2018年2月 


2月

2.1(木)

・トライホークスにて書籍を買ってくださった女性が「10年前にここで本を買った際、スタッフの方が丁寧にかけてくれたブックカバーがとても素敵で、今もボロボロですが使っています」とお話しして下さいました。ブックカバーはスタッフがひとつひとつかけているものですが、10年間も使いつづけてくださったとは、絵を描いた人も印刷した人もカバーをかけた人も、きっととても嬉しい話にちがいありません。


2.2(金)

・毎年この季節になると、ある方から鉢植えの桜が届き、まだまだ寒い中「あと少しで‥」という思いを感じてます。あたたかい事務所に置いているのでちょっと早い開花...と思いきや、井の頭公園西園のカワヅザクラも、じつはもう春をお知らせしているのでした。
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〈事務所の桜と井の頭公園の桜〉


2.3(土)

・毎年恒例、ローソン三鷹の森店に希望者分をまとめて注文している恵方巻。「今年はしっかり注文した!」と皆に話していたカフェの根津くん。注文書を見ると、お届けのある3日間、毎日1本づつ"節分ロール"というフルーツのロールケーキを注文していることが発覚。他のスタッフがその頼み方の邪道ぶりに首をひねっていたものの、「普通の恵方巻は飽きるから!」と満足気な根津くん。あまーい巻物に何を願ったのでしょう?


2.4(日)

・ショップに入りふと目線をあげてみると。3匹のススワタリがせっせと働いています。スタッフも知らないうちにどこからかいいつのまにか引っ越してきており、お買い物中のお客様にはあまり気づかれていないようです。ショップにお越しの際には、是非探してみてください。(※また急にいなくなるかもしれないし販売はしていません。)
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〈いつの間に...〉


2.5(月)

・いつも穏やかな映像展示室の阿部さん。「阿部ちゃんって取り乱すときあるの?」「絶叫マシンとかで叫ぶの?」と休憩室で質問責めにされています。「いや、あるんですけど...でも性格が水面みたいだよね、って言われたことがあります。」とのこと。詩的な表現に、アドリア海の穏やかな青く澄んだ海が浮かび、なんだかとても腑に落ちた様子の伊神さんでした。


2.6(火)

・ある報告会議でショップの状況を伝えていた郎店長。「この日は...とても買われてない。...これは売れてません。」との報告が。安西館長より、「素直すぎるよ!」と笑われていました。


2.7(水)

・地下1階「動きはじめの部屋」へ取材にいらしたある取材班。もう何年もあちこちを取材しているので館内中で見落としていたものはなさそうなのに、パノラマボックス「毛虫のボロ」をあらためてじっくりご覧になり、「こんなに丹念に見てなかった...」「いよいよ映画が見られますね...!」と、『毛虫のボロ』の上映開始に向け、あれこれストーリーを想像されていました。


2.8(木)

・乾燥がひどいこの季節、小まめにケアをしている岡田さん。「いい匂いだよ」と三橋さんにハンドクリーム塗った手を差し出します。手に鼻を近づけた瞬間、パチっ!と静電気が走り、二人とも驚いて思わず顔を見合わせ「鼻に静電気なんて初めて!」と驚きながらも、これも季節の風物詩として笑いあっていました。


2.9(金)

・ショップの佐藤さんと関根さんは同じ2009年度入社ですが、年上の佐藤さんに関根さんはいつも頭が上がりません。この日も関根さんは、「僕は佐藤さんに"ひとめ"置いていて...」との発言し、「それをいうなら"いちもく"でしょ!」と即座に訂正を入れられていました。同期だけど姉と弟のような関係の2人なのでした。


2.10(土)

・「まったく!うちの息子、忘れ物が多くてさ!」と怒りながら帰路についた机さん。しばらくすると、「...えーっと手袋忘れちゃった」と言ってもどってきて、照れ笑いをしていました。


2.11(日)

・ この日は気温が上がり暖かい一日となりました。夕方、スタッフが外回りの作業をしていると、どこからともなく良い匂いがしてきました。どうやら近くのお店から暖かい南風に乗ってここまで来たようです。美味しそうな匂いにクンクンと鼻をふくらませ、春風も実感する外エリアのスタッフでした。


2.12(月)

・展示の功刀さんが、「運営の伊神さんは、ハードコンタクトレンズなんですよ!」と唐突に情報を披露。なぜそんな末梢的情報を知っているのかというと、地下1階の展示室で定期的に行うパノラマボックスの清掃をしている際に、「細かい汚れが見えなくなってきた気がする...老眼がはじまってたらどうしよう...」と言う伊神さんに、「コンタクトがハードだし」という会話から、「老眼には早いです」というフォローをしたようでした。ちなみにまだ20代の功刀さんですが、裸眼で視力が良いので「老眼は早めに来るかもしれないっす」と、今後もつづく細かな清掃作業の心配をしていました。


2.13(火)

・寒い日が続き、亀風呂に氷が張っています。そんな中、パティオを可愛いピンク色の花が彩っています。"御柳梅(ぎょりゅうばい)"という名前の花だそう。少しずつ春の兆しが美術館にも届いている様子です。


2.14(水)

・いよいよあの季節が到来。美術館の中にも、鼻をぐずぐず言わせるスタッフが増えてきました。事務所ではカフェの丸山さんがひどい鼻づまりでくしゃみを連発。「花粉症なんです」と言う丸山さんですが、インフルエンザが猛威を振るう中、隣の机のショップの郎店長はかなり恐れおののいている。「本当に本当に花粉?危ないから、みんなマスク、マスク!リスク管理!」と周囲のスタッフにマスクを配布。「大丈夫です!花粉なんです!!」とあわてて抵抗した丸山さんでしたが、結局丸山さん本人に強制マスクが渡され一件落着したのでした。


