2018年3月 


3月

3.1(木)

・3月に入り、少しづつ暖かい日が増えてきました。「春がそこまで来ているね!入ってくるお客様の顔つきでわかる。全然違う!」と、ショップの松尾さん。美術館がオープンした時からずっと働いてきた、松尾さんならではの観察眼でした。


3.2(金)

・「良いクロスケだった」と、ネコバスから満足した顔で出てきた男の子。感想をおたずねしてみると、「とっても良いクロスケがたくさんいたんだ」と教えてくれました。その語り口調から、「クロスケ ソムリエ」(?)という称号を授与したかった、とネコバススタッフの間で話題でした。
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3.3(土)

・本日は「三鷹の森アニメフェスタ2018」が三鷹市芸術文化センターで行われました。
一部の「星と月とアニメーション」では、美しい映像や宇宙への夢がふくらむテーマなど7作品が上映されました。思わず「こんなに天体に関連する良いアニメーションがあるんだね」と見入ってしまう作品ばかり。各作品の上映前に、西岡さんによる作品説明がつきます。
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続く二部では、『この世界の片隅に』の特別上映。そしてそのあとはテーマ、劇中歌、BGMのすべてを手掛けたコトリンゴさんのトークショーとミニライブという、豪華企画でした。早くからできた開場を待つ列に、担当の小川くんもうれしい悲鳴です。
司会のために名古屋から駆けつけてくれた小島アナンサーは、このイベントはもう10年以上積み重ねてくれた大ベテランなので、「やあ、天内くん」「深谷さん、今日は打ち上げ行けなくて、すみません」と安定の口調。一方、コトリンゴさんのCD即売会を担当することになった鵜木さんは、今日はじめて開けた箱に思いのほか多くのアイテムやCDが入っており、値段と品物を見比べミニライブが終わるまでドキドキしながら記憶領域を空けて待つのでした。
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3.4(日)

・カフェでは、カウンターに座っていた海外のお客様が、お帰りの際に「thank you!」と言って、何かをホールスタッフの岩崎さんに手渡していきました。それは千と千尋の神隠しの柄で折られた竜の折り紙。カフェ来店前にショップで折り紙を購入し、早速折ってプレゼントしてくださったようです。まるでアートのように素敵な竜の折り紙に、「ハク」と名前をつけてとても嬉しそうな岩崎さんでした。
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3.5(月)

・屋上にて、電車ごっこをする5歳くらいの男の子。その男の子は電車がとにかく好きなようで、上手に車内アナウンスもしています。「次は~みたか~みたか~、三鷹駅に停車します。途中ジブリ美術館駅には停車いたしません...」。そのアナウンスを聞いた三橋さんが、「なぜジブリ美術館駅は通過なのですか?」と聞いてみると、「たくさん乗客がいるから通過する」とのこと。三橋さんが疑問を感じていると、親御さんが「今日は美術館で色んなものを吸収して心が満員になったから、そう言っているかもしれませんね。」とお話ししてくれました。たくさん彼の中に何かが積まれ、そして運ばれていくのをうれしく見送りました。


3.6(火)

・ギャラリーにて展示がはじまる「毛虫のボロ」展の設営真っ只中。映画に登場する虫たちに混じり、奇妙な緑色の物体が置かれています。これは一体なんなのでしょうか...?
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久々に美術館にきた鈴木さんも、安西さんの抱えるある緑色のものをみて、思わず頬を緩めてました。
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映画の上映開始とともにきっと謎が解けますので、21日までどうかたのしみにお待ちください。


3.7(水)

・カフェのテイクアウトのソフトクリームが、「チョコレート」が終了し、今日から「オレンジ」になりました。乳製品をまったく使用せず、オレンジそのものを食べているかのように仕上げられています。写真にとるとオレンジ色が薄くみえますが、フルーティーな香りがするさわやかな味わいです。
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3.8(木)

