2005年02月


02月01日(火)
ショップのウィンドウに飾られていた「ジブリがいっぱいイラストコンクール」の入賞作品が期間終了のため取り外された。吾朗さんは、無事に応募者の元に届くようにと、ひとつひとつ丁寧に梱包していた。その後のウィンドウディスプレイを担当した松下君は、新商品のメモパッドを200個くらい持ってきて懸命に積み上げていた。


02月02日(水)
黒いフリース地の手袋を落としてしまった小学2年生くらいの男の子が、パティオで拾得されていることを知って、一目散に駆け出した。男の子は、手袋を持っていた天内くんを見つけて、帽子をとって、「ありがとうございました!」と一礼し、大事そうに手袋を抱えて帰っていったとのこと。天内くんは、ものを大切にする心がとても気持ち良く感じられたそうだ。


02月03日(木)
トライホークスのお話の会で、パネルシアターの第二弾「すずめとこねずみとホットケーキ」の上演を行った。土屋さんは、絵を貼ったりはずしたりするたびごとに、小さい子どもたちの目玉がきょろきょろと興味津々に動いているのを感じたとのこと。


02月04日(金)
台湾の2歳くらいの女の子が泣いていたので、スタッフがネコバスの文鎮を見せると、その子は自分で持っていたコネコバスを取り出して「ニイハオ」と顔を付け合せてきた。すると、その子のお姉ちゃんも自分のジジを取り出して「ニイハオ」と遊びだし、スタッフは言葉が通じなくてもとても楽しかったそうだ。


02月06日(日)
遂に三鷹市民駅伝大会当日。スタート前には緊張した面持ちのメンバーだったが、練習を重ねてきたおかげで結果は、男子15位、女子10位と大健闘だった。今回最大の見所は、幼馴染で普段は仲の良い土屋君と永生君が同区間で戦ったこと。永生君は今年は美術館チームではなく、お父さんのチームで出場したためこの戦いが実現した。二人は、デッドヒートを繰り広げたが、勝利の女神は永生君に微笑んだ。土屋君は早速リベンジを誓って練習に励んでいるとか・・・。


02月07日(月)
3月に行われるイベントの打ち合わせのため、会議室で綿密なミーティングがもたれた。しかし、会議室は冷蔵庫のように冷え切ってなかなか暖まらず、皆震えながらのミーティングだった。


02月08日(火)
ネコバスルームのネコバスが5月のメンテナンスでいよいよ3代目に代わることになった。制作現場を見てきた滝口さんによると、3代目は男の子っぽい顔をしていて、より初代に近い顔つきだそうだ。


02月09日(水)
「ルクソーJr.」を見たことがある男の子が、お父さんの手を引いて得意げに土星座に入ってきた。映画の最中、「お父さん、次は子どもが出てくるんだよ」「次はね・・・」としきりにお話を先取りして説明していたのだが、お父さんは「お父さんはまだ見たことがないんだから・・・」と苦笑していた。


02月10日(木)
屋上の奥の庭園にある要石をみて「あ、お墓だ!」「誰のお墓だっけ?」と一生懸命考えている一団がいた。


02月11日(金)
アメリカからディズニーのトップアニメーターの方が来館。スタッフルームにあるジョン・ラセター監督のサインを見て、是非僕も、と『アラジン』の悪役・ジャファーのイラスト付きでサインをしてくれた。


02月14日(月)
バレンタイン・デーのせいか館内はカップルが多かった。男性にチョコレートを差し出す女性の姿も。一方、毎年この日にたくさんのチョコレートと、なぜか大量のお酒に恵まれる深谷さんは、「チョコレートの食べすぎで胃が痛い」と男性陣を敵に回す発言をしていた。


02月15日(火)
美術館の運営、ショップ、カフェのスタッフの2次面接が行われた。吾朗さんが朝からフルに参加して一人ずつ面談を行ったのだが、部署ごとにカラーが異なることを発見していた。結局、合計で20人の採用が決まった。


02月16日(水)
インフルエンザが続出。現在のところ蔓延していないのは、なぜかショップだけ。一方、深谷さん、中島事務局長、伊藤くんもピンピンしているのだが、こちらは予想通りか。


02月17日(木)
3月から土星座で上映される『マイクとサリーの新車でGO!』の難聴者向け字幕のチェックが行われた。今回の作品はセリフが早口な上に場面の切り替えも早いので、吾朗さんをはじめ、一同頭を悩ませていた。


02月18日(金)
美術館初のDVD化作品『宮崎駿とジブリ美術館』発売まであと1ヶ月となった。担当の深谷さんと田村さんは、怒涛のごとくやってくる広告原稿のチェックに追われている。


02月20日(日)
「三鷹の森アニメフェスタ」が開催された。第一部は「アニメーション古今東西」と題して、短編人形アニメーションを日本や世界の名作から選りすぐって上映。第二部は、俳優の西村雅彦さんのトークショーを開催した。今回はPAを郎君が担当することになったのだが、統括の深谷さんに「本当だったら10万円のギャラが出る仕事だ!」と脅され、緊張して前日から眠れなかったそうだ。しかし当日は、プレッシャーをはねのけて無事やり遂げていた。


02月21日(月)
中島事務局長が小林さんを焼肉に誘った。誘われた小林さんは、説教されるものだと思ってひやひやしながら出かけたのだが、単に焼肉が食べたいだけだったらしい。安心した小林さんはここぞとばかりにビジネスのノウハウを聞いたりしたそうだ。


02月22日(火)
大口さん、草野さん、生江さん、小林さんでスタッフのロッカーの配置換えを行う。
今回のスタッフ増強により、男子ロッカーの数が足りないため、3月からは天内くんの使用するロッカーが没収され、他の男子社員と同様机の下に荷物を入れることに。
「いや、聞いてなかったですねー。急ですねー」と言いながら、天内くんは机の下に所狭しと荷物を広げて整理していた。


02月23日(水)
幼稚園児が団体で来場した。土星座にも一度に100人以上の園児が入場したのだが、全員無事に座席に座ることができた。子どもたちで満杯の場内は、上映前の説明にも映画にも反応がとても良く、明るく元気な雰囲気だった。


02月24日(木)
常設展示室のパノラマBOXがユーリー・ノルシュテインさんの『ハリネズミとミミズク』に入れ替わった。「ノルシュテイン展」はすでに終了しているのだが、当時展示室に貼ったスケッチなどはまだそのまま残されているため、お客様とノルシュテインさんの映画やエスキースについてのお話をすることもしばしばあるそうだ。


02月25日(金)
ケーキハウスで3歳ぐらいの男の子から「トトロは雪の日はどこにいるんですかー?」という質問が飛んできた。染谷さんが「寒いからお家で寝てるかもね」と言うと、「うちのお父さんみたいだね」との答えが返ってきた。


02月28日(月)
雑誌「TVタロウ」で3月発売の美術館DVDの紹介をするため、タレントのはなさんに実際に美術館を回っていただくことに。今日はそのロケハンということで、撮影がスムーズに行われるように取材スタッフの方々が館内をくまなく下見した。担当の深谷さんと田村さんも、どこをみてもらったらより美術館らしさが伝わるか、と考えながら案内していた。