2.15(木)

・カフェの根津さんが、薪の補充へパティオで薪を袋につめていると、それを見ていた小さなお子さんがお手伝いをしてくれました。その後カフェの中へも薪ストーブの見学に来てくれました。残念ながらこの日はストーブはついていなかったのですが、自分もお手伝いした薪が並べられるのを満足そうに見ていたそうです。


2.16(金)

・学芸チームは、もうすぐくる新人を迎える準備をしています。かつて西岡さんが使い込んで開かなくなった机の引き出しを一生懸命修理する先輩ふたり。いろいろ快調にすべりだしますように...。
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2.17(土)

・スタッフ間でも平昌オリンピックの話題が盛り上がっています。この日はメダルのかかった男子フィギュアスケートの試合があり、朝からその話題でもちきりです。ちょうど休憩時間にメダルを取ったという情報を得たスタッフは、館内にいるスタッフにこの吉報を届けに走り、口から口へとあっという間に広まったとのことです。


2.18(日)

・カフェではこの日、田中くんが薪ストーブをつけていました。今年から焚きつけ担当を行うようになったのですが、初心者とは思えないほどスマートだったとのこと。「ストーブのホットさとは真逆なクールさで卒なくこなしてみせた」、との小池さん評でした。
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<スマート田中の後ろ姿>


2.19(月)

・昨年に引き続き、今年もショップマンマユートのベーゴマ大会が閉館後の店内にて開催されました。今年は10人の参加で、にぎやかで楽しい大会となったそう。優勝は、改良を重ねたMYベーゴマを持ち込んだ郎店長。第2位の銀メダルは、日々ひっそりと研鑽を続けていた日下くん、銅メダルはサウスポーの森田くんとなりました。立ちはだかる強敵たちになすすべなしのまま終えた面々は、「来年こそ...!」と、次の開催へ闘志をみなぎらせるのでした。
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2.20(火)

・『毛虫のボロ』パンフレットを制作チームの間から、たびたび聞こえてくる「ムシクソハムシ」という虫の名前。パンフレットに掲載される養老孟司さんと宮崎監督のインタビューで登場した実在の虫の名前なのですが、なんとなくとんでもない悪口のようにも聞こえる名称。電話で話すときには、ちょっと周りを気にしつつ話していました。


2.21(水)

・ショップの眞板さんがお会計を待つレジの列の前でご案内をしていると、先頭にいらした韓国からのお客様から質問が。眞板さんは目下勉強中の韓国語でご案内にチャレンジ。するととても喜んでくださり最後に握手を求められ、さらに「韓国語を話せる人がいるよ!」と伝聞が後ろに並んでいたお連れ様に伝えられ、何故か並ばれていた全員と握手をするという流れに。握手をしては進む列が、まるで眞板さんの握手会のようで、本人は恥ずかしそうでした。


2.22(木)

・今週のカフェ店内のお花は桃の節句が近いこともあり、花桃(はなもも)でした。桃には邪気を払う、魔除けの力があるそうです。店内が、ほんのりとしたひな祭り色に色どられています。
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2.23(金)

・4歳くらいの女の子が入り口の窓にあるステンドグラスを見ていましたが、突然しゃがみこんでしまいました。スタッフがどうしたのかと心配して覗き込むと、目をキラキラと輝かせ、「わぁ~...!」と感嘆の声をあげ床をじっと見ていました。どうやら床に映るステンドグラスから落ちた光を発見したようで、両手でそれをすくいあげるようとしているところでした。


2.24(土)

・作画室に置いてある椅子をみて、「なんて素敵な椅子なんでしょう。」とお話ししてくれた女性。形や模様が気に入ったそうで、じっくりと見てくれました。絵コンテ室にある椅子も「こっちも素敵!」とおっしゃてくださいました。さまざまなお気に入りが見つけてもらえるとなんだかこちらも嬉しくなります。


2.25(日)

・ジブリ美術館オリジナルグッズ「ムゼオムシ」のピンズを買ってもらった5歳の男の子。「ムゼオムシ、という名前だよ」と伝えると、「この子、男の子なの?」と質問が。「だって、名前はムゼオ(むぜ男)でしょ?」。思わず「なるほど...」と納得してしまう周りの大人たちです。

2.26(月)

・寒さもやわらいできたこの頃。カフェ裏庭作業するスタッフからの報告では、つもった落ち葉の下からアイビーの柔らかな新芽がのぞいてるのを発見。ひっそりと、でも着実に春の準備が進んでいるようです。
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2.27(火)

・すこし気温が暖かくなり、カフェデッキの木々も花を咲かせはじめてます。その中でも、ひときわ明るい色のお花が。柴田さんが「馬が酔う木と書いて馬酔木(アセビ)だよ。馬が食べると毒にあたって、ふらふら酔ったようになってしまうことからつけられた名前みたい。」と教えてくれました。こんなにきれいな見た目なのに毒があるのか...と、思いを巡らせながら見つめる山口さんでした。
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2.28(水)

・雨と風が強くなる予報が出ていたので美術館入り口にテントを出し、ロープで結んで固定することになりました。普段とは違った作業に悪戦苦闘していると、斉藤さんがあらわれササッとあっという間にロープを結んでいきました。あまりの華麗な縄さばきに、ほかのスタッフから拍手が起こるほど。本人曰く、「しばるの、得意なの。」だそうです。