・普段からオカリナを吹くという広島からお越しの方が、ショップで販売している"土笛"を見つけて興味津々。「本当に音が出るの?」と尋ねられた御山さんが実演してみせると、お眼鏡にかなったご様子で「これ一個もらうわ」とお買い上げ。吹き方のコツを御山さんが伝えていると、娘さんとお孫さんが合流し、「おじいちゃん、いつもよう吹いとるもんな」「いいの見つけたなあ」と、ほくほくとレジに向かっていきました。


3.9(金)

・新作短編映画『毛虫のボロ』の公開まであとすこし。あちこちで虫について語る声が聞こえます。虫が苦手だったはずのあの人もこの人も、なんだか愛おしそうに昆虫図鑑を眺めていたり、聞いたことのない名前の虫の生態を調べていたり......。だんだん増えていく「虫博士」。急激に増殖中です。


3.10(土)

・「渡辺事務局長...。ちょっとご相談があるのですけど、今いいですか?」と、といつになくシリアスな雰囲気の木村くんの声。でも密談からもれてくる言葉は、「ホワイトデーのお返し...」「おいしいものを...」などなど。この時期、男性スタッフだけが何やらコソコソと話をしている姿をよく見かけます。女性陣に喜んでもらうよう頭を悩ませつつ、会話に花が咲く男性スタッフなのでした。


3.11(日)

・本日は、当日に予告なく行う「ジブリの森の音楽会」が行われました。今回は、世界的なバンドネオン奏者の小松亮太さんに、タンゴに編曲されたジブリソングを披露していただきました。
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ブエノスアイレス生まれのギタリスト、アリエル・ボーンさんとタンゴのヴィオリンの第一人者、近藤久美子さんが加わり、3人によるすばらしい演奏が奏でられました。
蛇腹のかたちのアコーディオンに似た楽器、バンドネオン。その音色が中央ホールの天井を突き抜けるかのように広がり、今日のお客様みんな一緒にあの一日のことへ思いを馳せる、濃密な時間をすごしました。
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3.12(月)

・先月からカフェの新しいスタッフとなった本田くん。今年関西から東京に引っ越してきたばかりで、お休みの日は都内をあちこち散策しているそう。先日は、「すごく美味しいワインに出会いました!」と、三鷹ではすっかりお馴染みの『キウイワイン』の魅力を周りに力説していました。新鮮な三鷹生活を満喫する姿を、なんだか微笑ましく眺める先輩スタッフ一同でした。ちなみに「キウイワイン」のラベルには、三鷹市のキャラクター「Poki(ポキ)」がデザインされています。2001年のジブリ美術館開館を記念し宮崎監督が描いたキャラクターです。本田くん以外もご興味のある方はぜひどうぞ。


3.13(火)

・好評開催中の「食べるを描く。」の展示室では、記録用の映像を残そうと撮影がおこなれました。朝早くから展示のパンフレットや資料を手にしながら、くまなく展示室を周る撮影クルーのみなさん。
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しかしふと気づいてみると、美術館側の担当も映像制作クルーのみなさんも女性ばかり。時々無線で呼ばれる矢澤くんが、とりわけ目立つ気のする時間でした。


3.14(水)

・渡邊事務局長から、とってもサプライズなホワイトデーの贈り物が。それは一瞬、肉の丸焼きかと錯覚するような大きなおおきなバームクーヘン!
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美術館の女性スタッフは大喜びで、写真を撮ったり、めいめい自分で食べたい分だけカットしたりと休憩室が一日中大変賑やかでした。こんなに大きなバームクーヘンを食べきるのに何日かかるんだろう?...なんていう心配は無用で、その日のうちにすっかりキレイに食べきられてしまいました。とても美味しかったです。来年といわずいつでもサプライズを期待する女子スタッフたちでした。
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3.15(木)

