2005年03月


03月01日(火)
新人スタッフの研修が始まる。今回入社したスタッフは、中国語や英語など語学が堪能な子が多いそうだ。


03月02日(水)
パティオにあるチューリップの芽がぐんぐんと伸びてきた。看板を見てその芽を観察している親子がたくさん見かけられた。


03月03日(木)
トライホークスでは昨日、今日と春に向けての本が続々と入荷した。土屋さんは「はなのすきなうし」がお気に入りで、今後のお客さまの反応が楽しみなのだそうだ。


03月04日(金)
3月に入ったというのに大雪。吾朗さんをはじめ、スタッフは開館前から雪かきなどの雪対策に追われた。

滝口さんは館外に設置する案内表示をラミネーターで制作しようとしたのだが、フィルムの挿入口を間違え、用紙が機械に挟まったまま出てこなくなってしまった。ちょうど通りかかった吾朗さんが機械を解体して直したので何とかなったものの、滝口さんはそのとなりで恥ずかしそうな顔をしていたそうだ。


03月05日(土)
小林さんの近くでネコバスを眺めている赤ちゃんがいたので、話しかけたあと手を振ると、その子もバイバイをしてくれた。すると様子を見ていたご両親が驚いて「生まれて初めてバイバイをしました! 記念にお姉さんの名前を覚えておきます」と興奮気味に話してくれたそうだ。


03月07日(月)
4日から美術館とローソンで先行発売した美術館DVD「宮崎駿とジブリ美術館」。
ショップに設置されているスクリーンでも上映され、立ち止まって見るお客様も多いとのこと。「売れ行きは好調?」と担当者の深谷さんは毎朝ショップスタッフに聞いている。


03月08日(火)
美術館スタッフの館内研修が行われた。配属部署に関係なく、午前はカフェ、午後はショップの研修を皆が受けた。


03月09日(水)
本日からショップのユニフォームが新しくなった。水色と茶色のチェックのシャツで、アパレル業界出身の朗くんが、フィオのイメージで選んだものだ。たまたま小葉松さんと草野さんが一緒にユニフォームを着たまま出かけたところ、「ペアルックで夫婦みたい」と言われ、草野さんは「20歳も違うんだから親子と言ってほしかった」とぼやいていた。


03月10日(木)
土星座の上映前の説明で、西川くんが「映写技師の岩井さんは本日70歳の誕生日です」と紹介。するとその場にいたお客さま全員が拍手をしてくださった。上映後に退出するときには、岩井さんに「おめでとうございます」「これからも頑張ってください」と暖かい声をかけてくださる方も。ありがとうございました。


03月11日(金)
新人の岩中さんは、本日が3回目の出勤日で、ケーキハウスのオペレーションも一通り体験した。雰囲気が柔らかく、笑顔を絶やさないので、リーダーの染谷さんは、「ムードメイカーになってくれそう」と期待を寄せている。


03月14日(月)
本日はホワイトデー。男性スタッフはバレンタインデーのお返しをする日である。美術館でもいろいろな物が配られる中、厚樹くんが用意した高級クッキーのお返しが女性陣に大好評。しかし「義理チョコになんで本命並みにお返しをしているんだよ!」と深谷さんは呆れ顔。

一方アトリエでは、展示の星野さんと三好さんが二人そろってクッキーを渡していた。星野さんが前に立ち、その少し後ろに三好さんがついて回る様子を見た人たちは、「新コンビの誕生だ」と言っていた。


03月15日(火)
「動きはじめの部屋」のミニシアターで上映されている「フィルムぐるぐる」が、これまでの無声版から音のついたものに進化した。「あさがおスピーカー」と呼ばれる昔の蓄音機のようなホーン型スピーカーが設置され、そこから音が出る仕組みだ。どんな反応があるか楽しみだ。


03月16日(水)
吾朗さんが第55回芸術選奨の芸術振興部門新人賞を受賞した。ジブリ美術館での展示や企画が評価されての受賞だが、吾朗さんは「みんなを代表していただきました」とスタッフの前で報告した。同時に朝から関係者からお祝いの電報やお花などが届き、スタッフルームは一日中花の香りに包まれていた。


03月17日(木)
子どもの多い一日だった。中でも地下一階展示室の「フィルムぐるぐる」に新しく設置したあさがおスピーカーの下で、坊主頭の4歳くらいの男の子二人組みが、並んで口を開けてスクリーンを見ている様子がとても可愛らしかったそうだ。澤登さんが一緒にいたおばあさんらしき方とお話したところ、「双子なんです」と教えてくれたそうだ。


03月19日(土)
あさがおスピーカーに照明があてられるようになった。そのためお客さまの反応も増え、「何だろう」と覗き込んだり、興味を持って聞き入ってくれる人が多いようだ。


03月21日(月)
連休ということもあって、休みを利用して地方からもたくさんのお客さまが来場されていたようだ。小林さんがお客さまにお聞きしたところ「仙台」「宮城」「栃木」など実に様々な答えが返ってきたそうだ。


03月23日(水)
今月20日からテイクアウトで開始したクラムチャウダー(450円)は、堀口店長と佐藤シェフが昨年からやりたいと考えていた念願のメニュー。もちろん国産素材にこだわり、春らしくサッパリとした味に仕上がっている。


03月24日(木)
朝一番に「映画の生まれる場所」に入ったお客さまから、「これだけ物があるのに埃がついていないのはすごい。手入れが行き届いてますね」とお褒めの言葉をいただく。伊藤さんは日々の作業が報われた気がして、引き続き頑張りたいと思ったそうだ。


03月25日(金)
左手の薬指に指輪がキラリと光る天内くん。昨日入籍を済ませたばかりで、周囲からは「おめでとう」と祝福の言葉がかけられていた。女性スタッフからは「指輪を見せて!」と声がかかるのだが、照れるばっかりで結局見せてくれなかったそうだ。


03月27日(日)
休憩室から見えるけやきの枝に、狸らしき生物が動いているのを発見! こんな町中で狸か? とスタッフ一同で観察していたところ、ハクビシンではないかという話に落ち着いた。あまりにも動きが愛らしく、「かわいいね」と休憩中のスタッフの疲れた心も癒されたそうだ。


03月28日(月)
トトロぴょんぴょんの前で、10歳くらいの女の子がお母さんに、なぜ人形が動いて見えるのかを説明していた。近くで聞いていた澤登さんも思わず「すごい、その通りです」と言ってしまうほど完璧な説明で、その子が3学期の理科で「残像現象」について習ったばかりと聞いて納得したとのこと。


03月29日(火)
美術館の棚おろしの日。ショップでは、松尾さんの指揮のもと、朝から夕方までかけて行われた。これまでも半期に一度行われてきたので、今回はスタッフも慣れた手つきだったそうだ。


03月30日(水)
子どもが1000人近く来場したため、館内がとても賑やかな日となった。子どもだけで行動しているグループも目立ち、迷子になる子もいれば、探検しながら歩いている子たちもいて、スタッフにとっても楽しい一日となった。


03月31日(木)
東京国際アニメフェアが開幕し、美術館も参加。この日は深谷さん、松尾さん、田村さん、机さんが開場に行き、美術館DVDの販売をした。帰社後、深谷さんは「俺と田村さんはお話のおもしろさで、机さんは勢いで、DVDを売った」と自慢していたが、机さんによると「深谷さんに説明頼んだら、うーとか、あーとか言って、心を掴む説明ができないんだよ」と深谷さんの発言を打ち消していた。