西岡事務局長の週刊「挿絵展」 vol.30 一枚の挿絵から【伍】 続・ドラゴンの不思議


 このコラムを読んで下さっているみなさん、メリークリスマス。この連載も今年最後の更新となりました。今回は何を取り上げようかと思ったところ、前回のドラゴンのときに調べたヘンリー・J・フォードの挿絵で、まだまだ紹介したいものがあったのと、よく考...

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西岡事務局長の週刊「挿絵展」 vol.29 一枚の挿絵から【四】 ドラゴンの不思議


「ヘンリー・J・フォード"The Nine Pea-hens and the Golden Apples", The Violet Fairy Bookより」  このお姫様をさらっているドラゴンの挿絵、とても格好良いですね。現代のソーシャル...

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西岡事務局長の週刊「挿絵展」 vol.28 一枚の挿絵から【参】 馬を描く


 今回、「挿絵展」の会場から紹介する一枚は、この挿絵です。 「ヘンリー・J・フォード"The Story of Ciccu", The Pink Fairy Bookより」  「風をはらみ舞い上がるベールが、とても感じよく出ています」と監督...

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西岡事務局長の週刊「挿絵展」 vol.27 ヴィクトリアン・クリスマス


 今回は、挿絵展から少し離ますが、11月27日から始まっている今年のジブリ美術館のクリスマス装飾についてお話したいと思います。今年のクリスマス装飾のテーマは、「挿絵が僕らにくれたもの展」にちなんで、英国、ヴィクトリア朝時代のクリスマスなので...

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西岡事務局長の週刊「挿絵展」 vol.26 一枚の挿絵から【弐】 マンガ的なキャラクター


「挿絵展」の会場に展示されたたくさんのヘンリー・J・フォードの絵の中から、今週も気になったものを紹介したいと思います。 「ヘンリー・J・フォード"The Crow", The Yellow Fairy Bookより」  この絵は、"カラス...

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西岡事務局長の週刊「挿絵展」 vol.25 一枚の挿絵から【壱】 タヌキの話


 この連載も今回で25回目となりました。全部で50回を予定しているので、ようやく折り返し地点を迎たことになります。みなさん、ついてきて下さってますでしょうか。このところ、かなりアカデミックな話題が続きましたので、今回から会場に展示してある挿...

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西岡事務局長の週刊「挿絵展」 vol.24 イワン・ビリービン【四】 飾り枠にこだわる


 イワン・ビリービンの作品の特徴のひとつに、とてもセンスのいい"飾り枠"(もしくは、"縁飾り"ともいう)があると思います。作品を取り囲むようにレイアウトされた飾り枠には実にさまざまなものが描かれているのです。抽象的なパターンもよく見られるの...

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西岡事務局長の週刊「挿絵展」 vol.23 イワン・ビリービン【参】 水の表現


 前回の最後に波の表現について触れました。それは、全体の構図と波頭や飛び散る水しぶきを生き物のように描いた点に浮世絵の影響が見られるという点でした。ただ、もうひとつ改めて注目して欲しいのは、たった2色で海を塗り分けて表現していることなのです...

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西岡事務局長の週刊「挿絵展」 vol.22 イワン・ビリービン【弐】 ジャポニスムと浮世絵


 イワン・ビリービンの作風を語る上ではずせないのが、活躍した20世紀初頭はジャポニスムと浮世絵の与えた影響です。19世紀の半ば、1862年のロンドン博、1867年のパリ博というふたつの万国博覧会で、日本の文化は少しずつ西欧諸国のひとたちの目...

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西岡事務局長の週刊「挿絵展」 vol.21 イワン・ビリービン【壱】 20世紀初頭のロシアの挿絵画家


 イワン・ヤコヴレーヴィッチ・ビリービン(1876-1942)は、ロシアのサンクトペテルブルク郊外に生まれた、ロシアの画家です。ロシアの民話や絵本の挿絵も数多く手がけたほか、オペラやバレエの舞台美術家としても数多くの功績を残しました。当時大...

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