・昨日と今日は閉館後に「毛虫のボロ」マスコミ試写会が行われました。21日からの上映初日を控え、出席してくださる皆さんがどんな感想を持たれるのか、なんだかドキドキしながら一同準備をすすめていました。
上映前の安西館長からのごあいさつでは、宮崎監督からのメッセージが読みあげられ、ペンを走らせる音やキーボードを忙しく打つ音が聞こえてきます。
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そして、いざ上映が開始になると映像展示室からもれてくる音は、ずっとある一人の男性の声。声の主は、この映画の声と音をつけてくれたタモリさんです。しかしまたしばらくすると、今度はみなさんの大きな笑い声が混じり、土星座はとてもゆたかなにぎわいでした。
同時に取材された2階ギャラリー「毛虫のボロ」展。あるwebサイトの取材の方が食い入るように展示を眺め、「ボロの目がキラキラして魅了されています」と言われていました。でもその方ご自身の目の方がもっともっと輝いていて、熱心な仕事ぶりにこちらもうれしく取材にこたえてしまうのでした。
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〈取材のみなさんでにぎわうギャラリー〉


3.16(金)

・混雑しているショップ店内で高嶋さんがレジをご案内していると、人混みをかき分けて4歳くらいの男の子がやってきました。「あげる...」といって差し出された手の中には、小さなトトロの折り紙が。高嶋さんがお礼を言うと、恥ずかしそうに走り去っていきました。なんだかニヤリとした表情のトトロには下書きの跡が残っており、一生懸命作っている男の子を思い浮かべてじんわりと嬉しくなる高嶋さんでした。
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3.17(土)

・最近カフェでは閉店後、カウンターの男性陣が何やらゴソゴソと作業している様子を見かけます。あちらこちらで「レモンの皮が...」や「ゼリー...」と話している姿も目撃されているため、もしかすると新メニューの試作をしているのかもしれません。プレッシャーをかけぬよう、だまって見守る周りのスタッフなのでした。


3.18(日)

・ジブリブリのキーホルダーを購入した小学生の男の子。「展示室で見て、買ってくれたの?」と菅野さんが尋ねると、「見てないけど、これが一番気に入った!」とのこと。「下の展示室にいるから、見ておいで!」と言うと一目散に階段を下りていきました。ここにしかいないキャラクターなのに発見し、何とはわからずもなぜかそれをいちばんに選んでくれたことが、ひときわ嬉しい菅野さんでした。


3.19(月)

・カフェではその日1日分のパンを、毎朝ひとつひとつカットしています。ものすごいスピードで黙々とパンをカットし続ける川村さんの姿に、思わず見惚れる観客のような周りのスタッフ。その姿に田中さんから「よ!パン切り職人の川村!」と掛け声がかかると、ニヤリと笑う川村さんでした。
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3.20(火)

・企画展示室で作業中、「僕このかたち好きなんだよねえ」という山本くん。なんのことかと目を向けると、展示室にあるテーブルの上にできた影のかたちでした。今までライティングとしての注目しかしていなかったので目の付け所に驚きましたが、たしかにふしぎな影がおちていました。館内の思いがけないところで新発見をするのが得意な山本くんです。
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「なんのお花の影?」


3.21(水)

・本日から、いよいよ「毛虫のボロ」の上映開始です。土星座のスタッフはもとより、2階のスタッフもギャラリー展の準備に、ショップでも「ボロ」の新商品がお披露目になるなど、今朝は何かと伝達事項がたくさん告げられています。今朝の朝礼では、「本日からギャラリー展に、ボロのうんこを設置します」という、やや「?」がうかぶ、なぞの連絡事項が告げられました。虫の目になって、ギャラリーにも行ってみてくださいね。
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<緑色の床におちた大きなものが、それです>

当日の様子は公式Twitterもどうぞご覧ください


3.22(木)

・「毛虫のボロ」の上映がはじまり、館内でボロのマスコットを持って歩く子どもたちが多くなりました。ある女の子は植栽にマスコットを近づけて、「わぁ、ボロ美味しそうだよ〜」と話しかけていたり、3歳くらいの男の子が企画展示室内のサツキとメイの家にある雑草にマスコットをおいて、「ここがボロのあたらしいおうちだよ」と言っていたり。映画を観て五感を刺激されたのか、それぞれの世界が広がり新しいお話が生まれている様子が伝わってきます。


