり変わり、「日本人サポーターももうすぐでフーリガンになりそう」と感想を述べていたが、それは西方さんだけでは? と突っ込みをいれたくなるところだ。
さらに、大阪なのに勢いで八つ橋まで買うなど、お土産をいろいろ買ってきてくれたらしいのだが、家に忘れてきたとのこと。


06月17日(月)
「コロの大さんぽ」の日本語字幕のカード校正とパチ打ち作業のため、田村さんと北嶋さんと滝口さんが浜町へ作業をしに行く。カード校正をして撮影をし、フィルムに字を打つ作業の現場を見た滝口さんは、某テレビ局の「プ○ジェクト X」を見ている気分に襲われたそうだ。


06月18日(火)
槙原さんがおみやげにキャラメルを買ってきたのをみんなでおいしくいただく。
ところが、キャラメルが歯にくっついたおかげで、三好さんの前歯(刺し歯)が抜けてしまうという大事件が。ワールドカップ日本敗退に続く悲劇、とショックの三好さんを気づかう人はなく、あまりにおもしろすぎて周りは爆笑。その情けない写真は掲示板に貼られていた。


06月19日(水)
今までショップのウィンドウに飾られていていた「ナウシカ」の蟲の標本が、本日から販売開始。実在している生き物のように精巧に作られた「牛アブ」「大王ヤンマ」「渡り蟲」などが、ケース入りで販売されている。


06月20日(木)
閉館後、6月いっぱいで退社する予定の堀田さんと中村さんの送別会と新しく入った方々の歓迎会が新事務所にて開かれる。財団職員やマンマユート団の社員が勢ぞろいし、感謝の気持ちで二人を労う。宍戸さんの愛犬シャカも特別参加。中村さんにとても良くなついていた。


06月21日(金)
南伸坊さんがある雑誌の取材で美術館を訪れる。美術館が竣工したばかりのときにも来ていただいたことはあるが、展示を見るのは今回が初めてだ。ニコニコしながら館内を見て回り、「建物も展示も楽しんで作っているのがわかるね」と嬉しい言葉をいただいた。


06月22日(土)
7月3日から始まる夏メニュー「赤い丘のパ○○」の試作がカフェで始まった。
本日は高橋さん・丸山くん・興絽くんの3人が佐藤シェフの指導を受けた。夏野菜がたっぷり入ったソースの盛り付けがなかなか上手く行かず、7月までトレーニングをすることになったそうだ。


06月23日(日)
今日はカフェ店長堀口さんも、夏メニュー「赤い丘の○ス○」のトレーニングに参加する。昨日高橋さんたちがてこずったソースの盛り付けに苦労し、自分でやってみて初めてこの難しさを体感したとのこと。


06月24日(月)
明日から7月2日までメンテナンス休館のため、カフェでお疲れさま会が行なわれる。深谷さんが乾杯の音頭をとった際、「休み中ケガなどをしないように」と挨拶。「学校の先生じゃないんだから」と突っ込まれていた。


06月25日(火)
図書閲覧室「トライホークス」担当の石光さんと大口さんが、上野の国際子ども図書館に行く。明治39年に建てられた洋風建築のぜいたくな空間が印象的だったようで、「あそこはどうやって掃除をするんだろう」「あの扉の色は素敵だ」などと、本来の目的とは違う部分が気になったそうだ。


06月26日(水)
地下1階の「動きはじめの部屋」にある電動カラクリ小窓「歩くのだいすき」がバージョンアップ作業が進んでいる。それまで展示ケースの中でメイちゃんだけが歩いていたのが、7月からは中トトロも加わり、それを追いかけるメイちゃんを見ることができる。


06月27日(木)
天井扇の点検のため、昨日から中央ホール地下1階から地上2階までの吹き抜けに足場がかかっている。それを見た滝口さんは「足場に上がりたい!」と北嶋さんにお願いしたが、「ヘルメットかぶるんならいいよ」と言われて、ふとめんどうになり、やめたそうだ。


06月28日(金)
中央ホールの足場が撤去され、大型展示物の点検も終わるなど、館内のメンテナンスが一段落した今日、北嶋さんは、屋外のメンテナンスが思うように進まなかったため「メンテナンス休館が雨の季節じゃなきゃいいのに!」と叫んでいた。


06月29日(土)
夏公開のスタジオジブリの映画「猫の恩返し」のプロデユーサー高橋さんが美術館にやって来る。奥様の手作りのチーズケーキを差し入れしてくれて、人の少ない館内で静かに作業をしていた北嶋さん、滝口さん、田村さん、机さんをとても幸せな気持ちにしたそうだ。