西岡事務局長の週刊「挿絵展」 vol.20 沙漠の魔王【参】 現在、読書中です


 8月に「沙漠の魔王」の復刻版が刊行され、ようやく物語の全貌を手元に入手することができました。そして、読破しようと手に取ったのですが、読み始めてすぐに、案外これは大変な作業であることに気づかされたのでした。理由はいくつかありますが、一番の理...

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西岡事務局長の週刊「挿絵展」 vol.19 ウィリアム・モリス【参】 アーツ・アンド・クラフツ運動


 最近、日本の工業製品の世界的な競争力が落ちているのではないかという指摘が頻繁になされるようになりました。機能が独自に進化したことによる"ガラパゴス化"もその一因といわれますが、もうひとつ指摘されているのが、デザインの欠如です。日本の工業製...

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西岡事務局長の週刊「挿絵展」 vol.18 ウィリアム・モリス【弐】 壁紙とアラベスク


 ウィリアム・モリスの壁紙は現在も愛され続けていて、英国風のインテリアには欠かせないアイテムとなっています。モリスが設立した"Morris & Co."は創立が1861年ですので、150年以上も続く老舗カンパニーです。テキスタイルや壁紙を主...

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西岡事務局長の週刊「挿絵展」 vol.17 ウィリアム・モリス【壱】 19世紀イギリスで活躍した多才な人物


 実際にジブリ美術館で"挿絵展"をごらんになると、第1室と第2室で雰囲気が違っていることを感じられることと思います。入口を入ったばかりの部屋が、重厚な図書館のような落ち着いた雰囲気なのに対し、隣接する第2室は、明るくて品の良い部屋のイメージ...

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西岡事務局長の週刊「挿絵展」 vol.16 本当はカラーもあります


 これまで紹介してきたラングのフェアリーブック・シリーズに収録されている挿絵は、木口木版や写真製版によるものであろうと、全てモノクロの線画によるものでした。緻密に描き込まれたフォードの挿絵は、十分に情報量があり、それだけで見るものを飽きさせ...

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西岡事務局長の週刊「挿絵展」 vol.15 どちらがどちらでしよう


 今回取り上げられている挿絵には、木口木版と写真製版によるものが混在していることを前回説明しました。どの絵がどちらの技法で印刷されているかを考えてみるのも、今回の企画展示を密かな楽しみだと思います。今回は、そのための注目ポイントをお話したい...

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西岡事務局長の週刊「挿絵展」 vol.14 どうやって印刷していたの? 【弐】


 さて、職人の技術に支えられていた木口木版と違い、もっと、オリジナルのペンタッチをそのまま再現して印刷できるのが写真製版の手法です。1820年頃、フランスで開発されたこの手法は、挿絵の世界でも次第に木口木版に取ってかわられます。  そのしく...

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西岡事務局長の週刊「挿絵展」 vol.13 どうやって印刷していたの? 【壱】


 ラングのフェアリーブック・シリーズ(童話集)は、1889年の"The Blue Fairy Book"から始まって、1910年、"The Lilac Fairy Book"の最終巻が発刊されるまで、およそ20年にわたって12冊が発刊されま...

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西岡事務局長の週刊「挿絵展」 vol.12 みんな大人の世界


 改めて、展示されている挿絵を見ていると気づかされることがあります。それは、描かれているキャラクターは、乙女と勇者、そして、モンスターばかりだということです。つまり、物語の主役はみんな大人なのです。ごく一部に子どもが描かれているとしてもそれ...

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西岡事務局長の週刊「挿絵展」 vol.11 三人の挿絵画家【参】


 ヘンリー・ジャスティス・フォードは油絵も描いている画家でしたが、今回の展示で注目しているのは、挿絵画家としての仕事です。1889年に最初の"The Blue Fairy Book"が出版されて、その後の20年、全12冊の"Fairy Bo...

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