3.23(金)

・美術館内にはいたるところにステンドグラスがあり、光が差し込むと床に落ちるステンドグラスの影がとてもきれいです。この時期の夕方、ショップのショーウインドウに、美術館の天井にあるステンドグラスの黄色い光が差し込みます。その光がまるでボロたちが光を食べているように見えるのです。晴れた日の夕方の、ほんの数十分の間にしか見られませんので、この光景に出会えた方はラッキーかもしれませんね。


3.24(土)

・暖かくなってきて子ども達も元気いっぱい。地下1階から2階までのびる螺旋階段を、春の遠足で来館した子ども達が連なり、うんせうんせと登っていきます。その姿はとてもかわいらしく、スタッフもそれを眺めるお客様も、思わず笑顔になってしまいます。ひとりがつまってしまうとみんな登れなくなってしまうので、今日も塔のてっぺんから、"つまらぬこうもり"が見守っています。
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3.25(日)

・暖かくなり、カフェの窓辺から見える庭にシャガの花が咲きました。この花は1日で枯れてしまいますが、次々と新しい花を咲かせてくれます。シャガの花言葉には「友人が多い」というものの他に「反抗」というものがあるそうで、一見矛盾しています。「きっとしっかり自分を持っているから矛盾に耐えられるだろうなぁ」と、ひとり哲学的にうなずく田中くんでした。
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3.26(月)

・『毛虫のボロ』の感想が館内にあちこちでよせられています。映画を見ながらウンチのシーンで大笑いしている子や、カリウドバチの登場シーンで泣き声が聞こえることも。2階ギャラリーや映像展示室から、「カマキリ、苦手なんだよなー!」「お母さん、食べられてみて!」などなど、思わずメモしたくなるような元気のよい声がたくさんありました。


3.27(火)

・受付エリアで使っているバックが壊れそうになっているのを、香取さんが直してくれています。針と糸で器用に縫い進めていく姿に感心していると、見ていた他のスタッフから「昔、家庭科の授業でやったよね」「苦手だったなー! 調理実習は得意だったけど!」と学生時代の話が始まりました。得意だった教科や苦手だった教科、さらには通知表の成績まで...。20年近く前の思い出話を披露する会になったのでした。


3.28(水)

・10年以上がんばってくれた出口の小屋が、新しい小屋になりました。「手の込んだエイジングですね?」と言われて苦笑いしていた小屋が新家屋になり、おまけに屋根に何か素敵なシンボルもついて、新生出口はピカピカです。さっそく屋根に気づいてくれた小さな子が、「家に帰って...、そしてまたここにカエってくるね!」とばっちり理解したと言わんばかりに声をかけてくれて、嬉しそうな施設チームでした。
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3.29(木)

・トライホークスで『毛虫のボロ』のパンフレットを購入して下さった20代の女性。毎年、川の近くに生えているミカンの木からアゲハの幼虫を探しては、観察しながら育てているとのこと。卵からも孵してみるそうで、「ウンチをしているシーンは本当にそのままで感動しました!」と嬉しそうにお話ししてくださいました。


3.30(金)

・暖かくなってきたものの、カフェ店内では「はちみつ入りホットミルク」があいかわらず大人気。お客様の目の前でリサがしたようにハチミツを回し入れながらお出ししています。先日は、海外のお客様がすぐに映画のワンシーンだと気づかれ、「アメージング! ビューティフォー! 」と声を上げて喜ばれていました。
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3.31(土)

・9年間ショップで活躍してくれた関根くんが、本日をもって退職することになりました。中国・台湾を愛する関根さんは、年々増える海外からのお客様ともっと会話を楽しみたい!という思いから、日々語学勉強に励み、それだけでなくスタッフを笑わせたり驚かせたりすることも大好きで、なんと最後には自分の送別会を自らがプロデュースし、みんなを楽しませてくれました。次の職場でも持ち前の明るさを活かし、活躍してくれることを願っています。「加油!(がんばれ!)関根くん!」
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